断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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次の日教室に着くと、数人の生徒が来ており談笑していた。一般入学の人達も居るため、皆友達付き合いが手探り状態なはず。ならば今が友達作りの大チャンスではないか!

先手必勝だと思い、教室にいる人達に向かい

「皆さん。おはようございます」

と、100点満点笑顔で挨拶をする。が、シーンと教室が静まり返ってしまった。

あれ?

無表情にならないように最近は表情筋を動かす運動も取り入れていたというのに…。失敗?等と考えていると、


静寂を保っていたはずの皆が、ガダガダと勢いよく椅子から立ち上がり、


「「「「おはようございます」」」」

と、90度の角度で頭を下げてきた。


えっ?

いや。ここは「おはよー。」とか「おはよっ」とか気軽な挨拶が返ってくる場面ではないの?


そんな堅苦しい挨拶求めてないよー。きっちり挨拶され過ぎて逆に少し引いちゃったよー?
と内心パニックを起こしたが、どうしようも出来ないので、もう一度満点笑顔を返し、諦めて席に着席する事にした。


明日こそは成功したいと対策を考えていると、隼人と海里が来たので2人にも同じように笑顔で挨拶してみた。

「かわっ」

と言ったまま隼人は顔を真っ赤にし固まってしまった。噛んでしまって恥ずかしかったのだろう。わかる、わかる。

「はよー。今日何かあったの?」

と海里が質問してくれたため、友達作りをしたいと思っている事。しかしそれが上手くいっていない事を告げた。
そして、固まってしまった隼人を放置して、海里と2人で先生が来るまで挨拶について、対策を話し合ったのだった。

結論?結論はコミュ障が集まっても解決しないという事がわかりました。


なので諦めてコミュニケーション得意、人類皆友達の圭一に相談しようと思います。
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