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安息

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 ケーン達は三隻目の宇宙船を奪い、廃墟の
場所へと向かい機体をカモフラージュさせた、
これで準備が整った、ケーンの作戦とは一体
何なのか?、聖夜と雫はまだ作戦を聞かされ
ていなかった。

『健ちゃん!!、宇宙船を三隻も奪って何を
しようとしてるの?』

『俺も正直何をしたいか、まだ分からん!!』

『えっ、ノリで取り敢えず奪ったの?』

『まっまぁ~そんな所かなぁ、全く策はない
訳じゃないんだが、取り敢えず地球にいる奴
らは間違いなくクリアール星へは戻れない、
そこがポイントかな!!』

『クリアール星が手薄って事か!?、その隙
を観て奪い返す感じかなぁ?』

『そーだな、そーなんだけど、宇宙船を三隻
飛ばし、現地まで誘導するのは可能だが、ど
うやって正規部隊達を解放し、クリアール星
を包囲するか、だな?』

『お兄ちゃんが前に言っていた、信用なる人
物は当てに出来ないの?、でも連絡取り合っ
ている訳じゃないから・・・』

『連絡か!?、そうだな!!・・・、でも通
信機器はこっちにはあっても、向こうは奪わ
れているはずだから無理だな!!、テレパシ
ーでも使えれば楽勝なんだが・・・、アハハ
ハ、アハハハ、アハハハ!!』

『健ちゃんが?・・・、壊れ・・た!!』

 この人だいぶ寝ていないから、頭が回らな
くなっているのかも!!、いつもの健ちゃん
じゃない。

『健ちゃん少し睡眠とった方が良いよ!!、
このままじゃいい策も出てこない気がするし
!!』

『そーだな、だいぶ寝ていない気がすんな、
まっここなら安全だから、少し寝るわ、なん
かあったら起こしてくれ!!』

『お前ら!!、俺が居ないからと言ってイチャ
イチャすんなよ!!、じゃっお休み!!』

『ちょっちょっと!!健ちゃん!!、全く!
!』

『二人きりになるの久しぶりだね♪、警備部
隊を監視してた時以来かな?』

『あっ、あーそーかもだね!!、アハハハ!
!』

 あの時は初キスした時だ、それにしても何
だか雫が会話する時あんなに近寄って来たっ
けか?、心臓が保たん、それにあの瑞々しい
唇がたまらん。

『ねっ、聞いてる?、さっきから何ブツブツ
言ってるの?』

『あっーそのー、何だ!!・・・、はっ!!』

 雫はまた俺の肩に頭をより掛け、こう言っ
た。

『本当は記憶戻っているんでしょ!!』

 俺は言葉が出なかった!!、雫は分かって
いたのか・・・。
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