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それ程までに私の雛は可愛らしい
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・・夕食の件は、言わなかった方が良かったのか?と言う位、静かな食事になっている。
食事はアルケーさんが運んで来てくれて、配膳が終わると「当然」と言った風にアルケーさんが私の隣に座ろうとするとミスティコさんが「おい」と声を掛けた。
「お前は俺の隣だ」
「・・面白い冗談ですね、と言いたい所ですが、東の副司祭は大層ご立腹のご様子。仕方有りませんね」
アルケーさんはそう言うと、大人しくミスティコさんの隣の席に着いた。アルケーさんは私に笑顔を向けると「どうぞお召し上がり下さい」と食事を勧める。
私の目の前の二人は短くお祈りを捧げると、黙々と食事を始めた。
私も二人に続いて手を合わせ、いただきますをして食べ始める。
・・静かだ。咀嚼音が聞こえるんじゃないかと言う位、静かだ。
この静けさが耐えられなくなり、私は口を開く。
「・・あの、ミスティコさん」
「なんでしょう?」
「オオトリ関連の資料ありがとうございます」
「いえ、お礼を言われるような事は何も。まぁ、お持ちするタイミングは最悪だった様ですが」
「・・えーっと、その・・すいません」
「オオトリ様が謝る事では無いですよ。誰かさんが時と場所を弁えず盛る方が悪い」
アルケーさんが「カチン」と硬い音を立てて、グラスを置いた。よくグラスが割れなかったな、と思う。
隣のミスティコさんは余裕の笑顔で「行儀が悪いぞ」とアルケーさんに言う。
ぐぇぇ・・この空気。
今は、ミスティコさんにどの話題を振っても着地点は「さっきの事に対する恨み言」一択なのかもしれない。
「あぁ、そう言えば、もしお持ちした資料が読めなければ仰って下さい」
ミスティコさんが私の方に視線を向け微笑んだ。
「はい、分かりました」
「読めない場合は、俺が読み聞かせをしますから」
アルケーさんがミスティコさんの言葉にぴくっと反応する。笑顔に見えるけど、目が笑っていない。
「ふふ、忙しい東の副司祭の手を煩わせるのは申し訳無いので、読み聞かせは私にどうぞお任せ下さい」
「オオトリ関連の資料の管理は俺がしている。部外者に触らせるのは抵抗が有る。ご遠慮願おうか」
・・まずい、二人の雰囲気が味覚に影響しているのか段々、夕食の味がしなくなって来た。こういうのを砂を噛むと言うのだろうか。
二人を止めるべく、私はわざとらしく咳払いをする。
「あのですね、お二人の申し出は有り難いですが『トマリギ』候補が選定中なら、少し時間が出来ますよね?その時間で何とか自力で頑張ってみます」
「あぁ、その件ですが、第5王子から二回目の面会要請が来ています」
ミスティコさんは、ナプキンで口元を拭いながらさらりと言ったが、私はちぎったパンを片手に「は?」と間抜けな返事をする。
確かに今日、別れ際に「またお会いしましょう」とは言った。
けど第5王子!「また」の間隔が短すぎやしないか。せっかちか!
アルケーさんが不機嫌を隠さずに、大きな溜息を吐く。
「あんな騒動を起こしといて、よく面会要請出来ますね。その図太さ感心しますね」
「確かに。しかし第5王子は、今回の騒動の責任を取って求婚まで済ませた、と言っている。だから面会位、自由にさせろと」
ミスティコさんの一言に、私はフォークを落としそうになる。アルケーさんも一瞬、目を丸くしたが、すぐにいつもの表情に戻った。
「ほぅ、それは驚きですね。東の副司祭、そう言った話はオオトリ様からお聞き及びでしたか?」
「残念ながら全くお話しいただけておりません。北の副司祭」
二人の視線が私に集中する。どうしてこんな大切な事を黙っていたんだ、と言う空気をビシバシ感じる。
・・第5王子の求婚って「黒髪の子が見たい」とか言ってたアレの事なんだろう、多分。えぇ、あれって求婚だったの?マジか・・。
第5王子に言われた事をそのまま伝えて良いものか、と悩む。
数秒悩んだ結果、面倒な事になりそうな予感がしたので、うやむやにして自室に逃げる事にした。私はそそくさとナプキンで口を拭う。
「ご馳走様でした。第5王子のお話は、また機会を改めて・・」
「お待ち下さい。オオトリ様」
ぴしゃりとミスティコさんが言う。続けて、アルケーさんがゆっくりした調子で口を開く。
「ミスティコの言う通りです。そんなに慌ててどうされました?何か不都合な点でも?」
「いえ、何も無いです・・」
「でしたら、どうぞそのまま。改めてお伺いします。第5王子に求婚されたのは本当ですか?」
「そのですね、思い当たる件は有るには有るんですが、あれが求婚なのかどうか分かりかねると言うか。世間話の一つみたいなものかと思ってたんですけど・・未だに求婚だったなんて信じられなくて」
私の超絶歯切れの悪い答えに、ミスティコさんが痺れを切らす。
「オオトリ様の感想は後から伺います。結局、何と言われたんですか?」
「う、その・・第5王子と私の子どもが見たい、と言われました・・」
私がそう言うと、二人とも同じタイミングで物凄く大きな溜息を吐いた。
アルケーさんは唇に指を当てて考え込んでいるし、ミスティコさんはこめかみに指を当てて頭を振っている。呆れた様にミスティコさんが口を開いた。
「それの何処が『世間話』ですか?」
「付き合いたての頃とかに、ふざけてそんな話しません?こっちの世界ではしないんですか?」
「成程分かりました。オオトリ様の世界とではその辺りの認識に相違が有る様です。バシレイアーでは『二人の子どもが欲しい』や『二人の子どもを見たい』は求婚の常套句です。第5王子は正式にオオトリ様に求婚されたのです」
「えぇ!」
私は思わず立ち上がり掛けてテーブルにしたたかに膝を打つ。
驚くと同時に納得出来る部分も有った。
確かに、第5王子が『子どもが見たい』と言った時、護衛の騎士さん達がとてつもなく驚いていた。あれは第5王子が求婚していた所為だったんだ。
「鈍い奴だな!」とキレられたのも、第5王子からしたら求婚しているのに、私の態度が余りにふわふわしていたからか。
「あー・・」
私は頭を抱える。あれか、元の世界で言う所の『あなたの味噌汁が毎朝飲みたい』みたいなやつか。
初日、初見で求婚とか、やっぱり、こっちの人は色々すっ飛ばし過ぎだ。
「悩むのは後にしていただいて、確認ですが、まさか『私も見たい』などと世迷言を仰ってないでしょうね?」
「まさか」
「なら結構。求婚は受けただけで、返事は保留中でよろしいですね?」
「これって、求婚を受けた事になっちゃうんですか?ふわっとした好意の言葉かと思っていたんですが」
「そうですね・・神殿側から、オオトリ様は言葉の意味を勘違いしていたから求婚は無しにして欲しい、と要望を出す事は可能だと思います」
可能かどうかは分からないが、求婚を無しに出来るかもしれない方法が有ると分かって少し安堵する。
すると、ミスティコさんがぐっと身を乗り出して、私の額を人差し指で軽く小突いた。
「ただ、一人の男として言わせて貰いますが、第5王子は勇気を出して求婚したと思います。その第5王子に対して『無かった事にして欲しい』とお願いする事は・・俺はしたくないです」
ミスティコさんの透き通った紫の瞳がじっと私を見詰める。彼の言葉に私はハッとした。
そうだ。ミスティコさんの言う通りだ。今、とんでもなく酷い事をあの真っ直ぐな第5王子にする所だった。
「・・すいません。ミスティコさんの言う通りです。では、求婚に関してはお受けしますが、返事はこれから、と言う事でお願いします」
私がそう言うと、ミスティコさんはソファに身体を預けて「全く」と呟いた。
第5王子に関する事が一段落した様で、私はホッとして冷め切ったお茶に口を付ける。
正面の二人は何か小声で話し合っている。
「出会った日に、求婚するとか『春を呼ぶ王子』は何を考えているのか。お前もお前だ。邪魔が入らなければ羽をもぐ気で居ただろう?」
「ふふ、それ程までに私の雛は可愛らしい、と言う事ですよ、ミスティコ。だからこそ、閉じ込めて置かなければならない」
「・・本当に危険な親鳥だな。お前。オオトリ様に同情する」
食事はアルケーさんが運んで来てくれて、配膳が終わると「当然」と言った風にアルケーさんが私の隣に座ろうとするとミスティコさんが「おい」と声を掛けた。
「お前は俺の隣だ」
「・・面白い冗談ですね、と言いたい所ですが、東の副司祭は大層ご立腹のご様子。仕方有りませんね」
アルケーさんはそう言うと、大人しくミスティコさんの隣の席に着いた。アルケーさんは私に笑顔を向けると「どうぞお召し上がり下さい」と食事を勧める。
私の目の前の二人は短くお祈りを捧げると、黙々と食事を始めた。
私も二人に続いて手を合わせ、いただきますをして食べ始める。
・・静かだ。咀嚼音が聞こえるんじゃないかと言う位、静かだ。
この静けさが耐えられなくなり、私は口を開く。
「・・あの、ミスティコさん」
「なんでしょう?」
「オオトリ関連の資料ありがとうございます」
「いえ、お礼を言われるような事は何も。まぁ、お持ちするタイミングは最悪だった様ですが」
「・・えーっと、その・・すいません」
「オオトリ様が謝る事では無いですよ。誰かさんが時と場所を弁えず盛る方が悪い」
アルケーさんが「カチン」と硬い音を立てて、グラスを置いた。よくグラスが割れなかったな、と思う。
隣のミスティコさんは余裕の笑顔で「行儀が悪いぞ」とアルケーさんに言う。
ぐぇぇ・・この空気。
今は、ミスティコさんにどの話題を振っても着地点は「さっきの事に対する恨み言」一択なのかもしれない。
「あぁ、そう言えば、もしお持ちした資料が読めなければ仰って下さい」
ミスティコさんが私の方に視線を向け微笑んだ。
「はい、分かりました」
「読めない場合は、俺が読み聞かせをしますから」
アルケーさんがミスティコさんの言葉にぴくっと反応する。笑顔に見えるけど、目が笑っていない。
「ふふ、忙しい東の副司祭の手を煩わせるのは申し訳無いので、読み聞かせは私にどうぞお任せ下さい」
「オオトリ関連の資料の管理は俺がしている。部外者に触らせるのは抵抗が有る。ご遠慮願おうか」
・・まずい、二人の雰囲気が味覚に影響しているのか段々、夕食の味がしなくなって来た。こういうのを砂を噛むと言うのだろうか。
二人を止めるべく、私はわざとらしく咳払いをする。
「あのですね、お二人の申し出は有り難いですが『トマリギ』候補が選定中なら、少し時間が出来ますよね?その時間で何とか自力で頑張ってみます」
「あぁ、その件ですが、第5王子から二回目の面会要請が来ています」
ミスティコさんは、ナプキンで口元を拭いながらさらりと言ったが、私はちぎったパンを片手に「は?」と間抜けな返事をする。
確かに今日、別れ際に「またお会いしましょう」とは言った。
けど第5王子!「また」の間隔が短すぎやしないか。せっかちか!
アルケーさんが不機嫌を隠さずに、大きな溜息を吐く。
「あんな騒動を起こしといて、よく面会要請出来ますね。その図太さ感心しますね」
「確かに。しかし第5王子は、今回の騒動の責任を取って求婚まで済ませた、と言っている。だから面会位、自由にさせろと」
ミスティコさんの一言に、私はフォークを落としそうになる。アルケーさんも一瞬、目を丸くしたが、すぐにいつもの表情に戻った。
「ほぅ、それは驚きですね。東の副司祭、そう言った話はオオトリ様からお聞き及びでしたか?」
「残念ながら全くお話しいただけておりません。北の副司祭」
二人の視線が私に集中する。どうしてこんな大切な事を黙っていたんだ、と言う空気をビシバシ感じる。
・・第5王子の求婚って「黒髪の子が見たい」とか言ってたアレの事なんだろう、多分。えぇ、あれって求婚だったの?マジか・・。
第5王子に言われた事をそのまま伝えて良いものか、と悩む。
数秒悩んだ結果、面倒な事になりそうな予感がしたので、うやむやにして自室に逃げる事にした。私はそそくさとナプキンで口を拭う。
「ご馳走様でした。第5王子のお話は、また機会を改めて・・」
「お待ち下さい。オオトリ様」
ぴしゃりとミスティコさんが言う。続けて、アルケーさんがゆっくりした調子で口を開く。
「ミスティコの言う通りです。そんなに慌ててどうされました?何か不都合な点でも?」
「いえ、何も無いです・・」
「でしたら、どうぞそのまま。改めてお伺いします。第5王子に求婚されたのは本当ですか?」
「そのですね、思い当たる件は有るには有るんですが、あれが求婚なのかどうか分かりかねると言うか。世間話の一つみたいなものかと思ってたんですけど・・未だに求婚だったなんて信じられなくて」
私の超絶歯切れの悪い答えに、ミスティコさんが痺れを切らす。
「オオトリ様の感想は後から伺います。結局、何と言われたんですか?」
「う、その・・第5王子と私の子どもが見たい、と言われました・・」
私がそう言うと、二人とも同じタイミングで物凄く大きな溜息を吐いた。
アルケーさんは唇に指を当てて考え込んでいるし、ミスティコさんはこめかみに指を当てて頭を振っている。呆れた様にミスティコさんが口を開いた。
「それの何処が『世間話』ですか?」
「付き合いたての頃とかに、ふざけてそんな話しません?こっちの世界ではしないんですか?」
「成程分かりました。オオトリ様の世界とではその辺りの認識に相違が有る様です。バシレイアーでは『二人の子どもが欲しい』や『二人の子どもを見たい』は求婚の常套句です。第5王子は正式にオオトリ様に求婚されたのです」
「えぇ!」
私は思わず立ち上がり掛けてテーブルにしたたかに膝を打つ。
驚くと同時に納得出来る部分も有った。
確かに、第5王子が『子どもが見たい』と言った時、護衛の騎士さん達がとてつもなく驚いていた。あれは第5王子が求婚していた所為だったんだ。
「鈍い奴だな!」とキレられたのも、第5王子からしたら求婚しているのに、私の態度が余りにふわふわしていたからか。
「あー・・」
私は頭を抱える。あれか、元の世界で言う所の『あなたの味噌汁が毎朝飲みたい』みたいなやつか。
初日、初見で求婚とか、やっぱり、こっちの人は色々すっ飛ばし過ぎだ。
「悩むのは後にしていただいて、確認ですが、まさか『私も見たい』などと世迷言を仰ってないでしょうね?」
「まさか」
「なら結構。求婚は受けただけで、返事は保留中でよろしいですね?」
「これって、求婚を受けた事になっちゃうんですか?ふわっとした好意の言葉かと思っていたんですが」
「そうですね・・神殿側から、オオトリ様は言葉の意味を勘違いしていたから求婚は無しにして欲しい、と要望を出す事は可能だと思います」
可能かどうかは分からないが、求婚を無しに出来るかもしれない方法が有ると分かって少し安堵する。
すると、ミスティコさんがぐっと身を乗り出して、私の額を人差し指で軽く小突いた。
「ただ、一人の男として言わせて貰いますが、第5王子は勇気を出して求婚したと思います。その第5王子に対して『無かった事にして欲しい』とお願いする事は・・俺はしたくないです」
ミスティコさんの透き通った紫の瞳がじっと私を見詰める。彼の言葉に私はハッとした。
そうだ。ミスティコさんの言う通りだ。今、とんでもなく酷い事をあの真っ直ぐな第5王子にする所だった。
「・・すいません。ミスティコさんの言う通りです。では、求婚に関してはお受けしますが、返事はこれから、と言う事でお願いします」
私がそう言うと、ミスティコさんはソファに身体を預けて「全く」と呟いた。
第5王子に関する事が一段落した様で、私はホッとして冷め切ったお茶に口を付ける。
正面の二人は何か小声で話し合っている。
「出会った日に、求婚するとか『春を呼ぶ王子』は何を考えているのか。お前もお前だ。邪魔が入らなければ羽をもぐ気で居ただろう?」
「ふふ、それ程までに私の雛は可愛らしい、と言う事ですよ、ミスティコ。だからこそ、閉じ込めて置かなければならない」
「・・本当に危険な親鳥だな。お前。オオトリ様に同情する」
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