落ち込み少女

淡女

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第8章「私のレール」

第8章「私のレール」その7

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「なんでいい子をやめなくちゃいけないんだ!」



僕の中で何かが切れた。




「僕は知ってるぞ。


西山が愛想笑いをしてるって、


僕は知ってるぞ。


西山は誰にも嫌われないように生きているって。


そんなこと、ついこないだ話したばっかの一クラスメイトでもわかるさ。


だから何なんだ?


いい子はやめて、正直に生きろって?


ありのままを生きろって?


ふざけんな。


僕は知ってるぞ、1人になる辛さも寂しさも


人気者になる優越感も虚栄心も、


いい子はいい子になりたくてそうやってるんだ。


ありのままじゃ誰も向き合ってくれないんだよ。


臆病で何が悪いんだ。


卑怯で何が悪いんだ。


戦ってんなら、怯えることも汚いことも


かばってくれなかった?そりぁ、ひどいよ。


けどな、それならお前は一人で立ち向かえたのか?


選んだ方の結果が恥ずべきことだったからって



選ばなかった方が偉いわけじゃないだろ。」

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