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タクミ✕ナオ(エブリスタ・MONSTER)
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「あ…、やっ…、タクミ……」
今でこそナオとセックスすることも、独特の距離感も理解しているが最初は難しかった。
「嫌ならやめようか?」
わざと意地悪な顔をして動きを止めるとナオは涙目になって必死で言い訳をする。
「ちが…いやじゃなくて…、あぁ…や…あ……」
俺は強く突いて最後まで言わせない。
ナオを堕とすのはかなり骨の折れる事だった。
何か面白い仕事を探していた時知り合いから男性相手のデリヘルを紹介された。
そんなのあるんだと思いながら経営している代表に面接してもらったら即採用になり、さっそく仕事が入る。
俺を指名してきた客が好みだというスーツ姿に着替える。金髪にしていたがそれでOKだった。32歳という年齢も特に問題ないという。
「いまタクミを指名した工藤さんも32歳だから大丈夫だよ」
代表はそう言っていたが、現れた客はどう見ても少年にしか見えなかった。
長い前髪で目がよく見えなかった。頭のシルエットが丸い。秋の夜、Vネックの少し丈が長い黒セーターに黒チノパン、大きな肩掛けカバンを細い体にかけて、待ち合わせ場所に指定した夜でも明るい歓楽街の広場で初めて俺たちは会った。
「あの…。はじめましてタクミです。工藤さん、ですか?」
その男は幼い顔でじっと俺を見てから「行くよ」といって歩き出した。
「待って。行くってどこに」
「ホテル」
工藤は俺に背を向けてすたすたと歩いていく。少し歩くとホテル街があり慣れた感じで中に入っていく。俺は戸惑いながらついていくしかなかった。その間にも彼は部屋を決めてエレベーターへ向かっていた。
何だよこいつ、感じ悪いな。代表の話では飲食店を何店舗も経営しているオーナーと聞いていたがこんな愛想悪い人間でも客商売出来るのか?
部屋に入ると、工藤はソファにかばんを置いてだるそうにベッドに転がった。
「…こっち来て」
少しイラついていた俺を甘ったるい声で工藤が呼ぶ。その変わりように驚いた。
困惑しながら近づいて横たわる彼の枕元に座ると、前髪の隙間から潤んだ瞳が見えて俺の心臓が跳ねる。
「ナオって呼んで」
「え?」
「僕のこと」
伸びてきた手が俺の頭を引き寄せて、俺達は初めてキスをした。
男とのキス。
俺は初めてだが、ナオにはそれが普通の事なんだよな。
ナオは常備してあるホテルのゴムを取って俺に見せる。
「男抱くの初めてでしょ?入れてくれればいいから」
その言葉になぜか俺はカチンときた。ナオは気を使ってくれたんだと思うが『どうせやり方わからないだろう』と舐められた気がした。
なら言われたとおり穴に入れるだけで適当に突いてやると思って、ナオのチノパンを下着ごと雑に脱がせて足を広げると、脱毛してあるそこはむき出しの白い肌と、色づいてひきつく穴、勃起した先からは透明な液が溢れて垂れてくる。そのいやらしさに俺の血液が体の中心に集まりだし、脳が判断力を失っていく。
「…あぁ……ん…」
男とするのは初めてな俺は緊張しながらゆっくり差し込むとナオは恥ずかしそうに顔を赤らめて目を閉じた。
「気持ちいい?」
「うん…もっと……」
物足りなさそうにナオは俺の腰に手をまわしてくる。慣れてるだろうから大丈夫かなと思って動きを強めるとナオは気持ちよさそうに声をあげて表情が蕩けていった。
セックスしている時以外のナオは冷たい態度を崩さず、俺を金で買った商品という関係をあくまで貫く。
「時間だ。帰る」
さっきまで俺の下で喘いでいた男は、事が終わると人が変わる。
「僕まだ仕事残ってるから」
最初はそれを信じて忙しい人なんだなと思っていたが、ナオが経営しているBarに行ってみると姿がない。従業員を捕まえて話を聞いてみた。
「オーナーは早い時間に全店舗に顔を出して、すぐ帰っちゃいますよ」
普段の仕事は信頼している各店長にまかせっきりらしい。
気紛れに俺を呼んで、セックスだけする。
楽な客かもしれないが、まあ態度が生意気だ。ころころ変わる感情に合わせているとものすごく疲れる。
そんな鬱憤が溜まって、その日は立てなくなるくらい激しく抱いた。
「今夜くらい一緒に寝ていこうよナオ」
「僕は泊まる。タクミは帰ってくれ」
「ひど…。俺だって疲れてもう動けないよ」
「出てけ。僕はひとりじゃないと寝れないんだ。ここにいても2時間以上の料金は払わないからな!」
突然怒鳴ってから俺に背中を向ける。
「ナオから延長料金もらおうとして言ったんじゃねえよ。いくら客と商品でもその言い方はひどくない?」
「僕はこういういざこざが嫌だから恋人作らないで金で都合のいい人間を買ってるんだ。早く出てって」
「じゃあ二度と俺を指名すんな」
ネクタイを締め直して立ち上がるとナオが小さな肩を震わせてすすり泣いていた。言い方きつかったかと思ったが俺の怒りも強かったのでそのままホテルを後にした。
それからナオから連絡はなかった。代表も特に何も言ってこない。だがナオの顔がいつもちらついて何事も集中できなくなって俺は仕事を辞めた。
個人的な連絡先は知らない。店に電話するか顔を出せば会えると思うが俺は動かなかった。
しばらくしてナオが半狂乱で俺を探しているのを知った。まわりには俺の連絡先をナオに教えないように頼んだ。気に入ったから俺を指名し続けた。それが切れたらすぐ乗り換えることが出来る器用な人間でない。
万策尽きて夜の広場でぼんやりしているナオの姿が見かけられるようになり、事情を知っている連中から「許してやれよ」と言われ始めた。
夜、昼のように明るい人工の光の下、力尽きたように歩道にしゃがみこむナオの目の前に現れる。
「タクミ…」
「ここで言わないと二度と会えないよ。どうする?」
好きって言いな。
「僕を……」
長い前髪でよく見えない瞳から涙がひとすじ流れる。
心の声が聞こえた気がした。俺はそれ以上を求めるのは酷だと思って笑顔で小さく頷いた。
はじめて手をつないでみた。振りほどかれるかと思ったがナオは弱々しく握り返してきた。そのままいつものホテルまで歩く。
「なんか、照れくさいね」
俺の言葉に、顔を真っ赤にして下を向く。前戯があまり好きじゃないナオはすぐ挿入してほしがる。今夜は俺のほうが我慢できなかった。本当にさまよっていたのかナオはぼろぼろだったのでシャワーを一緒に浴びた。それくらいの事すら今まで嫌がるナオだったが今夜はされるがまま俺に髪を洗ってもらって心地よさそうにしている。その可愛さがずるい。
ベッドに押し倒して刺激を欲しがっているそこに本能のまま突っ込むとナオは嬌声を部屋中に放つ。
「ああ…タク…ミ……」
手を重ねてセックスするのも初めてだった。今までは本当にヤルだけのスポーツみたいな行為だった。
「…ん…ふ…っ……」
肉のぶつかる卑猥な音が響く。逃れようとするようなナオの仕草。
「なんで逃げんの。気持ちよすぎ?」
「ダメ…イッちゃ…あ…」
重ねていた手を強く握りかえしてきた瞬間、ナオは白い液を腹の上に吐き出した。
「や…だめ…っ…やめて……」
ナオの白い液をイッたばかりのそれに塗りたくるように指を動かした。
「だめっ…、イッちゃ…あ………」
「ごめん、ナオ」
俺は腰の動きを止めずにナオの耳元に近づいた。
「愛しちゃった、ごめん」
「そんなこと言わないで……」
「余計感じる?」
ナオの体がビクリと震えてのけぞった。言葉だけで絶頂まで達してしまったナオは今にも意識を失いそうな朦朧とした顔をしている。
「…ぁ…ぁ…う……ん…」
腰を掴んで俺もナオの中に欲望を吐き出す。
その間、ナオは小さな喘ぎ声も漏らして人形のように揺られていた。
「…は…っ…」
新しいゴムに付け替えて再び挿入するとナオから吐息が漏れる。
「もう俺は商品じゃないからな。遠慮はしないよ」
力の入らないナオの両足を抱えて貫く。
「あ…、ぁ…は…ん………」
ナオからはもう生意気な言葉は出てこなかった。終わっても「帰れ」と言わない。むしろ腕を絡めて離れない。
「きつかった?」
声をかけた時には目を閉じて小さな寝息を立てていた。
後で話を聞くと、特別な人が出来ると依存してしまって自分がダメになってしまうのと、仕事柄パートナーに合わせて時間を取ることができない。だから自分の時間が出来た時呼ぶことができるサービスを使っていたとのこと。
それからもナオから連絡があった時に会うという関係は変わらなかったが、呼び出される頻度が極端に増えた。お互いが住んでいるマンションは知っているが行かない。会う時は外。気難しくて神経質な可愛いナオの距離感の取り方も、慣れればストレスにはならない。
「は…ぁ…、あぁ…ん…気持ちい……」
膝に乗せて後ろから突きながら胸の突起を指でつまむ。
「たまにしか会えないからさ。ナオを堪能しないと寂しいもん」
「なに…それ…、ん……」
口喧嘩もいいが、相性が合うのなら体を重ねるほうが理解しやすい時がある。最近はこの体位がナオのお気に入りなのも聞いて確認したわけではない。様子を見てわかるだけで。
「…っあん…!…」
ナオの顔がのけぞる。胸ばかり責められて触ってもらえなかった勃起したモノを自分で刺激して射精した。
「こら。勝手になにしてるの」
「……だって…」
「お仕置きだ」
「あ…」
あの生意気だったナオも、今は可愛さしか感じない。
俺も相当こいつにやられたな。
周囲はようやく痴話喧嘩が終わったということで情報統制が解けた。
今でこそナオとセックスすることも、独特の距離感も理解しているが最初は難しかった。
「嫌ならやめようか?」
わざと意地悪な顔をして動きを止めるとナオは涙目になって必死で言い訳をする。
「ちが…いやじゃなくて…、あぁ…や…あ……」
俺は強く突いて最後まで言わせない。
ナオを堕とすのはかなり骨の折れる事だった。
何か面白い仕事を探していた時知り合いから男性相手のデリヘルを紹介された。
そんなのあるんだと思いながら経営している代表に面接してもらったら即採用になり、さっそく仕事が入る。
俺を指名してきた客が好みだというスーツ姿に着替える。金髪にしていたがそれでOKだった。32歳という年齢も特に問題ないという。
「いまタクミを指名した工藤さんも32歳だから大丈夫だよ」
代表はそう言っていたが、現れた客はどう見ても少年にしか見えなかった。
長い前髪で目がよく見えなかった。頭のシルエットが丸い。秋の夜、Vネックの少し丈が長い黒セーターに黒チノパン、大きな肩掛けカバンを細い体にかけて、待ち合わせ場所に指定した夜でも明るい歓楽街の広場で初めて俺たちは会った。
「あの…。はじめましてタクミです。工藤さん、ですか?」
その男は幼い顔でじっと俺を見てから「行くよ」といって歩き出した。
「待って。行くってどこに」
「ホテル」
工藤は俺に背を向けてすたすたと歩いていく。少し歩くとホテル街があり慣れた感じで中に入っていく。俺は戸惑いながらついていくしかなかった。その間にも彼は部屋を決めてエレベーターへ向かっていた。
何だよこいつ、感じ悪いな。代表の話では飲食店を何店舗も経営しているオーナーと聞いていたがこんな愛想悪い人間でも客商売出来るのか?
部屋に入ると、工藤はソファにかばんを置いてだるそうにベッドに転がった。
「…こっち来て」
少しイラついていた俺を甘ったるい声で工藤が呼ぶ。その変わりように驚いた。
困惑しながら近づいて横たわる彼の枕元に座ると、前髪の隙間から潤んだ瞳が見えて俺の心臓が跳ねる。
「ナオって呼んで」
「え?」
「僕のこと」
伸びてきた手が俺の頭を引き寄せて、俺達は初めてキスをした。
男とのキス。
俺は初めてだが、ナオにはそれが普通の事なんだよな。
ナオは常備してあるホテルのゴムを取って俺に見せる。
「男抱くの初めてでしょ?入れてくれればいいから」
その言葉になぜか俺はカチンときた。ナオは気を使ってくれたんだと思うが『どうせやり方わからないだろう』と舐められた気がした。
なら言われたとおり穴に入れるだけで適当に突いてやると思って、ナオのチノパンを下着ごと雑に脱がせて足を広げると、脱毛してあるそこはむき出しの白い肌と、色づいてひきつく穴、勃起した先からは透明な液が溢れて垂れてくる。そのいやらしさに俺の血液が体の中心に集まりだし、脳が判断力を失っていく。
「…あぁ……ん…」
男とするのは初めてな俺は緊張しながらゆっくり差し込むとナオは恥ずかしそうに顔を赤らめて目を閉じた。
「気持ちいい?」
「うん…もっと……」
物足りなさそうにナオは俺の腰に手をまわしてくる。慣れてるだろうから大丈夫かなと思って動きを強めるとナオは気持ちよさそうに声をあげて表情が蕩けていった。
セックスしている時以外のナオは冷たい態度を崩さず、俺を金で買った商品という関係をあくまで貫く。
「時間だ。帰る」
さっきまで俺の下で喘いでいた男は、事が終わると人が変わる。
「僕まだ仕事残ってるから」
最初はそれを信じて忙しい人なんだなと思っていたが、ナオが経営しているBarに行ってみると姿がない。従業員を捕まえて話を聞いてみた。
「オーナーは早い時間に全店舗に顔を出して、すぐ帰っちゃいますよ」
普段の仕事は信頼している各店長にまかせっきりらしい。
気紛れに俺を呼んで、セックスだけする。
楽な客かもしれないが、まあ態度が生意気だ。ころころ変わる感情に合わせているとものすごく疲れる。
そんな鬱憤が溜まって、その日は立てなくなるくらい激しく抱いた。
「今夜くらい一緒に寝ていこうよナオ」
「僕は泊まる。タクミは帰ってくれ」
「ひど…。俺だって疲れてもう動けないよ」
「出てけ。僕はひとりじゃないと寝れないんだ。ここにいても2時間以上の料金は払わないからな!」
突然怒鳴ってから俺に背中を向ける。
「ナオから延長料金もらおうとして言ったんじゃねえよ。いくら客と商品でもその言い方はひどくない?」
「僕はこういういざこざが嫌だから恋人作らないで金で都合のいい人間を買ってるんだ。早く出てって」
「じゃあ二度と俺を指名すんな」
ネクタイを締め直して立ち上がるとナオが小さな肩を震わせてすすり泣いていた。言い方きつかったかと思ったが俺の怒りも強かったのでそのままホテルを後にした。
それからナオから連絡はなかった。代表も特に何も言ってこない。だがナオの顔がいつもちらついて何事も集中できなくなって俺は仕事を辞めた。
個人的な連絡先は知らない。店に電話するか顔を出せば会えると思うが俺は動かなかった。
しばらくしてナオが半狂乱で俺を探しているのを知った。まわりには俺の連絡先をナオに教えないように頼んだ。気に入ったから俺を指名し続けた。それが切れたらすぐ乗り換えることが出来る器用な人間でない。
万策尽きて夜の広場でぼんやりしているナオの姿が見かけられるようになり、事情を知っている連中から「許してやれよ」と言われ始めた。
夜、昼のように明るい人工の光の下、力尽きたように歩道にしゃがみこむナオの目の前に現れる。
「タクミ…」
「ここで言わないと二度と会えないよ。どうする?」
好きって言いな。
「僕を……」
長い前髪でよく見えない瞳から涙がひとすじ流れる。
心の声が聞こえた気がした。俺はそれ以上を求めるのは酷だと思って笑顔で小さく頷いた。
はじめて手をつないでみた。振りほどかれるかと思ったがナオは弱々しく握り返してきた。そのままいつものホテルまで歩く。
「なんか、照れくさいね」
俺の言葉に、顔を真っ赤にして下を向く。前戯があまり好きじゃないナオはすぐ挿入してほしがる。今夜は俺のほうが我慢できなかった。本当にさまよっていたのかナオはぼろぼろだったのでシャワーを一緒に浴びた。それくらいの事すら今まで嫌がるナオだったが今夜はされるがまま俺に髪を洗ってもらって心地よさそうにしている。その可愛さがずるい。
ベッドに押し倒して刺激を欲しがっているそこに本能のまま突っ込むとナオは嬌声を部屋中に放つ。
「ああ…タク…ミ……」
手を重ねてセックスするのも初めてだった。今までは本当にヤルだけのスポーツみたいな行為だった。
「…ん…ふ…っ……」
肉のぶつかる卑猥な音が響く。逃れようとするようなナオの仕草。
「なんで逃げんの。気持ちよすぎ?」
「ダメ…イッちゃ…あ…」
重ねていた手を強く握りかえしてきた瞬間、ナオは白い液を腹の上に吐き出した。
「や…だめ…っ…やめて……」
ナオの白い液をイッたばかりのそれに塗りたくるように指を動かした。
「だめっ…、イッちゃ…あ………」
「ごめん、ナオ」
俺は腰の動きを止めずにナオの耳元に近づいた。
「愛しちゃった、ごめん」
「そんなこと言わないで……」
「余計感じる?」
ナオの体がビクリと震えてのけぞった。言葉だけで絶頂まで達してしまったナオは今にも意識を失いそうな朦朧とした顔をしている。
「…ぁ…ぁ…う……ん…」
腰を掴んで俺もナオの中に欲望を吐き出す。
その間、ナオは小さな喘ぎ声も漏らして人形のように揺られていた。
「…は…っ…」
新しいゴムに付け替えて再び挿入するとナオから吐息が漏れる。
「もう俺は商品じゃないからな。遠慮はしないよ」
力の入らないナオの両足を抱えて貫く。
「あ…、ぁ…は…ん………」
ナオからはもう生意気な言葉は出てこなかった。終わっても「帰れ」と言わない。むしろ腕を絡めて離れない。
「きつかった?」
声をかけた時には目を閉じて小さな寝息を立てていた。
後で話を聞くと、特別な人が出来ると依存してしまって自分がダメになってしまうのと、仕事柄パートナーに合わせて時間を取ることができない。だから自分の時間が出来た時呼ぶことができるサービスを使っていたとのこと。
それからもナオから連絡があった時に会うという関係は変わらなかったが、呼び出される頻度が極端に増えた。お互いが住んでいるマンションは知っているが行かない。会う時は外。気難しくて神経質な可愛いナオの距離感の取り方も、慣れればストレスにはならない。
「は…ぁ…、あぁ…ん…気持ちい……」
膝に乗せて後ろから突きながら胸の突起を指でつまむ。
「たまにしか会えないからさ。ナオを堪能しないと寂しいもん」
「なに…それ…、ん……」
口喧嘩もいいが、相性が合うのなら体を重ねるほうが理解しやすい時がある。最近はこの体位がナオのお気に入りなのも聞いて確認したわけではない。様子を見てわかるだけで。
「…っあん…!…」
ナオの顔がのけぞる。胸ばかり責められて触ってもらえなかった勃起したモノを自分で刺激して射精した。
「こら。勝手になにしてるの」
「……だって…」
「お仕置きだ」
「あ…」
あの生意気だったナオも、今は可愛さしか感じない。
俺も相当こいつにやられたな。
周囲はようやく痴話喧嘩が終わったということで情報統制が解けた。
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