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俺を待たせるな
しおりを挟むミスティコさんから必要な物の用意の約束を取り付けて、5分もしない内にお城と言うか、お城の城門に到着した。
王子が住んでいるお城は、城門から見える部分だけでも大きかった。旅行雑誌やガイドで見るヨーロッパの『宮殿』に言われるものにそっくりだ。
城門から馬車で街路樹の道を少し行くと、また門らしき物が有ってそこで降ろされた。ミスティコさんに「着きましたよ」と言われた時、思わず「やっとですか!」と言ってしまった。見えてからが遠かった!
乗る時と同様、ミスティコさんに手を取って貰って馬車から降りる。うぅ、乗り心地と言い馬車に慣れる気がしないな。
馬車から降りて、辺りをぐるりと見渡すと中央に大きな噴水の有る立派な庭園が広がっていて、その奥に城門からも見えたコの字型の白っぽい王宮が有った。
手入れのされている庭園の道をミスティコさんと歩く。王宮って言うから、もっと警備の人だとかが沢山居るのかと思ったがそうでも無い。ちらほらお城で働く人っぽい人影が見える位だ。
私はミスティコさんの後をくっ付いて歩きながら、ぶつぶつ「北の副司祭、東の副司祭」と復唱する。
王子と面会すると言う事は、絶対にアルケーさんの話題が出るはずだ。とっさの時、名前を出してしまうかもしれない。気を付けないと。
「・・王子から何か聞かれたら、俺が答えるので大丈夫ですよ」
私があんまりぶつぶつうるさいからか、ミスティコさんが苦笑いしながら振り返った。
「・・え?あ、ありがとうございます」
私は「あの、宜しくお願いします」と続け、後は黙ってミスティコさんに付いて行った。でも頭の中では「北、東・・」と名前を出さない練習を続ける。
ミスティコさんは「自分が答える」と言っていたが、あの王子が大人しくミスティコさんとのやり取りだけで満足するとは思えない。途中で「東のは黙ってろ」とか言い出す気がする。
気が付くと、庭園から続く白い石造りの階段に着いていて、ミスティコさんと階段を上りお城に入った。入り口には衛兵らしき人が居たが、ミスティコさんも私も顔パスみたいな感じで止められる事は無かった。
ミスティコさんは名家の出身だから衛兵と顔見知りでも不思議は無いが、私まで簡単に入れて良かったのだろうか。顔パスで王宮の中に入ると、案内してくれる人も案内板も無いがミスティコさんは迷い無くずんずん進む。
私はミスティコさんに小声で声を掛ける。
「あの、東の副司祭さん」
私の言葉にミスティコさんはぴたりと足を止め、振り返る。
「何か?気になる事でも有りましたか?」
「え、いや、こんなに広いのにあまり人が居ないし・・案内してくれる人も居ないみたいですが、行先が分かるんですか?」
「まぁ、一応。俺が闇雲に歩き回る筈が無いでしょう」
「・・確かに」
宮殿の廊下はピーコックブルーを基調としたカーペットが引いてあって、所々観葉植物が飾って有る。たまにメイドさんらしき人とすれ違うが、ミスティコさんを見ると皆、さっと頭下げた。やはり此処でも彼は有名人らしい。角を曲がったり、階段を昇ったりしているとカーペットの色が濃くなっている区域が有り、丁度、境目辺りで衛兵が4人控えていた。
入り口では止められなかったけど、此処では声を掛けられた。ミスティコさんが胸元から紙を取り出し、それを衛兵に提示するとすぐに道を開けてくれた。
濃紺に近いふかふかのカーペットの上を恐る恐る歩きながら、ミスティコさんにそっと尋ねる。
「・・あの、東の副司祭さん、この辺りの廊下の敷物の色が変わっているのは何でなんですか?」
ミスティコさんが前を向いたまま、私の質問に答える。
「あぁ、さっきの衛兵の所からは、王族の居住区になんです。誤って立ち入らない様に分かり易くしてるみたいですね」
「え、じゃあ・・一般人は入っちゃいけないんじゃ」
通りでカーペットは土足で踏むのが申し訳無い位ふかふかだし、すれ違うメイドさんの服装もさっきと色が違うと思った。王族の居住区、と言う事は、王様とエンカウンターする可能性も有ると言う事だよね。まだ礼儀作法とか勉強中だし、きちんと対応出来るか自信が無い。何だか緊張して来て嫌な汗を出て来るのが分かった。
私の不安をよそに、ミスティコさんは少しだけ振り返り、私に確認するように尋ねる。
「・・貴女は『一般人』じゃないでしょう?」
「え?うーん、確かに違う所からは来ましたし『繁栄の象徴』と言われてますけど、私自身は何にも出来ないですし」
私がそう言うとミスティコさんが突然、くるりとこちらを振り返った。突然の事だったので、ミスティコさんと向かい合う形になり距離がぐっと近付く。
「・・『何も出来ない』とか言わない方が良いと思いますよ。『オオトリ様』」
「あ、す、すいません・・」
ミスティコさんの眉間に皺が寄っていて、慌てて謝る。彼の表情と声色で自分が地雷を踏んだのが分かった。確かに、彼はオオトリの子孫だから「何も出来ない」とか『オオトリ』自身が言うとあまり良い気がしないのかもしれない。
私の「すいません」に対して、ミスティコさんは何も答えず、だからと言って歩き出しもしない。向かい合ったままの私とミスティコさんの間に物凄く気まずい空気が流れる。
「あの・・今度から言葉には気を付けます」
「・・ぜひそうして下さい。貴女が『何も出来ない』とか言うと北のも嫌がると思いますよ」
ミスティコさんの言葉に私が頷くと、少し先のドアが開く音がして若い男性が出て来た。今まですれ違う人は居たが、扉から出て来る人は初めてだったので驚いて思わず声を上げそうになる。相手がどういう人か分からないので、私はミスティコさんの陰に慌てて隠れた。
「お待ちしておりました、殿下が首を長くしてお待ちです。東の副司祭様と・・オト様で宜しかったですか?」
扉から出て来た若い男性が私達に低くて柔らかい声で話し掛けた。
この人、私の事を知っている。しかも私の仮の名前まで。ミスティコさんの陰からそっと覗くと、茶色の瞳に茶色の髪をポニーテールみたいなお団子にしている若い男性と目が合う。私の視線に気が付くと、茶色の彼は微笑む。
「お待たせして申し訳無い」
ミスティコさんの短い言葉に茶色の彼は「たまには殿下も待つ方の気持ちを味わった方が良いので」と悪戯っぽく言い、肩を竦めた。
第5王子が待っている、と言う部屋に案内して貰う時、ミスティコさんに続いて茶色の人の傍を通るとシトラスの様な香りを感じた。
この香り・・ミスティコさんでも王子でも無い。もしかして、茶色の彼の魔力を感じ取ってるのか?私は思わず顔を上げ、シトラスの香りの彼をじっと見てしまう。
「オト様、どうかされましたか?」
「い、いいえ。何でも無いです」
「すいません」と慌てて頭を下げる。この近さではっきり薫って来ると言う事は、彼も相当に魔力が強いんだと思う。
王子の部屋に入ると、華やかな薔薇の様な香りにふわっと包まれた。初めて会った時は「えらく良い匂いがするな」と思ったが、あれは彼の魔力の香りだったんだ、とはっきり分かる。
「しつ、失礼します」
めちゃくちゃ遠慮しながら、王子の部屋にお邪魔すると、そこは大きな暖炉と窓が印象的な暖色を基調としたかなり広い部屋だった。心の中で「広ッ!何畳有るんだ!」と呟く。
第5王子は暖炉の前のソファセットにどっかり腰掛けていた。前にお会いした時より軽装で、首元にフリルの付いたシャツが王子様っぽい(実際、王子様なんだけど)彼の容姿を引き立てている。
「そこに座れ」
王子は自分の向かいに座るように言い、私とミスティコさんは指示された通り、ソファに座る。座った瞬間、ソファがしっとりとフィットして驚いた。おお、やっぱり王子様は良い物をお持ちだ。
ソファの座り心地に感動する私とは、対照的に正面の第5王子は不機嫌さを隠そうとしない。
「・・遅かったな。俺を待たせるな。次からはもっと早く来るように」
王子が足を組み直し、そう言う。すぅと長いまつ毛に縁取られた緑の瞳を細めて私に向かって有無を言わさぬ圧を掛けて来た。何とも言えない居心地の悪さに「次から気を付けます」と言う言葉が喉元まで出掛かる。
「王子、申し訳ございません。私もオオトリ様も、登城には不慣れなものでして時間が掛かってしまいました」
ミスティコさんが王子の気を逸らす様に仰々しく頭を下げる。
た、助かった・・。私はミスティコさんの隣で小さく息を吐く。神殿で王子と面会した時はそこまで感じなかったが、此処が王子のテリトリーな所為か、彼の圧に流されてしまいそうになる。ミスティコさんが傍に居なかったら、張り子の虎みたいに頷くか「Yes」しか言えなくなっていたかもしれない。
王子が住んでいるお城は、城門から見える部分だけでも大きかった。旅行雑誌やガイドで見るヨーロッパの『宮殿』に言われるものにそっくりだ。
城門から馬車で街路樹の道を少し行くと、また門らしき物が有ってそこで降ろされた。ミスティコさんに「着きましたよ」と言われた時、思わず「やっとですか!」と言ってしまった。見えてからが遠かった!
乗る時と同様、ミスティコさんに手を取って貰って馬車から降りる。うぅ、乗り心地と言い馬車に慣れる気がしないな。
馬車から降りて、辺りをぐるりと見渡すと中央に大きな噴水の有る立派な庭園が広がっていて、その奥に城門からも見えたコの字型の白っぽい王宮が有った。
手入れのされている庭園の道をミスティコさんと歩く。王宮って言うから、もっと警備の人だとかが沢山居るのかと思ったがそうでも無い。ちらほらお城で働く人っぽい人影が見える位だ。
私はミスティコさんの後をくっ付いて歩きながら、ぶつぶつ「北の副司祭、東の副司祭」と復唱する。
王子と面会すると言う事は、絶対にアルケーさんの話題が出るはずだ。とっさの時、名前を出してしまうかもしれない。気を付けないと。
「・・王子から何か聞かれたら、俺が答えるので大丈夫ですよ」
私があんまりぶつぶつうるさいからか、ミスティコさんが苦笑いしながら振り返った。
「・・え?あ、ありがとうございます」
私は「あの、宜しくお願いします」と続け、後は黙ってミスティコさんに付いて行った。でも頭の中では「北、東・・」と名前を出さない練習を続ける。
ミスティコさんは「自分が答える」と言っていたが、あの王子が大人しくミスティコさんとのやり取りだけで満足するとは思えない。途中で「東のは黙ってろ」とか言い出す気がする。
気が付くと、庭園から続く白い石造りの階段に着いていて、ミスティコさんと階段を上りお城に入った。入り口には衛兵らしき人が居たが、ミスティコさんも私も顔パスみたいな感じで止められる事は無かった。
ミスティコさんは名家の出身だから衛兵と顔見知りでも不思議は無いが、私まで簡単に入れて良かったのだろうか。顔パスで王宮の中に入ると、案内してくれる人も案内板も無いがミスティコさんは迷い無くずんずん進む。
私はミスティコさんに小声で声を掛ける。
「あの、東の副司祭さん」
私の言葉にミスティコさんはぴたりと足を止め、振り返る。
「何か?気になる事でも有りましたか?」
「え、いや、こんなに広いのにあまり人が居ないし・・案内してくれる人も居ないみたいですが、行先が分かるんですか?」
「まぁ、一応。俺が闇雲に歩き回る筈が無いでしょう」
「・・確かに」
宮殿の廊下はピーコックブルーを基調としたカーペットが引いてあって、所々観葉植物が飾って有る。たまにメイドさんらしき人とすれ違うが、ミスティコさんを見ると皆、さっと頭下げた。やはり此処でも彼は有名人らしい。角を曲がったり、階段を昇ったりしているとカーペットの色が濃くなっている区域が有り、丁度、境目辺りで衛兵が4人控えていた。
入り口では止められなかったけど、此処では声を掛けられた。ミスティコさんが胸元から紙を取り出し、それを衛兵に提示するとすぐに道を開けてくれた。
濃紺に近いふかふかのカーペットの上を恐る恐る歩きながら、ミスティコさんにそっと尋ねる。
「・・あの、東の副司祭さん、この辺りの廊下の敷物の色が変わっているのは何でなんですか?」
ミスティコさんが前を向いたまま、私の質問に答える。
「あぁ、さっきの衛兵の所からは、王族の居住区になんです。誤って立ち入らない様に分かり易くしてるみたいですね」
「え、じゃあ・・一般人は入っちゃいけないんじゃ」
通りでカーペットは土足で踏むのが申し訳無い位ふかふかだし、すれ違うメイドさんの服装もさっきと色が違うと思った。王族の居住区、と言う事は、王様とエンカウンターする可能性も有ると言う事だよね。まだ礼儀作法とか勉強中だし、きちんと対応出来るか自信が無い。何だか緊張して来て嫌な汗を出て来るのが分かった。
私の不安をよそに、ミスティコさんは少しだけ振り返り、私に確認するように尋ねる。
「・・貴女は『一般人』じゃないでしょう?」
「え?うーん、確かに違う所からは来ましたし『繁栄の象徴』と言われてますけど、私自身は何にも出来ないですし」
私がそう言うとミスティコさんが突然、くるりとこちらを振り返った。突然の事だったので、ミスティコさんと向かい合う形になり距離がぐっと近付く。
「・・『何も出来ない』とか言わない方が良いと思いますよ。『オオトリ様』」
「あ、す、すいません・・」
ミスティコさんの眉間に皺が寄っていて、慌てて謝る。彼の表情と声色で自分が地雷を踏んだのが分かった。確かに、彼はオオトリの子孫だから「何も出来ない」とか『オオトリ』自身が言うとあまり良い気がしないのかもしれない。
私の「すいません」に対して、ミスティコさんは何も答えず、だからと言って歩き出しもしない。向かい合ったままの私とミスティコさんの間に物凄く気まずい空気が流れる。
「あの・・今度から言葉には気を付けます」
「・・ぜひそうして下さい。貴女が『何も出来ない』とか言うと北のも嫌がると思いますよ」
ミスティコさんの言葉に私が頷くと、少し先のドアが開く音がして若い男性が出て来た。今まですれ違う人は居たが、扉から出て来る人は初めてだったので驚いて思わず声を上げそうになる。相手がどういう人か分からないので、私はミスティコさんの陰に慌てて隠れた。
「お待ちしておりました、殿下が首を長くしてお待ちです。東の副司祭様と・・オト様で宜しかったですか?」
扉から出て来た若い男性が私達に低くて柔らかい声で話し掛けた。
この人、私の事を知っている。しかも私の仮の名前まで。ミスティコさんの陰からそっと覗くと、茶色の瞳に茶色の髪をポニーテールみたいなお団子にしている若い男性と目が合う。私の視線に気が付くと、茶色の彼は微笑む。
「お待たせして申し訳無い」
ミスティコさんの短い言葉に茶色の彼は「たまには殿下も待つ方の気持ちを味わった方が良いので」と悪戯っぽく言い、肩を竦めた。
第5王子が待っている、と言う部屋に案内して貰う時、ミスティコさんに続いて茶色の人の傍を通るとシトラスの様な香りを感じた。
この香り・・ミスティコさんでも王子でも無い。もしかして、茶色の彼の魔力を感じ取ってるのか?私は思わず顔を上げ、シトラスの香りの彼をじっと見てしまう。
「オト様、どうかされましたか?」
「い、いいえ。何でも無いです」
「すいません」と慌てて頭を下げる。この近さではっきり薫って来ると言う事は、彼も相当に魔力が強いんだと思う。
王子の部屋に入ると、華やかな薔薇の様な香りにふわっと包まれた。初めて会った時は「えらく良い匂いがするな」と思ったが、あれは彼の魔力の香りだったんだ、とはっきり分かる。
「しつ、失礼します」
めちゃくちゃ遠慮しながら、王子の部屋にお邪魔すると、そこは大きな暖炉と窓が印象的な暖色を基調としたかなり広い部屋だった。心の中で「広ッ!何畳有るんだ!」と呟く。
第5王子は暖炉の前のソファセットにどっかり腰掛けていた。前にお会いした時より軽装で、首元にフリルの付いたシャツが王子様っぽい(実際、王子様なんだけど)彼の容姿を引き立てている。
「そこに座れ」
王子は自分の向かいに座るように言い、私とミスティコさんは指示された通り、ソファに座る。座った瞬間、ソファがしっとりとフィットして驚いた。おお、やっぱり王子様は良い物をお持ちだ。
ソファの座り心地に感動する私とは、対照的に正面の第5王子は不機嫌さを隠そうとしない。
「・・遅かったな。俺を待たせるな。次からはもっと早く来るように」
王子が足を組み直し、そう言う。すぅと長いまつ毛に縁取られた緑の瞳を細めて私に向かって有無を言わさぬ圧を掛けて来た。何とも言えない居心地の悪さに「次から気を付けます」と言う言葉が喉元まで出掛かる。
「王子、申し訳ございません。私もオオトリ様も、登城には不慣れなものでして時間が掛かってしまいました」
ミスティコさんが王子の気を逸らす様に仰々しく頭を下げる。
た、助かった・・。私はミスティコさんの隣で小さく息を吐く。神殿で王子と面会した時はそこまで感じなかったが、此処が王子のテリトリーな所為か、彼の圧に流されてしまいそうになる。ミスティコさんが傍に居なかったら、張り子の虎みたいに頷くか「Yes」しか言えなくなっていたかもしれない。
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