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松井✕生徒(エブリスタ・罪と罰)
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この大学は講師にも個室がある。
そこは一種の密閉空間だ。
英語を教えている松井は、成績の悪い生徒の言い訳を聞いてやる。
普通には聞かないが。
今日も全ての講義が終わった夕方、ひとりの男子学生が部屋を訪れていた。講師と生徒が向き合っているだけなのに信じられない声が響く。
松井は椅子に座って男子生徒をひとり膝に乗せていた。背中を向けさせて後ろから犯す。
垢抜けてモテていた生徒が成績不振で泣きを入れてくる。そんな奇妙なプライドを粉々にしてやるのが好きだった。
「4年で卒業できるのって誰のおかげかな?」
「せん…せいのおかげ……」
成績が悪く留年しそうな人間や卒業が危ない生徒は全員ではないが体を差し出せば単位をもらえる。この秘密を外に漏らして得をする人間が少ないせいか今の所発覚していない。
俺だったら潔く留年するな。自力で卒業する。こんな姑息な手は使わない。
「これで…アンタに会わなくなると思えば…、安いも…ん…だ」
「そうだねえ。卒業おめでとう」
「あ…っ、やだ…せんせ…!」
下から強く突き上げられて生徒が悲鳴を上げる。
「ほら、大きな声出したら見つかっちゃうよ。せっかく卒業できるのにこんな事で退学処分は嫌だろう」
大きなデスクの向こう側、椅子に座る松井の上で性的暴行を受ける。
屈辱も、松井の手によってだんだん溶かされていった。
「ん…う……」
「君も4年間、全然成績上がらなかったね。今から英語禁止でやる?」
「…ファックくらいしか思いつかねえ…このクソ講師…」
「じゃあ留年する?」
「あんた最低だ…あ……ん…」
松井の手がするすると下に滑り、生徒のモノを握る。
「いや…だ…さわんな…」
「気持ちいいだろ。みんなそう言うよ」
憎まれ口を叩いても自分の手にかかればすぐ堕ちる。最後は自分から刺激を求めて勝手に腰振って媚びてくる。
「せんせ……やめ…て…」
体に力が入らないのか全体重を松井に預けている。目を閉じて快感に蕩けている生徒は今なにを考えているのだろう。
こいつはけっこう頑張ったほうだ。今の今まで反抗的な態度を崩さなかった。
家が厳しくてどうしても4年で卒業しなければいけない。追いつめられた時条件を飲めば単位をもらえるとささやかれたら悪魔の手も握りたくなるだろう。
「先生…もう…むり…、なんか今日つらい……」
生徒の懇願に、松井は生徒の体を持ち上げてデスクにうつ伏せに押し付けた。
「今日で最後だろう?ゆっくり味わいたいからね」
突き出された格好になる生徒の尻をゆっくりなぞってから腰を掴む。
「ああ…!やぁ…っ、せん…せ…!」
デスク上にあるキーボードや書類をどかしながら松井は生徒の体を押さえつける。
たまに廊下から生徒の声がして姿が曇りガラス部分に人影が見える。
「んんっ…」
声が聞こえると生徒は口に手を当てて声を押し殺した。
「もう卒業するんだからいいじゃん、バレても」
ドアのほうを見ると、わずかな隙間から誰かが覗いていた。
にやりと笑って松井は生徒をもう一度自分の上に座らせて、椅子をデスクの横まで移動させた。
「あ…、ぁ…ふ…う……」
再び座りながら犯されて生徒が嬌声を上げる。
もう反抗する気がなくなったのか、松井の意のままに体を弄ばれている。
「ここも触ってほしい?」
指が胸の突起をはさむ。
「あん…あ……」
わずかに開いている口からは甘い声しか出てこない。
4年ですっかり男に抱かれる感覚を覚えさせられたんだ。仕方ないね。卒業してからが大変だ。
俺には関係ないけど。
ドアの向こうにいる人間に見せつけるように松井はいやらしく動く。
「ふぁ…ぅ…ん…」
いつの間にか生徒は自分でしごいて絶頂に達していた。
「うわ、ちょっとティッシュどこ。床が汚れる」
意識朦朧としている生徒を乗せながら椅子で移動して箱をつかむ。
「自分だけ先にイくなよ」
手早く処理するが、生徒はぐったりしたまま動かなかった。
「もお…。体力ないなあ。僕まだイッてないのに」
デスクの上に、今度は仰向けに転がして再び穴に挿入した。
自分もずいぶん鬼畜な人間になった。
大切な人を失ってから、残ったのはどうでもいい人間だけ。
だから全てがどうでもいい。
意識のない生徒を犯しながら昔の事を思い出して少しだけ萎えた。
「…ん……う……」
松井の動きに翻弄されて生徒の体が揺れる。
あいつは死んでしまったのに、誰よりも優秀な奴だったのに、どうしてこんな無能な人間が生きているんだ。
神様なんていない。救いなんてない。
「ちっ…」
ようやく生徒の中に欲を吐き出す。夕暮れの空が異様に赤く、松井を悪魔のように照らし出す。
明日もいい天気のようだ。
「…どうでもいいけどな」
生徒の頬を軽く叩いて目を覚まさせると、さっさと部屋を追い払った。
コンコン、とノックの音がする。
「どうぞ」
「先生、まだ時間いいですか?」
「いいよ。また質問攻め?」
「だって難しくてついていけないんだもん」
この部屋には馬鹿しか来ない。
ひとりが出ていって、新たにひとり入ってきた。その間に覗きはどこかに行ったようだった。
一応ひととおり勉強を教えて、「脱いで」というと素直に従う生徒もいる。
というかそれ目当てでわざと成績を悪くしてやってくる変わり者もいた。変えたのは俺だけど。
「…センセイ…」
欲で瞳を潤わせて自分を見ながら俺のベルトをはずしていく。
「さっき出ていった子も、先生の…」
「だったらどうする?」
「先生の淫乱」
どの口が言うんだよ。
デスクに生徒を押しつけてほぐさず一気に貫く。
「ほら、パソコン画面見ろよ。お前の淫乱な顔が写っているぞ」
「やだ…ぁ…恥ず…かしい…」
起動していない真っ黒なパソコン画面に、俺に犯されて悦んでいる顔が写る。
「あ…あ…ん…、センセイ…」
「淫乱なのはどっちだ?」
「ごめんなさい…」
「言えよ。僕は淫乱ですって」
「…ボクは…あ…、淫乱です…ん…ふ…っ、ああ…!」
ああつまらない。
早くお前のところへ行こうかな。
後ろの窓を開けて外に飛べばいい。
「センセイ…、気持ちいい……」
この馬鹿たちを置き去りにして。
そこは一種の密閉空間だ。
英語を教えている松井は、成績の悪い生徒の言い訳を聞いてやる。
普通には聞かないが。
今日も全ての講義が終わった夕方、ひとりの男子学生が部屋を訪れていた。講師と生徒が向き合っているだけなのに信じられない声が響く。
松井は椅子に座って男子生徒をひとり膝に乗せていた。背中を向けさせて後ろから犯す。
垢抜けてモテていた生徒が成績不振で泣きを入れてくる。そんな奇妙なプライドを粉々にしてやるのが好きだった。
「4年で卒業できるのって誰のおかげかな?」
「せん…せいのおかげ……」
成績が悪く留年しそうな人間や卒業が危ない生徒は全員ではないが体を差し出せば単位をもらえる。この秘密を外に漏らして得をする人間が少ないせいか今の所発覚していない。
俺だったら潔く留年するな。自力で卒業する。こんな姑息な手は使わない。
「これで…アンタに会わなくなると思えば…、安いも…ん…だ」
「そうだねえ。卒業おめでとう」
「あ…っ、やだ…せんせ…!」
下から強く突き上げられて生徒が悲鳴を上げる。
「ほら、大きな声出したら見つかっちゃうよ。せっかく卒業できるのにこんな事で退学処分は嫌だろう」
大きなデスクの向こう側、椅子に座る松井の上で性的暴行を受ける。
屈辱も、松井の手によってだんだん溶かされていった。
「ん…う……」
「君も4年間、全然成績上がらなかったね。今から英語禁止でやる?」
「…ファックくらいしか思いつかねえ…このクソ講師…」
「じゃあ留年する?」
「あんた最低だ…あ……ん…」
松井の手がするすると下に滑り、生徒のモノを握る。
「いや…だ…さわんな…」
「気持ちいいだろ。みんなそう言うよ」
憎まれ口を叩いても自分の手にかかればすぐ堕ちる。最後は自分から刺激を求めて勝手に腰振って媚びてくる。
「せんせ……やめ…て…」
体に力が入らないのか全体重を松井に預けている。目を閉じて快感に蕩けている生徒は今なにを考えているのだろう。
こいつはけっこう頑張ったほうだ。今の今まで反抗的な態度を崩さなかった。
家が厳しくてどうしても4年で卒業しなければいけない。追いつめられた時条件を飲めば単位をもらえるとささやかれたら悪魔の手も握りたくなるだろう。
「先生…もう…むり…、なんか今日つらい……」
生徒の懇願に、松井は生徒の体を持ち上げてデスクにうつ伏せに押し付けた。
「今日で最後だろう?ゆっくり味わいたいからね」
突き出された格好になる生徒の尻をゆっくりなぞってから腰を掴む。
「ああ…!やぁ…っ、せん…せ…!」
デスク上にあるキーボードや書類をどかしながら松井は生徒の体を押さえつける。
たまに廊下から生徒の声がして姿が曇りガラス部分に人影が見える。
「んんっ…」
声が聞こえると生徒は口に手を当てて声を押し殺した。
「もう卒業するんだからいいじゃん、バレても」
ドアのほうを見ると、わずかな隙間から誰かが覗いていた。
にやりと笑って松井は生徒をもう一度自分の上に座らせて、椅子をデスクの横まで移動させた。
「あ…、ぁ…ふ…う……」
再び座りながら犯されて生徒が嬌声を上げる。
もう反抗する気がなくなったのか、松井の意のままに体を弄ばれている。
「ここも触ってほしい?」
指が胸の突起をはさむ。
「あん…あ……」
わずかに開いている口からは甘い声しか出てこない。
4年ですっかり男に抱かれる感覚を覚えさせられたんだ。仕方ないね。卒業してからが大変だ。
俺には関係ないけど。
ドアの向こうにいる人間に見せつけるように松井はいやらしく動く。
「ふぁ…ぅ…ん…」
いつの間にか生徒は自分でしごいて絶頂に達していた。
「うわ、ちょっとティッシュどこ。床が汚れる」
意識朦朧としている生徒を乗せながら椅子で移動して箱をつかむ。
「自分だけ先にイくなよ」
手早く処理するが、生徒はぐったりしたまま動かなかった。
「もお…。体力ないなあ。僕まだイッてないのに」
デスクの上に、今度は仰向けに転がして再び穴に挿入した。
自分もずいぶん鬼畜な人間になった。
大切な人を失ってから、残ったのはどうでもいい人間だけ。
だから全てがどうでもいい。
意識のない生徒を犯しながら昔の事を思い出して少しだけ萎えた。
「…ん……う……」
松井の動きに翻弄されて生徒の体が揺れる。
あいつは死んでしまったのに、誰よりも優秀な奴だったのに、どうしてこんな無能な人間が生きているんだ。
神様なんていない。救いなんてない。
「ちっ…」
ようやく生徒の中に欲を吐き出す。夕暮れの空が異様に赤く、松井を悪魔のように照らし出す。
明日もいい天気のようだ。
「…どうでもいいけどな」
生徒の頬を軽く叩いて目を覚まさせると、さっさと部屋を追い払った。
コンコン、とノックの音がする。
「どうぞ」
「先生、まだ時間いいですか?」
「いいよ。また質問攻め?」
「だって難しくてついていけないんだもん」
この部屋には馬鹿しか来ない。
ひとりが出ていって、新たにひとり入ってきた。その間に覗きはどこかに行ったようだった。
一応ひととおり勉強を教えて、「脱いで」というと素直に従う生徒もいる。
というかそれ目当てでわざと成績を悪くしてやってくる変わり者もいた。変えたのは俺だけど。
「…センセイ…」
欲で瞳を潤わせて自分を見ながら俺のベルトをはずしていく。
「さっき出ていった子も、先生の…」
「だったらどうする?」
「先生の淫乱」
どの口が言うんだよ。
デスクに生徒を押しつけてほぐさず一気に貫く。
「ほら、パソコン画面見ろよ。お前の淫乱な顔が写っているぞ」
「やだ…ぁ…恥ず…かしい…」
起動していない真っ黒なパソコン画面に、俺に犯されて悦んでいる顔が写る。
「あ…あ…ん…、センセイ…」
「淫乱なのはどっちだ?」
「ごめんなさい…」
「言えよ。僕は淫乱ですって」
「…ボクは…あ…、淫乱です…ん…ふ…っ、ああ…!」
ああつまらない。
早くお前のところへ行こうかな。
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