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妖星

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 新たな発見となった妖星、この星は古くか
らあり、それを目撃した者は数少ない、そし
て妖精が三人に導くかの様に、キラキラと光
を放っていた。

『どうだ?、少し寄って行くか?』

『えっ!!、ケーン、さっきシーンから説明
聞いて怖くないの?、どうなるか分からない
んだよ?』

『なっ何かこー、ワクワクすんな!!』

『クリアール星にいち早く戻るんじゃ?』

『クリアールなら心配ない、ササーンがいる
から、安心だ、それにもう見る事が出来ない
かもしれんしな!!』

『ケーンの言う通り、観るものは少ないと言っ
ていました、そして観える時は立ち寄れと、
我を試せと父から言われました、私はてっき
り言い伝えかと思ったけどまさか本当にある
とは・・・』

『ふっ二人共、こっ怖くないのか?、破滅の
妖精が憑いたらどうすんの?』

『セーンその心配はきっと必要ないよ、善の
者には善を、悪の者には悪を、ただ・・・、
まだ目覚めていない善悪は除外・・・だけど』

『除外・・・、って、どっちに憑くか分から
ないって事・・・だよね!!』

『・・・、まっ、大丈夫だよ!!、セーンは、
お前のその、弱気な気持ちも治るんじゃない
か~、そして勇敢に!!』

『よしっ決まった!!、行ってみるぞ、覚悟
は良いな!!』

 願ってもいない星を発見し未知なる希望を
胸に降り立つ三人・・・、一人を除いて、そ
してその頃、クリアール星では。

『ササーン補佐!!』
『只今、指揮官の脳内を確認したところチッ
プを確認しました!!』

『ヤハリ、アッタカ・・・、ゲーツ、ドウミ
タ、サクハアルカ?』

『でしたらぁ~』

 何か策はぁ~、策はぁ~、・・・、何だか
意識が遠のいて行く、最近ぐっすりと寝てい
ないせいか・・・、はてっ、さっき意識と・
・・、そうです!!、コレです!!

『ではっ、指揮官の脳内チップは皆と違うみ
たいに思うのでぇ~、直接聞いてみますか?』

『ゴウモン、カ!!』

『いいえ、話を聞かして貰うだけですよん♪
腹を割って貰います』

『ワカッタ、サッソク、ジュンビシロ!!』

『ハハッ!!』

『ササーンさん、此方の星に意識転送装置は
お有りですか?』

『イシキ、テンソウソウチ?』

『ハイ~、意識に侵入し探る為です』

『キイタコトガナイナ・・・、スマン』

『でしたら、少しお待ち下さい、私の宇宙船
に確かありましたので持って参ります』
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