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謎
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寒さで目が覚めた。
ソフトライトになっている室内はエアコンがついていて僕の着替えなのか服がベッドの端のほうに数着置かれていた。
時間を刻む音がするほうに目をやると夜中の2時を指している。
「うわ…」
早く宿題と明日の予習をしなきゃ…、と慌てたが、もうそんなことする必要ないんだった。
どこにも行くことはない。
ここに閉じ込められて一生このまま。
とりあえず汗で気色悪い体を洗って、さっぱりしてから考えようと思い、教えられたバスルームへ着替えを持って向かった。
少し古いデザインのシャワーから熱めのお湯を浴びて、しばらくぼんやりする。
どうしよう。
そしてこんな状況なのにおなかがすいた。
1階の冷蔵庫に食べ物があるって言ってた気がする。
料理って遠山のおじさんが作ってるのかな。
高級そうなバスタオルで体をふく。何をやっていても考えることは今の状況だけだ。
料理姿は全然想像がつかないと思いながら何着かあった服から白いパジャマを着た。
黄色い袋に入っていたそれは深夜も営業している激安店で急いで買ってきました感満載で、サイズが少し大きい。
上は半袖だからまあいいけど、下は長くて裾を踏みそうなので折って調節した。
ずるずると服と自分を引きずって、1階へ降りていった。
降りて左を見ると、上と似たような間取りで部屋が続いている。
誰か泣いているような声が聞こえた気がするけど、あまり気にせず自分の空腹感を優先した。
反対の右側を進むと想像通り台所にたどり着いた。
冷蔵庫を開けると作り置きのタッパーがたくさんある。
どれに何が入っているのかわからないので、とりあえず手前のものを出してみるとシチューのようだった。
耐熱皿を探して一人分よそってレンジで温める。
家ではママが用意してくれることを、ここでは自分でやるのか。
何故かそれがとても悲しく感じて、温まったシチューをしばらく放置してぼんやり座っていた。
ソフトライトになっている室内はエアコンがついていて僕の着替えなのか服がベッドの端のほうに数着置かれていた。
時間を刻む音がするほうに目をやると夜中の2時を指している。
「うわ…」
早く宿題と明日の予習をしなきゃ…、と慌てたが、もうそんなことする必要ないんだった。
どこにも行くことはない。
ここに閉じ込められて一生このまま。
とりあえず汗で気色悪い体を洗って、さっぱりしてから考えようと思い、教えられたバスルームへ着替えを持って向かった。
少し古いデザインのシャワーから熱めのお湯を浴びて、しばらくぼんやりする。
どうしよう。
そしてこんな状況なのにおなかがすいた。
1階の冷蔵庫に食べ物があるって言ってた気がする。
料理って遠山のおじさんが作ってるのかな。
高級そうなバスタオルで体をふく。何をやっていても考えることは今の状況だけだ。
料理姿は全然想像がつかないと思いながら何着かあった服から白いパジャマを着た。
黄色い袋に入っていたそれは深夜も営業している激安店で急いで買ってきました感満載で、サイズが少し大きい。
上は半袖だからまあいいけど、下は長くて裾を踏みそうなので折って調節した。
ずるずると服と自分を引きずって、1階へ降りていった。
降りて左を見ると、上と似たような間取りで部屋が続いている。
誰か泣いているような声が聞こえた気がするけど、あまり気にせず自分の空腹感を優先した。
反対の右側を進むと想像通り台所にたどり着いた。
冷蔵庫を開けると作り置きのタッパーがたくさんある。
どれに何が入っているのかわからないので、とりあえず手前のものを出してみるとシチューのようだった。
耐熱皿を探して一人分よそってレンジで温める。
家ではママが用意してくれることを、ここでは自分でやるのか。
何故かそれがとても悲しく感じて、温まったシチューをしばらく放置してぼんやり座っていた。
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