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俺
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シャワーを浴びた後バスタオルで適当に水分を取って、ベッドに投げられた。
スプリングで跳ねる体を上から押さえつけられる。
ゆっくり直也の唇を貪って、舌が胸の突起に下がっていく。
仕事を始めてすぐ指名をくれた客で、直也の感じる場所をよく知っていて、そこを執拗に攻められると気持ちいい。
「‥ん…‥」
すこし開いた直也の口から、吐息が漏れた。
物欲しげに体をくねらす仕草がいやらしく映ったのか。修二がにやりと笑う。
まだ濡れている黒髪から見え隠れする目に光が宿ったように見えた。
「中を洗っただけでも感じてたな」
直也の後ろの穴のまわりを指でなぞる。
「そんなに感じるんだ、ここ」
頭がぼんやりして、焦点の合わない直也が小さく頷いた。
「う…っ」
指が1本入ってきて、不規則に動くそれに敏感に反応する。
「何が欲しいか言ってみろ」
まだ酒の匂いがする男が意地悪く言って中をかきまわされると頭が快楽でおかしくなる。
「もっと‥太いの…‥」
「聞こえない」
「修二の…‥」
全部言い終わる前に修二は指を抜いて怒張した自身を埋め込んでくる。
「あぁ‥っは…、あ…!‥う…‥」
ローションなしでもゴムのぬめりだけですぐ入る直也に欲情したのか動きが早くなる。
「ホントいやらしい体だなお前」
立膝をつき、自分の下で喘いでいる直也の腰をつかんで突いてくる。
いつもはこんなに攻撃的ではないのでまだ酒が残っているなと思いつつ、直也の体力も限界で、刺激がなければ眠ってしまいそうだった。
体から完全に力が抜けて、シーツの上で揺られている。
「ん…う‥、ああ…‥あ‥‥は‥‥」
「愛してるよ直也」
愛してる。
嫌いなワードが出てきて、直也は我に返ったように無表情になる。
ずっとその言葉に支配されていた時を思い出すので聞きたくない。
詳しい事情はわからないが、嫌いな言葉だと知っている修二はわざと言って煽ってくる。
「愛してた奴によっぽどひどい事されたんだな」
片方の口角を上げて意地悪そうに笑う修二をぼんやり見上げた。
「当たりだな、中が閉まった」
「‥んっ…‥」
修二は正常位のままゆっくり突いて、直也の反応を楽しんでいる。
「もっと‥っ‥‥」
「もっとなに」
「早く…して……」
直也の言葉を無視して、ゆっくりと、でも強く突かれて直也は甘い悲鳴を上げている。
「あ…くっ…‥あん‥…」
弱々しくクッションを握って、力の抜けた体をベッドに沈めた。
「そろそろ限界か」
勃っている直也自身を握ってゆるゆる動かす。
「や…あ…‥」
無意識に腰を浮かせた直也をじっと見ながら修二は親指で裏筋をなぞった。
くちゅくちゅと卑猥な音を立てて修二の指が自在に動く。
直也はもっと刺激が欲しくて首をふった。
「お願い…」
いつもならすねたり文句を言ったりするが、今日は体力が残っていなかった。
上で何か言って笑っているようだが、朦朧とした頭でよく理解できない。
後で謝ろうと思いながら、眠りの底に落ちていく。
強くこすられて直也はあっけなく白い液体を吹き上げて自分の腹を汚した。
自分もイくためか、修二の動きが早くなる。
だんだん意識が遠のいて、暗い底に引きずり降ろされる感じがした。
それでも仕事で慣れた体は自然に喘ぎ声を出している。
「あ…ぁ‥ん…‥う……」
ほとんど意識がないはずなのに、体が勝手に反応している。
「…気持ちよかった?」
いつ終わったのか、普段のテンションに戻って修二が優しく聞いてくる。
「直也?」
「……」
頷くだけの体力もない。
寝不足と疲労で限界が来て、直也は意識を手放した。
スプリングで跳ねる体を上から押さえつけられる。
ゆっくり直也の唇を貪って、舌が胸の突起に下がっていく。
仕事を始めてすぐ指名をくれた客で、直也の感じる場所をよく知っていて、そこを執拗に攻められると気持ちいい。
「‥ん…‥」
すこし開いた直也の口から、吐息が漏れた。
物欲しげに体をくねらす仕草がいやらしく映ったのか。修二がにやりと笑う。
まだ濡れている黒髪から見え隠れする目に光が宿ったように見えた。
「中を洗っただけでも感じてたな」
直也の後ろの穴のまわりを指でなぞる。
「そんなに感じるんだ、ここ」
頭がぼんやりして、焦点の合わない直也が小さく頷いた。
「う…っ」
指が1本入ってきて、不規則に動くそれに敏感に反応する。
「何が欲しいか言ってみろ」
まだ酒の匂いがする男が意地悪く言って中をかきまわされると頭が快楽でおかしくなる。
「もっと‥太いの…‥」
「聞こえない」
「修二の…‥」
全部言い終わる前に修二は指を抜いて怒張した自身を埋め込んでくる。
「あぁ‥っは…、あ…!‥う…‥」
ローションなしでもゴムのぬめりだけですぐ入る直也に欲情したのか動きが早くなる。
「ホントいやらしい体だなお前」
立膝をつき、自分の下で喘いでいる直也の腰をつかんで突いてくる。
いつもはこんなに攻撃的ではないのでまだ酒が残っているなと思いつつ、直也の体力も限界で、刺激がなければ眠ってしまいそうだった。
体から完全に力が抜けて、シーツの上で揺られている。
「ん…う‥、ああ…‥あ‥‥は‥‥」
「愛してるよ直也」
愛してる。
嫌いなワードが出てきて、直也は我に返ったように無表情になる。
ずっとその言葉に支配されていた時を思い出すので聞きたくない。
詳しい事情はわからないが、嫌いな言葉だと知っている修二はわざと言って煽ってくる。
「愛してた奴によっぽどひどい事されたんだな」
片方の口角を上げて意地悪そうに笑う修二をぼんやり見上げた。
「当たりだな、中が閉まった」
「‥んっ…‥」
修二は正常位のままゆっくり突いて、直也の反応を楽しんでいる。
「もっと‥っ‥‥」
「もっとなに」
「早く…して……」
直也の言葉を無視して、ゆっくりと、でも強く突かれて直也は甘い悲鳴を上げている。
「あ…くっ…‥あん‥…」
弱々しくクッションを握って、力の抜けた体をベッドに沈めた。
「そろそろ限界か」
勃っている直也自身を握ってゆるゆる動かす。
「や…あ…‥」
無意識に腰を浮かせた直也をじっと見ながら修二は親指で裏筋をなぞった。
くちゅくちゅと卑猥な音を立てて修二の指が自在に動く。
直也はもっと刺激が欲しくて首をふった。
「お願い…」
いつもならすねたり文句を言ったりするが、今日は体力が残っていなかった。
上で何か言って笑っているようだが、朦朧とした頭でよく理解できない。
後で謝ろうと思いながら、眠りの底に落ちていく。
強くこすられて直也はあっけなく白い液体を吹き上げて自分の腹を汚した。
自分もイくためか、修二の動きが早くなる。
だんだん意識が遠のいて、暗い底に引きずり降ろされる感じがした。
それでも仕事で慣れた体は自然に喘ぎ声を出している。
「あ…ぁ‥ん…‥う……」
ほとんど意識がないはずなのに、体が勝手に反応している。
「…気持ちよかった?」
いつ終わったのか、普段のテンションに戻って修二が優しく聞いてくる。
「直也?」
「……」
頷くだけの体力もない。
寝不足と疲労で限界が来て、直也は意識を手放した。
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