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部屋訪問
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揚げたてのコロッケとカココクリームのクレープ包はとても好評だった。
「「「「ご馳走様でした」」」」
「「~~~!!」」
「ンキュウ」
皆夕食を完食し、離乳食を食べていたルウも綺麗に食べ終えていた。
「ルウ、全部食べられたね。偉いね~」
「キュ!・・・んあぁぁ」
シェナに褒められて、嬉しそうに笑うルウ。
だけど、満腹になったのか、小さな口で大きく欠伸をした。
「眠たい?」
「んーんん」
小さな手で目を擦り、ちょとグズ付く仕草をするルウ。
「あら、ルウちゃんお眠?」
「そうみたいです」
「うふふ。お腹いっぱいになっちゃたのね。それなら、後片付けは私とゼノンでやっておくわ」
そう言いながら、ココロさんがテーブルの上の食器を重ねる。
「あ、手伝います・・・」
それを見たユージーンが手伝おうと杖をつきながら席から立ち上がるが、ココロさんが微笑みながらそっと制した。
「いいのよ、ユージーンさんも今日は疲れたでしょ?お部屋で休んだら?」
「ですが・・・」
「うふふ、ありがとう。でも、今日は色々と大変だったでしょ?疲れた体では、脚の傷も治るのが遅くなるわよ?ねえ?ゼノン」
「ああ・・・・。シェナも、ルウを寝かしつけて来なさい」
「はい。ありがとうございます。ココロさん、ゼノンさん、お願いします」
シェナは、ゼノンに優しくそう言いわれ、ウトウトするルウを優しく抱き上げる。
「ユージーン、行こう」
「あ、ああ。すみません。お先に失礼します」
「はい。おやすみなさい」
「・・・・、おやすみ」
優しい笑顔のココロさんと無表情だが、優しい雰囲気のゼノンさん。そして、テーブルの上で大きく手を振るブラウニー達に見送られ、私とユージーンは食堂を出た。
「あ、ユージーン。後で部屋に行くから」
「え?」
自室がある二階への階段を登ろうとしたシェナがユージーンにそう告げる。
「ルウを寝かしつけたら、ユージーンの部屋に行くから。ちょっと、言いたいこともあるし」
「別に構わないが、何故だ?」
突然、シェナに部屋に来ると言われ、少し首を傾げるユージーン。
「ユージーンの怪我、まだ完治した訳ではないから、ちゃんと消毒と包帯の交換しないと不衛生で破傷風になっちゃうから。包帯変えに部屋に行く」
「いや、包帯くらい自分で、」
「じゃあ、後でね」
「あ、おい、」
断ろうとしたユージーンの言葉をゆらりと遮り、自室への階段を登って行った。
「・・・・・・・・」
仕方なく、自分の滞在する部屋に戻ったユージーンは、ベッドに腰掛け、シェナから受け取った情報屋からの資料を読んでいた。
紙一枚の報告書だが、要点が綺麗に抑えられており、シンプル且つ明解にまとめられている。
シェナがザンザスを街一番の情報屋だと言うのも納得がいく。
そして、報告書に書かれていたのは、
『事件の主犯であるオーガスタは、現在も意識不明の重体。
保護されていたエンシェントドラゴンは、雄のドラゴンは既に死亡。雌のドラゴンは行方知れず。
エンシェントドラゴンの3つの卵の内一つは潰れてしまい、二つ目は、ヒビが入った状態で保護。三つ目は、雌ドラゴンと共に行方知れず。
自分が所属している第7騎士団はアーガルジア王国所有魔獣保護施設ベルディア保護区の襲撃事件後、国王の勅命により、第7騎士団隊長及び20人の隊員全員に謹慎命令が言い渡された。
そして、行方不明である第7騎士団副隊長、ユージーン・ハンレスの捜査は表向きでは既に死亡している可能性が高い為、捜査は打切り。
だが、密かに主犯、オーガスタとの共犯が疑われ、密かにユージーン・ハンレスを捜索を続けている』、と。
「・・・・・・、はぁ、」
ユージーンは、報告書から視線を外し天井を見つめる。
報告書を読む限り完全に自分は犯罪の疑惑がかかった逃走者だ。
第7騎士団の皆は恐らく、今回のベルディア保護区でのオーガスタの件やマークの件。
そして、突然消えた自分の事で周りから様々な非難を受ける事になるだろう。
だが、本来で有るなら第7騎士団は、この事件の全責任を負い第7騎士団の隊長及び隊員は全員、良くて持っている権利、権限を全て剥奪され重刑。
最悪の場合、人権剥奪後拷問の末極刑を宣言を余儀無くされる。
尊敬する隊長や、信頼している部下達の安否が気がかりだ。
だか、国王の命により謹慎命令だけで済まされているのは、国王の恩恵だろう。
第7騎士団が大変な事になっている時に、ただ何も出来ずに身を隠す事しか出来ない自分の不甲斐無さに、嫌気がさす。
ユージーンは、無意識に手に持つ報告書を握り締める。
トントントン
「ユージーン」
ドアの向こうからシェナの声が聞こえた。
「ユージーン、起きてる?生きてる?死んでる?」
「起きてるし、生きているし、死んでいない」
ドア越しのシェナの問いかけに、思わず気が抜かれる。
「入るよー」
部屋の主の返事を待たずに部屋のドアを開けるシェナ。
手には薬箱らしい箱を持っていた。
「具合はどう?」
「大丈夫だが、せめて、許可を得てから、入ったらどうなんだ?」
「入るよとは、言ったよ」
そう言いながら、シェナは遠慮無しに部屋の中に入って来た。
「早速だけど、傷の消毒するから、傷見せて」
「いや、自分で、」
「・・・・自分で服を脱ぐか、私に服を剥がれるか、どっちがいい?」
「自分の意思で脱がせてくれ」
有無を言わせず、服を脱がせようと迫るシェナに、ユージーンは素直に上半身の服を脱ぐ。
「ズボンは右脚が見える様に裾を捲ってくれればいいから。流石にズボンを脱がれても困る」
「君は恥じらいは無いのか」
「恥じらいが無かったら、容赦無く服剥ぎ取ってるよ」
「やめてくれ」
いくら治療の為とは言え、歳下の女性に服を剥ぎ取られるのは遠慮したい。
「じゃあ、包帯取るね」
「、ああ」
シェナはベッドに腰掛けたユージーンの背中へ回り込み左肩と左脇腹に巻かれた包帯を手早く解いていく。
露わになった傷はまだ生々しい傷だが、シェナがユージーンを治療した時よりも傷は癒えていた。
月花の花が効いて、良かった・・・・。
シェナは4割ほど治った傷に手早く薬草の薬を塗り込む。
「ッ、」
薬が冷たいのか、ユージーンの体が微かに揺れた。
「冷たい?」
「、いや」
「そう」
そんな会話をしながらシェナは手早く保湿をし、真新しい包帯を巻いて行く。
「はい。終わり。次は脚」
「っ、早いな」
「慣れてるからね」
そう言いながら、今度はユージーンの前に移動し、ユージーンの前に蹲、右脚の包帯を解く。
「・・・・・ルウは、どうした?」
「ゼノンさんが作ってくれた揺籠の中。部屋でよく寝てるよ」
同じ様に右脚の脹脛の火傷に薬を塗り込み保湿、包帯を巻いていく。
「終わったよ」
「、済まない」
「いいよ。と言うか、脇腹の傷は私のせいで酷くなってしまったし」
「え?」
「ユージーンに押し倒された時に、思いっきり、脇腹殴っちゃったから、完治が長引いてるし」
ちょっと気まずそうに視線を逸らすシェナ。
そう言えば、助けてもらったあの時、事態を把握する事が出来なくて、助けてくれた筈のシェナをその場で押し倒した。
その事を思い出したユージーンの顔色がサッと青くなり、今になって焦る。
「い、いや、アレは俺が悪かった。その、混乱してしたと言え、助けてもらったのに、女性を押し倒してしまった。本当に済まない」
「いいよ。私も正当防衛で殴ったし、お互い様だよ」
気まずそうに謝罪をするユージーン。シェナはあまり気にしていない様子で薬箱に薬を戻す。
薬を全部戻し、部屋を出るかと思ったシェナが、
「さてと、」
何故か、俺の隣に座る。
「え?」
「ちょっと言いたい事があるって、言ったでしょ?」
シェナの細長い瞳孔の青い瞳が俺を見上げて見ている。
「「「「ご馳走様でした」」」」
「「~~~!!」」
「ンキュウ」
皆夕食を完食し、離乳食を食べていたルウも綺麗に食べ終えていた。
「ルウ、全部食べられたね。偉いね~」
「キュ!・・・んあぁぁ」
シェナに褒められて、嬉しそうに笑うルウ。
だけど、満腹になったのか、小さな口で大きく欠伸をした。
「眠たい?」
「んーんん」
小さな手で目を擦り、ちょとグズ付く仕草をするルウ。
「あら、ルウちゃんお眠?」
「そうみたいです」
「うふふ。お腹いっぱいになっちゃたのね。それなら、後片付けは私とゼノンでやっておくわ」
そう言いながら、ココロさんがテーブルの上の食器を重ねる。
「あ、手伝います・・・」
それを見たユージーンが手伝おうと杖をつきながら席から立ち上がるが、ココロさんが微笑みながらそっと制した。
「いいのよ、ユージーンさんも今日は疲れたでしょ?お部屋で休んだら?」
「ですが・・・」
「うふふ、ありがとう。でも、今日は色々と大変だったでしょ?疲れた体では、脚の傷も治るのが遅くなるわよ?ねえ?ゼノン」
「ああ・・・・。シェナも、ルウを寝かしつけて来なさい」
「はい。ありがとうございます。ココロさん、ゼノンさん、お願いします」
シェナは、ゼノンに優しくそう言いわれ、ウトウトするルウを優しく抱き上げる。
「ユージーン、行こう」
「あ、ああ。すみません。お先に失礼します」
「はい。おやすみなさい」
「・・・・、おやすみ」
優しい笑顔のココロさんと無表情だが、優しい雰囲気のゼノンさん。そして、テーブルの上で大きく手を振るブラウニー達に見送られ、私とユージーンは食堂を出た。
「あ、ユージーン。後で部屋に行くから」
「え?」
自室がある二階への階段を登ろうとしたシェナがユージーンにそう告げる。
「ルウを寝かしつけたら、ユージーンの部屋に行くから。ちょっと、言いたいこともあるし」
「別に構わないが、何故だ?」
突然、シェナに部屋に来ると言われ、少し首を傾げるユージーン。
「ユージーンの怪我、まだ完治した訳ではないから、ちゃんと消毒と包帯の交換しないと不衛生で破傷風になっちゃうから。包帯変えに部屋に行く」
「いや、包帯くらい自分で、」
「じゃあ、後でね」
「あ、おい、」
断ろうとしたユージーンの言葉をゆらりと遮り、自室への階段を登って行った。
「・・・・・・・・」
仕方なく、自分の滞在する部屋に戻ったユージーンは、ベッドに腰掛け、シェナから受け取った情報屋からの資料を読んでいた。
紙一枚の報告書だが、要点が綺麗に抑えられており、シンプル且つ明解にまとめられている。
シェナがザンザスを街一番の情報屋だと言うのも納得がいく。
そして、報告書に書かれていたのは、
『事件の主犯であるオーガスタは、現在も意識不明の重体。
保護されていたエンシェントドラゴンは、雄のドラゴンは既に死亡。雌のドラゴンは行方知れず。
エンシェントドラゴンの3つの卵の内一つは潰れてしまい、二つ目は、ヒビが入った状態で保護。三つ目は、雌ドラゴンと共に行方知れず。
自分が所属している第7騎士団はアーガルジア王国所有魔獣保護施設ベルディア保護区の襲撃事件後、国王の勅命により、第7騎士団隊長及び20人の隊員全員に謹慎命令が言い渡された。
そして、行方不明である第7騎士団副隊長、ユージーン・ハンレスの捜査は表向きでは既に死亡している可能性が高い為、捜査は打切り。
だが、密かに主犯、オーガスタとの共犯が疑われ、密かにユージーン・ハンレスを捜索を続けている』、と。
「・・・・・・、はぁ、」
ユージーンは、報告書から視線を外し天井を見つめる。
報告書を読む限り完全に自分は犯罪の疑惑がかかった逃走者だ。
第7騎士団の皆は恐らく、今回のベルディア保護区でのオーガスタの件やマークの件。
そして、突然消えた自分の事で周りから様々な非難を受ける事になるだろう。
だが、本来で有るなら第7騎士団は、この事件の全責任を負い第7騎士団の隊長及び隊員は全員、良くて持っている権利、権限を全て剥奪され重刑。
最悪の場合、人権剥奪後拷問の末極刑を宣言を余儀無くされる。
尊敬する隊長や、信頼している部下達の安否が気がかりだ。
だか、国王の命により謹慎命令だけで済まされているのは、国王の恩恵だろう。
第7騎士団が大変な事になっている時に、ただ何も出来ずに身を隠す事しか出来ない自分の不甲斐無さに、嫌気がさす。
ユージーンは、無意識に手に持つ報告書を握り締める。
トントントン
「ユージーン」
ドアの向こうからシェナの声が聞こえた。
「ユージーン、起きてる?生きてる?死んでる?」
「起きてるし、生きているし、死んでいない」
ドア越しのシェナの問いかけに、思わず気が抜かれる。
「入るよー」
部屋の主の返事を待たずに部屋のドアを開けるシェナ。
手には薬箱らしい箱を持っていた。
「具合はどう?」
「大丈夫だが、せめて、許可を得てから、入ったらどうなんだ?」
「入るよとは、言ったよ」
そう言いながら、シェナは遠慮無しに部屋の中に入って来た。
「早速だけど、傷の消毒するから、傷見せて」
「いや、自分で、」
「・・・・自分で服を脱ぐか、私に服を剥がれるか、どっちがいい?」
「自分の意思で脱がせてくれ」
有無を言わせず、服を脱がせようと迫るシェナに、ユージーンは素直に上半身の服を脱ぐ。
「ズボンは右脚が見える様に裾を捲ってくれればいいから。流石にズボンを脱がれても困る」
「君は恥じらいは無いのか」
「恥じらいが無かったら、容赦無く服剥ぎ取ってるよ」
「やめてくれ」
いくら治療の為とは言え、歳下の女性に服を剥ぎ取られるのは遠慮したい。
「じゃあ、包帯取るね」
「、ああ」
シェナはベッドに腰掛けたユージーンの背中へ回り込み左肩と左脇腹に巻かれた包帯を手早く解いていく。
露わになった傷はまだ生々しい傷だが、シェナがユージーンを治療した時よりも傷は癒えていた。
月花の花が効いて、良かった・・・・。
シェナは4割ほど治った傷に手早く薬草の薬を塗り込む。
「ッ、」
薬が冷たいのか、ユージーンの体が微かに揺れた。
「冷たい?」
「、いや」
「そう」
そんな会話をしながらシェナは手早く保湿をし、真新しい包帯を巻いて行く。
「はい。終わり。次は脚」
「っ、早いな」
「慣れてるからね」
そう言いながら、今度はユージーンの前に移動し、ユージーンの前に蹲、右脚の包帯を解く。
「・・・・・ルウは、どうした?」
「ゼノンさんが作ってくれた揺籠の中。部屋でよく寝てるよ」
同じ様に右脚の脹脛の火傷に薬を塗り込み保湿、包帯を巻いていく。
「終わったよ」
「、済まない」
「いいよ。と言うか、脇腹の傷は私のせいで酷くなってしまったし」
「え?」
「ユージーンに押し倒された時に、思いっきり、脇腹殴っちゃったから、完治が長引いてるし」
ちょっと気まずそうに視線を逸らすシェナ。
そう言えば、助けてもらったあの時、事態を把握する事が出来なくて、助けてくれた筈のシェナをその場で押し倒した。
その事を思い出したユージーンの顔色がサッと青くなり、今になって焦る。
「い、いや、アレは俺が悪かった。その、混乱してしたと言え、助けてもらったのに、女性を押し倒してしまった。本当に済まない」
「いいよ。私も正当防衛で殴ったし、お互い様だよ」
気まずそうに謝罪をするユージーン。シェナはあまり気にしていない様子で薬箱に薬を戻す。
薬を全部戻し、部屋を出るかと思ったシェナが、
「さてと、」
何故か、俺の隣に座る。
「え?」
「ちょっと言いたい事があるって、言ったでしょ?」
シェナの細長い瞳孔の青い瞳が俺を見上げて見ている。
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