刷り込まれた記憶 ~性奴隷だった俺

希京

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悪い大人

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「だからあ!俺はずっと長谷川さんと一緒に仕事したかったんだあ!それなのに佐伯ってやつが邪魔してメチャクチャにしやがった、ぜってー許さねえ!」
何度か一緒に酒を飲む仲になって土屋は酒が入ると本音を言うようになった。
騒がしい安い居酒屋で大声で話しても得に目立たない。
「そっかあ…。長谷川さんって人は土屋君にとって大切な人だったんだねえ」
「うん…」
叫ぶと思えばしんみりしたり土屋の情緒は不安定だった。

土屋に合わせたのか新川はスーツはやめてラフな格好で来るようになった。皮ジャンが多かったのでバイクでも乗っているのか聞いたがただのファッションらしい。
「新川さんて何の仕事してるの?」
「いろいろやりたいんだが軌道に乗るまで時間がかかるからさ。会社作ろうかなって思ってる。俺は元々不動産扱っていたからそれがメインだけど、株や映像関係も興味ある。それのプロを引き抜いて一本化した会社にしようかなーって思ってる」
「ふうん」
全部適当な作り話だが、土屋は興味がないか、理解ができないか、気のない返事をした。

「土屋君は何の仕事してるの?」
「俺?何もしてねえ。働いたことないし」
「じゃあ実家暮らし?お金はどうしてるんだ?」
「考えたくねえよ。長谷川さんいなくなっちゃって途方に暮れてるんだから」
「そうか。じゃあ飲んで先の不安は忘れよう。すいませーん!」
新川は店員を呼ぶために手を上げた。
「どんどん飲め。ストレス解消は酒が一番!」
尖っているが土屋はそんなに酒に強くない。ビール程度で酔っ払う。そして今まで誰にも言ったことはないだろう鬱憤を話し出す。

「あんまり無理するなよ」
勧めておいて新川が止めると土屋はムキになってジョッキを取られないように強く握った。
「無理してねえよ!」
真っ赤な顔で睨んでくる。目が少し潤んでいた。
「ごめんごめん。好きなだけ飲みな」
閉店まで居座って外に出る。新川は自然と手をつないでいた。資料を読んで土屋が長谷川の愛人だったことを知っている。過度なスキンシップをしても抵抗感はないだろう。普通の恋愛の、その直線上の行為。

店を探すふりをしながら新川はスマホを操作する。その間土屋はじっとしていた。支えがないと歩けないほど酔っ払って自然と新川に寄り掛かる。
「…飲みすぎた?」
「……」
土屋は無言でうなずいた。新川はつないでいた手を離して土屋の腕に手を回して体を支えた。それに安心したのかそこで土屋の意識が途切れた。

次に見えた風景は、色のない天井とシンプルな部屋。
ビジネスホテルかなとぼんやり考えていると自分の体の上に新川がいた。
「大丈夫?飲ませすぎちゃったね、ごめん。土屋君お店出てから寝ちゃったからとりあえずビジホに入ったんだけど気分どう?気持ち悪い?」
心配そうにたくさん話しかけてくるがその手は土屋の下半身をいじっている。俺心配されてんの?それとも酔った勢いでこうなってるの?ぼうっとして正確な判断が出来ない。ただ男を知っている体はあきらかに反応していた。

「ちょっ…、新川さん何してんの、どいてよ!」
新川の体を押しのけようとするが意外と筋肉質な身体は重くて動かせない。
「意識あるなら大丈夫かな…。でも明日には記憶ないかもしれないね。今夜はゆっくり休んで様子みようか」
相変わらず新川は心配そうな顔をしているが、その手は土屋のシャツの中に入ってきた。
「あ…ちょっと……」
腕を掴んで離そうとするがびくともしない。その指は土屋の胸の突起をはさんで優しく動き出した。
「…ぁ…」
土屋の唇から無意識に吐息が漏れてしまう。長谷川と引き離されて突然途切れた刺激を身体は求めていた。
「苦しそうだね、少し緩めようか」
あくまで酔った土屋を心配して介抱しているふうを装って新川はベルトを外してズボンを脱がす。下着を持ち上げるように勃起しているのを見て新川の笑みが深くなった。

自分は心配されているのか、酔って動けない体をもてあそばれているのか土屋にはまだわからなかった。
新川の指は確実に絶頂に向かわせようとする動きをしている。勃起したそれを握られて強くこすられる。まとわりつく指がものすごく絶妙な加減で気持ちいい。
「あ…ぁ…ん……」
我慢していた声が出る。新川のテクニックには逆らえない。
「あっ…く……!」
あっという間に絶頂まで誘導されて土屋は精液を吹き出した。

「大丈夫?土屋君」
新川はまだわざとらしく心配しているような言葉を吐いている。
「お前っ…、こんなことして何言って…どけよ!」
「こんなに穴がひくついて…。かわいそうに」
新川の指が穴のまわりを滑る。その感触さえ気持ちいい。何だこれ。こいつ何者なんだ?
土屋が戸惑っている間に、新川は小さな錠剤を肛門に押し込んだ。今回はクスリで漬けられていることに気がついていない感じでいこう。知らない間にヤク漬けでした。そのほうが見ていて滑稽だ。

「苦しい?僕が楽にしてあげる」
あくまでも心配しているていで新川が自分のそれを差し込む。クスリで感覚を高められた土屋は受け止められない快感に体をくねらせた。
「ああっ…なにこ…れぇ…!いや…やだ…あ…っ…ぁ……」
新川に掴まれている勃起した自身から精液が止まらない。何度も絶頂まで導かれて、それでもすぐ興奮してくる。
「あたまおかしくなるぅ!…やめて…新川さ…っ…!…」
「大丈夫だよ。楽にしてあげているだけだからね」
混乱しながらよがっている土屋を見下ろしながら、新川は冷たい笑いを浮かべながら動きをやめなかった。


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