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破滅の街 離別戦
また会おうね
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「……気付いてたのかよ」
「当たり前だよ。一度も急所を狙って来ないし、特別警戒区域アリスで見せた力も使ってこないし、もし本当に意志が飲まれていたとしたら……私ごときが敵う訳ないんだよ。特別警戒区域で戦った久遠 アリスにさえ、私は遠く及ばなかったんだから」
沈黙が蔓延る。瞳を潤ませた茉白は痛む心を隠すように視線を逸らした。
「気付いてた? 茉白ね、この戦いの中で自分のことを一度だけ『うち』って呼んだの。正直そこで勘付いた……ううん、勘付いてしまった。でもそれを口にしてしまえば、貴女の想いを踏み躙ることになるから」
身体を前へと倒した弥夜は、血を流し過ぎて朦朧とする意識の中で茉白に頬擦りする。頬に訪れる温もりは色褪せないあの頃のままで、何よりも心を落ち着かせた。だからこそ彼女は、縋り付いてしまいたい想いを心の底に押し込めて蓋をする。
「泣くな、うちの相方だろ」
「だって……だって……どうしてこんな結末になるの……!! ごめんね茉白。初めて出会った時に私が貴女を連れて行かなければ……」
「馬鹿が。うちは……弥夜と出会えて良かった。お前は不器用でトラブルメーカーな上に料理も下手だし、車の運転もろくに出来ない」
声を震わせながら「でもな」と続けた茉白は、自身に身を預ける弥夜の頭を優しく撫でる。血濡れた髪の間に指が通され、丁寧に丁寧に解された。
「“私が貴女を愛してあげる、生きる理由を探してあげる。人を信じることを知らないのなら、私が教えてあげる”お前はうちにそう言った。そしてその全てを満たしてくれた。愛情をくれて、生きる理由をくれて、誰かを信じることを教えてくれた」
「茉白……」
「弥夜。お前が、お前だけが……生涯で最高の相方だった。最初で最期の相方だった」
その言葉を皮切りに感情が膨張して爆ぜる。到底声にならない想いが胸中を犯し、極限にまで締め付けられた心臓が痛々しい鼓動を発した。
「私もだよ、茉白」
啜り泣く弥夜を宥めるように頭を撫でる手が優しく動く。徐々に可動域を無くしていく身体に嘆きつつも、優しい時間は暫し続いた。
「……稀崎と楪は生きてるか?」
瑠璃は廃学校へと帰ったこと、久遠 アリスと化した茉白を護る為にタナトスが立ちはだかったこと、東雲と夜羅が殺り合っていること。地上での出来事を全て説明した弥夜は、しがみ付く腕に更に力を込めた。「そうか」と紡いだ茉白は激しく咳き込み吐血する。夥しい血の量が傷跡の深さを無情にも物語っていた。それは弥夜も同じであり、身体中を染める深緑の血が痛々しさを晒す。
「稀崎は絶対にお前を裏切らない。いいか? 弥夜。これから先、あいつのことは何があっても信じ抜け。そして何があっても失うな」
「解ってるよ。でも私は……茉白のことも失いたくない」
「解るだろ、うちはもう手遅れだ。お前と殺り合って血を大量に流したからか、どうやら毒による洗脳が一時的に弱まっているらしい」
覚悟を決めた茉白はその先を紡ぐ。
「今なら間違い無く自分の意志で自害出来る。お前の手を汚さずに死ねる」
「そんなこと……言わないでよ……」
「弥夜、立てるか?」
「え……?」
軋む身体を無理矢理に起こした茉白が座り込む弥夜に手を差し伸べる。血に塗れた色白の手が弱々しく震えていた。互いに口にはしないが、もう長くないことは解り切っていた。手を伸ばす弥夜。確かに手は繋がれ、二度と離したくないという想いが胸中に蔓延る。
「死ぬなよ、弥夜。きっと生き延びてみせろ」
力を振り絞った茉白は、弥夜を一思いに立ち上がらせた。真っ直ぐに交差する視線がお互いの姿を映し合う。信頼し合い、背中を合わせて戦い、共に生き抜いてきた相方の姿を。
「一緒に帰ろう……?」
「うちが外に出て意識を完全に飲まれた時、黒い雪が降り大量に人を殺す。弥夜、お前は相方であるうちの手を血に染めたいのか?」
「それはもちろん嫌だけれど……ただ一緒に居たくて……」
「お前を救いの街で護り損ねた記憶が……未だに胸の中で渦巻くんだ。今度は必ず護ると決めたんだ。だからお前は生きて……稀崎や楪を護れ」
小さく微笑みながら「それと」と続けた茉白は随分昔に感じられる会話を思い返す。
「夜葉 茉白と柊 弥夜、名前に『夜』を宿す二人の組織……デイブレイク。穢れた世界の中で夜明けを求めて生きる、お前はそう言ったな」
瞳を潤ませて頷く弥夜。未だ収まらない感情の起伏が、全身を駆け巡っては何度も揺り返す。
「もちろん覚えてるよ」
「なら前を向け、夜明けはすぐそこまで迫ってる。この戦争……うち等の勝ちだ」
茉白は儚い笑顔を浮かべ、弥夜は泣いていた。
「泣くな」
「だって……茉白……!! また手料理作ってくれるって言ったじゃん!!」
「……悪いな。その約束は来世に持ち越しだ」
「生まれ変わってもまた会える……?」
「ああ、うちが必ず見付けてやるよ。次はうちの方が先輩だな」
「次はさ、普通の世界でさ、戦いなんて無い、能力者なんて居ない、そんな平和な世界に産まれたい。一緒に学校に行って、勉強して、ちょっと悪さもして、お買い物して、ラーメンとかスパゲッティとか何か色々食べて、笑い合って、普通の女の子として過ごそうね。絶対また会おうね? 約束だよ?」
「麺類ばっかだな」
「茶化さないでよ……約束だよ?」
見据え合う双方。小さく微笑んだ茉白は力強く頷いた。
「……うん」
最期は、女の子らしい返事。
茉白は残る力を振り絞って弥夜の背を強く押す。その先は誤作動する転送装置。放り込まれた弥夜は目を見開き手を伸ばすも、迸る青白い電流が接触を拒んだ。
「弥夜……またな。綺麗な世界に……なるといいな」
死なないで茉白、という言葉を私は無理矢理に喉奥に押し戻す。それが叶わないことも、茉白がそれを望まないことも、私には解っていたから。共に生きると約束し、共に死ぬ為に戦って来た。齎された結末は到底受け入れ難いものだったけれど、これが、私達を護ろうと願う茉白の想いだというのなら……私は──
「うん……またね。茉白……大好き」
そう返すことしか出来なかった。
──さようなら、茉白。
感情の逆流。理性の乖離。人格の破錠。
全身全霊を以てして絞り出された弥夜の悲痛な叫びが、転送装置の稼働音に掻き消された。
一番辛いのは私じゃないのに。
ごめん、弱くて。
ごめん、笑って見送ってあげられなくて。
最期に見た茉白は──やっぱり優しく微笑んでいた。
「当たり前だよ。一度も急所を狙って来ないし、特別警戒区域アリスで見せた力も使ってこないし、もし本当に意志が飲まれていたとしたら……私ごときが敵う訳ないんだよ。特別警戒区域で戦った久遠 アリスにさえ、私は遠く及ばなかったんだから」
沈黙が蔓延る。瞳を潤ませた茉白は痛む心を隠すように視線を逸らした。
「気付いてた? 茉白ね、この戦いの中で自分のことを一度だけ『うち』って呼んだの。正直そこで勘付いた……ううん、勘付いてしまった。でもそれを口にしてしまえば、貴女の想いを踏み躙ることになるから」
身体を前へと倒した弥夜は、血を流し過ぎて朦朧とする意識の中で茉白に頬擦りする。頬に訪れる温もりは色褪せないあの頃のままで、何よりも心を落ち着かせた。だからこそ彼女は、縋り付いてしまいたい想いを心の底に押し込めて蓋をする。
「泣くな、うちの相方だろ」
「だって……だって……どうしてこんな結末になるの……!! ごめんね茉白。初めて出会った時に私が貴女を連れて行かなければ……」
「馬鹿が。うちは……弥夜と出会えて良かった。お前は不器用でトラブルメーカーな上に料理も下手だし、車の運転もろくに出来ない」
声を震わせながら「でもな」と続けた茉白は、自身に身を預ける弥夜の頭を優しく撫でる。血濡れた髪の間に指が通され、丁寧に丁寧に解された。
「“私が貴女を愛してあげる、生きる理由を探してあげる。人を信じることを知らないのなら、私が教えてあげる”お前はうちにそう言った。そしてその全てを満たしてくれた。愛情をくれて、生きる理由をくれて、誰かを信じることを教えてくれた」
「茉白……」
「弥夜。お前が、お前だけが……生涯で最高の相方だった。最初で最期の相方だった」
その言葉を皮切りに感情が膨張して爆ぜる。到底声にならない想いが胸中を犯し、極限にまで締め付けられた心臓が痛々しい鼓動を発した。
「私もだよ、茉白」
啜り泣く弥夜を宥めるように頭を撫でる手が優しく動く。徐々に可動域を無くしていく身体に嘆きつつも、優しい時間は暫し続いた。
「……稀崎と楪は生きてるか?」
瑠璃は廃学校へと帰ったこと、久遠 アリスと化した茉白を護る為にタナトスが立ちはだかったこと、東雲と夜羅が殺り合っていること。地上での出来事を全て説明した弥夜は、しがみ付く腕に更に力を込めた。「そうか」と紡いだ茉白は激しく咳き込み吐血する。夥しい血の量が傷跡の深さを無情にも物語っていた。それは弥夜も同じであり、身体中を染める深緑の血が痛々しさを晒す。
「稀崎は絶対にお前を裏切らない。いいか? 弥夜。これから先、あいつのことは何があっても信じ抜け。そして何があっても失うな」
「解ってるよ。でも私は……茉白のことも失いたくない」
「解るだろ、うちはもう手遅れだ。お前と殺り合って血を大量に流したからか、どうやら毒による洗脳が一時的に弱まっているらしい」
覚悟を決めた茉白はその先を紡ぐ。
「今なら間違い無く自分の意志で自害出来る。お前の手を汚さずに死ねる」
「そんなこと……言わないでよ……」
「弥夜、立てるか?」
「え……?」
軋む身体を無理矢理に起こした茉白が座り込む弥夜に手を差し伸べる。血に塗れた色白の手が弱々しく震えていた。互いに口にはしないが、もう長くないことは解り切っていた。手を伸ばす弥夜。確かに手は繋がれ、二度と離したくないという想いが胸中に蔓延る。
「死ぬなよ、弥夜。きっと生き延びてみせろ」
力を振り絞った茉白は、弥夜を一思いに立ち上がらせた。真っ直ぐに交差する視線がお互いの姿を映し合う。信頼し合い、背中を合わせて戦い、共に生き抜いてきた相方の姿を。
「一緒に帰ろう……?」
「うちが外に出て意識を完全に飲まれた時、黒い雪が降り大量に人を殺す。弥夜、お前は相方であるうちの手を血に染めたいのか?」
「それはもちろん嫌だけれど……ただ一緒に居たくて……」
「お前を救いの街で護り損ねた記憶が……未だに胸の中で渦巻くんだ。今度は必ず護ると決めたんだ。だからお前は生きて……稀崎や楪を護れ」
小さく微笑みながら「それと」と続けた茉白は随分昔に感じられる会話を思い返す。
「夜葉 茉白と柊 弥夜、名前に『夜』を宿す二人の組織……デイブレイク。穢れた世界の中で夜明けを求めて生きる、お前はそう言ったな」
瞳を潤ませて頷く弥夜。未だ収まらない感情の起伏が、全身を駆け巡っては何度も揺り返す。
「もちろん覚えてるよ」
「なら前を向け、夜明けはすぐそこまで迫ってる。この戦争……うち等の勝ちだ」
茉白は儚い笑顔を浮かべ、弥夜は泣いていた。
「泣くな」
「だって……茉白……!! また手料理作ってくれるって言ったじゃん!!」
「……悪いな。その約束は来世に持ち越しだ」
「生まれ変わってもまた会える……?」
「ああ、うちが必ず見付けてやるよ。次はうちの方が先輩だな」
「次はさ、普通の世界でさ、戦いなんて無い、能力者なんて居ない、そんな平和な世界に産まれたい。一緒に学校に行って、勉強して、ちょっと悪さもして、お買い物して、ラーメンとかスパゲッティとか何か色々食べて、笑い合って、普通の女の子として過ごそうね。絶対また会おうね? 約束だよ?」
「麺類ばっかだな」
「茶化さないでよ……約束だよ?」
見据え合う双方。小さく微笑んだ茉白は力強く頷いた。
「……うん」
最期は、女の子らしい返事。
茉白は残る力を振り絞って弥夜の背を強く押す。その先は誤作動する転送装置。放り込まれた弥夜は目を見開き手を伸ばすも、迸る青白い電流が接触を拒んだ。
「弥夜……またな。綺麗な世界に……なるといいな」
死なないで茉白、という言葉を私は無理矢理に喉奥に押し戻す。それが叶わないことも、茉白がそれを望まないことも、私には解っていたから。共に生きると約束し、共に死ぬ為に戦って来た。齎された結末は到底受け入れ難いものだったけれど、これが、私達を護ろうと願う茉白の想いだというのなら……私は──
「うん……またね。茉白……大好き」
そう返すことしか出来なかった。
──さようなら、茉白。
感情の逆流。理性の乖離。人格の破錠。
全身全霊を以てして絞り出された弥夜の悲痛な叫びが、転送装置の稼働音に掻き消された。
一番辛いのは私じゃないのに。
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ごめん、笑って見送ってあげられなくて。
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