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暇の中に影

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『ササーン補佐、ケーン部隊長からの伝言で
す』
『三隻分の援軍を宜しくと、そして替え玉作
戦をすると言っておられました』

『カエダマカ、ハハハハ、ナツカシイナ、ヤ
ハリ、サンセキノノットリハ、ケーンダッタ
カ、ソシテ、サンセキガ、トウチャクシタラ
スレチガイデ、コノ、クリアールセイニ、ク
ルツモリダナ、ヨシ!!シュッタツサセロ、
モチロン、カンゼンブソウデナ!!』

『ハハッ!!』

 いよいよケーン部隊長のお出ましか、一時
はどうなることやら、それにしてもなぜ反乱
が起きたんだ、突然の事で気づいたら皆が反
乱軍になっていた、何故だ!!

『コレより地球へ部隊を派遣する、作戦は替
え玉だ、現地到着後、地球にいる反乱軍達を
カメレオン作戦で行う、決して地球人や反乱
軍達に危害を与えるな!!』

『ハハッ、ハハッ、ハハッ!!』

 援軍は地球へ向かって行った中、ケーン達
は退屈に退屈を重ねていた、宇宙船から出ら
れないと言うストレスに。

『あー、あー、あー!!、なんか?、なんか
なんだよなぁ、退屈は苦手だ!!、この宇宙
船は戦闘用だから、座席以外何もない、幸い
食料と水とトイレはあるにしろ、大宇宙船だっ
たら娯楽施設にトレーニングルーム、プール
もあったか?ヤレヤレ、お前達は良いよな、
そうやって見つめ合ってるだけで楽しいんだ
ろ?』

『まっ!!、色々あったし、こう言う時間な
かったから、寄り添ってるだけで幸せなんだ
!!それにしても、さっきからケーンは愚痴
ばっかり、愚痴をこぼしても状況は変わらな
いよ!!』

『そんなこたー分かってますよん♪しかし若
いって良いよなぁ!!羨ましい~なぁ!!早
く援軍来ないかなぁ?』

 援軍到着までもう少し、とケーンは心の中
で叫んでいた、ボーッと考えていた。

『そー言えば何で反乱が起きたんだ、あんな
平和な星で?、恨まれるような星王じゃない
はずなんだが?』

『私も気にはなっていた、父を恨む者などい
ないはずなのに、もしかしたら反乱の張本人
は別にあるんじゃ?』

『てことは、今クリアール星の反乱軍で指揮
をとっている奴も脳内チップが入っているの
か?、もしそうだったら・・・、一体誰が!
!』
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