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そういう所は大切にしたいので・・
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いつもの間延びしたゆったりとした雰囲気と異なり、抑揚の無い平坦な口調にぞわりと寒気を感じる。
もしかしたら、こっちが本物・・本当のエナさんなのかもしれない。そんな考えからか、子供の頃に見た映画のワンシーンを思い出す。美しい女性から得体の知れない『もの』が皮を破って出て来た場面。
「怖い」それが今の正直な気持ちだが、此処でエナさんに圧し負けてしまうと取り返しがつかなくなる。「気がする」じゃない。確信に近い。
エナさんは私をじとりと見詰めながら、唇に指を当てて考え込んでいたが、何か吹っ切れたのか私に微笑んだ。
「宜しいですか?オオトリ様」
エナさんがいつもと違う呼び方で私に話し掛ける。その不穏にも似た違和感に、ひッと息を呑む。私が一瞬、怯んだのが彼に伝わったのか、エナさんは瞳をすぅと細めた。彼の視線に居心地の悪さを覚える。
「あのねぇ、さっきの『対価』の話だけど、とっても面白い提案だったよ♡でも、雛の様に無防備なオオトリ様は分かってるのかなぁ?今、僕たちはこーんな狭い空間に二人きり。邪魔な物は皆無。だから此処で無理やり君の全部を暴く事だって出来るんだけど?僕、結構こういうイレギュラーな場所、好きなんだよねぇ♡」
エナさんは「僕の言っている事、分かるでしょ?」と可愛らしく首を傾げ、私に同意を求める。表情とは真逆の脅し文句に思わず身が竦む。エナさんの笑顔は綺麗な筈なのに、何故か歪んで見える。
彼の視線が蜘蛛の糸の様に全身に絡む。エナさんが言う様に此処には逃げ場は無い。私は頭をフル回転させてどう切り抜けようかと考える。
い、いざとなったら大声出して大暴れすれば、さすがのエナさんも馬車を止めざる得ないだろう。馬車が止まれば、後ろから付いて来ているミスティコさんも気付いてくれるのでは?例えエナさんが暴れる私を黙らせようとしても、目の前のエナさんはアルケーさんに比べると細身だし、蹴りでも何でも私の攻撃が彼の急所にクリティカルヒットすれば、ダウンが奪えそうな気がしなくもない。
「・・あのさぁ、いざとなれば僕から逃げられる、とか思ってない?」
私がシミュレーションしていると、エナさんが拗ねた声色でそう言い、腕組みをして「ホーント、単純」と不満気に呟く。私は慌てて「そ、そんなこと思って、無い・・です」と否定し、周りから「分かり易い」と言われている自分の表情を隠す為に視線を足元に落とした。
「あのさぁ、一応言っとくとぉ・・北のトマリギや東の副司祭よりも僕の方が力あると思うよぉ」
視線が足元だからエナさんがどんな表情をしているかは見えない。でも、声の調子で何となく分かる。にやにやしているんだろう。向かい合うエナさんは、不意に私の膝辺りにぽんと手を乗せた。思わず私は身体を固くする。こ、このまま膝を左右に割り開かれたらど、どうしよう。私が膝に置かれた手をじっと見詰めながら、払いのけるべきかどうか考えているとエナさんが笑い出した。
「あは♡あんまり君を苛めて、告げ口されても困るからこれ位にしてあげるねぇ♡僕の優しさに感謝してね?」
エナさんの言葉にぱっと顔を上げると、彼はウィンクして私の膝から手を離した。光を反射してキラキラ光る髪の毛をかきあげ、窓の外へ視線を移す。そして「それに時間切れだしねぇ」と呟く。
時間切れ?どういう意味だろう?お城にはまだ着かないと思うけど・・そう思いながら私も窓の外を覗く。同じタイミングで馬車がスピードを落とし始めた。
窓の外の景色は見覚えが有る場所だった。前にお城に行く途中でミスティコさんが色々説明してくれた場所だ。確か・・そうそう、クリーム色の壁のあのお店はお菓子屋さんで、もうちょっと行くと市場が開かれる場所が有って・・。私がミスティコさんから教えて貰った事を思い出していると馬車がゆっくり止まった。
「さて、と。オトちゃんはこれをかぶっといてね」
エナさんはそう言うと自分の足元辺りをごそごそ探る。そして「有った有った」と言いながら、足元から少し大きめの箱を取り出した。蓋を開けると中には淡いピンクのコサージュで飾られた、ややつばの広いベージュの帽子が入っていた。エナさんは「どーぞ♡」それを私の方へ差し出す。私が「ありがとうございます。あの、お借りしますね・・」と帽子を受け取ると、エナさんは「あは♡」と笑い私の髪を一筋摘まんだ。
「この髪色ねぇ、神殿だとあの名門副司祭様が居るからそこまで注目されないだろうけど、街中だとやっぱりとっても目立つんだよねぇ」
エナさんが言う様に、ミスティコさんの様な髪色の人は確かに見た事は無い。私は自分の髪が帽子の中になるべく収まる様に悪戦苦闘しながら借りた帽子をかぶる。
「あの、この髪・・そんなに目立ちますか?」
「うん、すっごい目立つよぉ。もう神殿で聞いてるかもしれないけど、この国では髪を黒く染める事も禁止されてるだよね。それ位『黒髪』って神聖視?神格化?されてるんだよ。先代のオオトリ様もほとんど外に出なかったって言うし、オトちゃんみたいな髪、見た事無い人がほとんどだと思うよぉ」
「黒にカラーリングするのも駄目なんですね・・そ、それは知りませんでした」
エナさんから教えて貰った情報の所為で、何だか一気に緊張して来た・・。私は帽子のつばを引っ張りより深くかぶる。エナさんはそんな私の様子を薄く笑い、私の額の前髪を自分の指先で払った。
「ねぇねぇ、オトちゃんの髪色ってホントはもっと黒いんでしょ?見てみたいなぁ♡今度、見せてよぉ♡」
「き、機会が有れば・・」
私の答えに、エナさんは私の右手をさっと取ると「ちゅっ」とわざと大きい音を立てて薬指の付け根辺りを吸い付いた。くすぐったくて「ひゃッ!」と声を上げてしまう。
「あは♡可愛い♡じゃあこれで約束は成立ね。僕は執念深いからさぁ、絶対に約束破っちゃ駄目だよぉ?」
「えっと・・約束は、守ります。そういう所は大切にしたいので・・」
右手に唇を当てたままのエナさんと視線を合わせてそう告げると、ふわっとした笑顔が返って来た。私はその笑顔にドキッとしてしまう。今までエナさんが「笑顔」を見せる事は多々有ったが、ほとんど「作り笑顔」だった。笑っている筈なのに、仮面にも見える「笑顔」。それが今まで見て来たエナさんの笑顔だった。
でも、今「約束は守る」と私が言った時に、彼が見せた表情は本当に微笑んでいて「何だ、エナさんってちゃんと笑える人だったんだ」と少し安堵したし、彼の見せた笑顔には想像以上に破壊力が凄かった。
私がドキマギしているとエナさんは私の顔を覗き込んで来た。
「オートちゃん、どうしたの?」
「ど、どうもしてない、です・・」
語尾が小さくなりながらもそう答えると、エナさんは私の右手を少し引っ張った。
「あーぁ、良い雰囲気になったのにざんねーん。そろそろ降りないとマズいねぇ。それでは、参りましょうか。姫」
「は、はい」
エナさんに手を取られ、俯き加減で恐る恐る馬車から降りる。不安の中でふと気付く。神殿では居住区の中に足を踏み入れても、こんなに緊張しなかった。それはきっと、一緒に居てくれたのがアルケーさんとミスティコさんだったからだ。私は・・自分が思っているよりもずっと二人に助けられているのかもしれない。その事に改めて気付く。
「そんなにビクビクしなくても大丈夫だって。折角二人きりなんだし、楽しもうよぉ」
よっぽど浮かない顔をしていたんだろう。エナさんがおどけながらそう言い、繋いだ手にぎゅうと力を入れた。それは「心配するな」と言う気持ちの様に思えて、私は小さく頷く。
もしかしたら、こっちが本物・・本当のエナさんなのかもしれない。そんな考えからか、子供の頃に見た映画のワンシーンを思い出す。美しい女性から得体の知れない『もの』が皮を破って出て来た場面。
「怖い」それが今の正直な気持ちだが、此処でエナさんに圧し負けてしまうと取り返しがつかなくなる。「気がする」じゃない。確信に近い。
エナさんは私をじとりと見詰めながら、唇に指を当てて考え込んでいたが、何か吹っ切れたのか私に微笑んだ。
「宜しいですか?オオトリ様」
エナさんがいつもと違う呼び方で私に話し掛ける。その不穏にも似た違和感に、ひッと息を呑む。私が一瞬、怯んだのが彼に伝わったのか、エナさんは瞳をすぅと細めた。彼の視線に居心地の悪さを覚える。
「あのねぇ、さっきの『対価』の話だけど、とっても面白い提案だったよ♡でも、雛の様に無防備なオオトリ様は分かってるのかなぁ?今、僕たちはこーんな狭い空間に二人きり。邪魔な物は皆無。だから此処で無理やり君の全部を暴く事だって出来るんだけど?僕、結構こういうイレギュラーな場所、好きなんだよねぇ♡」
エナさんは「僕の言っている事、分かるでしょ?」と可愛らしく首を傾げ、私に同意を求める。表情とは真逆の脅し文句に思わず身が竦む。エナさんの笑顔は綺麗な筈なのに、何故か歪んで見える。
彼の視線が蜘蛛の糸の様に全身に絡む。エナさんが言う様に此処には逃げ場は無い。私は頭をフル回転させてどう切り抜けようかと考える。
い、いざとなったら大声出して大暴れすれば、さすがのエナさんも馬車を止めざる得ないだろう。馬車が止まれば、後ろから付いて来ているミスティコさんも気付いてくれるのでは?例えエナさんが暴れる私を黙らせようとしても、目の前のエナさんはアルケーさんに比べると細身だし、蹴りでも何でも私の攻撃が彼の急所にクリティカルヒットすれば、ダウンが奪えそうな気がしなくもない。
「・・あのさぁ、いざとなれば僕から逃げられる、とか思ってない?」
私がシミュレーションしていると、エナさんが拗ねた声色でそう言い、腕組みをして「ホーント、単純」と不満気に呟く。私は慌てて「そ、そんなこと思って、無い・・です」と否定し、周りから「分かり易い」と言われている自分の表情を隠す為に視線を足元に落とした。
「あのさぁ、一応言っとくとぉ・・北のトマリギや東の副司祭よりも僕の方が力あると思うよぉ」
視線が足元だからエナさんがどんな表情をしているかは見えない。でも、声の調子で何となく分かる。にやにやしているんだろう。向かい合うエナさんは、不意に私の膝辺りにぽんと手を乗せた。思わず私は身体を固くする。こ、このまま膝を左右に割り開かれたらど、どうしよう。私が膝に置かれた手をじっと見詰めながら、払いのけるべきかどうか考えているとエナさんが笑い出した。
「あは♡あんまり君を苛めて、告げ口されても困るからこれ位にしてあげるねぇ♡僕の優しさに感謝してね?」
エナさんの言葉にぱっと顔を上げると、彼はウィンクして私の膝から手を離した。光を反射してキラキラ光る髪の毛をかきあげ、窓の外へ視線を移す。そして「それに時間切れだしねぇ」と呟く。
時間切れ?どういう意味だろう?お城にはまだ着かないと思うけど・・そう思いながら私も窓の外を覗く。同じタイミングで馬車がスピードを落とし始めた。
窓の外の景色は見覚えが有る場所だった。前にお城に行く途中でミスティコさんが色々説明してくれた場所だ。確か・・そうそう、クリーム色の壁のあのお店はお菓子屋さんで、もうちょっと行くと市場が開かれる場所が有って・・。私がミスティコさんから教えて貰った事を思い出していると馬車がゆっくり止まった。
「さて、と。オトちゃんはこれをかぶっといてね」
エナさんはそう言うと自分の足元辺りをごそごそ探る。そして「有った有った」と言いながら、足元から少し大きめの箱を取り出した。蓋を開けると中には淡いピンクのコサージュで飾られた、ややつばの広いベージュの帽子が入っていた。エナさんは「どーぞ♡」それを私の方へ差し出す。私が「ありがとうございます。あの、お借りしますね・・」と帽子を受け取ると、エナさんは「あは♡」と笑い私の髪を一筋摘まんだ。
「この髪色ねぇ、神殿だとあの名門副司祭様が居るからそこまで注目されないだろうけど、街中だとやっぱりとっても目立つんだよねぇ」
エナさんが言う様に、ミスティコさんの様な髪色の人は確かに見た事は無い。私は自分の髪が帽子の中になるべく収まる様に悪戦苦闘しながら借りた帽子をかぶる。
「あの、この髪・・そんなに目立ちますか?」
「うん、すっごい目立つよぉ。もう神殿で聞いてるかもしれないけど、この国では髪を黒く染める事も禁止されてるだよね。それ位『黒髪』って神聖視?神格化?されてるんだよ。先代のオオトリ様もほとんど外に出なかったって言うし、オトちゃんみたいな髪、見た事無い人がほとんどだと思うよぉ」
「黒にカラーリングするのも駄目なんですね・・そ、それは知りませんでした」
エナさんから教えて貰った情報の所為で、何だか一気に緊張して来た・・。私は帽子のつばを引っ張りより深くかぶる。エナさんはそんな私の様子を薄く笑い、私の額の前髪を自分の指先で払った。
「ねぇねぇ、オトちゃんの髪色ってホントはもっと黒いんでしょ?見てみたいなぁ♡今度、見せてよぉ♡」
「き、機会が有れば・・」
私の答えに、エナさんは私の右手をさっと取ると「ちゅっ」とわざと大きい音を立てて薬指の付け根辺りを吸い付いた。くすぐったくて「ひゃッ!」と声を上げてしまう。
「あは♡可愛い♡じゃあこれで約束は成立ね。僕は執念深いからさぁ、絶対に約束破っちゃ駄目だよぉ?」
「えっと・・約束は、守ります。そういう所は大切にしたいので・・」
右手に唇を当てたままのエナさんと視線を合わせてそう告げると、ふわっとした笑顔が返って来た。私はその笑顔にドキッとしてしまう。今までエナさんが「笑顔」を見せる事は多々有ったが、ほとんど「作り笑顔」だった。笑っている筈なのに、仮面にも見える「笑顔」。それが今まで見て来たエナさんの笑顔だった。
でも、今「約束は守る」と私が言った時に、彼が見せた表情は本当に微笑んでいて「何だ、エナさんってちゃんと笑える人だったんだ」と少し安堵したし、彼の見せた笑顔には想像以上に破壊力が凄かった。
私がドキマギしているとエナさんは私の顔を覗き込んで来た。
「オートちゃん、どうしたの?」
「ど、どうもしてない、です・・」
語尾が小さくなりながらもそう答えると、エナさんは私の右手を少し引っ張った。
「あーぁ、良い雰囲気になったのにざんねーん。そろそろ降りないとマズいねぇ。それでは、参りましょうか。姫」
「は、はい」
エナさんに手を取られ、俯き加減で恐る恐る馬車から降りる。不安の中でふと気付く。神殿では居住区の中に足を踏み入れても、こんなに緊張しなかった。それはきっと、一緒に居てくれたのがアルケーさんとミスティコさんだったからだ。私は・・自分が思っているよりもずっと二人に助けられているのかもしれない。その事に改めて気付く。
「そんなにビクビクしなくても大丈夫だって。折角二人きりなんだし、楽しもうよぉ」
よっぽど浮かない顔をしていたんだろう。エナさんがおどけながらそう言い、繋いだ手にぎゅうと力を入れた。それは「心配するな」と言う気持ちの様に思えて、私は小さく頷く。
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