88 / 169
修道女と王都と、花と、死者
舞踏会にて⑤
しおりを挟む
マリーはものすごく焦っていた。
マリーはこの場において全くと言っていいほど、適切な言葉を用意していなかった。
本音を言えば、令嬢たちにサラが偏った性癖の官能小説を書いているけど『変態』じゃなくて、ちゃんとした『妃殿下』であると納得するような言葉を用意すべきなのだったのだが(それは極めて無理難題で不可能だけど)、マリーにはそれが見つからなかった。
どう考えてもサラの小説は堂々と発表できる部類ではないし、あんな内容を考えつくとは人格を疑うのもごく当たり前だ。
一般的に、どこの国にも、いつの時代にも、滑稽かつキワモノの恋愛物はある。
人間と人語を操る動物が通じたり、腐ってない美しいゾンビに惚れたり、カッコいい色気のある妖怪と交わったり、相手がエイリアン、つまり異星人というのもある。
今一度冷静に、よくよく考えてほしい。
どうやってエイリアンや動物と意思疎通がとれて、恋仲になり、何故交尾が成立するのか謎だ。
まぁどれも最近の流行りでもある。
こういう物語が人の心を惹きつけるのは、ちょっと変わった設定の方が恋愛のスパイスになるのだろう。
小説の恋愛はもはや娯楽目的のファンタジーであり、細かい事はどうでもいいから、見たこともない真新しい設定がいいのだ。
読み手として、楽しいのだ。
でも、だからと言って、イケメンな王子様を裸にして自分で慰める描写を永遠と書いたり、そのモデルが自国の王子というのはかなり危ない品物だ。
不敬罪だ。
間違いない。
それだけは自信を持って言える。
サラは、王子たち、つまりリシャールやテオフィルの知らないところで、紛いなく彼らそっくりな人物描写をして物語を作ったのだ。
サラは彼らの了承もなく、勝手に、人の性器の形や特徴、色、湾曲具合の変化とか、致す時の指の癖とか書いてしまったのだ。
訳の悪いことに実際に見たかのように、正確に。
それ以外にも、見られながらすると興奮するとか、おもちゃみたいにアレを弄ばれたいとか、靴で踏まれたら気持ちよくなるとか、三度の飯より女性を舐めるのが好きすぎて犬扱いとか。とにかくだ。
すごい説得力ある文章で、真実味を帯びてあたかも自国の王子の真相といわんばかりに、真実めいているように書いているからわけ悪い。
だから、マリーは状況をひっくり返す弁解の余地もないまま、焦りだけで考えもなく木陰から一歩踏み出そうした。
(ああ、どうしよう! 庇いたいけど、庇いようがないわっ。でも、サラ様を助けなきゃ……!)
マリーが王都に来てから、サラは教会関係者以外ではじめて友達になった人物なのだ。
その彼女が今人生に関わる重大なピンチに立たされている。
下手したらテオフィルに小説のせいで人格を疑われて離婚、よくて巷に変態妃殿下だと話題になり生涯キワモノ好きの変態だと辱めに遭う未来が待っている。
友人をそんな目に遭わせてはいけない。
サラはただ、ちょっとした出来心で、小説を書いただけなのだ。
内容は破廉恥だったけど、夫がいない部屋でやる事もなく時間を潰す手段が小説で、酔ってふざけて書いたものを侍女が出版して、非現実的浮世離れしていたから売れてしまっただけなのだ。
隣国から嫁いできたのに、夫にほっておかれ、寂しさを酒で紛らわした結果なのだ。
サラは悪くない、とマリーは思う。
マリーはこの場において詳細を知っている自分しか、サラを守ってあげられないと思っていた。
友達ならば、助けてあげなくてはいけない。それが友情というものだ。
「サラ、こんなところに居たの?」
しかし、マリーが一歩踏み出した時に、澄んだ青空のような明るい声が中庭に響いた。
マリーは思わずまたしても立ち止まってしまう。
声の方を見やると、見慣れた綺麗な男が立っていた。
彼は薔薇に囲まれた中庭で、花に負けないほどの存在感がある。
混じり気のない鮮やかな金髪に、アクアマリンのような浅瀬を思わせる瞳、表情はどこまでも柔らかくて、爽やかで好感しか持ち合わせていないような王子様だ。
彼、つまり、サラの夫のテオフィルが人の良さそうな微笑みを浮かべて立っていた。
その場にいるだけで場が華やぐ気がするほど美しい彼は今日も穏やかな表情で辺りを見回した。
「テオフィル殿下……!」
3人の令嬢たちはぱぁっと嬉しそうな顔をしてテオフィルの顔を見た。
悪役が一瞬で無垢な恋する乙女に変わったように頬を赤らめている。
それに比べて、サラは目を見開き、世界の終わりのような青ざめた顔だ。
事態を何も知らないテオフィルがサラに視線を合わせると、サラはあからさまにわけが悪そうに視線を逸らした。
テオフィルはサラが会場から離れた中庭で令嬢たちに囲まれている剣呑な状況で、普通は夫として怪訝な顔をするところだが、やはり彼は平然と曇りけのない爽やかな笑みを浮かべていた。
「探したんだよ。会場にいないから、心配になってさ」
テオフィルの落ち着いた声音が響く。
テオフィルの声もやはりリシャールと兄弟というべきか、種類は違えど、よく辺りに通るいい声だった。
だから、彼の声は木陰にいるマリーにもはっきりと聞こえた。
「なんだか、楽しくお話って感じじゃなさそうだけど、どうしたのかな?」
「……テオ」
サラはいつもと変わらない穏やかなテオフィルの顔を涙混じりに一瞬だけ見て、申し訳なさそうに目を伏せた。
そんなサラに気づいてか、ピンクのドレスを着た令嬢は勝ち誇ったように、にやりと笑った。
ピンクのドレスを着た令嬢は、パチンと、どっかの安っぽい悪役みたいに指を鳴らしてボディーガードと思われる影に控えていた使用人に合図した。
すると、使用人は本を数冊持って、素早く令嬢に渡した。
「殿下、聞いてください。サラ様はこんなものを」
「ん? どうしたんだい、クロエ嬢?」
クロエ嬢、と呼ばれた豚……ではなく、ピンクドレスの男爵令嬢は、テオフィルに言い寄るような甘い声と上目遣いで言った。
そして、例のアレをテオフィルに渡したのだ。
その本の題名は、『眉目秀麗な爽やか王子の後ろの穴に薔薇を刺してみたのに、泣いて喜んでしまった 王子様を泣かせて見ましたシリーズ⑧』で目を背けたくなるタイトルだ。
こんなタイトルの本を本物の王子様であるテオフィルに堂々と渡す令嬢もなかなかのものである。
かなり残酷な行為だと気づいていないようだ。
マリーはあの表紙は最新刊だと悟る。
先週サラに貸してもらった本だ。
赤い背表紙のおしゃれな本だけど、題名がかなり残念な衝撃の問題作シリーズに間違いなかった。
「こんなのもあります」
見ちゃダメ、とマリーは心の中で叫ぶがもう遅い。
次の本は、『私は犬になりたい~種馬なんかと呼ばないで。どうか蔑んだ目で、君の綺麗な足で僕を踏んで下さい。~』
またしてもひどい題名だ。
令嬢は、悪い顔、いや醜い顔で優越に顔を歪め、さらにテオフィルに本を手渡した。
テオフィルは何も言わず、いや言えずに、穏やかな顔でその本を受け取った。
さすが王族というべきか、テオフィルから動揺は感じられず、無言で本を眺めていた。
サラは肩を落とし、諦めたように、一層俯いてしまう。
サラはペンネームで執筆しているし、自分が書いた証拠を提示されるまで認めなくてもいいのに、もうその顔は『私がやりました』と言うような後悔している犯人そのものだった。
サラは正直な人間だから、テオフィルに隠し通そうとか、誤魔化そうと考えていないようだった。
(もう、ダメだわ、こうなったら……!)
友人として、マリーはどんな理由をつけてもサラを弁護しようと飛び出そうとした。
このまま行けば、潔いサラは弁解もしないだろうし、離婚真っしぐらだ。
『私がいかなくては! 』とマリーは地面を踏み締める。
しかし。
「んぐっ……!」
マリーが木陰から出ようとしたとき、後ろから誰かに掴まれ、口を塞がれてしまう。
(だ、誰なの? もしかして、あの令嬢の回し者……?)
マリーはジタバタ体をよじろうとするが、後ろから覆い被されるように身体の自由を奪われ、身動きすらとれない。
(びくともしない……! どうしよう、このままじゃ、サラ様が……)
マリーが何者かに囚われている間にどんどん話が進んでいく。
無言だったテオフィルが令嬢にいつもの穏やかな口調で訊いた。
「……これがどうしたの?」
「サラ様がテオフィル殿下をモデルに破廉恥な小説を書いているんですぅ!」
「最近はテオフィル殿下では飽き足らず、リシャール殿下まで書いているんですよ!」
またしても、沈黙。
中庭は春先だというのに凍りつくような沈黙に包まれた。
しばらくしてテオフィルが無言だった沈黙を破った。
マリーはこの場において全くと言っていいほど、適切な言葉を用意していなかった。
本音を言えば、令嬢たちにサラが偏った性癖の官能小説を書いているけど『変態』じゃなくて、ちゃんとした『妃殿下』であると納得するような言葉を用意すべきなのだったのだが(それは極めて無理難題で不可能だけど)、マリーにはそれが見つからなかった。
どう考えてもサラの小説は堂々と発表できる部類ではないし、あんな内容を考えつくとは人格を疑うのもごく当たり前だ。
一般的に、どこの国にも、いつの時代にも、滑稽かつキワモノの恋愛物はある。
人間と人語を操る動物が通じたり、腐ってない美しいゾンビに惚れたり、カッコいい色気のある妖怪と交わったり、相手がエイリアン、つまり異星人というのもある。
今一度冷静に、よくよく考えてほしい。
どうやってエイリアンや動物と意思疎通がとれて、恋仲になり、何故交尾が成立するのか謎だ。
まぁどれも最近の流行りでもある。
こういう物語が人の心を惹きつけるのは、ちょっと変わった設定の方が恋愛のスパイスになるのだろう。
小説の恋愛はもはや娯楽目的のファンタジーであり、細かい事はどうでもいいから、見たこともない真新しい設定がいいのだ。
読み手として、楽しいのだ。
でも、だからと言って、イケメンな王子様を裸にして自分で慰める描写を永遠と書いたり、そのモデルが自国の王子というのはかなり危ない品物だ。
不敬罪だ。
間違いない。
それだけは自信を持って言える。
サラは、王子たち、つまりリシャールやテオフィルの知らないところで、紛いなく彼らそっくりな人物描写をして物語を作ったのだ。
サラは彼らの了承もなく、勝手に、人の性器の形や特徴、色、湾曲具合の変化とか、致す時の指の癖とか書いてしまったのだ。
訳の悪いことに実際に見たかのように、正確に。
それ以外にも、見られながらすると興奮するとか、おもちゃみたいにアレを弄ばれたいとか、靴で踏まれたら気持ちよくなるとか、三度の飯より女性を舐めるのが好きすぎて犬扱いとか。とにかくだ。
すごい説得力ある文章で、真実味を帯びてあたかも自国の王子の真相といわんばかりに、真実めいているように書いているからわけ悪い。
だから、マリーは状況をひっくり返す弁解の余地もないまま、焦りだけで考えもなく木陰から一歩踏み出そうした。
(ああ、どうしよう! 庇いたいけど、庇いようがないわっ。でも、サラ様を助けなきゃ……!)
マリーが王都に来てから、サラは教会関係者以外ではじめて友達になった人物なのだ。
その彼女が今人生に関わる重大なピンチに立たされている。
下手したらテオフィルに小説のせいで人格を疑われて離婚、よくて巷に変態妃殿下だと話題になり生涯キワモノ好きの変態だと辱めに遭う未来が待っている。
友人をそんな目に遭わせてはいけない。
サラはただ、ちょっとした出来心で、小説を書いただけなのだ。
内容は破廉恥だったけど、夫がいない部屋でやる事もなく時間を潰す手段が小説で、酔ってふざけて書いたものを侍女が出版して、非現実的浮世離れしていたから売れてしまっただけなのだ。
隣国から嫁いできたのに、夫にほっておかれ、寂しさを酒で紛らわした結果なのだ。
サラは悪くない、とマリーは思う。
マリーはこの場において詳細を知っている自分しか、サラを守ってあげられないと思っていた。
友達ならば、助けてあげなくてはいけない。それが友情というものだ。
「サラ、こんなところに居たの?」
しかし、マリーが一歩踏み出した時に、澄んだ青空のような明るい声が中庭に響いた。
マリーは思わずまたしても立ち止まってしまう。
声の方を見やると、見慣れた綺麗な男が立っていた。
彼は薔薇に囲まれた中庭で、花に負けないほどの存在感がある。
混じり気のない鮮やかな金髪に、アクアマリンのような浅瀬を思わせる瞳、表情はどこまでも柔らかくて、爽やかで好感しか持ち合わせていないような王子様だ。
彼、つまり、サラの夫のテオフィルが人の良さそうな微笑みを浮かべて立っていた。
その場にいるだけで場が華やぐ気がするほど美しい彼は今日も穏やかな表情で辺りを見回した。
「テオフィル殿下……!」
3人の令嬢たちはぱぁっと嬉しそうな顔をしてテオフィルの顔を見た。
悪役が一瞬で無垢な恋する乙女に変わったように頬を赤らめている。
それに比べて、サラは目を見開き、世界の終わりのような青ざめた顔だ。
事態を何も知らないテオフィルがサラに視線を合わせると、サラはあからさまにわけが悪そうに視線を逸らした。
テオフィルはサラが会場から離れた中庭で令嬢たちに囲まれている剣呑な状況で、普通は夫として怪訝な顔をするところだが、やはり彼は平然と曇りけのない爽やかな笑みを浮かべていた。
「探したんだよ。会場にいないから、心配になってさ」
テオフィルの落ち着いた声音が響く。
テオフィルの声もやはりリシャールと兄弟というべきか、種類は違えど、よく辺りに通るいい声だった。
だから、彼の声は木陰にいるマリーにもはっきりと聞こえた。
「なんだか、楽しくお話って感じじゃなさそうだけど、どうしたのかな?」
「……テオ」
サラはいつもと変わらない穏やかなテオフィルの顔を涙混じりに一瞬だけ見て、申し訳なさそうに目を伏せた。
そんなサラに気づいてか、ピンクのドレスを着た令嬢は勝ち誇ったように、にやりと笑った。
ピンクのドレスを着た令嬢は、パチンと、どっかの安っぽい悪役みたいに指を鳴らしてボディーガードと思われる影に控えていた使用人に合図した。
すると、使用人は本を数冊持って、素早く令嬢に渡した。
「殿下、聞いてください。サラ様はこんなものを」
「ん? どうしたんだい、クロエ嬢?」
クロエ嬢、と呼ばれた豚……ではなく、ピンクドレスの男爵令嬢は、テオフィルに言い寄るような甘い声と上目遣いで言った。
そして、例のアレをテオフィルに渡したのだ。
その本の題名は、『眉目秀麗な爽やか王子の後ろの穴に薔薇を刺してみたのに、泣いて喜んでしまった 王子様を泣かせて見ましたシリーズ⑧』で目を背けたくなるタイトルだ。
こんなタイトルの本を本物の王子様であるテオフィルに堂々と渡す令嬢もなかなかのものである。
かなり残酷な行為だと気づいていないようだ。
マリーはあの表紙は最新刊だと悟る。
先週サラに貸してもらった本だ。
赤い背表紙のおしゃれな本だけど、題名がかなり残念な衝撃の問題作シリーズに間違いなかった。
「こんなのもあります」
見ちゃダメ、とマリーは心の中で叫ぶがもう遅い。
次の本は、『私は犬になりたい~種馬なんかと呼ばないで。どうか蔑んだ目で、君の綺麗な足で僕を踏んで下さい。~』
またしてもひどい題名だ。
令嬢は、悪い顔、いや醜い顔で優越に顔を歪め、さらにテオフィルに本を手渡した。
テオフィルは何も言わず、いや言えずに、穏やかな顔でその本を受け取った。
さすが王族というべきか、テオフィルから動揺は感じられず、無言で本を眺めていた。
サラは肩を落とし、諦めたように、一層俯いてしまう。
サラはペンネームで執筆しているし、自分が書いた証拠を提示されるまで認めなくてもいいのに、もうその顔は『私がやりました』と言うような後悔している犯人そのものだった。
サラは正直な人間だから、テオフィルに隠し通そうとか、誤魔化そうと考えていないようだった。
(もう、ダメだわ、こうなったら……!)
友人として、マリーはどんな理由をつけてもサラを弁護しようと飛び出そうとした。
このまま行けば、潔いサラは弁解もしないだろうし、離婚真っしぐらだ。
『私がいかなくては! 』とマリーは地面を踏み締める。
しかし。
「んぐっ……!」
マリーが木陰から出ようとしたとき、後ろから誰かに掴まれ、口を塞がれてしまう。
(だ、誰なの? もしかして、あの令嬢の回し者……?)
マリーはジタバタ体をよじろうとするが、後ろから覆い被されるように身体の自由を奪われ、身動きすらとれない。
(びくともしない……! どうしよう、このままじゃ、サラ様が……)
マリーが何者かに囚われている間にどんどん話が進んでいく。
無言だったテオフィルが令嬢にいつもの穏やかな口調で訊いた。
「……これがどうしたの?」
「サラ様がテオフィル殿下をモデルに破廉恥な小説を書いているんですぅ!」
「最近はテオフィル殿下では飽き足らず、リシャール殿下まで書いているんですよ!」
またしても、沈黙。
中庭は春先だというのに凍りつくような沈黙に包まれた。
しばらくしてテオフィルが無言だった沈黙を破った。
0
お気に入りに追加
312
あなたにおすすめの小説

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

【完結】大好き、と告白するのはこれを最後にします!
高瀬船
恋愛
侯爵家の嫡男、レオン・アルファストと伯爵家のミュラー・ハドソンは建国から続く由緒ある家柄である。
7歳年上のレオンが大好きで、ミュラーは幼い頃から彼にべったり。ことある事に大好き!と伝え、少女へと成長してからも顔を合わせる度に結婚して!ともはや挨拶のように熱烈に求婚していた。
だけど、いつもいつもレオンはありがとう、と言うだけで承諾も拒絶もしない。
成人を控えたある日、ミュラーはこれを最後の告白にしよう、と決心しいつものようにはぐらかされたら大人しく彼を諦めよう、と決めていた。
そして、彼を諦め真剣に結婚相手を探そうと夜会に行った事をレオンに知られたミュラーは初めて彼の重いほどの愛情を知る
【お互い、モブとの絡み発生します、苦手な方はご遠慮下さい】
拝啓、許婚様。私は貴方のことが大嫌いでした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【ある日僕の元に許婚から恋文ではなく、婚約破棄の手紙が届けられた】
僕には子供の頃から決められている許婚がいた。けれどお互い特に相手のことが好きと言うわけでもなく、月に2度の『デート』と言う名目の顔合わせをするだけの間柄だった。そんなある日僕の元に許婚から手紙が届いた。そこに記されていた内容は婚約破棄を告げる内容だった。あまりにも理不尽な内容に不服を抱いた僕は、逆に彼女を遣り込める計画を立てて許婚の元へ向かった――。
※他サイトでも投稿中
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。

どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。
無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。
彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。
ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。
居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。
こんな旦那様、いりません!
誰か、私の旦那様を貰って下さい……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる