8 / 12
③
③-5※
しおりを挟む
駅前でボーッとしている元山を見つけて思わずニヤついた。残暑だというのに薄いカーディガンを羽織り裾は手の甲を半分も隠している、可愛くて今すぐキスしてしまいたい。
『颯ー、待った?』
『あ、田島… 別に、待ってないし』
俺より先に来てたくせに、まあいいか、意図したわけではなかったがこれはもしやデートというやつなのでは?
何もプランなんか考えてなかったけれどいいチャンスだ、いつも部活終わりに一緒に帰るか部屋でえっちしてるだけだし、たまには外で遊ぶのも。
『どっか行きたいとこある?』
『昨日出かけたばっかだもん』
『買い物付き合っただけだろ?自分のもんは見たのかよ?』
『うーん、欲しいものとか今ないし』
『そっかー、じゃあ映画でも見る?』
『なに、もしかして昨日黒坂とデートしたから自分もとか思ってんの?』
『そんなんじゃないけどさぁ、いやほら、いつも部屋でしか会わないだろ』
『田島はそれでいいんじゃないの』
え~まだ怒ってんの?なんか刺々しくて悲しいんだけど…
『ま、まあ、いいからさ、わたコイ見た?』
『黒坂と見ちゃった』
『あーそうなんだ、えっとなんかやってるっけ?』
スマホで近くの映画館を調べるとなんかホラーとか暗そうなやつしかやってない、うーん、面白いんか?
『部屋、行かないの?』
『せっかく外で待ち合わせしたんだからさー、なんか、こう遊ぼうよ』
『何して?』
『うーん?』
『僕、昨日出かけたから、部屋でいい』
『いいの? あ、飯は?』
『まだ10時だよ』
『あ、そっか』
『それにいつも僕の家だから、たまには、田島の家行ってみたい…』
『おう、そんなのいつでも来ていいのにぃ、じゃあ行こ~』
あっ、と、手は繋いだ方がいいのかな?
でも外だしなあ、薮とチサちゃんは男女カップルだけど、俺と元山じゃ変、かな?
『あのさ…手、繋ぐ?』
『え…ヤダよ、誰かに見られちゃったらどうすんだよ』
『そ、そうだよな~』
うーん、失敗…
あんま楽しそうじゃないし、しまったな、もうちょっとなんか考えてくれば良かった。
『あっ、そうだ、ちょっとドンキ寄ってかね?』
『うん?いいけど』
ドンキの2階、奥にあるちょっと暗いコーナーに行きたかったんだ~。
『ちょ…なんで、ここ、』
『え? ローションどれがいいかなぁ?って思って』
『スケベ…』
『だって宇野にもらったやつもう無くなるじゃん、てかどこで買ったん?あれ』
『ドラスト…』
『ふうん』
あんなの買ったことがあるくせに元山はもじもじして恥ずかしそうだ、宇野とはいいのに俺とはダメなのかよ…
『どれ買ったんだよ?』
『知らないよ…いつの間にか買ってたんだもん』
『一緒に選んだんだろ?』
『隆は先に下見してたんだもん、本当に買うときだけ来ただけだし…』
『えー、じゃあこれとか?どう?』
『ど、どう、って、言われても、』
『使うの颯なんだから選んだ方がいいだろ?』
『ちょっ、そんな事言わないでよっ、聞かれちゃうだろっ』
『誰も聞いてないって~、ほらあっちのカップルなんかあんなの見てるぞ?』
隣の棚には昨日動画で見たようなえっちなオモチャが並んでいる、大学生らしきカップルはイチャイチャしながら、えーなにこれ~?えっち~、とか言いながら次々と商品を手に取っていた。
『や、ヤダ、あんなの、入んない…』
『いいじゃん、ちょっと見よっ?』
『田島ぁ…っ』
元山の手を引いてカップルがいなくなった棚に行ってみた、まあスケベなものがたくさん置いてあってなんだか興奮する。
『すっげこれデカ~』
『さ、触んないでよ…っ』
『なあ~、俺のとどっちがデカい?』
元山の耳元に顔を寄せ囁いてみると顔を真っ赤にして睨んでいる、だけど下唇を噛んだその表情はただただえっちでスケベでもうあそこが反応してしまう始末だ。
『どれがいい? これとか本物みたいな感触だって、それとも電動のやつの方がいい?』
『し、知らないっ、ローション買うなら、もう、買って出ようよぉ…っ』
『え~、じゃあこれにしよ? 本物みたいなプニプニおちんちん♡』
『読むなっ、もっ、それでいいからぁっ、早く行こうよぉ!』
『わあったってぇ~』
服の裾を引っ張る元山をなだめ500mlペットボトルぐらいのローションもレジに持って行くとあっさり会計は済んだ。
ウキウキしながら家に着くと元山がお邪魔しまぁすと小さな声で言う。
可愛い~、キョロキョロしてる、もうおっぱい舐めたい、いや、やっぱりピンク色のおちんちんをしゃぶってダメダメって喘がせるのもいいなぁ。
『お母さん…は?』
『いなーい、うちオトンが専業主夫なんだよね~、ほんでオトンもパソコンでなんか仕事してっから会う事ねぇよ』
生まれた時からこんな感じだから逆に昼間に家に母親がいるとなんか調子狂うし、父親とのルームシェアみたいな生活が今は心地良い。
『俺の部屋こっちな~、なんか飲み物とか適当に持ってくわ、なんでも良い?』
『あ、うん、いいよ』
『オッケー』
母親がストックしている無印のお菓子とアールグレイの紅茶を淹れた。マンダリンと悩んだが紅茶や珈琲に柑橘系のフレーバーは苦手という人も多いから今日はストレートティーにした。
『ほい、砂糖いる?』
『え、ありがと、すごいね』
『何が?』
『いや、紅茶ポットで出てくるの初めてだから…』
そうなのか?うちだとこれが普通だけどな…
『なあなあ、さっきのやつ開けようぜ』
『う、うん』
ガサガサと派手な黄色い袋からプニプニおちんちんを取り出すとパッケージを外し中身を出した。
うわ、マジで半勃ちぐらいのちんこみてぇじゃん、すげ~
『すげぇよこれ、元山も持ってみ?』
『え…すごい…』
『だよなあ!?マジちんこ!あははっ』
『つ、使うの?』
『えーどうするー? まっ、とりあえずお茶飲も?』
やっぱり紅茶は淹れたてが美味いな、レプトンのレモンティーも好きだけどポットで淹れると茶葉の匂いがふんわり香って落ち着くし。
それに使う為に買ったのは本当だけどこの間のことを考えたらがっついてすぐシたらまた怒らせちゃうかもしれないし、今日はちょっとまったりしようかな。
本当は今すぐ全身舐め回したいけど、我慢。
『昨日のこと、聞かないの?』
『昨日って?』
『デート…』
『靴買ったんだろ?黒坂のストーリー見たもん』
『うん、そのあと黒坂ん家でご飯食べた』
『そうなんだ~…へー』
そこまで話したくせに元山は黙ってしまって、何故か俺をジッと見つめている。
『その後のこと、知りたくないの?』
『べ、別にぃ~?』
嘘嘘嘘っ、本当はめっちゃ知りたい!
ご飯食べたあともしかして一緒に風呂入ったりなんかした!?とか、部屋でイチャイチャしたりしたんじゃないだろうな!?とか、それこそ泊まったのかそこが聞きたい、1晩中黒坂と一緒にいたの?寝るとき一緒のベッドで寝たの?
そん時、体を触り合ったりなんかしてないよな…?
『黒坂って寝る時パンツ1枚なんだって』
『そッ…そ、そうなんだ…』
『寒くないの?って聞いたら裸でシーツにくるまってるのが好きなんだって』
『ふ、ふうーんふうーん、あーそうなんだ~』
なん、なんだよそれ、やっぱり一緒にベッドで寝ちゃったのかよ!? えっちな事もしたのかよ~!?
『昨日、僕、ベッドで、』
『待った!』
元山の口を抑えた、これ以上聞いたら嫉妬爆発する。
『聞きたくないっ』
『んっ、だから僕、』
『わーわーッ』
抑えていた手を掴まれ元山が何か言おうとしたので慌ててまた口を抑えた。
だから、なに? 黒坂と付き合うからもう俺と会えない? それともたまにはえっちしてあげてもいいよ、なんて言うつもりなのか?
『ぷはッ、田島っ』
『ヤダっ、聞きたくないって言ってるだろ!俺嫌だから!颯が黒坂と付き合っててもいいから!でもっ、こうやって会いたい…!』
『んっ、もおっ、違うってば、付き合うなんて言ってないだろ!』
『ヤダヤダヤダッ、痛っイテテッ』
また口を抑えようとした手を噛まれてしまい痛さと悲しさで涙が滲んでしまう。
『泊まってないし!ベッドに座っておしゃべりしただけで帰ったよ!それにっ、それに、黒坂には彼女いるの!』
『ウソ…っ!』
『この間告白して付き合うことになったって、前に、出かけただろ?黒坂と、あれデートの下見に付き合ったんだよ、それだけ!』
『本当ぉ…?』
『本当!だから黒坂とは友達だって言ってんじゃん、それに、それに…田島だって薮と毎日一緒に帰ったり、ご飯食べに行ったりしてるじゃん、それはなんなんだよ』
『や、薮ぅ?薮なんて、ただの友達じゃん…』
『純愛してるとか、いつも言ってんじゃん』
『あんなのノリだろ~!?』
『ノリでも!あんなの見せつけられて僕がなんとも思わないと思ってんの!?バカ!』
『だってぇ、薮とは友達だし、チサちゃんって彼女もいるし…』
『薮ん家行ったことある?』
『あるけど…』
『泊まったことは?』
『そりゃ、あるよ、別に、友達なんだし』
『なんにも、してない?』
『ハア~!?するかよっ、薮とチューなんか絶対できんわ!』
『でも泊まってるし、そういう時って一緒の布団で寝るの?』
『寝るけどぉ、だって薮の部屋ベッド1個しかないし…』
『薮って犬みたいで可愛いし、バスケも上手いし話してても楽しいし、一緒にベッドに寝たりなんかしたら田島もちょっと触りたいとか思うんじゃない?』
『無理っ!無理無理!』
『本当かよ?エロデカちんこのくせに』
『ぜーったいない!マジでない!』
『僕が黒坂と会っただけでチューしたの?とかえっちなことしてない?とかうるさいくせに、自分だって薮とイチャイチャしてんじゃん、僕だって、気にしてんだよ…』
あ、あれ~?なんか形勢逆転しちゃってない?
俺が薮との仲疑われてんだけどー?
『なんにも、しないつもりで田島の部屋なんか、来ると思ってんの?』
『えぇ、っと、えっとぉ』
『こんなの買ったくせに』
ベッドに放って置いたプニプニおちんちんを取ると元山が口元に寄せた。
うわ~、ヤバ、エロ…
『しないの…?』
『でも、でも、颯が、えっちばっかするって、怒ったじゃん…』
『あれは…っ、あれは、部室なんかでシたら、帰るとき大変だからっ、前に、おぶってもらったじゃん…』
練習のあとテンションが上がって4回も部室でヤりまくった後、歩けなくなった元山をおんぶして家まで送り届けた日の事を思い出した。
『おんぶ…ヤダった?』
颯はプニプニおちんちんを両手で持ったまま頭を左右に振る。
『ヤじゃない…けど、誰かに見られたら、田島が男が好きだってバレたら、困るだろ』
『部活で足捻ったとかなんとか言えばいいじゃん』
『そ、そう?』
『うん、それに以外と分かんないもんだよ、俺さー、中学ん時好きだったやつに告白したんだよね、したらさ、やっぱり無理って、男と付き合うとか気持ち悪いって、学校で噂になったらどうしようってめっちゃ悩んだけどあっちだって男に告白されたなんて言えなかったんじゃね? その後普通だったもん』
1人でベラベラと喋っているのを元山はただジっと聞いていた。
『そ、そっか…そういうもんなのかな…』
うぅ…真剣な話ししてんのにプニプニ(以下略)がエロすぎてあそこがデカくなってきてしまっているぅ…
『た、田島…』
『う、うん?』
『んっ…』
目をつぶった元山の唇が誘っている
→チューする!
→もうちょい我慢する
…我慢できん!チューする!
『んぅっ』
肩を握って顔を傾けた、なんか、チューしたの久しぶりな感じがする。
2日前にしたはずなんだけどな。
『颯ー、待った?』
『あ、田島… 別に、待ってないし』
俺より先に来てたくせに、まあいいか、意図したわけではなかったがこれはもしやデートというやつなのでは?
何もプランなんか考えてなかったけれどいいチャンスだ、いつも部活終わりに一緒に帰るか部屋でえっちしてるだけだし、たまには外で遊ぶのも。
『どっか行きたいとこある?』
『昨日出かけたばっかだもん』
『買い物付き合っただけだろ?自分のもんは見たのかよ?』
『うーん、欲しいものとか今ないし』
『そっかー、じゃあ映画でも見る?』
『なに、もしかして昨日黒坂とデートしたから自分もとか思ってんの?』
『そんなんじゃないけどさぁ、いやほら、いつも部屋でしか会わないだろ』
『田島はそれでいいんじゃないの』
え~まだ怒ってんの?なんか刺々しくて悲しいんだけど…
『ま、まあ、いいからさ、わたコイ見た?』
『黒坂と見ちゃった』
『あーそうなんだ、えっとなんかやってるっけ?』
スマホで近くの映画館を調べるとなんかホラーとか暗そうなやつしかやってない、うーん、面白いんか?
『部屋、行かないの?』
『せっかく外で待ち合わせしたんだからさー、なんか、こう遊ぼうよ』
『何して?』
『うーん?』
『僕、昨日出かけたから、部屋でいい』
『いいの? あ、飯は?』
『まだ10時だよ』
『あ、そっか』
『それにいつも僕の家だから、たまには、田島の家行ってみたい…』
『おう、そんなのいつでも来ていいのにぃ、じゃあ行こ~』
あっ、と、手は繋いだ方がいいのかな?
でも外だしなあ、薮とチサちゃんは男女カップルだけど、俺と元山じゃ変、かな?
『あのさ…手、繋ぐ?』
『え…ヤダよ、誰かに見られちゃったらどうすんだよ』
『そ、そうだよな~』
うーん、失敗…
あんま楽しそうじゃないし、しまったな、もうちょっとなんか考えてくれば良かった。
『あっ、そうだ、ちょっとドンキ寄ってかね?』
『うん?いいけど』
ドンキの2階、奥にあるちょっと暗いコーナーに行きたかったんだ~。
『ちょ…なんで、ここ、』
『え? ローションどれがいいかなぁ?って思って』
『スケベ…』
『だって宇野にもらったやつもう無くなるじゃん、てかどこで買ったん?あれ』
『ドラスト…』
『ふうん』
あんなの買ったことがあるくせに元山はもじもじして恥ずかしそうだ、宇野とはいいのに俺とはダメなのかよ…
『どれ買ったんだよ?』
『知らないよ…いつの間にか買ってたんだもん』
『一緒に選んだんだろ?』
『隆は先に下見してたんだもん、本当に買うときだけ来ただけだし…』
『えー、じゃあこれとか?どう?』
『ど、どう、って、言われても、』
『使うの颯なんだから選んだ方がいいだろ?』
『ちょっ、そんな事言わないでよっ、聞かれちゃうだろっ』
『誰も聞いてないって~、ほらあっちのカップルなんかあんなの見てるぞ?』
隣の棚には昨日動画で見たようなえっちなオモチャが並んでいる、大学生らしきカップルはイチャイチャしながら、えーなにこれ~?えっち~、とか言いながら次々と商品を手に取っていた。
『や、ヤダ、あんなの、入んない…』
『いいじゃん、ちょっと見よっ?』
『田島ぁ…っ』
元山の手を引いてカップルがいなくなった棚に行ってみた、まあスケベなものがたくさん置いてあってなんだか興奮する。
『すっげこれデカ~』
『さ、触んないでよ…っ』
『なあ~、俺のとどっちがデカい?』
元山の耳元に顔を寄せ囁いてみると顔を真っ赤にして睨んでいる、だけど下唇を噛んだその表情はただただえっちでスケベでもうあそこが反応してしまう始末だ。
『どれがいい? これとか本物みたいな感触だって、それとも電動のやつの方がいい?』
『し、知らないっ、ローション買うなら、もう、買って出ようよぉ…っ』
『え~、じゃあこれにしよ? 本物みたいなプニプニおちんちん♡』
『読むなっ、もっ、それでいいからぁっ、早く行こうよぉ!』
『わあったってぇ~』
服の裾を引っ張る元山をなだめ500mlペットボトルぐらいのローションもレジに持って行くとあっさり会計は済んだ。
ウキウキしながら家に着くと元山がお邪魔しまぁすと小さな声で言う。
可愛い~、キョロキョロしてる、もうおっぱい舐めたい、いや、やっぱりピンク色のおちんちんをしゃぶってダメダメって喘がせるのもいいなぁ。
『お母さん…は?』
『いなーい、うちオトンが専業主夫なんだよね~、ほんでオトンもパソコンでなんか仕事してっから会う事ねぇよ』
生まれた時からこんな感じだから逆に昼間に家に母親がいるとなんか調子狂うし、父親とのルームシェアみたいな生活が今は心地良い。
『俺の部屋こっちな~、なんか飲み物とか適当に持ってくわ、なんでも良い?』
『あ、うん、いいよ』
『オッケー』
母親がストックしている無印のお菓子とアールグレイの紅茶を淹れた。マンダリンと悩んだが紅茶や珈琲に柑橘系のフレーバーは苦手という人も多いから今日はストレートティーにした。
『ほい、砂糖いる?』
『え、ありがと、すごいね』
『何が?』
『いや、紅茶ポットで出てくるの初めてだから…』
そうなのか?うちだとこれが普通だけどな…
『なあなあ、さっきのやつ開けようぜ』
『う、うん』
ガサガサと派手な黄色い袋からプニプニおちんちんを取り出すとパッケージを外し中身を出した。
うわ、マジで半勃ちぐらいのちんこみてぇじゃん、すげ~
『すげぇよこれ、元山も持ってみ?』
『え…すごい…』
『だよなあ!?マジちんこ!あははっ』
『つ、使うの?』
『えーどうするー? まっ、とりあえずお茶飲も?』
やっぱり紅茶は淹れたてが美味いな、レプトンのレモンティーも好きだけどポットで淹れると茶葉の匂いがふんわり香って落ち着くし。
それに使う為に買ったのは本当だけどこの間のことを考えたらがっついてすぐシたらまた怒らせちゃうかもしれないし、今日はちょっとまったりしようかな。
本当は今すぐ全身舐め回したいけど、我慢。
『昨日のこと、聞かないの?』
『昨日って?』
『デート…』
『靴買ったんだろ?黒坂のストーリー見たもん』
『うん、そのあと黒坂ん家でご飯食べた』
『そうなんだ~…へー』
そこまで話したくせに元山は黙ってしまって、何故か俺をジッと見つめている。
『その後のこと、知りたくないの?』
『べ、別にぃ~?』
嘘嘘嘘っ、本当はめっちゃ知りたい!
ご飯食べたあともしかして一緒に風呂入ったりなんかした!?とか、部屋でイチャイチャしたりしたんじゃないだろうな!?とか、それこそ泊まったのかそこが聞きたい、1晩中黒坂と一緒にいたの?寝るとき一緒のベッドで寝たの?
そん時、体を触り合ったりなんかしてないよな…?
『黒坂って寝る時パンツ1枚なんだって』
『そッ…そ、そうなんだ…』
『寒くないの?って聞いたら裸でシーツにくるまってるのが好きなんだって』
『ふ、ふうーんふうーん、あーそうなんだ~』
なん、なんだよそれ、やっぱり一緒にベッドで寝ちゃったのかよ!? えっちな事もしたのかよ~!?
『昨日、僕、ベッドで、』
『待った!』
元山の口を抑えた、これ以上聞いたら嫉妬爆発する。
『聞きたくないっ』
『んっ、だから僕、』
『わーわーッ』
抑えていた手を掴まれ元山が何か言おうとしたので慌ててまた口を抑えた。
だから、なに? 黒坂と付き合うからもう俺と会えない? それともたまにはえっちしてあげてもいいよ、なんて言うつもりなのか?
『ぷはッ、田島っ』
『ヤダっ、聞きたくないって言ってるだろ!俺嫌だから!颯が黒坂と付き合っててもいいから!でもっ、こうやって会いたい…!』
『んっ、もおっ、違うってば、付き合うなんて言ってないだろ!』
『ヤダヤダヤダッ、痛っイテテッ』
また口を抑えようとした手を噛まれてしまい痛さと悲しさで涙が滲んでしまう。
『泊まってないし!ベッドに座っておしゃべりしただけで帰ったよ!それにっ、それに、黒坂には彼女いるの!』
『ウソ…っ!』
『この間告白して付き合うことになったって、前に、出かけただろ?黒坂と、あれデートの下見に付き合ったんだよ、それだけ!』
『本当ぉ…?』
『本当!だから黒坂とは友達だって言ってんじゃん、それに、それに…田島だって薮と毎日一緒に帰ったり、ご飯食べに行ったりしてるじゃん、それはなんなんだよ』
『や、薮ぅ?薮なんて、ただの友達じゃん…』
『純愛してるとか、いつも言ってんじゃん』
『あんなのノリだろ~!?』
『ノリでも!あんなの見せつけられて僕がなんとも思わないと思ってんの!?バカ!』
『だってぇ、薮とは友達だし、チサちゃんって彼女もいるし…』
『薮ん家行ったことある?』
『あるけど…』
『泊まったことは?』
『そりゃ、あるよ、別に、友達なんだし』
『なんにも、してない?』
『ハア~!?するかよっ、薮とチューなんか絶対できんわ!』
『でも泊まってるし、そういう時って一緒の布団で寝るの?』
『寝るけどぉ、だって薮の部屋ベッド1個しかないし…』
『薮って犬みたいで可愛いし、バスケも上手いし話してても楽しいし、一緒にベッドに寝たりなんかしたら田島もちょっと触りたいとか思うんじゃない?』
『無理っ!無理無理!』
『本当かよ?エロデカちんこのくせに』
『ぜーったいない!マジでない!』
『僕が黒坂と会っただけでチューしたの?とかえっちなことしてない?とかうるさいくせに、自分だって薮とイチャイチャしてんじゃん、僕だって、気にしてんだよ…』
あ、あれ~?なんか形勢逆転しちゃってない?
俺が薮との仲疑われてんだけどー?
『なんにも、しないつもりで田島の部屋なんか、来ると思ってんの?』
『えぇ、っと、えっとぉ』
『こんなの買ったくせに』
ベッドに放って置いたプニプニおちんちんを取ると元山が口元に寄せた。
うわ~、ヤバ、エロ…
『しないの…?』
『でも、でも、颯が、えっちばっかするって、怒ったじゃん…』
『あれは…っ、あれは、部室なんかでシたら、帰るとき大変だからっ、前に、おぶってもらったじゃん…』
練習のあとテンションが上がって4回も部室でヤりまくった後、歩けなくなった元山をおんぶして家まで送り届けた日の事を思い出した。
『おんぶ…ヤダった?』
颯はプニプニおちんちんを両手で持ったまま頭を左右に振る。
『ヤじゃない…けど、誰かに見られたら、田島が男が好きだってバレたら、困るだろ』
『部活で足捻ったとかなんとか言えばいいじゃん』
『そ、そう?』
『うん、それに以外と分かんないもんだよ、俺さー、中学ん時好きだったやつに告白したんだよね、したらさ、やっぱり無理って、男と付き合うとか気持ち悪いって、学校で噂になったらどうしようってめっちゃ悩んだけどあっちだって男に告白されたなんて言えなかったんじゃね? その後普通だったもん』
1人でベラベラと喋っているのを元山はただジっと聞いていた。
『そ、そっか…そういうもんなのかな…』
うぅ…真剣な話ししてんのにプニプニ(以下略)がエロすぎてあそこがデカくなってきてしまっているぅ…
『た、田島…』
『う、うん?』
『んっ…』
目をつぶった元山の唇が誘っている
→チューする!
→もうちょい我慢する
…我慢できん!チューする!
『んぅっ』
肩を握って顔を傾けた、なんか、チューしたの久しぶりな感じがする。
2日前にしたはずなんだけどな。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
隠れSな攻めの短編集
あかさたな!
BL
こちら全話独立、オトナな短編集です。
1話1話完結しています。
いきなりオトナな内容に入るのでご注意を。
今回はソフトからドがつくくらいのSまで、いろんなタイプの攻めがみられる短編集です!隠れSとか、メガネSとか、年下Sとか…⁉︎
【お仕置きで奥の処女をもらう参謀】【口の中をいじめる歯医者】
【独占欲で使用人をいじめる王様】
【無自覚Sがトイレを我慢させる】
【召喚された勇者は魔術師の性癖(ケモ耳)に巻き込まれる】
【勝手にイくことを許さない許嫁】
【胸の敏感なところだけでいかせたいいじめっ子】
【自称Sをしばく女装っ子の部下】
【魔王を公開処刑する勇者】
【酔うとエスになるカテキョ】
【虎視眈々と下剋上を狙うヴァンパイアの眷属】
【貴族坊ちゃんの弱みを握った庶民】
【主人を調教する奴隷】
2022/04/15を持って、こちらの短編集は完結とさせていただきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
前作に
・年下攻め
・いじわるな溺愛攻め
・下剋上っぽい関係
短編集も完結してるで、プロフィールからぜひ!
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
潜入捜査でマフィアのドンの愛人になったのに、正体バレて溺愛監禁された話
あかさたな!
BL
潜入捜査官のユウジは
マフィアのボスの愛人まで潜入していた。
だがある日、それがボスにバレて、
執着監禁されちゃって、
幸せになっちゃう話
少し歪んだ愛だが、ルカという歳下に
メロメロに溺愛されちゃう。
そんなハッピー寄りなティーストです!
▶︎潜入捜査とかスパイとか設定がかなりゆるふわですが、
雰囲気だけ楽しんでいただけると幸いです!
_____
▶︎タイトルそのうち変えます
2022/05/16変更!
拘束(仮題名)→ 潜入捜査でマフィアのドンの愛人になったのに、正体バレて溺愛監禁された話
▶︎毎日18時更新頑張ります!一万字前後のお話に収める予定です
2022/05/24の更新は1日お休みします。すみません。
▶︎▶︎r18表現が含まれます※ ◀︎◀︎
_____
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
オトナの玩具
希京
BL
12歳のカオルは塾に行く途中、自転車がパンクしてしまい、立ち往生しているとき車から女に声をかけられる。
塾まで送ると言ってカオルを車に乗せた女は人身売買組織の人間だった。
売られてしまったカオルは薬漬けにされて快楽を与えられているうちに親や教師に怒られるという強迫観念がだんだん消えて自我が無くなっていく。
イケメンリーマン洗脳ハッピーメス堕ち話
ずー子
BL
モテる金髪イケメンがひょんな事から洗脳メス堕ちしちゃう話です。最初から最後までずっとヤってます。完結済の冒頭です。
Pixivで連載しようとしたのですが反応が微妙だったのでまとめてしまいました。
完全版は以下で配信してます。よろしければ!
https://www.dlsite.com/bl-touch/work/=/product_id/RJ01041614.html
この恋は運命
大波小波
BL
飛鳥 響也(あすか きょうや)は、大富豪の御曹司だ。
申し分のない家柄と財力に加え、頭脳明晰、華やかなルックスと、非の打ち所がない。
第二性はアルファということも手伝って、彼は30歳になるまで恋人に不自由したことがなかった。
しかし、あまたの令嬢と関係を持っても、世継ぎには恵まれない。
合理的な響也は、一年たっても相手が懐妊しなければ、婚約は破棄するのだ。
そんな非情な彼は、社交界で『青髭公』とささやかれていた。
海外の昔話にある、娶る妻を次々に殺害する『青髭公』になぞらえているのだ。
ある日、新しいパートナーを探そうと、響也はマッチング・パーティーを開く。
そこへ天使が舞い降りるように現れたのは、早乙女 麻衣(さおとめ まい)と名乗る18歳の少年だ。
麻衣は父に連れられて、経営難の早乙女家を救うべく、資産家とお近づきになろうとパーティーに参加していた。
響也は麻衣に、一目で惹かれてしまう。
明るく素直な性格も気に入り、プライベートルームに彼を誘ってみた。
第二性がオメガならば、男性でも出産が可能だ。
しかし麻衣は、恋愛経験のないウブな少年だった。
そして、その初めてを捧げる代わりに、響也と正式に婚約したいと望む。
彼は、早乙女家のもとで働く人々を救いたい一心なのだ。
そんな麻衣の熱意に打たれ、響也は自分の屋敷へ彼を婚約者として迎えることに決めた。
喜び勇んで響也の屋敷へと入った麻衣だったが、厳しい現実が待っていた。
一つ屋根の下に住んでいながら、響也に会うことすらままならないのだ。
ワーカホリックの響也は、これまで婚約した令嬢たちとは、妊娠しやすいタイミングでしか会わないような男だった。
子どもを授からなかったら、別れる運命にある響也と麻衣に、波乱万丈な一年間の幕が上がる。
二人の間に果たして、赤ちゃんはやって来るのか……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる