オトナの玩具

希京

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媚薬

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早く家に帰らなきゃ。
親や先生に怒られる。
自転車も直さなきゃ。いくらしたと思ってるんだと父親に殴られるかも。

「やだ!ごめんなさい!帰る…っか‥ら…!」
僕は突然パニックになって安定剤が手放せなくなっていた。
薬を飲むたびに自分が壊れていくような感覚がする。

同時に遠山さんがくれる快感が僕の全てだった。
僕の体はいつの間にか遠山さんを受け入れる体になっていて、ほかにやることもないからただ夜を待つ。

たまに安定剤とは桁外れに効果が強い薬を飲まされて僕は狂ってしまう。
そして遠山さんの望み通り幼児化していった。

「どうしてほしいか言ってごらん」
指でなぞられて穴がひくつく。

「ぼくのぉ…ここに…、おじさんのを入れてほしいの…」

僕は自ら指で穴を広げて遠山さんを誘うと、その手をつかんで離される。

「こら、そんな手をどこでおぼえてきたんだ。そんな風に大人を誘うんじゃない」
遠山さんの大きく怒張したそれで突かれて小さな僕の体は悦ぶ。

「ん…ふ…ぁ…あ…‥ぉ‥じさ…ぁ…‥」
何も写していない瞳を開けたまま僕は声をあげる。
「ああ…」
目を閉じて遠山さん自身を味わうと、体中に痺れが走る。

「かわいいね、カオル」
僕を怒らず唯一受け止めてくれる遠山さんに、発作のことは黙っていた。
3日に1度くらいの間隔でやってくるお手伝いさんを通して誘拐犯の主犯の女から精神安定剤をもらっていた。

遠山さんの上に座らされて下から突き上げられながら、背中に感じる体温にしか安心を感じなくなって、僕は泣き声になる。
「それ、喘ぎ声っていうんだよ」
耳元で遠山さんが教えてくれた。

「もう家に帰りたいと思わなくなった?」

『家』というキーワードが遠山さんから出る。

僕はビクっと反応して体に鳥肌がたった。
そのタイミングで僕の口に錠剤が放り込まれ、遠山さんの指がそれを溶かすように動く。

「これでもうママなんか怖くないよカオル」
ゆっくり溶けていく薬が僕の不安を消していく。
「ぁ…」
僕の中に入ったままだった遠山さんが大きく膨張するのがわかる。

遠山さんは僕が壊れていくのを見て興奮する人。
「ぁあんっ…!おじさぁ…ん…!イイ…‥!」
「ああいいね、かわいいよカオル」
「しゅごいのぉ…、もっと…ほしい…」

さっき飲んだ薬のせいで少しの刺激では物足らない。
「かわいいカオル、もっとおねだりして…」
遠山さんがとても優しくていい人に見える。
「あのね…ぼく…もっと大きいので突いてほしいの…‥」

満足げな笑顔を浮かべて遠山さんが僕の未熟な体を貫く。
「やぁ…っ、あ…すご‥‥」
まだ筋肉もついてなくて、小さくて丸みをおびた身体を弄ぶのが初めてだったのか遠山さんは行為中の僕の顔を見ると笑顔になる。

「おじさん…」
僕も遠山さんに甘えて未熟な体をくねらせた。

両親も、学校の教師も、みんな頭の中から消えていく。
僕の世界が、壊れていく。

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