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ケンカ
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シャワーを浴び終えた律は、制服を着直して帰る準備をしていた。
「泊まっていかないのか?週末だしいいだろ?」
たまに疲れてこの部屋で休んでいく律だが、帰り支度をしているのを見て颯馬は訝しげに聞いた。
「だからこそさ。勉強に集中できる」
コートに腕を通しながら律が言う。
「え?」
「俺はエスカレーターで上にはいかない。ほかの大学を受験する」
「…聞いてない。お前ギリまで黙ってたな!」
「思い込んだお前が悪い」
広角を上げて律が冷たい笑顔を浮かべた。
「この策士!」
「そうでもしないとお前と離れられないだろ」
颯馬は早足で律に近づいてソファに突き飛ばして馬乗りになった。
「そんなに俺が嫌いか」
「ああ嫌いだ。独善的で支配欲が強いお前につきあっていくのはしんどい」
颯馬は律の制服のズボンを引き脱いで、自分もズボンを脱いだ。
「何すんだよ!俺もう帰るところで...っ」
唐突な行動に、律は逃げることができなかった。
むしろ颯馬の先端を閉じた穴に押し付けられて、体が知っている快楽を求めた。
また前戯もなく無理やり突っ込まれて、痛みに眉間にしわが寄る。
「…颯馬……っ」
「俺から離れられなくしてやる。これからもたっぷり快楽を染み込ませてやるからな」
ーだから今のうちにお互い離れたほうがいいんだ、颯馬。
律の理性的な考えは颯馬には届かなかった。
「あ…ああ…やめろ颯馬…あぁ……」
「やめない。俺から離れないって言うまでやめない」
「あうっ!」
怒りで我を忘れた颯馬の動きは早く、律の体を突いていく。
「は…、まだガキだな…颯馬」
「うるさい!」
「こんな…ことでしか、俺を縛れないのか…う…ん……」
肩に担がれた律の両足がゆらゆらと揺れる。
「…ぁ、あ…い…、颯…馬」
広がる快感に、クッションに深く沈んで律は飲み込まれていった。
蕩けるような表情の律を見て、颯馬は満足げにわらう。
「心は嫌いでも、コレは好きだろう?」
「…」
「じゃあまだ離れられないな、律」
「う…やぁ…あ…あ…やめ…て……もう」
「進路変更するよな?律」
「それは…」
濡れた瞳で不敵に笑った律を、まるで罰を与えるように激しく突き上げて、甘い悲鳴をあげさせた。
気を失いそうな律の頬を叩いて意識を戻させる。
「もう…いっちゃ…颯馬ぁ……」
一定のリズムで肉が当たる音と、律の甘い喘ぎ声が部屋中に響くなか、今度こそ律は意識を手放した。
握りしめていたクッションから手が滑り落ちる。
荒い息が、行為の激しさを語っていた。
「泊まっていかないのか?週末だしいいだろ?」
たまに疲れてこの部屋で休んでいく律だが、帰り支度をしているのを見て颯馬は訝しげに聞いた。
「だからこそさ。勉強に集中できる」
コートに腕を通しながら律が言う。
「え?」
「俺はエスカレーターで上にはいかない。ほかの大学を受験する」
「…聞いてない。お前ギリまで黙ってたな!」
「思い込んだお前が悪い」
広角を上げて律が冷たい笑顔を浮かべた。
「この策士!」
「そうでもしないとお前と離れられないだろ」
颯馬は早足で律に近づいてソファに突き飛ばして馬乗りになった。
「そんなに俺が嫌いか」
「ああ嫌いだ。独善的で支配欲が強いお前につきあっていくのはしんどい」
颯馬は律の制服のズボンを引き脱いで、自分もズボンを脱いだ。
「何すんだよ!俺もう帰るところで...っ」
唐突な行動に、律は逃げることができなかった。
むしろ颯馬の先端を閉じた穴に押し付けられて、体が知っている快楽を求めた。
また前戯もなく無理やり突っ込まれて、痛みに眉間にしわが寄る。
「…颯馬……っ」
「俺から離れられなくしてやる。これからもたっぷり快楽を染み込ませてやるからな」
ーだから今のうちにお互い離れたほうがいいんだ、颯馬。
律の理性的な考えは颯馬には届かなかった。
「あ…ああ…やめろ颯馬…あぁ……」
「やめない。俺から離れないって言うまでやめない」
「あうっ!」
怒りで我を忘れた颯馬の動きは早く、律の体を突いていく。
「は…、まだガキだな…颯馬」
「うるさい!」
「こんな…ことでしか、俺を縛れないのか…う…ん……」
肩に担がれた律の両足がゆらゆらと揺れる。
「…ぁ、あ…い…、颯…馬」
広がる快感に、クッションに深く沈んで律は飲み込まれていった。
蕩けるような表情の律を見て、颯馬は満足げにわらう。
「心は嫌いでも、コレは好きだろう?」
「…」
「じゃあまだ離れられないな、律」
「う…やぁ…あ…あ…やめ…て……もう」
「進路変更するよな?律」
「それは…」
濡れた瞳で不敵に笑った律を、まるで罰を与えるように激しく突き上げて、甘い悲鳴をあげさせた。
気を失いそうな律の頬を叩いて意識を戻させる。
「もう…いっちゃ…颯馬ぁ……」
一定のリズムで肉が当たる音と、律の甘い喘ぎ声が部屋中に響くなか、今度こそ律は意識を手放した。
握りしめていたクッションから手が滑り落ちる。
荒い息が、行為の激しさを語っていた。
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