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第1章
第四話 訓練しよう
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この国の神がニートというという、アホみたいな伝説を聞いて、挙句に俺を後継者にしたいとか馬鹿みたいなこと言いわれ、色々参っていた俺をレフリアが手を引いて訓練場へと連れていかれるのであった。
「あの…もういい加減手離してくれません?自分で歩けるんで。」
「え?あぁ!ごめん!ごめん!」
慌てて手を離したレフリアを見て、
「お前、最初俺と会った時敬語だったくせに、今では友達みたいに話してくるな。」
「あなたと敬語で話すと疲れるからよ。」
「何じゃそりゃ!」
そんなことを話しているうちにどうやら訓練場についたようだ。
「でっか!さっきの城ほどではないけどでかいな!」
「あなたの世界のゲームの中でもこれくらい大きいでしょ?」
「テレビの中で見るより、自分の目で見た方が迫力すげぇな!」
早速訓練場に入ろうとすると、
「おい!お前!」
「~~~~♪♪」
「お前だお前!無視するんじゃねぇ!」
「あ、俺すか?」
呼ばれた方を向くとそこには、ガチムチ筋肉の背の高い男が立っていた。
(うわぁー。ボディビルダーとは比べものにならん…)
すると男が、
「お前、この世界の住人じゃないだろ。見慣れない服だしな。名前はなんていうんだ?」
「白木 剣です。」
「おぉ!日本人か!噂には聞いていたが、まさかまだこの国に来るとはな!」
「またって、この国の救世主のことですか?」
俺は大使様に見せてもらった本を思い出す。
「そうだ!俺たちの国を救ってくれた人も日本人だったな!俺たちの英雄さ!」
(英雄か~。俺もそう呼ばれたいな~。」
すると、もう受付を済ましたレフリアが、
「無駄話してないで行くよ!」
訓練場の中へと連れていかれた。
中に入ると、自分以外にも訓練をしている人がいてどの人たちも強そうな格好をしていた。
「あれは弓使いかな?あれは剣士かな?どっちもかっけぇな~…」
すると、大きな剣を持ってきたレフリアが、
「じゃああなたはまずこれから慣れてもらいましょうか。」
「これでかくね?」
レフリアが軽々と持てるくらいだから、俺も持てるだろうと思い持ってみようと、
「…が!?」
あまりの重さに剣ごと地面に体が落ちてしまった。
「あの…レフリアさん?」
「何でしょうか?」
剣を落としたままにして、打った膝を押さえながらレフリアに質問する。
「これ本当に初心者用ですか?」
「はい。」
「帰っていいすか?」
「ダメです。」
「無理だよこんなの!もてねぇよ!」
俺がもう一度持とうとするが、ビクとも動かない。
「他のないですか?」
「軽剣ならありますよ。」
「最初からそれを持って来いや!」
レフリアが持ってきた『軽剣』というやつを手に取ると、
「まぁまぁ重いがさっきのに比べたら、全然余裕で持てるぞ!」
「じゃあ早速実践して見ましょうか!」
「え?実践?」
レフリアが目の前のボタンを押すと周りの風景が一変し…
「ここは…草原?」
心地いい風に、ほのかな草の香り。いかにも冒険者っぽい所に連れてこれらて感動している俺を見てレフリアが、
「ぼーっとしてないで!『アリアント』が来ますよ!」
「『アリアント』?」
すると、だんだんと地面が揺れて来て……
「レフリアさん…なんか来てますよ…?」
地響きはだんだんと強くなって来て……
「なんか黒いでっかいのがこっち来てる……。」
「あれが『アリアント』です。」
向こう側から走って来る『黒いでっかいの』は俺の姿を捉えると大きな牙をむいて……
「なんかこっち来たよ!なんかこっち来てるよー!!」
レフリアの後ろに瞬間移動のように隠れると、
「あれがあなたの対戦相手です。早く討伐して来てください。」
「お前は鬼か!いくら初心者だからってあれはないだろあれは!」
「あんなの私なら素手で殺せますが…」
「レフリアさん怖い……」
「はぁ…しょうがないですね。その剣貸してください。」
「え?あ、はい。」
俺がレフリアに剣を渡した瞬間、
さっきまで俺の隣にいたレフリアの姿はなく、かわりにアリアントがいた方角から、なにかを切り落とすような音が聞こえた。
一瞬のことでなにが起きたのかわからなかった。
帰ってきたレフリアが緑色の液体がついた軽剣を俺に突き出して、
「さぁ!やってみましょう!」
「できるかアホ!」
無理難題を押し付けられるのであった…。
「あの…もういい加減手離してくれません?自分で歩けるんで。」
「え?あぁ!ごめん!ごめん!」
慌てて手を離したレフリアを見て、
「お前、最初俺と会った時敬語だったくせに、今では友達みたいに話してくるな。」
「あなたと敬語で話すと疲れるからよ。」
「何じゃそりゃ!」
そんなことを話しているうちにどうやら訓練場についたようだ。
「でっか!さっきの城ほどではないけどでかいな!」
「あなたの世界のゲームの中でもこれくらい大きいでしょ?」
「テレビの中で見るより、自分の目で見た方が迫力すげぇな!」
早速訓練場に入ろうとすると、
「おい!お前!」
「~~~~♪♪」
「お前だお前!無視するんじゃねぇ!」
「あ、俺すか?」
呼ばれた方を向くとそこには、ガチムチ筋肉の背の高い男が立っていた。
(うわぁー。ボディビルダーとは比べものにならん…)
すると男が、
「お前、この世界の住人じゃないだろ。見慣れない服だしな。名前はなんていうんだ?」
「白木 剣です。」
「おぉ!日本人か!噂には聞いていたが、まさかまだこの国に来るとはな!」
「またって、この国の救世主のことですか?」
俺は大使様に見せてもらった本を思い出す。
「そうだ!俺たちの国を救ってくれた人も日本人だったな!俺たちの英雄さ!」
(英雄か~。俺もそう呼ばれたいな~。」
すると、もう受付を済ましたレフリアが、
「無駄話してないで行くよ!」
訓練場の中へと連れていかれた。
中に入ると、自分以外にも訓練をしている人がいてどの人たちも強そうな格好をしていた。
「あれは弓使いかな?あれは剣士かな?どっちもかっけぇな~…」
すると、大きな剣を持ってきたレフリアが、
「じゃああなたはまずこれから慣れてもらいましょうか。」
「これでかくね?」
レフリアが軽々と持てるくらいだから、俺も持てるだろうと思い持ってみようと、
「…が!?」
あまりの重さに剣ごと地面に体が落ちてしまった。
「あの…レフリアさん?」
「何でしょうか?」
剣を落としたままにして、打った膝を押さえながらレフリアに質問する。
「これ本当に初心者用ですか?」
「はい。」
「帰っていいすか?」
「ダメです。」
「無理だよこんなの!もてねぇよ!」
俺がもう一度持とうとするが、ビクとも動かない。
「他のないですか?」
「軽剣ならありますよ。」
「最初からそれを持って来いや!」
レフリアが持ってきた『軽剣』というやつを手に取ると、
「まぁまぁ重いがさっきのに比べたら、全然余裕で持てるぞ!」
「じゃあ早速実践して見ましょうか!」
「え?実践?」
レフリアが目の前のボタンを押すと周りの風景が一変し…
「ここは…草原?」
心地いい風に、ほのかな草の香り。いかにも冒険者っぽい所に連れてこれらて感動している俺を見てレフリアが、
「ぼーっとしてないで!『アリアント』が来ますよ!」
「『アリアント』?」
すると、だんだんと地面が揺れて来て……
「レフリアさん…なんか来てますよ…?」
地響きはだんだんと強くなって来て……
「なんか黒いでっかいのがこっち来てる……。」
「あれが『アリアント』です。」
向こう側から走って来る『黒いでっかいの』は俺の姿を捉えると大きな牙をむいて……
「なんかこっち来たよ!なんかこっち来てるよー!!」
レフリアの後ろに瞬間移動のように隠れると、
「あれがあなたの対戦相手です。早く討伐して来てください。」
「お前は鬼か!いくら初心者だからってあれはないだろあれは!」
「あんなの私なら素手で殺せますが…」
「レフリアさん怖い……」
「はぁ…しょうがないですね。その剣貸してください。」
「え?あ、はい。」
俺がレフリアに剣を渡した瞬間、
さっきまで俺の隣にいたレフリアの姿はなく、かわりにアリアントがいた方角から、なにかを切り落とすような音が聞こえた。
一瞬のことでなにが起きたのかわからなかった。
帰ってきたレフリアが緑色の液体がついた軽剣を俺に突き出して、
「さぁ!やってみましょう!」
「できるかアホ!」
無理難題を押し付けられるのであった…。
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