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機械姦
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鈴木あすかが部屋を出る。
「さあて、榊と俺、どっちがいいかなあ?」
手足を拘束されたまま唐突に股間を握られて涼真は思わず声を漏らす。
「あぁ…」
「いい声してるじゃん。相当愛してもらった?」
下品な笑みを浮かべて木原が手を離すと、物足りなさそうに涼真は腰をくねらせる。
涼真のベルトを外してスラックスを緩めて膝まで下げて、白衣のポケットからグロテスクなディルドを出した。
「では試させてもらおうか」
力が入らない涼真の両足を開いて、後ろの穴をディルドの先で軽く突いたりさすったりすると涼真は拘束されている手首を手足をがたがたと動かす。
「ほら…、入れてほしい?」
「欲し…あ…っ…!…あ…あぁ…っ…」
さんざん焦らしてから勢いよく突き刺した。刺激を欲しがっていた穴は抜き差しされるオモチャを強く締めつける。
「すっげー力…。俺の筋力もってくねえ。この淫乱」
「…はっ…、あ…あ…っ……ん……」
痙攣のような震えは止まって、腰が淫靡に動く。勃ちあがったソレからは蜜があふれて腹にたれた。
「あ…さわって…、おねが……」
「オモチャじゃ足りない?これ気持ちよくない?」
「…気持ちい…い…」
「そりゃ脳みその快楽中枢これだけ刺激したら頭バカになるよねえ」
目を閉じて蕩けた顔をしている涼真の口のはしから唾液が漏れる。その開いた口からは欲の吐息しか出なかった。
涼真が横になっているシートの背をあげて、椅子の状態にした。
足の拘束を解いて持ち上げられるようにする。
「よいしょ」
木原はオモチャを下に落として、自分もズボンを脱いで椅子によじ登った。
「うっ…」
「久しぶりに勃ったわ。お前エロいな」
別のポケットからゴムを出して手際よく自身に装着する。
無駄のない動きに常習犯のにおいがした。
「…ぁぁ…」
ゆっくり入ってくる木原を後ろの穴が飲み込んでいく。涼真は体の力が抜けて脳が痺れるような不思議な感覚に襲われた。
「ねえ、気持ちいい?」
自我を失いつつある涼真に木原が試すように声をかける。
担がれた両足が力なく揺れた。
「気持ち…い…い…、もっと…も………」
「寝るんじゃねえよ淫乱」
「…っ、ぁあ!…ぁ……」
グラグラ不安定なシートの上で木原は思いっきり突き上げると、涼真は悲鳴のような声を出した。
だがそれは快楽の音色も混ざっている。
「兵器作ってるよりこっちのほうがおもしろいわ。まあでも操り兵士作るならもう少し改良すればできなくはないね。ただいるか?このAI全盛期に生身の兵士なんて」
これくらいの役得ないとやってられん。
仕事の愚痴をこぼしながら涼真を犯す。
今の涼真は自分がどういう状況なのかを理解できる判断力はなかった。ただ木原の欲望のまま性欲だけ高められて犯されている人形だった。
「痛っ…」
何かに蹴られた感覚で律人は目が覚めた。
狭くて殺風景な、まるで取調室のような部屋に、腕を後ろに縛られた状態で椅子に座らされてしばらく放置されたようで首が痛い。
「…お前…」
目の前にいるのは死んだはずの鈴木あすかだった。
「ここはどこだ、涼真はどこにいる!?」
「騒がなくても近くにいるわ」
「俺が今見ている人間が鈴木あすかなら死んだはずだ。お前誰だ?」
女はにっと笑って答えない。
「教えてあげてもいいけど」
「……」
崩れてきた髪を振り払って律人はじっと鈴木あすかを睨む。
「涼真はどこだ」
「あら、私の正体はもう興味ないのね」
「俺が納得できる答えは双子か、同じ顔に整形した他人だ。クローンなんて非効率で金のかかるものを、研究はしても実戦投入はしないだろう」
「なるほど。おおむね正解」
「クイズは終わりだ。涼真はどこにいる」
「人生知らないほうがいい事いっぱいあるよ」
「俺の人生、ここで終わるんだろう?冥土の土産に教えてくれ」
「あー、分析官は理屈っぽくて面倒くさい」
律人の心臓が跳ねる。
あまり人には自分の所属を話したことはない。帰り際涼真と世間話がてらお互いの身分を話していたが、それを盗聴されていたのだろうか。
頭が混乱してきた。
「さあて、榊と俺、どっちがいいかなあ?」
手足を拘束されたまま唐突に股間を握られて涼真は思わず声を漏らす。
「あぁ…」
「いい声してるじゃん。相当愛してもらった?」
下品な笑みを浮かべて木原が手を離すと、物足りなさそうに涼真は腰をくねらせる。
涼真のベルトを外してスラックスを緩めて膝まで下げて、白衣のポケットからグロテスクなディルドを出した。
「では試させてもらおうか」
力が入らない涼真の両足を開いて、後ろの穴をディルドの先で軽く突いたりさすったりすると涼真は拘束されている手首を手足をがたがたと動かす。
「ほら…、入れてほしい?」
「欲し…あ…っ…!…あ…あぁ…っ…」
さんざん焦らしてから勢いよく突き刺した。刺激を欲しがっていた穴は抜き差しされるオモチャを強く締めつける。
「すっげー力…。俺の筋力もってくねえ。この淫乱」
「…はっ…、あ…あ…っ……ん……」
痙攣のような震えは止まって、腰が淫靡に動く。勃ちあがったソレからは蜜があふれて腹にたれた。
「あ…さわって…、おねが……」
「オモチャじゃ足りない?これ気持ちよくない?」
「…気持ちい…い…」
「そりゃ脳みその快楽中枢これだけ刺激したら頭バカになるよねえ」
目を閉じて蕩けた顔をしている涼真の口のはしから唾液が漏れる。その開いた口からは欲の吐息しか出なかった。
涼真が横になっているシートの背をあげて、椅子の状態にした。
足の拘束を解いて持ち上げられるようにする。
「よいしょ」
木原はオモチャを下に落として、自分もズボンを脱いで椅子によじ登った。
「うっ…」
「久しぶりに勃ったわ。お前エロいな」
別のポケットからゴムを出して手際よく自身に装着する。
無駄のない動きに常習犯のにおいがした。
「…ぁぁ…」
ゆっくり入ってくる木原を後ろの穴が飲み込んでいく。涼真は体の力が抜けて脳が痺れるような不思議な感覚に襲われた。
「ねえ、気持ちいい?」
自我を失いつつある涼真に木原が試すように声をかける。
担がれた両足が力なく揺れた。
「気持ち…い…い…、もっと…も………」
「寝るんじゃねえよ淫乱」
「…っ、ぁあ!…ぁ……」
グラグラ不安定なシートの上で木原は思いっきり突き上げると、涼真は悲鳴のような声を出した。
だがそれは快楽の音色も混ざっている。
「兵器作ってるよりこっちのほうがおもしろいわ。まあでも操り兵士作るならもう少し改良すればできなくはないね。ただいるか?このAI全盛期に生身の兵士なんて」
これくらいの役得ないとやってられん。
仕事の愚痴をこぼしながら涼真を犯す。
今の涼真は自分がどういう状況なのかを理解できる判断力はなかった。ただ木原の欲望のまま性欲だけ高められて犯されている人形だった。
「痛っ…」
何かに蹴られた感覚で律人は目が覚めた。
狭くて殺風景な、まるで取調室のような部屋に、腕を後ろに縛られた状態で椅子に座らされてしばらく放置されたようで首が痛い。
「…お前…」
目の前にいるのは死んだはずの鈴木あすかだった。
「ここはどこだ、涼真はどこにいる!?」
「騒がなくても近くにいるわ」
「俺が今見ている人間が鈴木あすかなら死んだはずだ。お前誰だ?」
女はにっと笑って答えない。
「教えてあげてもいいけど」
「……」
崩れてきた髪を振り払って律人はじっと鈴木あすかを睨む。
「涼真はどこだ」
「あら、私の正体はもう興味ないのね」
「俺が納得できる答えは双子か、同じ顔に整形した他人だ。クローンなんて非効率で金のかかるものを、研究はしても実戦投入はしないだろう」
「なるほど。おおむね正解」
「クイズは終わりだ。涼真はどこにいる」
「人生知らないほうがいい事いっぱいあるよ」
「俺の人生、ここで終わるんだろう?冥土の土産に教えてくれ」
「あー、分析官は理屈っぽくて面倒くさい」
律人の心臓が跳ねる。
あまり人には自分の所属を話したことはない。帰り際涼真と世間話がてらお互いの身分を話していたが、それを盗聴されていたのだろうか。
頭が混乱してきた。
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