32 / 41
3章 新たな器編
31砂漠のツンデレ
しおりを挟む
イオ達が王都を出発してから、しばらく経った頃である。
「フリエスは馬じゃないんだね」
「ヴェルがこっちに乗って、イオを護衛しろって」
「え、そうなの?」
「まぁおかけで尻も痛くないし、楽チン楽チン」
「・・・・騎士としてどうかと思う。オレも使用人なのにいいのかなぁ・・・。」
「イオは馬に乗れないだろ?まぁまぁ、細かい事気にしてると疲れるぞ。先は長いんだからさ」
イオが何かを言いかけた時、外からボソッと誰かが喋るのが聞こえた。
「はっ、下賤な淫売女から生まれた庶民上がりのくせに良い御身分だな」
「・・・」
「フリエス?」
「気にするな」
その声は以前イオを蔑んだ騎士だったが、まさか旅に同行していると居心地はいいとは言えなかった。顔はあまり覚えていないが、ガラの悪そうな雰囲気ではあった。
「前に兵舎の食堂や、降臨の神殿でも罵倒されたろ?あいつは、ガラルイ・オーグレイ。オーグレイ伯爵家の子息で、俺とは同期なんだ」
「いい雰囲気の人ではなさそうだね」
「・・・なんか見た目も怖いな」
「まぁ、あの柄悪い顔は生まれつきだしアレでもそれなりに強いんだぜ」
「・・・・」
「ん?」
イオは先ほどガラルイが言った、庶民上がりという言葉が気になった。しかしそこに触れるのも躊躇われるが、フリエスが口を開く。
「俺の母親は、元娼婦なんだ」
「え・・・」
「貴族の親父と結婚して、今は准男爵の妻としてそれなりに楽しくやってるよ。夫婦仲もいいしな」
「フリエスはどうして騎士になったの?」
「母さんを守ってやりたくてな。父さんは優しいから、たまに悪い奴らに騙されそうになるしさ・・・俺が騎士になって守ってやりたいんだ」
「フリエスってチャラいだけかと思ってけど、しっかり者なんだね」
「チャラいは余計だっての!俺はいつでも真面目で紳士な騎士なんだぜ」
「ははは」
出会った頃は軽率そうな感じのフリエスだったが、こうやって会話してみると努力をして騎士になった感じが伝わる。イオはフリエスへの見方が変わっていった。
「真面目で紳士なフリエス・ゾラ。真面目に仕事しろ」
「・・・・了解です。ヴェルジーク副団長」
「・・・・ヴェルジーク」
今度は外からヴェルジークの怒気を含むし喝が聞こえてきた。よくよく考えれば、エオルとケンさんも一緒とはいえ荷馬車の中でイオと一緒のフリエスを羨ましいだけのヴェルジークだろう。
こうして見えない視線にフリエスは怯えながらも、順調に旅は続いた。
道中何事もなく進み、予定より数日早く西大陸へと足を踏み入れた騎士団一行は商業都市イブリースの直前で、魔物の妨害に合っていた。
そしてあろう事か心配して馬車から出てしまったイオは、魔物の罠で砂の渦の中に落っこちてしまったのだ。
「わぁあああああああ!!!た、助けて~!」
「イオ!縄を掴め!」
「ヴェルジークー!ああっ」
「ど、どうしよう・・・イオがどんどん沈んでくよぉ!」
「イオー!」
「ヴェル、ダメだ!」
ヴェルジークの縄は距離が足りずにイオは砂の中へとついに飲み込まれてしまう。助けに行こうと自身も砂へ飛び込もうとしたヴェルジークを、フリエスが制止する。
「フリエス、離せ!イオを助けなければ!」
「副団長が消えたら隊が乱れるだろ!落ち着け、多分あの砂穴の下は空洞でもしかしたらイオはまだ無事かもしれない。作戦を考えよう」
「もし無事でなかったら、俺は・・・・ッ!」
「副団長」
「・・・ガラルイ」
珍しく取り乱す副団長の姿に騎士団は動揺が走るが、その空気を割くようにガラルイが前に出た。身体にはロープや短剣、救命道具も装備していて身軽な格好をしている。
「俺が行きます」
「策はあるのか?」
「はい」
「・・・わかった。ガラルイ、お前に任せる」
「ありがとうございます。イオは、必ず無事に帰還させます」
「おい、ガラルイ・・・」
いつになく真面目な雰囲気のガラルイが率先して人命救助を申し出た事に、ヴェルジークは彼に望みを託す事を決める。フリエスは少し不安な顔をしてガラルイに声をかけようとしたが、チラリと一瞬目を合わせられただけでガラルイは砂の中へと足を滑らせて行った。
ガラルイが砂の中へと侵入するのを確認すると、ヴェルジークは隊を組み直し商業都市へと向かうのだった。
✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼
一方、砂の下へと落下したイオは下が柔らかい砂の上だった為なんとか無事だった。砂を払いながら周囲を見渡すと、両側は空洞になっていてその先は暗くて見えないが道が続いているようだった。
おそらくどちらかに砂の魔物が潜んでいる可能性はあるが、イオはどちらに行くか迷う。
「どっちに行こうかな・・・」
『我は左だと思う』
「どうして?」
『なんとなく、魔力の波動を感じるのだ』
「なるほど。魔物の魔力とかかなぁ」
『いや、魔物とは異なる波動だ』
「うーん、じゃあ左に行こうか」
ケンさんの魔力探知が反応したらしく、イオは左へ進もうとする。すると先程落ちた穴の上から、何かがサザーと砂と共に落ちて来た。
「な、なに!?魔物!?」
「ゴホッ、ゴホッ・・・おい、俺を魔物扱いするな」
「え、ひ、人?・・・あ、騎士団の人・・えーと」
「ガラルイだ」
「・・・ガラルイさん」
落ちて来たのは、ガラルイだった。
「大丈夫ですか?ガラルイさんも落ちたんですか?」
「この俺がそんな間抜けな事するか。お前を助けに来たんだ」
「えっ!ありがとうございます」
「・・・ふん」
イオの美しい紫の瞳がガラルイを見つめ、素直にお礼を言うとガラルイはそっぽを向いた。
「早く抜け道を探すぞ。魔物が来る前にな」
「はい」
「お前、魔物と戦った事は?」
「ないです」
「その剣は使えるんだろ?」
「これは傷付ける剣じゃないから・・・」
「・・・・そうか。じゃあ足手まといにならないよう着いてくるんだな」
「はい」
魔物との実戦経験もないイオをお荷物と言いながらも、ガラルイは助けに来た。イオはもしかしたら、思ったほど悪い人ではないのかもと気が緩み歩きながらつい色々と話しかけてしまう。
どうやらガラルイは、この西大陸の商業都市イブリース出身の貴族らしく土地勘はあるらしい。個人的な趣向の話は教えてくれないが、フリエスの話題には喰いついてきた。二人は同期だと聞いていたので、やはりライバル心は人一倍あるようだ。
「フリエスってチャラいけど、ちゃんと両親の事大事に思ってていい奴ですよね」
「・・・」
「ヴェルジーク・・様とも仲もいいし、チャラいけど信頼関係があって少し羨ましいな」
「羨ましい?お前、ヴェルジーク副団長と恋人じゃないのか?羨ましいってなんだよ」
「えっ!?こ、恋人・・・な、なんの事ですか」
「バレバレだろ、あんだけ隊の中でもベタベタしてたら。お前、皆から気付かれてないと思ってたのか?お気楽な奴だな」
「えぇ!?・・・・は、恥ずかしい」
「まぁ、お前はフリエス狙いかと思ってたが違っててよかったぜ」
「え?」
ガラルイは後ろを振り向くと、イオを指差し高らかに宣言した。
「言っておくがフリエスは俺のもんだから、手を出すなよ。というかお前ら近すぎなんだよ、馴れ馴れしく肩とか組むな。飯も一緒に食べてるとか羨ましすぎるだろうが!」
「・・・・・・・・」
「帰りの馬車は俺がお前と乗るからな」
「・・・・・・・・」
「おい、聞いてるのか」
「ガラルイさんって、フリエスが好きなんですね」
イオは目が点になりなりながら、もはや俺様ツンデレとしか思えないガラルイをしみじみと見るのだった。
「フリエスは馬じゃないんだね」
「ヴェルがこっちに乗って、イオを護衛しろって」
「え、そうなの?」
「まぁおかけで尻も痛くないし、楽チン楽チン」
「・・・・騎士としてどうかと思う。オレも使用人なのにいいのかなぁ・・・。」
「イオは馬に乗れないだろ?まぁまぁ、細かい事気にしてると疲れるぞ。先は長いんだからさ」
イオが何かを言いかけた時、外からボソッと誰かが喋るのが聞こえた。
「はっ、下賤な淫売女から生まれた庶民上がりのくせに良い御身分だな」
「・・・」
「フリエス?」
「気にするな」
その声は以前イオを蔑んだ騎士だったが、まさか旅に同行していると居心地はいいとは言えなかった。顔はあまり覚えていないが、ガラの悪そうな雰囲気ではあった。
「前に兵舎の食堂や、降臨の神殿でも罵倒されたろ?あいつは、ガラルイ・オーグレイ。オーグレイ伯爵家の子息で、俺とは同期なんだ」
「いい雰囲気の人ではなさそうだね」
「・・・なんか見た目も怖いな」
「まぁ、あの柄悪い顔は生まれつきだしアレでもそれなりに強いんだぜ」
「・・・・」
「ん?」
イオは先ほどガラルイが言った、庶民上がりという言葉が気になった。しかしそこに触れるのも躊躇われるが、フリエスが口を開く。
「俺の母親は、元娼婦なんだ」
「え・・・」
「貴族の親父と結婚して、今は准男爵の妻としてそれなりに楽しくやってるよ。夫婦仲もいいしな」
「フリエスはどうして騎士になったの?」
「母さんを守ってやりたくてな。父さんは優しいから、たまに悪い奴らに騙されそうになるしさ・・・俺が騎士になって守ってやりたいんだ」
「フリエスってチャラいだけかと思ってけど、しっかり者なんだね」
「チャラいは余計だっての!俺はいつでも真面目で紳士な騎士なんだぜ」
「ははは」
出会った頃は軽率そうな感じのフリエスだったが、こうやって会話してみると努力をして騎士になった感じが伝わる。イオはフリエスへの見方が変わっていった。
「真面目で紳士なフリエス・ゾラ。真面目に仕事しろ」
「・・・・了解です。ヴェルジーク副団長」
「・・・・ヴェルジーク」
今度は外からヴェルジークの怒気を含むし喝が聞こえてきた。よくよく考えれば、エオルとケンさんも一緒とはいえ荷馬車の中でイオと一緒のフリエスを羨ましいだけのヴェルジークだろう。
こうして見えない視線にフリエスは怯えながらも、順調に旅は続いた。
道中何事もなく進み、予定より数日早く西大陸へと足を踏み入れた騎士団一行は商業都市イブリースの直前で、魔物の妨害に合っていた。
そしてあろう事か心配して馬車から出てしまったイオは、魔物の罠で砂の渦の中に落っこちてしまったのだ。
「わぁあああああああ!!!た、助けて~!」
「イオ!縄を掴め!」
「ヴェルジークー!ああっ」
「ど、どうしよう・・・イオがどんどん沈んでくよぉ!」
「イオー!」
「ヴェル、ダメだ!」
ヴェルジークの縄は距離が足りずにイオは砂の中へとついに飲み込まれてしまう。助けに行こうと自身も砂へ飛び込もうとしたヴェルジークを、フリエスが制止する。
「フリエス、離せ!イオを助けなければ!」
「副団長が消えたら隊が乱れるだろ!落ち着け、多分あの砂穴の下は空洞でもしかしたらイオはまだ無事かもしれない。作戦を考えよう」
「もし無事でなかったら、俺は・・・・ッ!」
「副団長」
「・・・ガラルイ」
珍しく取り乱す副団長の姿に騎士団は動揺が走るが、その空気を割くようにガラルイが前に出た。身体にはロープや短剣、救命道具も装備していて身軽な格好をしている。
「俺が行きます」
「策はあるのか?」
「はい」
「・・・わかった。ガラルイ、お前に任せる」
「ありがとうございます。イオは、必ず無事に帰還させます」
「おい、ガラルイ・・・」
いつになく真面目な雰囲気のガラルイが率先して人命救助を申し出た事に、ヴェルジークは彼に望みを託す事を決める。フリエスは少し不安な顔をしてガラルイに声をかけようとしたが、チラリと一瞬目を合わせられただけでガラルイは砂の中へと足を滑らせて行った。
ガラルイが砂の中へと侵入するのを確認すると、ヴェルジークは隊を組み直し商業都市へと向かうのだった。
✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼
一方、砂の下へと落下したイオは下が柔らかい砂の上だった為なんとか無事だった。砂を払いながら周囲を見渡すと、両側は空洞になっていてその先は暗くて見えないが道が続いているようだった。
おそらくどちらかに砂の魔物が潜んでいる可能性はあるが、イオはどちらに行くか迷う。
「どっちに行こうかな・・・」
『我は左だと思う』
「どうして?」
『なんとなく、魔力の波動を感じるのだ』
「なるほど。魔物の魔力とかかなぁ」
『いや、魔物とは異なる波動だ』
「うーん、じゃあ左に行こうか」
ケンさんの魔力探知が反応したらしく、イオは左へ進もうとする。すると先程落ちた穴の上から、何かがサザーと砂と共に落ちて来た。
「な、なに!?魔物!?」
「ゴホッ、ゴホッ・・・おい、俺を魔物扱いするな」
「え、ひ、人?・・・あ、騎士団の人・・えーと」
「ガラルイだ」
「・・・ガラルイさん」
落ちて来たのは、ガラルイだった。
「大丈夫ですか?ガラルイさんも落ちたんですか?」
「この俺がそんな間抜けな事するか。お前を助けに来たんだ」
「えっ!ありがとうございます」
「・・・ふん」
イオの美しい紫の瞳がガラルイを見つめ、素直にお礼を言うとガラルイはそっぽを向いた。
「早く抜け道を探すぞ。魔物が来る前にな」
「はい」
「お前、魔物と戦った事は?」
「ないです」
「その剣は使えるんだろ?」
「これは傷付ける剣じゃないから・・・」
「・・・・そうか。じゃあ足手まといにならないよう着いてくるんだな」
「はい」
魔物との実戦経験もないイオをお荷物と言いながらも、ガラルイは助けに来た。イオはもしかしたら、思ったほど悪い人ではないのかもと気が緩み歩きながらつい色々と話しかけてしまう。
どうやらガラルイは、この西大陸の商業都市イブリース出身の貴族らしく土地勘はあるらしい。個人的な趣向の話は教えてくれないが、フリエスの話題には喰いついてきた。二人は同期だと聞いていたので、やはりライバル心は人一倍あるようだ。
「フリエスってチャラいけど、ちゃんと両親の事大事に思ってていい奴ですよね」
「・・・」
「ヴェルジーク・・様とも仲もいいし、チャラいけど信頼関係があって少し羨ましいな」
「羨ましい?お前、ヴェルジーク副団長と恋人じゃないのか?羨ましいってなんだよ」
「えっ!?こ、恋人・・・な、なんの事ですか」
「バレバレだろ、あんだけ隊の中でもベタベタしてたら。お前、皆から気付かれてないと思ってたのか?お気楽な奴だな」
「えぇ!?・・・・は、恥ずかしい」
「まぁ、お前はフリエス狙いかと思ってたが違っててよかったぜ」
「え?」
ガラルイは後ろを振り向くと、イオを指差し高らかに宣言した。
「言っておくがフリエスは俺のもんだから、手を出すなよ。というかお前ら近すぎなんだよ、馴れ馴れしく肩とか組むな。飯も一緒に食べてるとか羨ましすぎるだろうが!」
「・・・・・・・・」
「帰りの馬車は俺がお前と乗るからな」
「・・・・・・・・」
「おい、聞いてるのか」
「ガラルイさんって、フリエスが好きなんですね」
イオは目が点になりなりながら、もはや俺様ツンデレとしか思えないガラルイをしみじみと見るのだった。
0
お気に入りに追加
321
あなたにおすすめの小説
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる