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ジュネード伯爵
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レインが発動させた長距離系転移魔法『テレポート』により、レインと使用人8人はジュネード伯爵領地へと降り立つ事に成功した。
全員を包み込んでいた転移魔法の光のベールが解けていく。
だが、
「よし、転移成功、って、冷た!?」
皆を覆っていた光のベールが無くなった事で強い雨粒が勢いよく皆に降りかかる。
「え?キャアア!!!」
「うお!?あ、雨!?」
「ぬ、濡れる!!濡れる!!」
「お、おや、此方の天気は雨でしたか」
「あらあら」
皆、一瞬でずぶ濡れになる。
「くっ、ちょっと待って、今、防護魔法を張るから、」
レインがいきなりの雨に濡れて慌てる皆のために雨を凌ぐ防護魔法を発動させた。
その時、
「レイン!!」
「ッ、」
ザーザーと降り頻る雨音。
うるさいくらいに耳元に響く雨音なのに、自分を呼ぶ声がレインの耳に確かに届いた。
反射的に振り向くと、そこには雨に濡れた1人の男性が立っていた。
少し頬がこけた顔。雨に濡れ、雨粒が滴る赤髪。レインを見つめる水色の眼は驚きで眼を見開いていた。
レインの叔父にして、ジュネード領地の領主、ジュネード伯爵卿だ。
「・・・・叔父上、」
「お下がり下さい!!旦那様!!!」
レインが自身の叔父に一歩足を踏み出すと、怒号のような叫びに思わず足を止めた。
「ッ、」
その瞬間、レイン達の周りを剣や槍を持った衛士、数人が取り囲んだ。
「動くな!!少しでも不審な行動をすれば、我々は女子供だろうと、容赦はしない!!」
「・・・・・」
殺気にも似た鋭い視線と警告に皆の顔が強張る。
囲んでいる人数は、4人。
だけど、4人共、強い。
レインは戦場での経験でそう感じた。
激しく降り頻る雨の中、剣先、槍先に少しもブレも躊躇いも見えない。たった4人だが、その鋒は真っ直ぐ獲物を狙っている。
もし、この人達が我々を敵だと判断したその瞬間、その刃が我々の身を斬りつけるだろう。
「お待ち下さい!!どうか、話を、」
「ヨハン。待って。私が話す」
誤解を解こうと、前へと踏み出すヨハンの言葉をレインは遮る。
「ッ、お嬢様、」
「大丈夫。退がって」
「・・・・・・・・・・、はい」
ヨハンを退がらせ、レインは一際鋭い視線を放つリーダー格の人物と対峙する。
所持している剣の鋒がレインに向けられる。
だが、レインはそれに怯む事なく、ただ真っ直ぐに相手を見据える。
「私は、レイン。ジュネード伯爵卿へ予告も無しに、この大人数でジュネード伯爵領地へ転移魔法を展開した事をお詫びをします。申し訳ありませんでした」
「ここへ来た目的は、なんだ」
「我が叔父上であるジュネード伯爵、レオール様の御助力を求めに、」
「嘘を言うな!!!」
レインの言葉をリーダー格の衛士が大声でいきなり遮った。
「レインという名は、伯爵様の姪御様であるレイン・ルヴァンヌ様の名。そのお方は先日、お亡くなりになった。この世に居ないお方の名を騙る不届き者め」
「私が、レイン・ルヴァンヌ、だったと言ったらどうする?」
レインのその言葉に武人は怒りを露わにする。
「ッッ、亡き者愚弄する、ましては、伯爵様の姪御様であるレイン様を騙る偽物など、言語両断!!」
降り続ける雨粒が衛士の怒号で震える。
「その仲間ごと、今ここで、排除する!!」
鋭い眼光。力強い踏み込み、その手に剣をレインに振り上げた。
眼前に迫り来る剣の刃にレインは一歩も動こうとはしなかった。
「「「「「お嬢様!!!」」」」」」
キン!!!
バキン!!
衛士が振るった剣はレインの目の前で魔法障壁で弾かれ、その衝撃で剣は折れた。
「な、何!?」
「無詠唱障壁魔法!?」
「貴方は確かに強い。でも、私より弱い」
「何だと!?」
「これでも、貴方ぐらいつよい魔物何人も倒して、仮にも勇者の肩書きを語っていたから」
レインはそう言いながら衛士を見据え、一歩踏み出そうとしたその時、
「ッ、!?お嬢様!!」
婆やの叫びと同時に殺気、そして、レインの視界の端に鋭い鋒が猛スピードで飛んで来た。
「ッッ、」
レインは反射的に迫り来る鋒を避けた。
レインが避けた鋒は剣だった。
「ッ、」
レインは反射的にに飛んできた剣の柄を空中で掴み、向かって来る殺気に掴んだ剣で受け止める。
次の瞬間、
ギン!!!!
強い衝撃がレインを襲った。
「、叔父上、」
「ふん!!!」
強い力で振り払われ、その場を飛び退き、叔父上、ジュネード伯爵から距離をとる。
「・・・・・・・・・・・・」
距離とったレインを無言で見据え剣を構えるジュネード伯爵。
「・・・・・・・・・・・」
レインもジュネード伯爵を見据え、剣を構える。
「お、お嬢様!!」
「旦那様!!」
両方の使用人が助けに駆け寄ろうと足を踏み出す。
「「退がれ!!!!」」
レインとジュネード伯爵の鋭い声に使用人達、衛士達の動きが止まる。
次の瞬間、ジュネード伯爵が一気にレインとの間合いをつめてきた。
「ッッ!!」
レインは反射的に手に持つ剣を左下に構える。
ギン!!!!
強い衝撃。
薙ぎ払うごとく入れられた斬撃。剣と剣同士の刃が競合いギリギリと嫌な音を立てる。
「ッ、ふっ!!」
レインは、ぶつかってくる力を受け流し、剣の刃を滑らせ剣を避ける。
剣を避けた瞬間、レインの赤髪が少し切れ宙を舞った。
だが、そんな事を気にする事もせず、互いの猛攻が始まった。
未だに降り頻る雨をも寄せ付けない程の激しい剣技の猛攻。
激しい雨音と共に演武のように舞う剣がぶつかり合う金属音が辺りに響く。
レインとジュネード伯爵以外の者は動く事も、声を出す事も出来なかった。
しかし、次の瞬間、
ズルッ!
「ッ、しま、」
雨に濡れぬかるんだ地面に一瞬足をとられ、レインの体勢が崩れた。
ジュネード伯爵はその僅かな隙を見逃さず、
「はぁ!!」
ガ!!
「あ、!?」
素早い足払いでレインの体勢を更に崩し、レインは地面片膝を着いてしまった。
「お嬢様!!!」
ジュリアの悲痛な叫びが響いた。
片膝を着いたレインに向け、剣を振り下ろすジュネード伯爵。
レインは片膝を着いた状態で手に持つ剣をジュネード伯爵に突き上げた。
「ッッ!!!!!」
互いの剣先が互いの喉元で止まった。
その光景を見ていた者は息をする事すら忘れてしまう程の緊迫感が辺りを包む。
冷たい雨が互いの顔を伝うが、レイン、ジュネード伯爵は互いの眼から視線を外さなかった。
「・・・・・・・・12年前、」
とても長く感じる瞬間にジュネード伯爵が口を開いた。
「私は今の剣技を、姪に一度だけ教えた」
「・・・・・・・・12年前に、私は尊敬する叔父に一度だけ今の剣技を教え貰いました」
「そうか、」
ジュネード伯爵は小さくそう呟くと、レインの首元を捉える剣を下ろし、代わりに膝をついているレインに手を差し伸べた。
レインもそれを見て、ジュネード伯爵の首元を狙っていた剣を下ろし、差し出された手をとり、立ち上がった。
その時のジュネード伯爵の顔は雨に濡れ、泣きそうな笑顔をしていた。
「・・・・・あの剣技を教えたのは後にも先にも姪のレインだけだ。若干8歳の女の子が、一度教えた剣技を習得したのには本当に驚いたよ。私に会えなかった時も鍛錬は欠かしていなかったんだね」
「はい、叔父上」
「そうか、」
カラン。
私がそう答えると、叔父上は持っていた剣を地面に投げ捨て、そのまま雨でずぶ濡れの私を優しく抱きしめた。
「色々と言いたい事はあるが、これだけは言わせてくれ。おかえり。レイン」
「ッ、・・・・・ただいま、レオール叔父様」
私はレオール叔父様の背中に手を回した。
雨で濡れた泣き顔を見られたく無くて、叔父様の肩に顔を寄せる。
全員を包み込んでいた転移魔法の光のベールが解けていく。
だが、
「よし、転移成功、って、冷た!?」
皆を覆っていた光のベールが無くなった事で強い雨粒が勢いよく皆に降りかかる。
「え?キャアア!!!」
「うお!?あ、雨!?」
「ぬ、濡れる!!濡れる!!」
「お、おや、此方の天気は雨でしたか」
「あらあら」
皆、一瞬でずぶ濡れになる。
「くっ、ちょっと待って、今、防護魔法を張るから、」
レインがいきなりの雨に濡れて慌てる皆のために雨を凌ぐ防護魔法を発動させた。
その時、
「レイン!!」
「ッ、」
ザーザーと降り頻る雨音。
うるさいくらいに耳元に響く雨音なのに、自分を呼ぶ声がレインの耳に確かに届いた。
反射的に振り向くと、そこには雨に濡れた1人の男性が立っていた。
少し頬がこけた顔。雨に濡れ、雨粒が滴る赤髪。レインを見つめる水色の眼は驚きで眼を見開いていた。
レインの叔父にして、ジュネード領地の領主、ジュネード伯爵卿だ。
「・・・・叔父上、」
「お下がり下さい!!旦那様!!!」
レインが自身の叔父に一歩足を踏み出すと、怒号のような叫びに思わず足を止めた。
「ッ、」
その瞬間、レイン達の周りを剣や槍を持った衛士、数人が取り囲んだ。
「動くな!!少しでも不審な行動をすれば、我々は女子供だろうと、容赦はしない!!」
「・・・・・」
殺気にも似た鋭い視線と警告に皆の顔が強張る。
囲んでいる人数は、4人。
だけど、4人共、強い。
レインは戦場での経験でそう感じた。
激しく降り頻る雨の中、剣先、槍先に少しもブレも躊躇いも見えない。たった4人だが、その鋒は真っ直ぐ獲物を狙っている。
もし、この人達が我々を敵だと判断したその瞬間、その刃が我々の身を斬りつけるだろう。
「お待ち下さい!!どうか、話を、」
「ヨハン。待って。私が話す」
誤解を解こうと、前へと踏み出すヨハンの言葉をレインは遮る。
「ッ、お嬢様、」
「大丈夫。退がって」
「・・・・・・・・・・、はい」
ヨハンを退がらせ、レインは一際鋭い視線を放つリーダー格の人物と対峙する。
所持している剣の鋒がレインに向けられる。
だが、レインはそれに怯む事なく、ただ真っ直ぐに相手を見据える。
「私は、レイン。ジュネード伯爵卿へ予告も無しに、この大人数でジュネード伯爵領地へ転移魔法を展開した事をお詫びをします。申し訳ありませんでした」
「ここへ来た目的は、なんだ」
「我が叔父上であるジュネード伯爵、レオール様の御助力を求めに、」
「嘘を言うな!!!」
レインの言葉をリーダー格の衛士が大声でいきなり遮った。
「レインという名は、伯爵様の姪御様であるレイン・ルヴァンヌ様の名。そのお方は先日、お亡くなりになった。この世に居ないお方の名を騙る不届き者め」
「私が、レイン・ルヴァンヌ、だったと言ったらどうする?」
レインのその言葉に武人は怒りを露わにする。
「ッッ、亡き者愚弄する、ましては、伯爵様の姪御様であるレイン様を騙る偽物など、言語両断!!」
降り続ける雨粒が衛士の怒号で震える。
「その仲間ごと、今ここで、排除する!!」
鋭い眼光。力強い踏み込み、その手に剣をレインに振り上げた。
眼前に迫り来る剣の刃にレインは一歩も動こうとはしなかった。
「「「「「お嬢様!!!」」」」」」
キン!!!
バキン!!
衛士が振るった剣はレインの目の前で魔法障壁で弾かれ、その衝撃で剣は折れた。
「な、何!?」
「無詠唱障壁魔法!?」
「貴方は確かに強い。でも、私より弱い」
「何だと!?」
「これでも、貴方ぐらいつよい魔物何人も倒して、仮にも勇者の肩書きを語っていたから」
レインはそう言いながら衛士を見据え、一歩踏み出そうとしたその時、
「ッ、!?お嬢様!!」
婆やの叫びと同時に殺気、そして、レインの視界の端に鋭い鋒が猛スピードで飛んで来た。
「ッッ、」
レインは反射的に迫り来る鋒を避けた。
レインが避けた鋒は剣だった。
「ッ、」
レインは反射的にに飛んできた剣の柄を空中で掴み、向かって来る殺気に掴んだ剣で受け止める。
次の瞬間、
ギン!!!!
強い衝撃がレインを襲った。
「、叔父上、」
「ふん!!!」
強い力で振り払われ、その場を飛び退き、叔父上、ジュネード伯爵から距離をとる。
「・・・・・・・・・・・・」
距離とったレインを無言で見据え剣を構えるジュネード伯爵。
「・・・・・・・・・・・」
レインもジュネード伯爵を見据え、剣を構える。
「お、お嬢様!!」
「旦那様!!」
両方の使用人が助けに駆け寄ろうと足を踏み出す。
「「退がれ!!!!」」
レインとジュネード伯爵の鋭い声に使用人達、衛士達の動きが止まる。
次の瞬間、ジュネード伯爵が一気にレインとの間合いをつめてきた。
「ッッ!!」
レインは反射的に手に持つ剣を左下に構える。
ギン!!!!
強い衝撃。
薙ぎ払うごとく入れられた斬撃。剣と剣同士の刃が競合いギリギリと嫌な音を立てる。
「ッ、ふっ!!」
レインは、ぶつかってくる力を受け流し、剣の刃を滑らせ剣を避ける。
剣を避けた瞬間、レインの赤髪が少し切れ宙を舞った。
だが、そんな事を気にする事もせず、互いの猛攻が始まった。
未だに降り頻る雨をも寄せ付けない程の激しい剣技の猛攻。
激しい雨音と共に演武のように舞う剣がぶつかり合う金属音が辺りに響く。
レインとジュネード伯爵以外の者は動く事も、声を出す事も出来なかった。
しかし、次の瞬間、
ズルッ!
「ッ、しま、」
雨に濡れぬかるんだ地面に一瞬足をとられ、レインの体勢が崩れた。
ジュネード伯爵はその僅かな隙を見逃さず、
「はぁ!!」
ガ!!
「あ、!?」
素早い足払いでレインの体勢を更に崩し、レインは地面片膝を着いてしまった。
「お嬢様!!!」
ジュリアの悲痛な叫びが響いた。
片膝を着いたレインに向け、剣を振り下ろすジュネード伯爵。
レインは片膝を着いた状態で手に持つ剣をジュネード伯爵に突き上げた。
「ッッ!!!!!」
互いの剣先が互いの喉元で止まった。
その光景を見ていた者は息をする事すら忘れてしまう程の緊迫感が辺りを包む。
冷たい雨が互いの顔を伝うが、レイン、ジュネード伯爵は互いの眼から視線を外さなかった。
「・・・・・・・・12年前、」
とても長く感じる瞬間にジュネード伯爵が口を開いた。
「私は今の剣技を、姪に一度だけ教えた」
「・・・・・・・・12年前に、私は尊敬する叔父に一度だけ今の剣技を教え貰いました」
「そうか、」
ジュネード伯爵は小さくそう呟くと、レインの首元を捉える剣を下ろし、代わりに膝をついているレインに手を差し伸べた。
レインもそれを見て、ジュネード伯爵の首元を狙っていた剣を下ろし、差し出された手をとり、立ち上がった。
その時のジュネード伯爵の顔は雨に濡れ、泣きそうな笑顔をしていた。
「・・・・・あの剣技を教えたのは後にも先にも姪のレインだけだ。若干8歳の女の子が、一度教えた剣技を習得したのには本当に驚いたよ。私に会えなかった時も鍛錬は欠かしていなかったんだね」
「はい、叔父上」
「そうか、」
カラン。
私がそう答えると、叔父上は持っていた剣を地面に投げ捨て、そのまま雨でずぶ濡れの私を優しく抱きしめた。
「色々と言いたい事はあるが、これだけは言わせてくれ。おかえり。レイン」
「ッ、・・・・・ただいま、レオール叔父様」
私はレオール叔父様の背中に手を回した。
雨で濡れた泣き顔を見られたく無くて、叔父様の肩に顔を寄せる。
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