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どうか私を貴女の傍に(1章完結)
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「もしかして、オオトリの子孫だから、トマリギが殺されたあの事件を知っていたんですか?」
「そうなりますが・・でも、あの件に関して知っている者は、一族でも私だけです」
今、ミスティコさんは一族って言った。と、言う事は結構な数のオオトリの子孫が居るのか?
「あの、一族って言う事は、ミスティコさん以外にも何人も子孫が居るんですか?」
「居るには居ますよ。私は分家ですが、本家も合わせると親戚が十何人か」
ほぇー、と間抜けな声が出る。どうやらオオトリの子孫一族は本家、分家に分かれる位には繁栄しているらしい。異世界人との子孫と言う事で差別を受けて、細々生き永らえている、みたいな事にはなっていないらしい。そこは安心した。
「ミスティコさんのご先祖様のオオトリ様って何代位、前なんですか?」
「少なくとも二十数代前です。三十代以上前とも言われています」
ニ十数代前・・と言う事はミスティコさんの一族はそんな昔から脈々と続いている事になる。もしかして結構な名家なのでは?
「もしかしなくても、ミスティコさんの家って由緒正しい家なんですか?」
「まぁ一応、そうなりますね。由緒正しいと言っても俺は分家筋なんですが」
成程、お坊ちゃまだからミスティコさんはナチュラルに態度が偉そうなのか。妙に納得する。
「そっかぁ。ミスティコさんって、お父さんじゃ無くてお坊ちゃまだったんですね」
「どっちも嫌ですけどね」
ミスティコさんが紫の瞳を細めてくすりと笑う。だが、すぐにふっと笑みを消して外で見せる冷たい表情になった。
「私の一族は『オオトリの子孫』と言う立場を利用して権力を得た一族です。何か特別な才覚が有った訳でも無い。ただ『オオトリの血を引いている』、それだけなのに王族も無視出来ない一族になってしまった」
あ、だから第5王子に対しても、あんなに堂々と渡り合えたのか。さっきミスティコさんは「一応名家」みたいなニュアンスだったが、話を聞く限りかなり有力な家柄らしい。
「今の一族は『自分達の力で此処まで来た』と思っている様ですが、元を正せば、オオトリ様のお陰に他ならない。前の当主以外、その事を忘れてしまっているのが実情です」
ミスティコさんは最後の部分は吐き捨てる様に言った。『自分の中にも同じ血が流れているけれど、血縁と認めたくない』そんな思いが伝わって来る。ミスティコさんなりに苦しんでるんだ。
ミスティコさんは真剣な目で私の右手をぎゅっと握る。そして、頭を下げると私の右手の甲を自分の額に押し付けた。
「俺は『オオトリ様』が顕現する事が有ったら、絶対にお仕えしよう、傷付かぬ様お守りしようと心に決めていました」
そこで一旦、ミスティコさんが黙る。
「そして、幸運な事に貴女が現れた。・・どうか私を貴女の傍に」
私は返事をする代わりにミスティコさんの頭を撫でた。サラサラのグレーの髪が指先から流れる。
「・・ありがとうございます。・・お願いします・・なのかな?」
「・・『なのかな?』じゃないですよ。俺の心からの気持ちです。素直に受け取って下さい」
私の手の甲に額を押し付けたままミスティコさんが小さく「全く貴女は・・」と呟く。そして私の手を放してくれた。私も頭を撫でていた手を引っ込める。
ミスティコさんが私の傍で仕える、と言う事はトマリギの選出が終わっても色々お世話になっても良い、と言う事だろうか?
「あの、ミスティコさんって、大司教様からトマリギの選出を一任されて、私とアルケーさんの所に来たんですよね?」
「アルケーは余計ですけど、そうですね」
「私の傍に居てくれるって言う事は、選出が済んでからも、凄ーくもの凄ーく頼っても良いですか?」
私が向かい合うミスティコさんにそう尋ねると、ミスティコさんは花が開くみたいに笑顔になった。ミスティコさんの緑茶の様な爽やかな香りが少し強まる。
「・・私が居なくなったら、誰がアルケーを止めるんです?」
「う、そうですね。私では到底無理です」
私の答えにミスティコさんは「ふふ」と笑うと、私に身体を寄せて柔らかく抱き締めた。
雛を羽の下に守る親鳥みたいに。
「『その時が来るまで』頼って下さい」
『その時』・・私が元の世界に還るまで、と言う事だろう。私はミスティコさんの腕の中で頷いた。
それから、日が傾き始めた頃、アルケーさんがめちゃくちゃ急いで帰って来た。
通常は冷静沈着、柔和なのに息を切らして帰って来たから吃驚したが、私の向かいで何かを書き付けていたミスティコさんは予想していたらしい。玄関の鍵も魔法で開けてリビングに飛び込んで来ると、例の「繁栄と象徴」を読んでいた私をがばっと抱き締めた。
「わッ、お帰りなさい、アルケーさん。そんなに急いで帰って来なくても大丈夫なのに」
「ただいま、オト。私が早くオトに会いたかったから急いで帰って来たんです。それより、仕事を頑張って来たので、ご褒美をいただけませんか?」
ぎゅうぎゅうに私を抱いたまま褒美を強請る。こ、これは安易に「良いですよ」とか言ってはいけないパターンだ。私は「ご褒美ですか?うーん」と考え込む振りをする。
「ただ単に溜まっていた仕事を片付けただろうが。それで褒美を強請るとか、本当に図々しいな」
「ふふ、私が図々しいタイプなら、仕事にかこつけて、新婚の私を追い出した東の副司祭は配慮が足りないタイプですね」
げ、始まった。二人を止めなきゃ。私はアルケーさんの腕の中で「アルケーさん、お腹空きませんか?」と努めて明るくそして大きめの声で尋ねた。
「・・そう言えばそうですね。もう食堂も開いている時間ですね。昼食はミスティコが準備してくれたので、夕食は私が取りに行きますね」
「お手伝いしますよ」
「いいえ、ここは『夫』である私にお任せ下さい」
アルケーさんがそう言うと、ミスティコさんが鼻先で嗤った。
アルケーさんが食事を持って来てくれたので、三人で手分けして並べる。
ミスティコさんはスプーンを置いていた手を止めて「東の」とアルケーさんに呼び掛けた。
「お前が居ない間に、俺の一族の話をオオトリ様に話した」
「・・そうですか」
「アルケーさんは、ミスティコさんがオオトリの子孫だって、勿論知ってたんですよね?」
「えぇ、ミスティコの一族は有名ですから。それに髪の色も特徴的ですしね」
アルケーさんは続けて「オトと似た髪色なんて羨ましいを通り越して憎らしい位です」と言って肩を竦めた。
準備が整うと、昼食の時と同じ様に三人で食事を囲む。今日はミックスビーンズの様な豆の入ったシチューっぽい。口に入れると予想よりずっとあっさりしたシチューだった。
私がパクパク口に運んでいると二人の視線を感じ、手を止め正面のアルケーさんに尋ねる。
「あの、私、何か変な事しました?マナー違反とかしてました?」
「いいえ、オトはそうやって食べてる姿も可愛らしいな、と思って見てただけです。ミスティコもそうだと思いますよ」
「もう!そんな事、言われると凄く食べ辛くなるんですけど」
「おい、アルケーいい加減にしろ。こっちが胸焼けする」
そう言いながら、ミスティコさんは乱暴な手つきでパンを千切って隣のアルケーさんの口に放り込んだ。その様子が可笑しくて「あはは」と笑ってしまう。
「おや?オトも仲間に入ります?では、私が食べさせてあげますね」
口の中のパンを飲み込んだアルケーさんは含みの有る言い方をすると、自分のパンを小さめに丁寧な手付きで千切ると私の方へ差し出した。
「・・口を開けて」
アルケーさんは、昼食前に寝室で言った「・・舌を出して」と全く同じトーンで私に口を開けるよう言う。
何故だが、私はまた魔法に掛かったみたいに大人しくなってしまう。アルケーさんは私の様子に嬉しそうに琥珀色の瞳を細めた。
テーブルを挟んでいるのに、アルケーさんの匂いが何故か近くに感じられ、否応無しに寝室での出来事を思い出してしまう。お腹の下辺りがきゅうとなるのを感じた。
落ち着け、私。食事中だ!
私が呆けている間にミスティコさんがアルケーさんの手からパンを奪って、自分の口に放り込んでしまった。あっという間の出来事でアルケーさんもぽかんとしている。
「あ」
「俺は配慮が足りないタイプだからな」
ミスティコさんがにやりと笑う。我慢出来ずに笑うと、アルケーさんは納得行かない様な様子だったが「今日の所は許してあげます」と言い、三人で笑い合った。
こちらに来て、こうやって笑える事に、そしてこうやって傍に居てくれる二人に、心から感謝した夜だった。
「そうなりますが・・でも、あの件に関して知っている者は、一族でも私だけです」
今、ミスティコさんは一族って言った。と、言う事は結構な数のオオトリの子孫が居るのか?
「あの、一族って言う事は、ミスティコさん以外にも何人も子孫が居るんですか?」
「居るには居ますよ。私は分家ですが、本家も合わせると親戚が十何人か」
ほぇー、と間抜けな声が出る。どうやらオオトリの子孫一族は本家、分家に分かれる位には繁栄しているらしい。異世界人との子孫と言う事で差別を受けて、細々生き永らえている、みたいな事にはなっていないらしい。そこは安心した。
「ミスティコさんのご先祖様のオオトリ様って何代位、前なんですか?」
「少なくとも二十数代前です。三十代以上前とも言われています」
ニ十数代前・・と言う事はミスティコさんの一族はそんな昔から脈々と続いている事になる。もしかして結構な名家なのでは?
「もしかしなくても、ミスティコさんの家って由緒正しい家なんですか?」
「まぁ一応、そうなりますね。由緒正しいと言っても俺は分家筋なんですが」
成程、お坊ちゃまだからミスティコさんはナチュラルに態度が偉そうなのか。妙に納得する。
「そっかぁ。ミスティコさんって、お父さんじゃ無くてお坊ちゃまだったんですね」
「どっちも嫌ですけどね」
ミスティコさんが紫の瞳を細めてくすりと笑う。だが、すぐにふっと笑みを消して外で見せる冷たい表情になった。
「私の一族は『オオトリの子孫』と言う立場を利用して権力を得た一族です。何か特別な才覚が有った訳でも無い。ただ『オオトリの血を引いている』、それだけなのに王族も無視出来ない一族になってしまった」
あ、だから第5王子に対しても、あんなに堂々と渡り合えたのか。さっきミスティコさんは「一応名家」みたいなニュアンスだったが、話を聞く限りかなり有力な家柄らしい。
「今の一族は『自分達の力で此処まで来た』と思っている様ですが、元を正せば、オオトリ様のお陰に他ならない。前の当主以外、その事を忘れてしまっているのが実情です」
ミスティコさんは最後の部分は吐き捨てる様に言った。『自分の中にも同じ血が流れているけれど、血縁と認めたくない』そんな思いが伝わって来る。ミスティコさんなりに苦しんでるんだ。
ミスティコさんは真剣な目で私の右手をぎゅっと握る。そして、頭を下げると私の右手の甲を自分の額に押し付けた。
「俺は『オオトリ様』が顕現する事が有ったら、絶対にお仕えしよう、傷付かぬ様お守りしようと心に決めていました」
そこで一旦、ミスティコさんが黙る。
「そして、幸運な事に貴女が現れた。・・どうか私を貴女の傍に」
私は返事をする代わりにミスティコさんの頭を撫でた。サラサラのグレーの髪が指先から流れる。
「・・ありがとうございます。・・お願いします・・なのかな?」
「・・『なのかな?』じゃないですよ。俺の心からの気持ちです。素直に受け取って下さい」
私の手の甲に額を押し付けたままミスティコさんが小さく「全く貴女は・・」と呟く。そして私の手を放してくれた。私も頭を撫でていた手を引っ込める。
ミスティコさんが私の傍で仕える、と言う事はトマリギの選出が終わっても色々お世話になっても良い、と言う事だろうか?
「あの、ミスティコさんって、大司教様からトマリギの選出を一任されて、私とアルケーさんの所に来たんですよね?」
「アルケーは余計ですけど、そうですね」
「私の傍に居てくれるって言う事は、選出が済んでからも、凄ーくもの凄ーく頼っても良いですか?」
私が向かい合うミスティコさんにそう尋ねると、ミスティコさんは花が開くみたいに笑顔になった。ミスティコさんの緑茶の様な爽やかな香りが少し強まる。
「・・私が居なくなったら、誰がアルケーを止めるんです?」
「う、そうですね。私では到底無理です」
私の答えにミスティコさんは「ふふ」と笑うと、私に身体を寄せて柔らかく抱き締めた。
雛を羽の下に守る親鳥みたいに。
「『その時が来るまで』頼って下さい」
『その時』・・私が元の世界に還るまで、と言う事だろう。私はミスティコさんの腕の中で頷いた。
それから、日が傾き始めた頃、アルケーさんがめちゃくちゃ急いで帰って来た。
通常は冷静沈着、柔和なのに息を切らして帰って来たから吃驚したが、私の向かいで何かを書き付けていたミスティコさんは予想していたらしい。玄関の鍵も魔法で開けてリビングに飛び込んで来ると、例の「繁栄と象徴」を読んでいた私をがばっと抱き締めた。
「わッ、お帰りなさい、アルケーさん。そんなに急いで帰って来なくても大丈夫なのに」
「ただいま、オト。私が早くオトに会いたかったから急いで帰って来たんです。それより、仕事を頑張って来たので、ご褒美をいただけませんか?」
ぎゅうぎゅうに私を抱いたまま褒美を強請る。こ、これは安易に「良いですよ」とか言ってはいけないパターンだ。私は「ご褒美ですか?うーん」と考え込む振りをする。
「ただ単に溜まっていた仕事を片付けただろうが。それで褒美を強請るとか、本当に図々しいな」
「ふふ、私が図々しいタイプなら、仕事にかこつけて、新婚の私を追い出した東の副司祭は配慮が足りないタイプですね」
げ、始まった。二人を止めなきゃ。私はアルケーさんの腕の中で「アルケーさん、お腹空きませんか?」と努めて明るくそして大きめの声で尋ねた。
「・・そう言えばそうですね。もう食堂も開いている時間ですね。昼食はミスティコが準備してくれたので、夕食は私が取りに行きますね」
「お手伝いしますよ」
「いいえ、ここは『夫』である私にお任せ下さい」
アルケーさんがそう言うと、ミスティコさんが鼻先で嗤った。
アルケーさんが食事を持って来てくれたので、三人で手分けして並べる。
ミスティコさんはスプーンを置いていた手を止めて「東の」とアルケーさんに呼び掛けた。
「お前が居ない間に、俺の一族の話をオオトリ様に話した」
「・・そうですか」
「アルケーさんは、ミスティコさんがオオトリの子孫だって、勿論知ってたんですよね?」
「えぇ、ミスティコの一族は有名ですから。それに髪の色も特徴的ですしね」
アルケーさんは続けて「オトと似た髪色なんて羨ましいを通り越して憎らしい位です」と言って肩を竦めた。
準備が整うと、昼食の時と同じ様に三人で食事を囲む。今日はミックスビーンズの様な豆の入ったシチューっぽい。口に入れると予想よりずっとあっさりしたシチューだった。
私がパクパク口に運んでいると二人の視線を感じ、手を止め正面のアルケーさんに尋ねる。
「あの、私、何か変な事しました?マナー違反とかしてました?」
「いいえ、オトはそうやって食べてる姿も可愛らしいな、と思って見てただけです。ミスティコもそうだと思いますよ」
「もう!そんな事、言われると凄く食べ辛くなるんですけど」
「おい、アルケーいい加減にしろ。こっちが胸焼けする」
そう言いながら、ミスティコさんは乱暴な手つきでパンを千切って隣のアルケーさんの口に放り込んだ。その様子が可笑しくて「あはは」と笑ってしまう。
「おや?オトも仲間に入ります?では、私が食べさせてあげますね」
口の中のパンを飲み込んだアルケーさんは含みの有る言い方をすると、自分のパンを小さめに丁寧な手付きで千切ると私の方へ差し出した。
「・・口を開けて」
アルケーさんは、昼食前に寝室で言った「・・舌を出して」と全く同じトーンで私に口を開けるよう言う。
何故だが、私はまた魔法に掛かったみたいに大人しくなってしまう。アルケーさんは私の様子に嬉しそうに琥珀色の瞳を細めた。
テーブルを挟んでいるのに、アルケーさんの匂いが何故か近くに感じられ、否応無しに寝室での出来事を思い出してしまう。お腹の下辺りがきゅうとなるのを感じた。
落ち着け、私。食事中だ!
私が呆けている間にミスティコさんがアルケーさんの手からパンを奪って、自分の口に放り込んでしまった。あっという間の出来事でアルケーさんもぽかんとしている。
「あ」
「俺は配慮が足りないタイプだからな」
ミスティコさんがにやりと笑う。我慢出来ずに笑うと、アルケーさんは納得行かない様な様子だったが「今日の所は許してあげます」と言い、三人で笑い合った。
こちらに来て、こうやって笑える事に、そしてこうやって傍に居てくれる二人に、心から感謝した夜だった。
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