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第2章勇者と聖剣編
28ヤンデレ騎士はたちが悪い※
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「んっ・・・ん?」
セナはゆっくり目を開けると天井がやけに近いなと思った。そして起き上がろうと足を動かすと、ジャラっと鈍い音が聞こえる。身を起こして絶句した。
「足に・・・鎖?」
「やぁ、起きたかな。セナ君」
すぐ側の椅子にはユーライアが腰掛け、本を読んでいる最中だった。優雅にワインまで飲みながら。本を置くと起きたセナの側に近寄り、ベッドに座り頬を撫でた。
「気分はどう?途中で具合悪くなったみたいで倒れたんだよ」
「え、あ、そうなんですね・・・でもなんで足に鎖?」
「もちろん、寝ている間に暴れて怪我しないようにね」
「あの、とりあえずもう起きたんで・・・帰りますね」
「それは無理かな」
「えっ・・・」
「海の上だし」
「ええっーーーー!?」
そんなバカなと思ったが、冷静になると確かに心なしか揺れている気はする。
「俺をどうするつもりだ!?」
「どうって、君は魔族の奴隷だろう?港町で2人の魔族と歩いていたよね?」
「確かに2人は魔族だけど・・・」
「もう心配しなくていいよ!この私が君を王国へ連れ帰って、自由の身にしてあげよう。そしてそのまま私の伴侶となってくれても構わないんだよ」
チラッ
チラッと美形顔で返事を待たれても、イエスと答えるはずはない。
「王国って・・」
「私はクラリシス王国の聖騎士団長ユーライア=ローエル。君一人を養う財力も力もあるよ」
「人間の国の騎士・・・団長・・」
幸いセナは足しか拘束されていないので、手をユーライアの襟元を引き寄せた。
「騎士が何様かは知らないが、誘拐は犯罪だ!いい加減にしないと怒るぞ」
「もう怒ってるじゃないか。怒り顔も、可愛いなぁ」
「んッ」
そのままキスされた。両手を掴まれて押し倒される。
「あぁ、もしかして優しいのよりこっちの方が好みなのかな?乱暴にされた方がいいなんて、セナ君は淫売なんだね。可愛い顔してそそられるよ」
「ち、違うわッ、変態!!!」
何をもってして淫売かは知らないが、不本意な趣向を押し付けられてセナはキレる。だが、ユーライアの方が力が強いので腕を振りほどけない。そのまま布越しに下肢を触れられた。
「ここも可愛いのかな」
「うくっ、ぅッ、・・・んッ、んぅ」
ユーライアの長く優美な指先が、セナの中心を掴み布越しに往復する。先端辺りをやわやわと揉まれたり、わざと触れずに内股を撫でたり翻弄してくる。やがてほぼ完勃ちすると、上下する動きが激しくなり射精感が湧き起こる。
ズボンを履いたままなので、このままでは中に出す事になる。
「ああっ、あっ、ぁ・・・んぅっ!ん、くっ・・・手、はなし、はぁあッ」
「いいよ、出しても。ほら・・君のすごい硬くなってビクビクしてる。あぁ、私の手で達しようとするなんていけない子だね」
「やっ、ああッ、んッ!イッ、イクッ!いっーーーーッ!!!」
セナの身体がしなり、身体が震えると達したのか布越しに何度も濡れる感触が伝わる。はぁはぁと息を乱していると、また口にキスされた。
そのままスボンを半分下げられ下着を捲られると、精液がねっとり糸をひいていた。ユーライアはその痴態を見て舌なめずりする。セナの起立をぐちゃぐちゃと擦り始めた。
「あっ、ぁ、はぁはぁ・・も、触るな・・変態ぃ・・・」
「ふふふ、可愛いな。こんなに濡らして、もう女の子みたいだ」
「こ、このヤロウ!」
「初めてじゃなさそうだけど、もしかしてあの魔族の慰み物にされてるのかな?毎晩脚を開いて受け入れているの?」
王子様みたいな顔して変態発言極まりないユーライア。拘束されていなければ即殴り倒している所だ。
ユーライアは精液でぐちゃぐちゃに濡れた手を、そのまま知りの間へと滑らせた。セナのまだ固く閉ざした蕾を指先で撫でる。
「君の中も可愛いのかな・・・」
「ひぃっ!?や、やめろーーーー!」
ドンっ
その時大きく船体が揺れる衝撃がした。
「なんだ」
「ぅ」
「見てくるから、セナ君はここに居てね」
ユーライアは身体を起こすと、立て掛けてあった剣を持って外に出て行く。セナは鎖で拘束されているのでここに居るしかない。なんとか鎖を外す方法を考えていた。
外に出たユーライアは乗組員から、何かが船体にぶつかって来た事を知らされる。幸い頑丈な船のため穴は空いていないようだ。
ぶつかって来たモノを探すように辺りを見回すと、上空を巨大な影が旋回していた。
「ドラゴンか」
銀色のドラゴンが、上空を飛んでいる。ドラゴンは分厚い鱗に覆われているので、物理的な砲弾や矢はほぼ効かない。
「ふん、目障りな蝿め。その巨体ではいい的だ。こちらには風の守護天使の加護があるのだぞ。目にもの見せてくれよう」
ユーライアは剣に巻かれていた布を解く。布の中から顕になったのは、眩い黄金の剣だった。
「聖剣の主ユーライアの名において、風の守護天使たるエレスタエルを召喚する!目覚めよ」
黄金の聖剣はさらに輝く。そして船首の装飾である乙女の像の羽が大きく羽ばたくと、乙女の像は弓持つ美しい天使へと変わる。
風の守護天使エレスタエルの権現であった。
船首に立つと弓を構え、上空めがけて弓を放つ。その矢は銀色のドラゴンに当たると、唸りを上げて海面へと落下した。
セナはゆっくり目を開けると天井がやけに近いなと思った。そして起き上がろうと足を動かすと、ジャラっと鈍い音が聞こえる。身を起こして絶句した。
「足に・・・鎖?」
「やぁ、起きたかな。セナ君」
すぐ側の椅子にはユーライアが腰掛け、本を読んでいる最中だった。優雅にワインまで飲みながら。本を置くと起きたセナの側に近寄り、ベッドに座り頬を撫でた。
「気分はどう?途中で具合悪くなったみたいで倒れたんだよ」
「え、あ、そうなんですね・・・でもなんで足に鎖?」
「もちろん、寝ている間に暴れて怪我しないようにね」
「あの、とりあえずもう起きたんで・・・帰りますね」
「それは無理かな」
「えっ・・・」
「海の上だし」
「ええっーーーー!?」
そんなバカなと思ったが、冷静になると確かに心なしか揺れている気はする。
「俺をどうするつもりだ!?」
「どうって、君は魔族の奴隷だろう?港町で2人の魔族と歩いていたよね?」
「確かに2人は魔族だけど・・・」
「もう心配しなくていいよ!この私が君を王国へ連れ帰って、自由の身にしてあげよう。そしてそのまま私の伴侶となってくれても構わないんだよ」
チラッ
チラッと美形顔で返事を待たれても、イエスと答えるはずはない。
「王国って・・」
「私はクラリシス王国の聖騎士団長ユーライア=ローエル。君一人を養う財力も力もあるよ」
「人間の国の騎士・・・団長・・」
幸いセナは足しか拘束されていないので、手をユーライアの襟元を引き寄せた。
「騎士が何様かは知らないが、誘拐は犯罪だ!いい加減にしないと怒るぞ」
「もう怒ってるじゃないか。怒り顔も、可愛いなぁ」
「んッ」
そのままキスされた。両手を掴まれて押し倒される。
「あぁ、もしかして優しいのよりこっちの方が好みなのかな?乱暴にされた方がいいなんて、セナ君は淫売なんだね。可愛い顔してそそられるよ」
「ち、違うわッ、変態!!!」
何をもってして淫売かは知らないが、不本意な趣向を押し付けられてセナはキレる。だが、ユーライアの方が力が強いので腕を振りほどけない。そのまま布越しに下肢を触れられた。
「ここも可愛いのかな」
「うくっ、ぅッ、・・・んッ、んぅ」
ユーライアの長く優美な指先が、セナの中心を掴み布越しに往復する。先端辺りをやわやわと揉まれたり、わざと触れずに内股を撫でたり翻弄してくる。やがてほぼ完勃ちすると、上下する動きが激しくなり射精感が湧き起こる。
ズボンを履いたままなので、このままでは中に出す事になる。
「ああっ、あっ、ぁ・・・んぅっ!ん、くっ・・・手、はなし、はぁあッ」
「いいよ、出しても。ほら・・君のすごい硬くなってビクビクしてる。あぁ、私の手で達しようとするなんていけない子だね」
「やっ、ああッ、んッ!イッ、イクッ!いっーーーーッ!!!」
セナの身体がしなり、身体が震えると達したのか布越しに何度も濡れる感触が伝わる。はぁはぁと息を乱していると、また口にキスされた。
そのままスボンを半分下げられ下着を捲られると、精液がねっとり糸をひいていた。ユーライアはその痴態を見て舌なめずりする。セナの起立をぐちゃぐちゃと擦り始めた。
「あっ、ぁ、はぁはぁ・・も、触るな・・変態ぃ・・・」
「ふふふ、可愛いな。こんなに濡らして、もう女の子みたいだ」
「こ、このヤロウ!」
「初めてじゃなさそうだけど、もしかしてあの魔族の慰み物にされてるのかな?毎晩脚を開いて受け入れているの?」
王子様みたいな顔して変態発言極まりないユーライア。拘束されていなければ即殴り倒している所だ。
ユーライアは精液でぐちゃぐちゃに濡れた手を、そのまま知りの間へと滑らせた。セナのまだ固く閉ざした蕾を指先で撫でる。
「君の中も可愛いのかな・・・」
「ひぃっ!?や、やめろーーーー!」
ドンっ
その時大きく船体が揺れる衝撃がした。
「なんだ」
「ぅ」
「見てくるから、セナ君はここに居てね」
ユーライアは身体を起こすと、立て掛けてあった剣を持って外に出て行く。セナは鎖で拘束されているのでここに居るしかない。なんとか鎖を外す方法を考えていた。
外に出たユーライアは乗組員から、何かが船体にぶつかって来た事を知らされる。幸い頑丈な船のため穴は空いていないようだ。
ぶつかって来たモノを探すように辺りを見回すと、上空を巨大な影が旋回していた。
「ドラゴンか」
銀色のドラゴンが、上空を飛んでいる。ドラゴンは分厚い鱗に覆われているので、物理的な砲弾や矢はほぼ効かない。
「ふん、目障りな蝿め。その巨体ではいい的だ。こちらには風の守護天使の加護があるのだぞ。目にもの見せてくれよう」
ユーライアは剣に巻かれていた布を解く。布の中から顕になったのは、眩い黄金の剣だった。
「聖剣の主ユーライアの名において、風の守護天使たるエレスタエルを召喚する!目覚めよ」
黄金の聖剣はさらに輝く。そして船首の装飾である乙女の像の羽が大きく羽ばたくと、乙女の像は弓持つ美しい天使へと変わる。
風の守護天使エレスタエルの権現であった。
船首に立つと弓を構え、上空めがけて弓を放つ。その矢は銀色のドラゴンに当たると、唸りを上げて海面へと落下した。
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