刷り込まれた記憶 ~性奴隷だった俺

希京

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卒業

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佐伯拓海の高校2年間は先輩たちのオモチャだった。
ひとつ上の学年である長谷川たちは1年早く卒業する。それだけが佐伯の希望のはずだった。
心は拒絶しているのに男を受け入れられるように調教された体はいつの間にか快感を求めるようになった。それは誰でもいいわけではなく、長谷川の太くて固いソレの味を知るとほかのものでは物足りない。
「ん…ふ…あ…ああ……」
たまに知らない先輩たちに貸し出されて佐伯は体を責められ続け、それを長谷川たちが面白そうに見ている。終われば順番が回っていつもの連中に輪姦された。
「お前ら誰にも言うなよ」
この中で唯一イケメンで女に不自由なさそうな水森が笑いながら言う。どうせ他のメンツは童貞野郎だと佐伯は心で嘲るが、何を思っても今は性欲処理係でしかなかった。

床に転がされて、初めて犯された時のように手を頭上で拘束されて足の間には夢中で腰を振っている知らない上級生。
「あん…!あああ…ん…い…、や…ぁ……っ」
そして全身で快楽を貪る佐伯。
全員があさましい。
2年間もこんな扱いをされれば全てがどうでもよくなる。
「やぁ!…はっ、…ああ……!やめ…ろ!」
それでも一応抵抗の言葉を口にした。だが思春期で盛っている男たちには聞こえない。

交代でどんどん人が変わり、休む間もなく責められてさすがに佐伯は叫んだ。
「もう嫌だ…!やめてくれ!!」
長谷川と水森は一瞬不思議そうな顔をしたが、すぐにそれは下衆な笑い顔に変わり休むことは許されなかった。
足を大きく開かされて、上半身は起こされて胸の突起を指でいじられる。時々口を貪られて呼吸ができなくなり頭がクラクラして頭が真っ白になる。
「あ…、あ…」
酸欠になると何故か気持ちよさが増した。

「終わりだ。お前らは帰れ」
黒革のソファにふんぞり返っていた長谷川が追い払うように手をふった。それに合わせて男たちがぞろぞろ旧生徒会室を出ていく。
いつの間にか長谷川と二人きりになっていた。
床に転がったままの佐伯を起こして座っているふとももに汚れた体を乗せて勃起したそれをゆっくり沈めていく。
「…ああ…」
対面座位になり、佐伯は自分の体を支えるために腕を長谷川に伸ばしてその肩に乗せる。
「ん…、ふぁ……あ…」
無意識に待っていた刺激に下から突き上げられて佐伯は声を出す。

「悪かった佐伯。今まで楽しかったよ」
人を性奴隷扱いにしていた張本人が何を言っているのかさっぱりわからないが、その時はしおらしく感じた。
「でもお前も欲しかったんだろ?」
「ふ…ざけん…な、何言って…、あ…ん」
心を読まれたような気分になって恥ずかしくなり精一杯悪態をついたが、長谷川の太くて固いモノに貫かれてだんだん何も考えられなくなる。
「はは、エロい顔」
膝の上で激しく揺さぶられてこれ以上罵る言葉が出てこない。
変わりに吐息と嬌声だけが部屋に響く。
「ああ…ん…あっ…、あ…あ…もう……」
「イきたい?」
「もう無理…」
甘えた声で終わりにしてほしいと懇願した。

セックスばかりしていたせいか色気づいて、2年前より長谷川は垢抜けて少しはまともな顔になったと佐伯は思う。
「何ほかの事考えてんだよ」
「ああん!」
気が散った瞬間、重い衝撃で貫かれて思わず声を上げた。
「長谷川さんの…こと…考えてたんだよ…」
「俺?ふうん。どうやって殺してやろうとか?」
「殺したって死なないだろ…あんたは」
長谷川は無表情に動きを止めて、ソファの背に佐伯を押し付けて体位を変えてまた動き出す。
「クセになったんだろ?俺のコレが」
「…あっ!あ…、あぁ…」
背もたれと長谷川に挟まれて身動きできないまま佐伯は犯され続ける。突かれるたび声を出して余計に長谷川を煽った。

「この淫乱」
「…ん…んふ…あ…ああん…」
制服がはだけたまま佐伯の素肌が汗でしっとり濡れている。口元が妖しく光を帯びて喘ぎ声を漏らしていた。
もう会話にならねえな。飛んでんのか。
長谷川が呆れ顔で顔を覗き込む。
「休んでんじゃねえよ」
「…やあっ…ああ…はっ…センパ…イ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く中、佐伯が長谷川を「先輩」と呼んだ事に驚いて動きを止めた。

「いや…止めないで…もっと……」
犯されているのに行為をねだってくるのにも驚愕した。
「お前アタマおかしくなったんか?」
佐伯の前に性奴隷扱いしていた奴は最後精神が壊れて病院行きになった。
ついにこいつも壊れたか。まあ卒業するし俺には関係ない。
壊れたら捨てればいいだけだ。

「卒業おめでとうございます、長谷川先輩」
だがこの人形は正気を保っていた。
「…お前、やっぱりおかしいんじゃねえの?それとも俺達が卒業してようやくおさらばできるから嬉しいのか?」
まさかこのタイミングで警察沙汰にならないだろうな。
在校中の不祥事は教師がもみ消しても卒業したら責任は取らない。就職先や進学する大学に密告するか被害届を出して刑事事件にでもなれば将来は真っ暗だ。

急に真剣な顔になって何か考えている長谷川を佐伯は不審げに見ている。
「何だよ」
「…連絡先、消さないで下さい…長谷川さん」
「あ?」
さっきから何を言っているのかわからない。
「長谷川さんて、天然ですか?」
後ろの穴に長谷川自身が刺さったまま佐伯は話し続けている。わずかに身じろぎした時「あ…」と声を漏らしたそのひとことで、ようやく意味がわかった。
「わかった。また連絡するよ」
少し長めの髪を掴んで顔を引き寄せて佐伯の耳元に口を寄せる。
「しばらくお別れだ。いい子にしてろよ淫乱」
「わかりました変態センパイ」
「お前はこれが欲しいだけだろう」
少し調教しすぎたなと思いつつ、生意気な後輩の欲望を突いてその日はさんざん佐伯を甘い声で鳴かせた。
その1年後、佐伯も高校を卒業した。





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