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傷付いたドラゴンの願い
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負傷シーン、死亡表現が有ります。
苦手な方はご注意下さい。
低い唸り声。
切り落とされた翼。折れた角。無理矢理引き剥がされた爪と鱗。そして、深く傷付けられた胸の切り傷。
見ただけでも瀕死の傷だという事が見て取れる。
だが、赤く染まった眼の眼光は凄まじ威圧感。
まるで、その眼光は今すぐにでも、眼前の敵を噛み殺さんばかりの殺気を放っている。
ユージーンの中で無意識にベルディア保護区での出来事を思い起こされ、肌がビリビリと痺れる感覚に陥る。
「『・・・・・・・・ッ、やっぱり・・・』」
シェナがポツリと呟くと、
ビュン!!バン!!
「『ッ、』」
「ッッ!!!」
シェナが立っているその場のすぐ横にエンシェントドラゴンの尻尾が振り下ろされ、地面が少し抉れた。
シェナはその場を動こうとはしなかったが、まるで、それ以上近付くなと警告をするようだった。
「『・・・・恐い?』」
シェナが、すぐ横の足元の抉れた地面を一暼し、エンシェントドラゴンに語りかけるが、
グルルルルッッ、
エンシェントドラゴンは低い唸り声を上げるだけだった。
「『恐い、よね。いきなりこんな故郷でもない何処かも分からない森の中で他の魔獣に襲われたら。でも、』」
グルルルル!!!
エンシェントドラゴンの尻尾が持ち上がる。
そして、再び、いや、今度は、シェナの頭上へ振り翳される。
そのまま振り下ろされれば、シェナの大怪我は免れ無い。
「ッッ、シェナ!!」
ユージーンは振り下ろされる尻尾の打撃を見て、思わず声を上げる。
だが、シェナは動かなかった。
「『アナタは、もうすぐ死ぬ』」
シェナはまっすぐドラゴンを見つめそう言った。
「ッッ、」
ビュン!!バン!!
次の瞬間、ドラゴンの尻尾はまたシェナのすぐ目の前の足元近くに振り下ろされ、目の前に土埃と小さな砂利が舞う。
だが、シェナは怯む事無く、ドラゴンを見据えている。
「『アナタの怪我を手当てが可能なら治療を試みるつもりだった。でも、私にはこの傷は治せない。治すには、私の魔力が足らなすぎる』」
ドラゴンはシェナの言葉を聞いているのか、動かない。
「『だけど、このまま、アナタがこの森で、ここで死んで、ネルの森の魔獣達がアナタの体を食べたら、大変な事になるの。
だから!!』」
すると、シェナの視線が低くなった。
「『私が、アナタの死を見届ける。アナタの死後、アナタの軀はこの偉大なネルの森の地に埋葬する』」
シェナがエンシェントドラゴンに片膝をつけ、視界が地面とシェナの足元が見えた。
「『ハーフエルフ、シェナ・ミツキの名に誓い、他の魔物に死後のアナタの軀ら絶対に触れさせない。約束します』」
深く頭を下げのだと、ユージーンは気がついた。
暫く、互いの沈黙が続いた。
だが、ズズズと、何かを引きずる音が、頭上で何かが動く気配を感じる。
冷静に考えれば、今対立しているのは、手負いのドラゴン。
そのドラゴンに跪く、頭を差し出す行動は、自身の身を捧げていると同意。
「『ッ、』」
シェナの体がビクッと震えた。
視界の端に血に濡れた、ドラゴンの前脚が入る。
シェナのすぐ近くまでエンシェントドラゴンが近づいて来た。
耳元で、ハァ、ハァ、と、エンシェントドラゴンの吐息が聞こえた。
このまま、頭を噛み砕かれてもおかしくは無い状況だ。
その時、
『『その言葉、信じて良いな?』』
若い女性の声が聞こえて、いや、頭に直接響いてきた。
「ぇ!?」
「『え!?』」
シェナが頭を上げると、目の前にエンシェントドラゴンの顔があった。
だが、赤く染まていた眼が金色の眼の色に戻っていた。
『『小さき者よ、私の最後を見届けてくれるのか?』』
「『はい。約束します』」
『『・・・・そうか』』
シェナの言葉にエンシェントドラゴンがそう言うと、ドラゴンは自身の腹の下から何かを取り出した。
「ッ、あれは!?」
ドラゴンが取り出したソレにユージーンが反応する。
血でべっとり汚れた革製の袋だった。
ジャラジャラと音を立て中に何かが入っているのが分かった。
エンシェントドラゴンは器用に袋から何かを取り出した。
ソレは、藍色の宝石のような美しい卵だった。
「『え、もしかして、卵!?』」
取り出された卵を見てシェナが驚く。
だが、エンシェントドラゴンはシェナを気にする様子も無く、卵を大事そうに尻尾で抱えこんだ。
そして、優しい眼差しで丁寧に、丁寧に優しく卵を舐め始めた。
よく見ると、卵に付いている血を舐め取っていた。
エンシェントドラゴンは、血塗れで瀕死の重症。
「『・・・・・・』」
だが、今、目の前に映る光景は間違い無く、親から子へ惜しみなく注がれる慈しみが溢れた慈愛だった。
シェナもユージーンも何も言わず、ただ、その光景を見ていた。
『『ごめんなさい・・・』』
「『ッ、』」
『『ごめんね、私の小さな愛し子』』
泣きそうな声。エンシェントドラゴンの金色の眼から涙が溢れていた。
『『アナタの傍に居てあげれない、弱い母をどうか、許して』』
まだ何も言えない小さな卵に何度も謝りながら優しく頬ずりをする。
『『どうか、生きて、生きて』』
優しく、囁くように卵に語りかける。
『『私の可愛い子。健やかに大きく、エンシェントドラゴンの名に恥じない、強く立派なドラゴンにおなりなさい。
アナタの成長を母と父がずっと、ずっと見守っていますからね』』
その姿は、もう怒り狂う凶暴なドラゴンではなかった。
ただ、我が子に惜しみない愛情を注ぐ、1人の母親だった。
そして、エンシェントドラゴンはまっすぐシェナと目線を合わせた。
『『小さき者よ、私の頼みを聞いてほしい』』
「『・・・はい』」
『『この子を、我が子をこの場から逃して欲しい』』
そう言って、卵を優しく口で咥え、シェナに差し出した。
シェナは、その卵をそっと、優しく腕で受け取った。
『『この子は此処で私と共に朽ちるべきでは無い。生きて欲しいの』』
「『・・・私を信じて、くれるのですか?』」
シェナはエンシェントドラゴンに問いかける。
「『私が、この卵を悪用するとは考え無いのですか?』」
『『・・・私達夫婦を襲い、夫を死に追いやり、我が子達を攫おうとしたのは、紛れもなく人間だった』』
「『・・・・・・・』」
エンシェントドラゴンは目を伏せる。
『『だが、幼竜の時に群れから逸れ、路頭に彷徨っていた我ら番を保護し、守ってくれたのも、また人間だ。
そして、我が子を救おうとしてくれた小さき者もまた、人間だった』』
その姿は想いを馳せるように、まるで、遠い過去を懐かしむようだった。
『『人間は、憎い。でも・・・・恨みきれない』』
「『・・・・アナタは、人間が好きだったのですか?』」
『『・・・・・・・ええ。そなたも、人間の匂いがするな』』
「ぁ、」
その時、エンシェントドラゴンの表情が柔らかく微笑んだように見えた。
『『・・・・・もう一つ、頼まれてくれるか?』』
「『頼み、?』」
『『この地に私と共に飛ばされ1人の人間がいる。どうか、その者を助けて欲しい』』
「ッ!?」
まさか、俺の事?
『『その者は、傷を負いながらも、私のもう一つの卵を守ろうとしてくれた。どうか、その者を助けてあげて、』』
「『生きてる!!』」
『『え、』』
「『甲冑を着た大怪我した男なら、私が保護した。怪我も治療した。生きてます!!』」
声を上げるシェナの声が少しだけ震えている様に聞こえた。
『『そうか・・・、そうか・・・。ありがとう』』
エンシェントドラゴンは、安心したように空を仰いだ。
二重に張られた結界の外から、僅かに月の光が頭上に降り注いだ。
すると、
キュオオオオオオオ!!!!
突然、綺麗な鳴き声を上げるエンシェントドラゴン。
「『あ、』」
だが、その声は、とても透き通っており、まるで、美しい音色を聞いているようだ。
そして、誰かを想い、この世に別れを告げる歌のようにも聞こえた。
その声は、切なく、心が締め付けられた。
そして、その叫びが途切れ、
クォン
小さく鳴いたエンシェントドラゴンは、ゆっくりと地面に横たわり、そのまま、動く事は無かった。
苦手な方はご注意下さい。
低い唸り声。
切り落とされた翼。折れた角。無理矢理引き剥がされた爪と鱗。そして、深く傷付けられた胸の切り傷。
見ただけでも瀕死の傷だという事が見て取れる。
だが、赤く染まった眼の眼光は凄まじ威圧感。
まるで、その眼光は今すぐにでも、眼前の敵を噛み殺さんばかりの殺気を放っている。
ユージーンの中で無意識にベルディア保護区での出来事を思い起こされ、肌がビリビリと痺れる感覚に陥る。
「『・・・・・・・・ッ、やっぱり・・・』」
シェナがポツリと呟くと、
ビュン!!バン!!
「『ッ、』」
「ッッ!!!」
シェナが立っているその場のすぐ横にエンシェントドラゴンの尻尾が振り下ろされ、地面が少し抉れた。
シェナはその場を動こうとはしなかったが、まるで、それ以上近付くなと警告をするようだった。
「『・・・・恐い?』」
シェナが、すぐ横の足元の抉れた地面を一暼し、エンシェントドラゴンに語りかけるが、
グルルルルッッ、
エンシェントドラゴンは低い唸り声を上げるだけだった。
「『恐い、よね。いきなりこんな故郷でもない何処かも分からない森の中で他の魔獣に襲われたら。でも、』」
グルルルル!!!
エンシェントドラゴンの尻尾が持ち上がる。
そして、再び、いや、今度は、シェナの頭上へ振り翳される。
そのまま振り下ろされれば、シェナの大怪我は免れ無い。
「ッッ、シェナ!!」
ユージーンは振り下ろされる尻尾の打撃を見て、思わず声を上げる。
だが、シェナは動かなかった。
「『アナタは、もうすぐ死ぬ』」
シェナはまっすぐドラゴンを見つめそう言った。
「ッッ、」
ビュン!!バン!!
次の瞬間、ドラゴンの尻尾はまたシェナのすぐ目の前の足元近くに振り下ろされ、目の前に土埃と小さな砂利が舞う。
だが、シェナは怯む事無く、ドラゴンを見据えている。
「『アナタの怪我を手当てが可能なら治療を試みるつもりだった。でも、私にはこの傷は治せない。治すには、私の魔力が足らなすぎる』」
ドラゴンはシェナの言葉を聞いているのか、動かない。
「『だけど、このまま、アナタがこの森で、ここで死んで、ネルの森の魔獣達がアナタの体を食べたら、大変な事になるの。
だから!!』」
すると、シェナの視線が低くなった。
「『私が、アナタの死を見届ける。アナタの死後、アナタの軀はこの偉大なネルの森の地に埋葬する』」
シェナがエンシェントドラゴンに片膝をつけ、視界が地面とシェナの足元が見えた。
「『ハーフエルフ、シェナ・ミツキの名に誓い、他の魔物に死後のアナタの軀ら絶対に触れさせない。約束します』」
深く頭を下げのだと、ユージーンは気がついた。
暫く、互いの沈黙が続いた。
だが、ズズズと、何かを引きずる音が、頭上で何かが動く気配を感じる。
冷静に考えれば、今対立しているのは、手負いのドラゴン。
そのドラゴンに跪く、頭を差し出す行動は、自身の身を捧げていると同意。
「『ッ、』」
シェナの体がビクッと震えた。
視界の端に血に濡れた、ドラゴンの前脚が入る。
シェナのすぐ近くまでエンシェントドラゴンが近づいて来た。
耳元で、ハァ、ハァ、と、エンシェントドラゴンの吐息が聞こえた。
このまま、頭を噛み砕かれてもおかしくは無い状況だ。
その時、
『『その言葉、信じて良いな?』』
若い女性の声が聞こえて、いや、頭に直接響いてきた。
「ぇ!?」
「『え!?』」
シェナが頭を上げると、目の前にエンシェントドラゴンの顔があった。
だが、赤く染まていた眼が金色の眼の色に戻っていた。
『『小さき者よ、私の最後を見届けてくれるのか?』』
「『はい。約束します』」
『『・・・・そうか』』
シェナの言葉にエンシェントドラゴンがそう言うと、ドラゴンは自身の腹の下から何かを取り出した。
「ッ、あれは!?」
ドラゴンが取り出したソレにユージーンが反応する。
血でべっとり汚れた革製の袋だった。
ジャラジャラと音を立て中に何かが入っているのが分かった。
エンシェントドラゴンは器用に袋から何かを取り出した。
ソレは、藍色の宝石のような美しい卵だった。
「『え、もしかして、卵!?』」
取り出された卵を見てシェナが驚く。
だが、エンシェントドラゴンはシェナを気にする様子も無く、卵を大事そうに尻尾で抱えこんだ。
そして、優しい眼差しで丁寧に、丁寧に優しく卵を舐め始めた。
よく見ると、卵に付いている血を舐め取っていた。
エンシェントドラゴンは、血塗れで瀕死の重症。
「『・・・・・・』」
だが、今、目の前に映る光景は間違い無く、親から子へ惜しみなく注がれる慈しみが溢れた慈愛だった。
シェナもユージーンも何も言わず、ただ、その光景を見ていた。
『『ごめんなさい・・・』』
「『ッ、』」
『『ごめんね、私の小さな愛し子』』
泣きそうな声。エンシェントドラゴンの金色の眼から涙が溢れていた。
『『アナタの傍に居てあげれない、弱い母をどうか、許して』』
まだ何も言えない小さな卵に何度も謝りながら優しく頬ずりをする。
『『どうか、生きて、生きて』』
優しく、囁くように卵に語りかける。
『『私の可愛い子。健やかに大きく、エンシェントドラゴンの名に恥じない、強く立派なドラゴンにおなりなさい。
アナタの成長を母と父がずっと、ずっと見守っていますからね』』
その姿は、もう怒り狂う凶暴なドラゴンではなかった。
ただ、我が子に惜しみない愛情を注ぐ、1人の母親だった。
そして、エンシェントドラゴンはまっすぐシェナと目線を合わせた。
『『小さき者よ、私の頼みを聞いてほしい』』
「『・・・はい』」
『『この子を、我が子をこの場から逃して欲しい』』
そう言って、卵を優しく口で咥え、シェナに差し出した。
シェナは、その卵をそっと、優しく腕で受け取った。
『『この子は此処で私と共に朽ちるべきでは無い。生きて欲しいの』』
「『・・・私を信じて、くれるのですか?』」
シェナはエンシェントドラゴンに問いかける。
「『私が、この卵を悪用するとは考え無いのですか?』」
『『・・・私達夫婦を襲い、夫を死に追いやり、我が子達を攫おうとしたのは、紛れもなく人間だった』』
「『・・・・・・・』」
エンシェントドラゴンは目を伏せる。
『『だが、幼竜の時に群れから逸れ、路頭に彷徨っていた我ら番を保護し、守ってくれたのも、また人間だ。
そして、我が子を救おうとしてくれた小さき者もまた、人間だった』』
その姿は想いを馳せるように、まるで、遠い過去を懐かしむようだった。
『『人間は、憎い。でも・・・・恨みきれない』』
「『・・・・アナタは、人間が好きだったのですか?』」
『『・・・・・・・ええ。そなたも、人間の匂いがするな』』
「ぁ、」
その時、エンシェントドラゴンの表情が柔らかく微笑んだように見えた。
『『・・・・・もう一つ、頼まれてくれるか?』』
「『頼み、?』」
『『この地に私と共に飛ばされ1人の人間がいる。どうか、その者を助けて欲しい』』
「ッ!?」
まさか、俺の事?
『『その者は、傷を負いながらも、私のもう一つの卵を守ろうとしてくれた。どうか、その者を助けてあげて、』』
「『生きてる!!』」
『『え、』』
「『甲冑を着た大怪我した男なら、私が保護した。怪我も治療した。生きてます!!』」
声を上げるシェナの声が少しだけ震えている様に聞こえた。
『『そうか・・・、そうか・・・。ありがとう』』
エンシェントドラゴンは、安心したように空を仰いだ。
二重に張られた結界の外から、僅かに月の光が頭上に降り注いだ。
すると、
キュオオオオオオオ!!!!
突然、綺麗な鳴き声を上げるエンシェントドラゴン。
「『あ、』」
だが、その声は、とても透き通っており、まるで、美しい音色を聞いているようだ。
そして、誰かを想い、この世に別れを告げる歌のようにも聞こえた。
その声は、切なく、心が締め付けられた。
そして、その叫びが途切れ、
クォン
小さく鳴いたエンシェントドラゴンは、ゆっくりと地面に横たわり、そのまま、動く事は無かった。
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