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家族旅行(5)
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さあ、今日はいよいよ京都観光だ。
京都と言えば観光客も含めて、和服を着用している人が多い。
そうなると、和服大好きお母様としては楽しみなようで、私が起きた時には既に準備をしていた。いつもは逆なのに・・・。楽しみなことがあると張り切っちゃうのはきっとお母様からの遺伝なのだろうと確信した。
お母様は、1日中呉服屋や生地屋さんを見て回りたいらしいのだが、私は初めての京都なので、午前中は観光に行きたいとお願いした。
のだが、皆それぞれに行きたいところがあり、午前中は自由行動とすることになった。昼食時に予約しているご飯屋さんに集合ということになった。
誰か家族旅行とは何かをこの家族に教えてあげて欲しいです。
というわけで、お母様は呉服屋へ。お父様は知り合いの人と会うらしく、仕事へ。お兄様も今日は他に用事があるとのことで、一緒に行けないようだ。なので、私は歌恋が一緒に行ってくれるので歌恋と清水寺に行くことにした。
清水寺を観光したのだが、思っていたよりもあっさりと終わってしまった。しかし、お昼まで時間があったためお土産を買いながら時間を潰した。
昼食後私と歌恋はお母様に強引に連行された。男性達はさっさと逃げて行きました。お兄様は一度ホテルに戻るらしく、皆の荷物を持って帰ってくれることとなる。
お母様に連れてこられた呉服屋さんで服を見ていたのだが、舞妓さんや花魁さん体験をしようということで、記念に撮影する所もあったため、私達は早速試させてもらった。
着付けてもらったり、化粧をしている時に聞いたことがあるような声がした。
撮影場所に行くと、その声の主こと亮さんがカメラを準備していた。
亮さんに会うのはあの隼人の誕生日パーティー以来で、泣いているところを宥めてもらったので気はずさしさがある。
が、亮さんは特に気にした様子はなく気さくに話しかけてくれた。質問責めされ疲れてしまったので、私から質問し返すことにした。
「亮さん今日はなんでここにいらっしゃるんですか?」
「気になる?」
とニヤニヤと聞かれたので、冷静に
「いえ。これっぽっちも気にならないので、答えたくなければ答えなくて大丈夫です。」
と答えると、
「嘘嘘。ここの主人とは昔からの知り合いで、お得意さんたちがくる時に、時間があれば撮らせてもらってお小遣い稼ぎさせてもらってるの。で、今日は君達家族ってわけ。」
私は今日は初めてくるのだが、和服大好きお母様は何度も訪れているのかもしれない。圭一の両親とも仲がいいため紹介で来ているのかもしれない。それなら納得である。圭一の家の呉服店は全国展開で勿論京都にもある。というより、京都に本店があるのだ。ならば何故京都では無く東京にいるのかというと、それは圭一両親のラブストーリーの結果ということだけお伝えしておこうと思います。
京都と言えば観光客も含めて、和服を着用している人が多い。
そうなると、和服大好きお母様としては楽しみなようで、私が起きた時には既に準備をしていた。いつもは逆なのに・・・。楽しみなことがあると張り切っちゃうのはきっとお母様からの遺伝なのだろうと確信した。
お母様は、1日中呉服屋や生地屋さんを見て回りたいらしいのだが、私は初めての京都なので、午前中は観光に行きたいとお願いした。
のだが、皆それぞれに行きたいところがあり、午前中は自由行動とすることになった。昼食時に予約しているご飯屋さんに集合ということになった。
誰か家族旅行とは何かをこの家族に教えてあげて欲しいです。
というわけで、お母様は呉服屋へ。お父様は知り合いの人と会うらしく、仕事へ。お兄様も今日は他に用事があるとのことで、一緒に行けないようだ。なので、私は歌恋が一緒に行ってくれるので歌恋と清水寺に行くことにした。
清水寺を観光したのだが、思っていたよりもあっさりと終わってしまった。しかし、お昼まで時間があったためお土産を買いながら時間を潰した。
昼食後私と歌恋はお母様に強引に連行された。男性達はさっさと逃げて行きました。お兄様は一度ホテルに戻るらしく、皆の荷物を持って帰ってくれることとなる。
お母様に連れてこられた呉服屋さんで服を見ていたのだが、舞妓さんや花魁さん体験をしようということで、記念に撮影する所もあったため、私達は早速試させてもらった。
着付けてもらったり、化粧をしている時に聞いたことがあるような声がした。
撮影場所に行くと、その声の主こと亮さんがカメラを準備していた。
亮さんに会うのはあの隼人の誕生日パーティー以来で、泣いているところを宥めてもらったので気はずさしさがある。
が、亮さんは特に気にした様子はなく気さくに話しかけてくれた。質問責めされ疲れてしまったので、私から質問し返すことにした。
「亮さん今日はなんでここにいらっしゃるんですか?」
「気になる?」
とニヤニヤと聞かれたので、冷静に
「いえ。これっぽっちも気にならないので、答えたくなければ答えなくて大丈夫です。」
と答えると、
「嘘嘘。ここの主人とは昔からの知り合いで、お得意さんたちがくる時に、時間があれば撮らせてもらってお小遣い稼ぎさせてもらってるの。で、今日は君達家族ってわけ。」
私は今日は初めてくるのだが、和服大好きお母様は何度も訪れているのかもしれない。圭一の両親とも仲がいいため紹介で来ているのかもしれない。それなら納得である。圭一の家の呉服店は全国展開で勿論京都にもある。というより、京都に本店があるのだ。ならば何故京都では無く東京にいるのかというと、それは圭一両親のラブストーリーの結果ということだけお伝えしておこうと思います。
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