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3章 新たな器編
36風の天使
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「こんにちは」
「こんにちは、魔王さん」
白い翼を生やした少女が笑顔で答える。イオを魔王として認識できているようだ。
「魔王さんは、今は人間?」
「うん」
「セムルエルは?」
「うーん、外で家族の親睦を深めてるかな」
『主よ。この娘、天使ではないか』
「天使って本当にいるんだね、すごく綺麗」
「ありがとう、お兄ちゃんもとても可愛い」
「可愛い・・・ちょっと微妙な褒め言葉だけど、ありがとう」
『ぬかせ天使の小娘!我の主はこの世で崇高で完璧な存在なのだ、可愛い一言では済ませぬのだ』
「ちょっとケンさんは黙っててね」
『ぐぬぬっ』
どうやら少女は、神族であり天使種のようだった。イオは曖昧な前世の魔王の記憶の中で、この少女と面識があるように思えていた。
「前に・・・会った?」
「うん、お兄ちゃんが昔わたしの一族とケンカしてた頃から」
「そうか。君の名前は?」
「エレスタエル」
『なんじゃ、どこかで見たと思ったら風の天使エレスタエルか。ふーむ、しかし前はもっと豊満な美女だった気がするが?』
「わたし、前に人間のお手伝いで下界に降りて力を使い過ぎてしまったの。弱っていたのをセムルエルさんに助けてもらって、ここに匿ってもらってたの」
『あの一目惚れドラゴンめ。戦闘中にどっか消えたと思っておったら、こんなとこに逃げていたのか』
「なるほど、セムルエルさんが君に恋して匿っていたんだね」
「お兄ちゃん、わたしを連れて行くの?」
「えっと・・・」
正直、実際に会ってみるとイオは迷った。力の弱い相手をどうこうするなど、やはり出来ないのだ。迷うイオに、半透明で触れる事は出来ないエレスタエルの手がイオに重ねられる。
「もう少し待って欲しいの。もう少しでわたしの運命がね、生まれるから」
「何の話?」
「わたし、セムルエルさんから予言をもらったの。竜神族はね、死期が近いと予言の力があるの」
「え・・・」
「それでね、その予言にはね、わたしの運命の子の聖剣になって世界を守るのよ」
「君が聖剣に?」
『主よ、この娘が聖剣になる前に我の器にしては・・』
「ケンさん、そんな事したら一生安物の紙やすりで刃を磨くからね」
『主の愛が痛い!しかしそこもまた、良い!』
「ふぅ」
イオに何されても喜ぶ変態なケンさんは置いておいて、セムルエルの予言が気になるようだ。エレスタエルもそれに関しては本当に知らないようで、それ以上は何も聞けなかった。そしてエレスタエルをそこから連れ出すわけにもいかず、イオは祠の外に出る事にした。
祠の外では何やら慌ただしい様子になっていて、倒れているセムルエルをヴェルジークが寄り添っている。イオは慌てて駆け寄る。
「ヴェル!セムルエルさん、どうしたの」
「老体で無茶をするからおそらくは心筋梗塞かもしれない」
『無茶するからじゃ、老いぼれめ』
『はぁ・・・はぁ・・お主に言われたくないわ・・。それより、エレスタエルに会ったのか』
「はい。でも何もする気はないです。貴方と彼女にはここで静かに暮らして欲しい」
『よいのか?・・・普通の身体に戻りたいのだろう?』
「・・・はい、でもこのままでも不便はあまりないですから。それにどんな姿でも皆と一緒なら、きっと大丈夫」
『・・・・・魔王よ、いや・・・今は何という名前であったか』
「イオです」
『イオよ、わしが死んだらこの身体を聖剣の媒体に使ってやってくれ。エレスタエルと共に歩みたいのだ』
「でも・・・」
『よいのだ、お主がこうしてわしの前に現れたのも運命というべきか・・・。お主は、今度は自分の為に守るべきモノを見定めていけ』
「・・・・はい」
『少し疲れた・・・すまないがこのままにしておいてくれ』
セムルエルは残り僅かな寿命を静かに生きたいと言い、眠り始める。その時、微風が吹いたと思うとセムルエルの身体が浮き祠の中のへと運ばれて行った。おそらくは、エレスタエルの力だろう。イオ達は聖剣の媒体となるセムルエルという存在を確保すると、後ろ髪を引かれながらも一度宿に戻る事にした。
次の日、風の大神殿の大巫女カーリャに事の顛末を話すともしセムルエルに何かあった時は知らせをくれるという約束を取り付け騎士団はクラリシス王国へ帰還する事にした。
帰還前日の夜のことである、月夜の晩に宿の2階から見える砂漠の景色を眺めながらイオはケンさんと話をしていた。ヴェルジークは今後の対策会議中で部屋にはしばらく戻って来ない。
「ケンさん、本当にセムルエルさんを聖剣にしていいのかな」
『よいのではないか?あのまま老いて廃れるくらいなら、来世を可愛こちゃんと楽しみたいというあやつの気持ちもわからなぬでもない』
「ちょっとケンさんと同じ思考なんだね」
『失敬な!我の主への崇高な想いと、あのスケベじじいと同じにするでない!』
「はは、ごめん」
『主よ・・・』
「ん?」
ケンさんは、人型へと変わると真剣にイオを見下ろす。ケンさんの姿は魔王としての過去のイオを真似ているらしく、イオは少し不思議な気持ちになっていた。
「どうしたの、ケンさん」
『我は魔剣に戻っても、主の側に居れるだろうか?あの国では、我は異質な魔族の存在。今は聖剣となっているが、もし元に戻ったら・・・』
「そうしたら、オレと魔族と住める国に引っ越す?」
『おおっ!主と愛の逃避行であるな!』
「逃避行というか、ちゃんと皆に相談して決めるけどね」
『主と一緒に居られるなら何でもよいのだ。主、我の熱い抱擁を受け止め・・・』
「その破廉恥な姿のままイオに抱き着いたら、私は君を全力で王国の神殿に封印・・・いや、消滅させる」
『・・・・・』
「ヴェル」
振り返るといつの間にかヴェルジークが仁王立ちしていて、ケンさんを睨んでいた。ケンさんは実はさっきからずっと、裸のままだった。人型の時はなぜか服が着れない。というか服を具現化できないようだ。
傍から見れば変態以外何者でもないケンさんから隠すようにヴェルジークが、イオを抱きしめる。
「うぶっ!・・・ヴェル、くるしい」
「すまない、少し我慢してくれ。あの変態が剣に戻るまで」
『無礼な奴め!我は変態ではない、崇高なる我が主イオの魔剣ぞ』
「とりあえずケンさん、他の人に見つかったら本当に変態になっちゃうから魔剣に戻って」
『うぅ・・・・主よ。致し方あるまい』
男前な名無しの魔王の顔で、残念そうに情けない顔をするケンさん。名残惜しそうに元の魔剣に戻るとイオが受け止める。
「ごめんね、不安にさせて。でも何があってもオレが何とかするから」
『主よ、なんと慈悲深いお言葉・・・』
「イオ、もし魔剣が分離して普通の魔剣になった時は私も尽力しよう」
「ありがとう、ヴェル」
「もし国を追われる事になれば、まぁ・・・私が他国で領主として魔族も住める土地を開拓しよう」
「なんかヴェルなら出来そうな気がする。でもアーシア陛下なら、そんな事気にしないとは思うんだけどね」
「いや、陛下はダメだ。それを理由にイオに下心満載な要求をしてくるに違いない」
「さすがにそこまで配慮のない事は・・・」
イオは言いかけて思い直した。確かにいつも勝手に事を進めるあのアーシア陛下なら、無理な要求を平気で実行しそうである。
イオは気を付けようと改めて思い直すと、王国への帰路の準備が整うのを待つのであった。
「こんにちは、魔王さん」
白い翼を生やした少女が笑顔で答える。イオを魔王として認識できているようだ。
「魔王さんは、今は人間?」
「うん」
「セムルエルは?」
「うーん、外で家族の親睦を深めてるかな」
『主よ。この娘、天使ではないか』
「天使って本当にいるんだね、すごく綺麗」
「ありがとう、お兄ちゃんもとても可愛い」
「可愛い・・・ちょっと微妙な褒め言葉だけど、ありがとう」
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「ちょっとケンさんは黙っててね」
『ぐぬぬっ』
どうやら少女は、神族であり天使種のようだった。イオは曖昧な前世の魔王の記憶の中で、この少女と面識があるように思えていた。
「前に・・・会った?」
「うん、お兄ちゃんが昔わたしの一族とケンカしてた頃から」
「そうか。君の名前は?」
「エレスタエル」
『なんじゃ、どこかで見たと思ったら風の天使エレスタエルか。ふーむ、しかし前はもっと豊満な美女だった気がするが?』
「わたし、前に人間のお手伝いで下界に降りて力を使い過ぎてしまったの。弱っていたのをセムルエルさんに助けてもらって、ここに匿ってもらってたの」
『あの一目惚れドラゴンめ。戦闘中にどっか消えたと思っておったら、こんなとこに逃げていたのか』
「なるほど、セムルエルさんが君に恋して匿っていたんだね」
「お兄ちゃん、わたしを連れて行くの?」
「えっと・・・」
正直、実際に会ってみるとイオは迷った。力の弱い相手をどうこうするなど、やはり出来ないのだ。迷うイオに、半透明で触れる事は出来ないエレスタエルの手がイオに重ねられる。
「もう少し待って欲しいの。もう少しでわたしの運命がね、生まれるから」
「何の話?」
「わたし、セムルエルさんから予言をもらったの。竜神族はね、死期が近いと予言の力があるの」
「え・・・」
「それでね、その予言にはね、わたしの運命の子の聖剣になって世界を守るのよ」
「君が聖剣に?」
『主よ、この娘が聖剣になる前に我の器にしては・・』
「ケンさん、そんな事したら一生安物の紙やすりで刃を磨くからね」
『主の愛が痛い!しかしそこもまた、良い!』
「ふぅ」
イオに何されても喜ぶ変態なケンさんは置いておいて、セムルエルの予言が気になるようだ。エレスタエルもそれに関しては本当に知らないようで、それ以上は何も聞けなかった。そしてエレスタエルをそこから連れ出すわけにもいかず、イオは祠の外に出る事にした。
祠の外では何やら慌ただしい様子になっていて、倒れているセムルエルをヴェルジークが寄り添っている。イオは慌てて駆け寄る。
「ヴェル!セムルエルさん、どうしたの」
「老体で無茶をするからおそらくは心筋梗塞かもしれない」
『無茶するからじゃ、老いぼれめ』
『はぁ・・・はぁ・・お主に言われたくないわ・・。それより、エレスタエルに会ったのか』
「はい。でも何もする気はないです。貴方と彼女にはここで静かに暮らして欲しい」
『よいのか?・・・普通の身体に戻りたいのだろう?』
「・・・はい、でもこのままでも不便はあまりないですから。それにどんな姿でも皆と一緒なら、きっと大丈夫」
『・・・・・魔王よ、いや・・・今は何という名前であったか』
「イオです」
『イオよ、わしが死んだらこの身体を聖剣の媒体に使ってやってくれ。エレスタエルと共に歩みたいのだ』
「でも・・・」
『よいのだ、お主がこうしてわしの前に現れたのも運命というべきか・・・。お主は、今度は自分の為に守るべきモノを見定めていけ』
「・・・・はい」
『少し疲れた・・・すまないがこのままにしておいてくれ』
セムルエルは残り僅かな寿命を静かに生きたいと言い、眠り始める。その時、微風が吹いたと思うとセムルエルの身体が浮き祠の中のへと運ばれて行った。おそらくは、エレスタエルの力だろう。イオ達は聖剣の媒体となるセムルエルという存在を確保すると、後ろ髪を引かれながらも一度宿に戻る事にした。
次の日、風の大神殿の大巫女カーリャに事の顛末を話すともしセムルエルに何かあった時は知らせをくれるという約束を取り付け騎士団はクラリシス王国へ帰還する事にした。
帰還前日の夜のことである、月夜の晩に宿の2階から見える砂漠の景色を眺めながらイオはケンさんと話をしていた。ヴェルジークは今後の対策会議中で部屋にはしばらく戻って来ない。
「ケンさん、本当にセムルエルさんを聖剣にしていいのかな」
『よいのではないか?あのまま老いて廃れるくらいなら、来世を可愛こちゃんと楽しみたいというあやつの気持ちもわからなぬでもない』
「ちょっとケンさんと同じ思考なんだね」
『失敬な!我の主への崇高な想いと、あのスケベじじいと同じにするでない!』
「はは、ごめん」
『主よ・・・』
「ん?」
ケンさんは、人型へと変わると真剣にイオを見下ろす。ケンさんの姿は魔王としての過去のイオを真似ているらしく、イオは少し不思議な気持ちになっていた。
「どうしたの、ケンさん」
『我は魔剣に戻っても、主の側に居れるだろうか?あの国では、我は異質な魔族の存在。今は聖剣となっているが、もし元に戻ったら・・・』
「そうしたら、オレと魔族と住める国に引っ越す?」
『おおっ!主と愛の逃避行であるな!』
「逃避行というか、ちゃんと皆に相談して決めるけどね」
『主と一緒に居られるなら何でもよいのだ。主、我の熱い抱擁を受け止め・・・』
「その破廉恥な姿のままイオに抱き着いたら、私は君を全力で王国の神殿に封印・・・いや、消滅させる」
『・・・・・』
「ヴェル」
振り返るといつの間にかヴェルジークが仁王立ちしていて、ケンさんを睨んでいた。ケンさんは実はさっきからずっと、裸のままだった。人型の時はなぜか服が着れない。というか服を具現化できないようだ。
傍から見れば変態以外何者でもないケンさんから隠すようにヴェルジークが、イオを抱きしめる。
「うぶっ!・・・ヴェル、くるしい」
「すまない、少し我慢してくれ。あの変態が剣に戻るまで」
『無礼な奴め!我は変態ではない、崇高なる我が主イオの魔剣ぞ』
「とりあえずケンさん、他の人に見つかったら本当に変態になっちゃうから魔剣に戻って」
『うぅ・・・・主よ。致し方あるまい』
男前な名無しの魔王の顔で、残念そうに情けない顔をするケンさん。名残惜しそうに元の魔剣に戻るとイオが受け止める。
「ごめんね、不安にさせて。でも何があってもオレが何とかするから」
『主よ、なんと慈悲深いお言葉・・・』
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「ありがとう、ヴェル」
「もし国を追われる事になれば、まぁ・・・私が他国で領主として魔族も住める土地を開拓しよう」
「なんかヴェルなら出来そうな気がする。でもアーシア陛下なら、そんな事気にしないとは思うんだけどね」
「いや、陛下はダメだ。それを理由にイオに下心満載な要求をしてくるに違いない」
「さすがにそこまで配慮のない事は・・・」
イオは言いかけて思い直した。確かにいつも勝手に事を進めるあのアーシア陛下なら、無理な要求を平気で実行しそうである。
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