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鬼畜
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今年45歳だっただろうか。白髪も少なく若々しい佐伯院長は白いシャツに白衣を羽織って、すぐ往診に行けそうな格好だった。
「さっき患者が女の看護師さんに絡んでいたよ」
「行きます!」
暴れる患者が多いので男性看護師のほうが多いのだが、当然女性看護師もいる。
本能で動くといっても大袈裟ではない患者は、自分より弱いものをターゲットにする。それを腕力で抑えるか薬で抑えるか、最終決定は医師がする。
だが佐伯院長はその後の処置にはあまり関心がなさそうに笑みを浮かべていた。
「どうだった。院長の椅子の座り心地は」
嫌味を言われて山中が立ち上がる。
「いいよそのままで。俺が立つのもしんどい」
そう言いつつ、佐伯はすっと立ち上がって山中の背後にまわった。
「研究ばかりで色気のない日々だったよ」
山中はその言葉の意味を聞こうと振り返ろうとしたが、首筋にチクリと痛みを感じて顔を歪めた。
注射された薬剤が体中を巡っていくと、だんだん力が抜けていき、佐伯の足元に倒れ込んだ。
「心配するな。ただの筋弛緩剤だ」
いやらしく眉をあげて佐伯が笑っている。それを睨もうにも体に力が入らない。
佐伯は何も言わず、山中の体を抱き起こして院長室を出た。
廊下を進む。
嫌な予感しかない。
「何だ、寝台が大きくなってる」
ガシャン、と処置室のドアが閉じた。
「やめ…助けて……」
山中のひたいや側頭部に手際よく電極をつけていき、震えることも出来ない体を見下ろしながら佐伯は電源を入れた。
「反応を見たいから麻酔しないぞ。部屋も明るいままだ」
「……」
「一応説明するが脳の快楽中枢を刺激している。もう俺なしじゃいられない体にしてやる」
冗談じゃないとはじめのうちは考えることができた。
「今は負担が少ないからと磁気によるTMS治療が主流になりそうだが、うちは導入しないぞ。これのほうがいい。俺にとってはな。まだ聞こえてるか?」
「……」
うつろな目にまわりが写っているのかわからない。半開きの口から唾液がひとすじ垂れた。
「性欲を強くするだけだ、山中。日常生活はできるぞ」
「ああっ…!!あ…ぅ…あ……」
ビクッ、と山中の体がはねた。
「あ…ぁ…、う…」
「気持ちよくなってきたか?」
「いや…違っ……」
山中の口先だけの抵抗を無視して、彼のベルトに手をかけスラックスを剥ぎ取るように脱がせた。
白い足の間から、欲を現すモノが勃起している。
佐伯も白衣を着たままズボンだけ脱いで床に投げた。
「あ…ぁ……ん……」
インナーシャツの下に両手を滑らせて胸の突起を指でこねると、山中が動かないはずの体をくねらせてもっと強い刺激を求める。
「ああ…院長…!もっ…と……!」
「はじめからお前は俺の玩具だったんだよ、山中」
佐伯の後ろに流した髪が乱れた。
「さっき患者が女の看護師さんに絡んでいたよ」
「行きます!」
暴れる患者が多いので男性看護師のほうが多いのだが、当然女性看護師もいる。
本能で動くといっても大袈裟ではない患者は、自分より弱いものをターゲットにする。それを腕力で抑えるか薬で抑えるか、最終決定は医師がする。
だが佐伯院長はその後の処置にはあまり関心がなさそうに笑みを浮かべていた。
「どうだった。院長の椅子の座り心地は」
嫌味を言われて山中が立ち上がる。
「いいよそのままで。俺が立つのもしんどい」
そう言いつつ、佐伯はすっと立ち上がって山中の背後にまわった。
「研究ばかりで色気のない日々だったよ」
山中はその言葉の意味を聞こうと振り返ろうとしたが、首筋にチクリと痛みを感じて顔を歪めた。
注射された薬剤が体中を巡っていくと、だんだん力が抜けていき、佐伯の足元に倒れ込んだ。
「心配するな。ただの筋弛緩剤だ」
いやらしく眉をあげて佐伯が笑っている。それを睨もうにも体に力が入らない。
佐伯は何も言わず、山中の体を抱き起こして院長室を出た。
廊下を進む。
嫌な予感しかない。
「何だ、寝台が大きくなってる」
ガシャン、と処置室のドアが閉じた。
「やめ…助けて……」
山中のひたいや側頭部に手際よく電極をつけていき、震えることも出来ない体を見下ろしながら佐伯は電源を入れた。
「反応を見たいから麻酔しないぞ。部屋も明るいままだ」
「……」
「一応説明するが脳の快楽中枢を刺激している。もう俺なしじゃいられない体にしてやる」
冗談じゃないとはじめのうちは考えることができた。
「今は負担が少ないからと磁気によるTMS治療が主流になりそうだが、うちは導入しないぞ。これのほうがいい。俺にとってはな。まだ聞こえてるか?」
「……」
うつろな目にまわりが写っているのかわからない。半開きの口から唾液がひとすじ垂れた。
「性欲を強くするだけだ、山中。日常生活はできるぞ」
「ああっ…!!あ…ぅ…あ……」
ビクッ、と山中の体がはねた。
「あ…ぁ…、う…」
「気持ちよくなってきたか?」
「いや…違っ……」
山中の口先だけの抵抗を無視して、彼のベルトに手をかけスラックスを剥ぎ取るように脱がせた。
白い足の間から、欲を現すモノが勃起している。
佐伯も白衣を着たままズボンだけ脱いで床に投げた。
「あ…ぁ……ん……」
インナーシャツの下に両手を滑らせて胸の突起を指でこねると、山中が動かないはずの体をくねらせてもっと強い刺激を求める。
「ああ…院長…!もっ…と……!」
「はじめからお前は俺の玩具だったんだよ、山中」
佐伯の後ろに流した髪が乱れた。
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