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口封じ

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 バイオ惑星を消滅させるという伝説の王セ
ファーンだが、探すのが困難と言われる星、
果たして見つけられるのだろうか?、そして
その頃クリアール星では。

『そろそろですかねぇ~、ではモニターオン
!!』

 副王の脳内チップを意識変換装置で確認し
ているゲーツは苦戦していた、中々ロックオ
ンされなかった。

『困りましたねぇ~、はて?、どうしましょ
う?』

『ヤハリダ、フクオウノ、ガンコサガ、ジャマ
ヲシテイルニ、チガイナイ!!』

『仕方ありませんねぇ~、少々痛いですが電
圧を上げますかぁ、あと少し、レベルを上げ
てと!、もう少し、上げて!!・・・、来ま
したよ、来ましたよ!!』

『ではっ、副王さんに聞きますぅ!!貴方は
何処から来ましたか?』

『・・・、俺は・何処からも来ておらん』

『あら?、間違った、質問を変えて!では、
脳内チップさんに聞きますぅ!!貴方は何処
から来ましたか?』

『銀河系からだ!!』

『銀河系の何処から来ましたかぁ?』

『銀河系のバイオ惑星からだ!!』

『何と!!、バイオ惑星?、はて、存じてお
りませんがぁ?』

『知らないのも無理はない、ハハハ、弱者め、
私を誰だと思っている!!』

『何だかぁ~、腹が立ちますねぇ~、ササー
ンさん!!、脳内チップを壊して宜しいか?』

『・・・、ソレハ・・・、コマル!!、ナン
トカナラナイカ?』

『冗談ですよ、冗談!!生意気な者には此れ
が一番です。ではっ、此れでお話し頂けます
か?電圧開始!!』

 ビリッ、ビリビリー!!

『おっおいやめろ!分かった話す、話すから
やめろ!!』

『最初から素直になさい!!』

『俺はバイオ惑星で開発され、意思を持った
チップだ、意思を持ち学習し続ける、そして
その目的は・・・』

 ブチッ!!

『アララッ、自滅してしまいましたねぇ~、
どーやら親玉の仕業でしょーかぁ?、困りま
したねぇ~』
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