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【野生のチューリップ】
定例会議と四億小僧
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十一月のある日。
午後には月一の定例会議がある。
今日は篠崎課長がシフトの関係で不在なので、ユキが出席することになっている。
ユキは会議が苦手だ。刀を持っていくと落ち着くのかもしれないが、そういう訳にもいかない。
さらに白羽の命日が過ぎたばかりで、ユキは朝から何だかそわそわした気分だった。
多忙で彼の墓に行くことが出来ないでいたのだ。
会議内容は先月一ヶ月間の妖物出現数や駆除件数、出現場所の分析などの報告で、妖物研究の新たな成果があればこれも担当者が発表する。
会議室には複数の長机が長方形に組まれている。
ユキが出席する時はいつも、入ってすぐ角の席に腰を下ろし、気配を消すように小柄な体をさらに小さくしていた。
会議が終わりに近づき、議長である署長が出席者に意見や質問を求めた。
二課の課長、ビーバービバ山こと柴山が挙手する。
「一課の駆除の際の騒音に対する苦情が増えているような気がするんだが、森田君どうなの?」
ユキに注目が集まる。
ユキはもう少しで終わると油断していたのと、まさか自分に話を振られるとは思っていなかったのとでびくりとし、どう返すべきか考えた。
そして柴山を見据えて、
「駆除数自体が増加しているからだと考えられます」
と言ってみた。
すると柴山はさらに質問を続ける。
「副長が君に変わってから増えだしたようにも見えるけど、部下に舐められてるんじゃないの?」
「……それは統計処理をしてみなければ分かりかねます」
ユキは、自分は副長なのだからしっかりしないと、とついきつい口調となってしまった。
柴山は若い副長であるユキを目の敵にしていた。
現場では活き活きとしているのに、会議ではいつも何も発言せず大人しく座っているだけである。そのくせ、発言を促すと生意気な口を聞くのだ。白羽のお気に入りだったという噂があるのも気に入らない。
さらに、中学時代に思い切って告白したがこっ酷く振られた挙句、学年全体に言いふらされ恥をかかされた女子に少し似ており、苦い記憶を呼び覚ますのだ。
その後、柴山のあだ名は「ふられんぼう将軍」となった。
この小娘が、と彼は眉間に皺を寄せた。
「部下はお友達じゃないんだから」
しつこく責めてくる柴山に対して、ユキは舐められてはいけないと思った。
「それは喧嘩を売っているんですか? 売られた喧嘩は喜んで買わせていただきますが」
ふだん大人しくふわっとした雰囲気のユキがこう発言したものだから会議の場はしんとなった。
柴山もキョトンとしている。
署長がまぁまぁと場をとりなし、お開きとなる。
ユキは、やってしまったと内心思ったが顔には出さず、逃げるように会議室を後にした。
手洗いに逃げ込み、洗面台の前で長い溜息をつく。
会議はいつも針のむしろに座っているみたいだ、と先ほどの柴山の顔を思い出す。
あの人、どうせ私のことを「この小娘が」とか思っているのだろう、もう小娘って歳ではないけれど。
ああいう場合、どう対処すればいいのだろうか、とユキは考える。
先生なら何と言っただろう。
しかし白羽はもうこの世にいない。
とりあえず統計を分析してみようと思った。水沢に協力してもらおう、いや、自分一人でやるべきだと決めた時、ポケットで電話が鳴った。
ユキは二言三言話した後、
「すぐ行く」
と駆け出した。
ユキは署の門の側にある噴水に駆けつけた。すでに多くの職員が集まりざわついている。ユキは一課に隼を取りに戻ったので、出遅れてしまった。
ちょうど日勤と準夜勤の交代時間だったからか、いつもより多くの職員がいる。
村尾と水沢の姿もあった。彼らは今日は日勤であった。
村尾がユキを見つけて声を掛ける。
「森……じゃなくて副長、四億小僧が化けたんだ」
人々が遠巻きに見ているのは噴水である金キラの小便小僧であった。
何故そのような場所に場違いに小便小僧が設置されているのかというと、一言で言えば既に鬼籍に入っている設置当時の署長の思い付きである。
当時の妖滅界には資金が潤沢にあり、現在のように節約を強いられてはいなかった。
彼は常々自分の権力を可視化し残しておきたいと思っていた。定年も間近に控えていた。
中央省庁と太いパイプを持っていた署長は、ある日用を足している際に、そうだ、小便小僧を建てよう、と閃いた。
彼は思い付いたら行動が早かった。
懇意にしている大手ゼネコンと早速談合を行い、閃きの二ヶ月後には既に噴水の着工が始まっていた。
総工費は約四億。しかし着工後すぐにリーマンショックが起こり、世界には大不況の波が押し寄せた。
署の前を通行した人々は、そんな下らない物を作るくらいなら失業率をなんとかしろ、国民の血税を何だと思っているんだとばかりに金キラの小僧を睨め付けた。
幼稚園児にさえ「あのぞうは、おかねをゆみずのようにつかってできたんだって。こぞうのおしっこみたいに、おかねがむだにながれていったんだね」と言われる始末。
金にだらしのない官界の象徴としての扱いを受けたのだ。
高さ七十センチ程度の金キラの小便小僧は、「四億小僧」と不名誉で芸のない愛称が付けられ、人々に定着した。
そのような曰く付きの像が妖物化したらしい。愛らしかった目が釣り上がり、腰をふりふり四方八方に水を掛けまくっている。
害はあまり無さそうだし、すぐに駆除できる気がするがそうしないのは、彼が「近寄ったヤツはもれなく殺す」と物騒なセリフを叫んでいるからだ。
署長達がどう対処するかを話し合っている。
そして、これだけ職員がいることだし不測の事態にも十分対応できるだろう、と駆除を断行することに決まったようだ。
「私にやらせてください」
目の前に妖物が存在するのでうずうずしていたユキが駆除役を申し出、噴水のヘリに登り早速抜刀した。
キン、という小気味好い音がして敵は真っ二つになった。
おぉ、という歓声が上がる。
しかし黒い霧が飛び散った、その後がいつもと違った。
霧が収斂し、黒光りする立方体が現れのだ。六人前のホールケーキを収納できる箱くらいのサイズである。
「言っただろ、殺すって。俺は悪意の塊だ、自爆するから楽しみにしてろ。あとどれくらいかは教えてやらねぇが」
元は金ピカの小僧だったくせに、そこは黒でなく金色にしとけよと周囲の人々は不満を感じたが、文句を言う訳にもいかないし、それどころではない。
二段階変形タイプの妖物だったのだ。
自爆と聞いて硬直する者、全力で逃げる者、人々は様々な対応を見せた。
この辺りには大学や保育所、スーパーや賭場や連れ込み宿や競輪場やパチンコ店や暴力団事務所などがあり人通りも多い。このままでは危険だ。
ユキの行動は早かった。水にザブンと足を踏み入れ立方体を両手で抱えて駆け出した。
結構重いが、質量保存の法則を考慮すると当然であった。
「署長、ヘリをお借りします!」
離島も担当する東署の屋上にはヘリポートが設置されている。
ユキは署に駆け込み、エレベーターに飛び乗った。
一瞬の後、水沢と村尾が追いかけ階段を駆け上がる。署は四階建である。
まもなくエレベーターを降りたユキは、屋上の厚い扉を全体重をかけて開き、躊躇うことなくヘリコプターに乗り込みエンジンをかける。
村尾達が屋上にたどり着いた時、既にヘリはふわりと浮かび上がったところだった。
「俺が行く!」
「俺が行きます!」
二人は同時に言ったが、
「これ、よろしく!」
ユキは片手で操縦桿を握ったまま、開きっぱなしのドアから隼を村尾に投げ渡しただけだった。
そして悲しげに微笑み何か言った。
今度は小声で、しかもローターの轟音がうるさくよく聞こえなかったが、口の動きから「ごめんね」と言ったようだった。
口の開きも小さかったので彼女が「マドンナ」や「絵コンテ」と言った可能性も完全には否定できないが、状況が状況だけにその可能性は限りなく低いと思われた。
二人は遠ざかって行くヘリを見つめ、呆然と立ち尽くした。
午後には月一の定例会議がある。
今日は篠崎課長がシフトの関係で不在なので、ユキが出席することになっている。
ユキは会議が苦手だ。刀を持っていくと落ち着くのかもしれないが、そういう訳にもいかない。
さらに白羽の命日が過ぎたばかりで、ユキは朝から何だかそわそわした気分だった。
多忙で彼の墓に行くことが出来ないでいたのだ。
会議内容は先月一ヶ月間の妖物出現数や駆除件数、出現場所の分析などの報告で、妖物研究の新たな成果があればこれも担当者が発表する。
会議室には複数の長机が長方形に組まれている。
ユキが出席する時はいつも、入ってすぐ角の席に腰を下ろし、気配を消すように小柄な体をさらに小さくしていた。
会議が終わりに近づき、議長である署長が出席者に意見や質問を求めた。
二課の課長、ビーバービバ山こと柴山が挙手する。
「一課の駆除の際の騒音に対する苦情が増えているような気がするんだが、森田君どうなの?」
ユキに注目が集まる。
ユキはもう少しで終わると油断していたのと、まさか自分に話を振られるとは思っていなかったのとでびくりとし、どう返すべきか考えた。
そして柴山を見据えて、
「駆除数自体が増加しているからだと考えられます」
と言ってみた。
すると柴山はさらに質問を続ける。
「副長が君に変わってから増えだしたようにも見えるけど、部下に舐められてるんじゃないの?」
「……それは統計処理をしてみなければ分かりかねます」
ユキは、自分は副長なのだからしっかりしないと、とついきつい口調となってしまった。
柴山は若い副長であるユキを目の敵にしていた。
現場では活き活きとしているのに、会議ではいつも何も発言せず大人しく座っているだけである。そのくせ、発言を促すと生意気な口を聞くのだ。白羽のお気に入りだったという噂があるのも気に入らない。
さらに、中学時代に思い切って告白したがこっ酷く振られた挙句、学年全体に言いふらされ恥をかかされた女子に少し似ており、苦い記憶を呼び覚ますのだ。
その後、柴山のあだ名は「ふられんぼう将軍」となった。
この小娘が、と彼は眉間に皺を寄せた。
「部下はお友達じゃないんだから」
しつこく責めてくる柴山に対して、ユキは舐められてはいけないと思った。
「それは喧嘩を売っているんですか? 売られた喧嘩は喜んで買わせていただきますが」
ふだん大人しくふわっとした雰囲気のユキがこう発言したものだから会議の場はしんとなった。
柴山もキョトンとしている。
署長がまぁまぁと場をとりなし、お開きとなる。
ユキは、やってしまったと内心思ったが顔には出さず、逃げるように会議室を後にした。
手洗いに逃げ込み、洗面台の前で長い溜息をつく。
会議はいつも針のむしろに座っているみたいだ、と先ほどの柴山の顔を思い出す。
あの人、どうせ私のことを「この小娘が」とか思っているのだろう、もう小娘って歳ではないけれど。
ああいう場合、どう対処すればいいのだろうか、とユキは考える。
先生なら何と言っただろう。
しかし白羽はもうこの世にいない。
とりあえず統計を分析してみようと思った。水沢に協力してもらおう、いや、自分一人でやるべきだと決めた時、ポケットで電話が鳴った。
ユキは二言三言話した後、
「すぐ行く」
と駆け出した。
ユキは署の門の側にある噴水に駆けつけた。すでに多くの職員が集まりざわついている。ユキは一課に隼を取りに戻ったので、出遅れてしまった。
ちょうど日勤と準夜勤の交代時間だったからか、いつもより多くの職員がいる。
村尾と水沢の姿もあった。彼らは今日は日勤であった。
村尾がユキを見つけて声を掛ける。
「森……じゃなくて副長、四億小僧が化けたんだ」
人々が遠巻きに見ているのは噴水である金キラの小便小僧であった。
何故そのような場所に場違いに小便小僧が設置されているのかというと、一言で言えば既に鬼籍に入っている設置当時の署長の思い付きである。
当時の妖滅界には資金が潤沢にあり、現在のように節約を強いられてはいなかった。
彼は常々自分の権力を可視化し残しておきたいと思っていた。定年も間近に控えていた。
中央省庁と太いパイプを持っていた署長は、ある日用を足している際に、そうだ、小便小僧を建てよう、と閃いた。
彼は思い付いたら行動が早かった。
懇意にしている大手ゼネコンと早速談合を行い、閃きの二ヶ月後には既に噴水の着工が始まっていた。
総工費は約四億。しかし着工後すぐにリーマンショックが起こり、世界には大不況の波が押し寄せた。
署の前を通行した人々は、そんな下らない物を作るくらいなら失業率をなんとかしろ、国民の血税を何だと思っているんだとばかりに金キラの小僧を睨め付けた。
幼稚園児にさえ「あのぞうは、おかねをゆみずのようにつかってできたんだって。こぞうのおしっこみたいに、おかねがむだにながれていったんだね」と言われる始末。
金にだらしのない官界の象徴としての扱いを受けたのだ。
高さ七十センチ程度の金キラの小便小僧は、「四億小僧」と不名誉で芸のない愛称が付けられ、人々に定着した。
そのような曰く付きの像が妖物化したらしい。愛らしかった目が釣り上がり、腰をふりふり四方八方に水を掛けまくっている。
害はあまり無さそうだし、すぐに駆除できる気がするがそうしないのは、彼が「近寄ったヤツはもれなく殺す」と物騒なセリフを叫んでいるからだ。
署長達がどう対処するかを話し合っている。
そして、これだけ職員がいることだし不測の事態にも十分対応できるだろう、と駆除を断行することに決まったようだ。
「私にやらせてください」
目の前に妖物が存在するのでうずうずしていたユキが駆除役を申し出、噴水のヘリに登り早速抜刀した。
キン、という小気味好い音がして敵は真っ二つになった。
おぉ、という歓声が上がる。
しかし黒い霧が飛び散った、その後がいつもと違った。
霧が収斂し、黒光りする立方体が現れのだ。六人前のホールケーキを収納できる箱くらいのサイズである。
「言っただろ、殺すって。俺は悪意の塊だ、自爆するから楽しみにしてろ。あとどれくらいかは教えてやらねぇが」
元は金ピカの小僧だったくせに、そこは黒でなく金色にしとけよと周囲の人々は不満を感じたが、文句を言う訳にもいかないし、それどころではない。
二段階変形タイプの妖物だったのだ。
自爆と聞いて硬直する者、全力で逃げる者、人々は様々な対応を見せた。
この辺りには大学や保育所、スーパーや賭場や連れ込み宿や競輪場やパチンコ店や暴力団事務所などがあり人通りも多い。このままでは危険だ。
ユキの行動は早かった。水にザブンと足を踏み入れ立方体を両手で抱えて駆け出した。
結構重いが、質量保存の法則を考慮すると当然であった。
「署長、ヘリをお借りします!」
離島も担当する東署の屋上にはヘリポートが設置されている。
ユキは署に駆け込み、エレベーターに飛び乗った。
一瞬の後、水沢と村尾が追いかけ階段を駆け上がる。署は四階建である。
まもなくエレベーターを降りたユキは、屋上の厚い扉を全体重をかけて開き、躊躇うことなくヘリコプターに乗り込みエンジンをかける。
村尾達が屋上にたどり着いた時、既にヘリはふわりと浮かび上がったところだった。
「俺が行く!」
「俺が行きます!」
二人は同時に言ったが、
「これ、よろしく!」
ユキは片手で操縦桿を握ったまま、開きっぱなしのドアから隼を村尾に投げ渡しただけだった。
そして悲しげに微笑み何か言った。
今度は小声で、しかもローターの轟音がうるさくよく聞こえなかったが、口の動きから「ごめんね」と言ったようだった。
口の開きも小さかったので彼女が「マドンナ」や「絵コンテ」と言った可能性も完全には否定できないが、状況が状況だけにその可能性は限りなく低いと思われた。
二人は遠ざかって行くヘリを見つめ、呆然と立ち尽くした。
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