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3章 新たな器編
32風の大神殿の大巫女
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「は?何言ってるんだ、俺はあいつなんか好きじゃない」
「そうですか・・・行きましょう」
「おい、待て!勝手に行くな」
もはやツンデレを拗らせたとしか思えないある意味俺様なガラルイは、フリエスに無自覚片想いしていたのだ。おそらくここで確信に触れてもガラルイは怒るのが目に見えている、今はとにかく外に出る事が先決であった。
すると横からカサカサザラザラという不思議な音がして横を振り向くと、砂とは違う色の黒い壁があった。そして一定のリズムで風が、イオを通り抜けていく。
「壁?・・・それに、なんか生暖かい風が」
「バカ野郎!離れろ!」
「え?ぅ、うわああああああああ!?」
それは壁ではなく、巨大な魔物の閉じた口だった。突然口が開くとイオを飲み込もうとするが、間一髪でガラルイが抱え込み走り出す。壁から突き出た魔物は二人の後を追いかけて来た。
「ガ、ガラルイさんー!オレたち食べられちゃうんですかー!?」
「こんなとこでお前と心中できるか!黙ってないと舌噛むぞ!」
『聞き捨てならぬぞ小僧!主と心中するのは我だ!』
「ケンさんとも心中しないってばー!うおー!めちゃくちゃカサカサ走って来る~!」
「独り言、言ってる場合か!あれは!」
「うわあぁぁ・・・・・・・」
走っている途中に人が入れそうな穴を発見したガラルイは、先にイオを放り投げた。その後に自分も飛び込む。魔物は二人の横を通り過ぎて行ったようだ。
穴は滑り台のような構造で、しばらく流れていくと途中で眩い光の魔法陣の中に吸い込まれる。そのまま二人は地面らしき床に転がった。開けたその場所は、少し黄緑がかった石造りのようで台座の中心を囲むように白い円柱が並んでいる。
「た、助かった・・・」
「しかしここはどこだ。地下の建物か?」
「ちょっと聖王国の降臨の神殿に似てますね」
「神殿か・・・まさか・・・」
「お前達、何者だ!」
「ぇ・・・」
「・・・・イオ、絶対動くなよ。こいつら風の大神殿の巫女兵だ」
「な、なにそれ・・・」
二人は白い布地を重ねたような服の上に軽鎧を纏う女性兵士達に槍を向けられ、囲まれていた。
その中で他の巫女よりも重装備の、隊長格と思われる銀髪に青い瞳の女性が槍を向ける。
「もう一度聞く、何者だ」
「私は、クラリシス聖王国の聖騎士ガラルイ・オーグレイです」
「クラリシス聖王国だと?本当か?ここは男子禁制の風の大神殿、どこから侵入した」
「砂漠の魔物に襲われ、地下路を通っていたらここに辿り着きたました。誓って嘘偽りはありません」
「・・・・トラップの魔法陣が発動したのはそのせいか、なるほど。では隣の者は?」
「彼は、イオ。メリュジーナ侯爵家の使用人です。主人の護衛として同行して来たただの一般市民です」
「ただの一般市民が、大層な剣を持っているのか」
『この女戦士、なかなか鋭いな。我の好みではないが』
「これはオレの趣味でただの見せかけ骨董品です。お気になさらずに」
『おおうッ!我をガラクタ扱い!!!なかなか非道な扱いだ・・・はぁはぁ』
『近衛兵長、その方達をこちらへ』
ケンさんが身悶えている最中、部屋全体に響くような女性の声がこだまする。辺りを見回しても声の主は居ないため、おそらく魔法の類だろうか。
「大巫女様、しかし・・・」
『大丈夫ですよ。さぁさぁ、お茶が冷めてしまうわ』
「・・・御意」
声の主を大巫女様と呼んだ近衛兵長は、イオ達を先導してさらに奥の部屋へと案内する。蔓と花のようなレリーフが刻まれる扉を開けると、天蓋付きのベッドに白い髪の老女が横たわっていた。
おそらく声の主である、大巫女様であろうか。
『お客人様、もっとこちらへ』
大巫女様の口は動いていないが、頭に直接語りかけるような優しい声がイオ達に聞こえていた。イオとガラルイは、大巫女様のベッドへと近付く。
『近衛兵長の・・・ニーネの無礼をお許しくださいね。あの子は仕事熱心だから』
「お、大巫女様!」
「いえ、こちらこそ不法侵入罪で即刻打ち首になっていたのを留めて下さり感謝致します。カーリャ様」
「え、ガラルイさんの知り合い?」
「こちらは風の大神殿の大巫女カーリャ様だ」
「そうなの!初めまして、大巫女様。イオです」
『イオさんと仰るのね・・・不思議な魔力を感じる。わたくしの手を触ってくださるかしら?』
「はい」
風の大神殿の大巫女カーリャの手に、イオは優しく触れた。するとカーリャは少しだけ指先を動かした。
『ニーネ、少しだけイオさんと二人きりにしてくれますか?』
「大巫女様!それは・・・」
『心配ないわ、この方なら大丈夫』
「・・・・御意」
「イオ、何かあったら呼べ」
「うん、ありがとうございます」
近衛兵長とガラルイは部屋の外で待機する事になる。カーリャと二人きりになると、突然ケンさんが喋り出した。
『先程の魔力の波動はお前だったか』
「え、そうなの?魔力が高い人なのかな」
『わたくし達風の大神殿の巫女達は、人間と竜神族の血を引く者が多いのです。そしてイオさんから、とても不思議な魔力を感じる。貴方は人間?それとも魔族?』
「オレは・・・・ケンさん、どうしよう」
『この娘には嘘偽りは見破られるだろう、仕方ないが真実を話した方が懸命だ』
「うん・・・・あの、実はオレ・・」
イオはこれまでの転生の経緯や、自分が名無しの魔王の生まれ変わりだと正直に話すと意外にもカーリャは優しく受け止めてくれた。
『例え過去生が何者であっても、今の貴方はイオさんという一人の人間です。それに貴方からはたくさんの人達の想いを感じる、いい出会いをしたのね』
「はい・・・とてもたくさんの大事な人達です」
『それに、わたくしは目が見えないし微かにしか聞こえないけれど・・・貴方の側からも優しい魔力を感じるわ』
「魔剣のケンさんです」
『ケンさん、可愛いお名前ね。貴方の事が好きなのね、魔力がまとわり付いてる』
『うむ、この娘なかなかわかっているではないか』
「お喋りなのが玉にキズですけど、いい奴なんです」
『ふふふ。さて、本題に戻りましょうか。近衛兵長を呼んでくださる?』
カーリャに受け入れてもらえたイオ達は、他の巫女達も交えて風の精霊について聞く事にした。近衛兵長であるニーネは、地図を開いて今の現状を説明した。
「確かに、ここよりさらに西にある獣人の村跡地には風の精霊の祠あったが今は強力な魔物の巣になり近付くのは難しい」
「魔物は退治出来ないのか?」
「竜種だと迂闊に手は出せないのだ」
「竜!それは確かに難題だ」
「竜っているんだ・・・。ガラルイさん、竜って強いの?」
「あぁ、強い。強固な鱗に魔法耐性・・・後は異常効果のあるブレスを吐くやつもいるな。それに奴等は神族の支配下にある」
「・・・・うーん、とりあえずなんか強そうだね」
「竜を避けて通るのは難しいだろう。ここは一度副団長達と合流してから策を練るべきだな」
「騎士団のみんな、ちゃんと都市に着いたかな」
「安心しろ。お前は俺が連れ帰ると副団長に約束したんだ、必ず帰るぞ」
「は、はい!ありがとうございます」
「・・・・ふん」
性格に難のあるガラルイだが、約束は必ず守るという騎士道精神は持っているようだった。素直にお礼を言われそっぽを向くが、嫌そうな顔はしていなかった。
大巫女カーリャに礼を言い、ニーネに商業都市イヴリースへとイオ達は向かうのだった。
「そうですか・・・行きましょう」
「おい、待て!勝手に行くな」
もはやツンデレを拗らせたとしか思えないある意味俺様なガラルイは、フリエスに無自覚片想いしていたのだ。おそらくここで確信に触れてもガラルイは怒るのが目に見えている、今はとにかく外に出る事が先決であった。
すると横からカサカサザラザラという不思議な音がして横を振り向くと、砂とは違う色の黒い壁があった。そして一定のリズムで風が、イオを通り抜けていく。
「壁?・・・それに、なんか生暖かい風が」
「バカ野郎!離れろ!」
「え?ぅ、うわああああああああ!?」
それは壁ではなく、巨大な魔物の閉じた口だった。突然口が開くとイオを飲み込もうとするが、間一髪でガラルイが抱え込み走り出す。壁から突き出た魔物は二人の後を追いかけて来た。
「ガ、ガラルイさんー!オレたち食べられちゃうんですかー!?」
「こんなとこでお前と心中できるか!黙ってないと舌噛むぞ!」
『聞き捨てならぬぞ小僧!主と心中するのは我だ!』
「ケンさんとも心中しないってばー!うおー!めちゃくちゃカサカサ走って来る~!」
「独り言、言ってる場合か!あれは!」
「うわあぁぁ・・・・・・・」
走っている途中に人が入れそうな穴を発見したガラルイは、先にイオを放り投げた。その後に自分も飛び込む。魔物は二人の横を通り過ぎて行ったようだ。
穴は滑り台のような構造で、しばらく流れていくと途中で眩い光の魔法陣の中に吸い込まれる。そのまま二人は地面らしき床に転がった。開けたその場所は、少し黄緑がかった石造りのようで台座の中心を囲むように白い円柱が並んでいる。
「た、助かった・・・」
「しかしここはどこだ。地下の建物か?」
「ちょっと聖王国の降臨の神殿に似てますね」
「神殿か・・・まさか・・・」
「お前達、何者だ!」
「ぇ・・・」
「・・・・イオ、絶対動くなよ。こいつら風の大神殿の巫女兵だ」
「な、なにそれ・・・」
二人は白い布地を重ねたような服の上に軽鎧を纏う女性兵士達に槍を向けられ、囲まれていた。
その中で他の巫女よりも重装備の、隊長格と思われる銀髪に青い瞳の女性が槍を向ける。
「もう一度聞く、何者だ」
「私は、クラリシス聖王国の聖騎士ガラルイ・オーグレイです」
「クラリシス聖王国だと?本当か?ここは男子禁制の風の大神殿、どこから侵入した」
「砂漠の魔物に襲われ、地下路を通っていたらここに辿り着きたました。誓って嘘偽りはありません」
「・・・・トラップの魔法陣が発動したのはそのせいか、なるほど。では隣の者は?」
「彼は、イオ。メリュジーナ侯爵家の使用人です。主人の護衛として同行して来たただの一般市民です」
「ただの一般市民が、大層な剣を持っているのか」
『この女戦士、なかなか鋭いな。我の好みではないが』
「これはオレの趣味でただの見せかけ骨董品です。お気になさらずに」
『おおうッ!我をガラクタ扱い!!!なかなか非道な扱いだ・・・はぁはぁ』
『近衛兵長、その方達をこちらへ』
ケンさんが身悶えている最中、部屋全体に響くような女性の声がこだまする。辺りを見回しても声の主は居ないため、おそらく魔法の類だろうか。
「大巫女様、しかし・・・」
『大丈夫ですよ。さぁさぁ、お茶が冷めてしまうわ』
「・・・御意」
声の主を大巫女様と呼んだ近衛兵長は、イオ達を先導してさらに奥の部屋へと案内する。蔓と花のようなレリーフが刻まれる扉を開けると、天蓋付きのベッドに白い髪の老女が横たわっていた。
おそらく声の主である、大巫女様であろうか。
『お客人様、もっとこちらへ』
大巫女様の口は動いていないが、頭に直接語りかけるような優しい声がイオ達に聞こえていた。イオとガラルイは、大巫女様のベッドへと近付く。
『近衛兵長の・・・ニーネの無礼をお許しくださいね。あの子は仕事熱心だから』
「お、大巫女様!」
「いえ、こちらこそ不法侵入罪で即刻打ち首になっていたのを留めて下さり感謝致します。カーリャ様」
「え、ガラルイさんの知り合い?」
「こちらは風の大神殿の大巫女カーリャ様だ」
「そうなの!初めまして、大巫女様。イオです」
『イオさんと仰るのね・・・不思議な魔力を感じる。わたくしの手を触ってくださるかしら?』
「はい」
風の大神殿の大巫女カーリャの手に、イオは優しく触れた。するとカーリャは少しだけ指先を動かした。
『ニーネ、少しだけイオさんと二人きりにしてくれますか?』
「大巫女様!それは・・・」
『心配ないわ、この方なら大丈夫』
「・・・・御意」
「イオ、何かあったら呼べ」
「うん、ありがとうございます」
近衛兵長とガラルイは部屋の外で待機する事になる。カーリャと二人きりになると、突然ケンさんが喋り出した。
『先程の魔力の波動はお前だったか』
「え、そうなの?魔力が高い人なのかな」
『わたくし達風の大神殿の巫女達は、人間と竜神族の血を引く者が多いのです。そしてイオさんから、とても不思議な魔力を感じる。貴方は人間?それとも魔族?』
「オレは・・・・ケンさん、どうしよう」
『この娘には嘘偽りは見破られるだろう、仕方ないが真実を話した方が懸命だ』
「うん・・・・あの、実はオレ・・」
イオはこれまでの転生の経緯や、自分が名無しの魔王の生まれ変わりだと正直に話すと意外にもカーリャは優しく受け止めてくれた。
『例え過去生が何者であっても、今の貴方はイオさんという一人の人間です。それに貴方からはたくさんの人達の想いを感じる、いい出会いをしたのね』
「はい・・・とてもたくさんの大事な人達です」
『それに、わたくしは目が見えないし微かにしか聞こえないけれど・・・貴方の側からも優しい魔力を感じるわ』
「魔剣のケンさんです」
『ケンさん、可愛いお名前ね。貴方の事が好きなのね、魔力がまとわり付いてる』
『うむ、この娘なかなかわかっているではないか』
「お喋りなのが玉にキズですけど、いい奴なんです」
『ふふふ。さて、本題に戻りましょうか。近衛兵長を呼んでくださる?』
カーリャに受け入れてもらえたイオ達は、他の巫女達も交えて風の精霊について聞く事にした。近衛兵長であるニーネは、地図を開いて今の現状を説明した。
「確かに、ここよりさらに西にある獣人の村跡地には風の精霊の祠あったが今は強力な魔物の巣になり近付くのは難しい」
「魔物は退治出来ないのか?」
「竜種だと迂闊に手は出せないのだ」
「竜!それは確かに難題だ」
「竜っているんだ・・・。ガラルイさん、竜って強いの?」
「あぁ、強い。強固な鱗に魔法耐性・・・後は異常効果のあるブレスを吐くやつもいるな。それに奴等は神族の支配下にある」
「・・・・うーん、とりあえずなんか強そうだね」
「竜を避けて通るのは難しいだろう。ここは一度副団長達と合流してから策を練るべきだな」
「騎士団のみんな、ちゃんと都市に着いたかな」
「安心しろ。お前は俺が連れ帰ると副団長に約束したんだ、必ず帰るぞ」
「は、はい!ありがとうございます」
「・・・・ふん」
性格に難のあるガラルイだが、約束は必ず守るという騎士道精神は持っているようだった。素直にお礼を言われそっぽを向くが、嫌そうな顔はしていなかった。
大巫女カーリャに礼を言い、ニーネに商業都市イヴリースへとイオ達は向かうのだった。
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