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黒牙の盗賊団
組織運営
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「そんな!僕の可愛いペット達が…」
「仲間割れなどをして、目を離しているからこうなるのですよ。
さあ、大人しく投降し、商人から奪った奴隷を解放して下さい。」
「うるさい!なんでなんだ。
兵士たちはこの蛇にさえ手も足も出なかったんだぞ!
それをなんでお前らなんかが……」
「ああ…貴方はこの国について何も知らないのですね。
先程も言いましたが、この国ではお金を持っている者が偉い。
国王よりも権力が上の者など山ほどいるんですよ。
当然、腕に自信のある者はより権力を持っている人物の護衛を行う。
つまり、貴方が倒した王国兵士というのはただのお飾りに過ぎません。」
「な…!そんな馬鹿な…」
蛇河は絶望したかの様な表情をしていたがすぐに我を取り戻した。
「お前ら…まさか、もう勝った気でいるんじゃないだろうな。
やっぱりただの蛇じゃダメだな…
戦いは信頼できる人に任せるに限るよ。
ねえ、檻本君…催郷君。」
柱の陰から、檻本和馬と催郷雅が姿を現す。
その目に意志は宿っておらず、虚な目をしていた。
毒を体内に入れられて、相当時間が経っているせいか、体は生きているのが不思議なくらい痩せ細っている。
「彼らは僕の友達さ。
僕と同じ世界から来た勇者だよ。
とは言っても、僕よりかは数段劣ってしまうけど君の部下よりかは優秀じゃないかなぁ。
ーーそうだ!試してみようよ。
この2人と君の部下、どっちの方が強いのか。
君が勝ったら僕が奪った奴隷たちを全員解放するし、僕自身もこの国から出て行くよ。それでどう?」
「…それだけでは納得しかねますね。
負けた場合の条件を、勝った方の奴隷になるという風にしましょう。
貴方みたいな人でも仮にも勇者だ。
多少の金額にはなるでしょう。」
「いいよ。その条件受けてあげる。」
まったく馬鹿なやつだ。
まんまと作戦に乗って来た。
『毒蛇顕現』の恐ろしいところは、僕の毒を注入された人間に触れると、そいつからも同じ毒を感染させる事が出来るというところだ。
僕自身の魔力が毒の性質を持つ。
その上、僕が操っている人間には漏れなく魔力を送り込んでいる。
つまり、檻本か催郷のどちらかが相手に触れた瞬間、そいつらは僕の支配下に落ちる。
僕の事を見くびっているからこうなるんだ。
精々、奴隷になる恐怖を味わうことだな。
「それじゃあ、準備はいいかい?」
「ええ、構いませんよ。
そもそも戦いに開始の合図はありませんから。」
「…つくづく癇に障る人だね。…まあいいや。
それじゃあ…始めるよ!」
檻本と催郷が飛び出す。
身体能力は圧倒的にアーロイドとマリアーネの方が上だ。
しかし、2人は体の傷もお構いなしに動き回る。
まるでゾンビと戦っているようだ。
「これは…少し戦いづらいですね…アーロイド!分析は」
「ああ、大まかには出来ているんだが…こいつら、弱点が見つからない。」
「馬鹿な事を言わないで下さい。
生物である限り弱点がない事などありえません。」
「そうは言われても…ーーこれは!うぅぅ…」
「アーロイド、どうかしましたか?
ーーこれは!銃が撃てない…?」
突如、アーロイドは頭を抱え込み、マリアーネは攻撃の手を止めた。
「どうしたのかわからないって様子だね。
教えてあげるよ。
2人の能力は、『監獄《プリズン》』と『催眠《ヒプノシス》』。
2人は気付かない内に暗示をかけられたのさ。
男は脳に…女は攻撃出来ない様にね。
これで君たちは無力。
そして、これでチェックメイトだ。」
4人を囲む様に檻が出現する。
これでは距離を取る事も出来ない。
檻本達がそれぞれに近寄り、頭に手を添える。
その瞬間、アーロイド達はうめき声をあげながら苦しみ出した。
「これで彼らも僕の支配下に落ちる。
残念だったね。
君の負けだよ。
今日から君は僕の奴隷だ!」
「……私の負け…ですか。
ふふ…おかしなことを言いますね。
ちゃんと状況を確認しては如何でしょうか?」
ーーなに…これは、どういう事だ。
僕の毒が効いてない…だと…
「何やってるんだ!この間抜け共!
…もういい、僕が直接やる!」
「おやおや…これは私達以外の4人による戦いではなかったのですか?
貴方が出てくるのはルール違反では?」
「はっ!お前なんてこいつらがいなければなにも出来ないんだろ。
実際、お前はここに来てから一回も戦ってないじゃないか。
この2人さえ僕のものに出来たら勝ちなんだよ!
そんな約束守る必要があるか!」
「そうきましたか…いけませんねえ。
契約を破るとは…
そちらがその気ならば、それ相応の対応をさせて頂きます。」
「お前に何が出来るっていうんだ!この2人はもう僕のものだ!」
蛇川が2人の頭に手を添え、魔力を直接送り込む。
よし!確かに魔力を送り込めた感覚がある。
確実にこいつらは僕の物になったぞ。
2人が目を開けると何かに操られたかのような生気のない目をしていた。
「これで僕の勝ちだ!……あれ?……どうして…」
蛇川は確かに操っていた筈のマリアーネに背後から刺されていた。
腹部を刺された蛇川はそのまま剣を抜かれ、地面に倒れ込む。
「なん…で……確かに…毒を送り込んだ…はずなのに…」
「私のスキルは『組織運営《マネジメント》』。人・物・金を自身が想定したプラン通りに操る能力です。
まず、「目標」を設定し、それに伴い人材など必要なものを準備する。
私はその「目標」を達成するための道筋を計画し、それを実行させることが出来ます。
発動のタイミングは自由。
ただし、最初に考えた計画にある行動以外を実行させることは出来ません。
貴方に操られる場合を計算しておいてよかった。
予想通りの行動を取ってくれたので助かりましたよ。」
なんだ…僕はこいつの掌の上で踊らされていたのか。
まさか、僕の最後がこんなものだなんて…笑えてくるな。
蛇川はそのまま息を引き取った。
この騒動は誰の耳に届くこともなく密かに幕を閉じたのである。
蛇川を倒したリムガルドは中毒性の毒により支配されていた者たちを解放していた。
殆どの者は症状が軽かったので数日間隔離していればなんとかなりそうだったが、檻本と催郷の2人は毒の量が桁違いだったので手の打ちようがない状態だ。
奴隷商から奪われた奴隷達は店へと返却していく。
ただし、無償で働くことは決してせず、最初に金銭を払っていないものからは、きっちりと請求してから引き渡す。
その他のリスランダ王国から連れて来られた者や、身元がわからない者はリムガルドの屋敷で世話をする事になった。
今回の戦いで、リムガルドは個人兵力の重要性を再確認したのである。
アーロイドとマリアーネ以外にも兵はいるが、それでも数は多いにこしたことはないだろう。
国王の意識は戻ったが、王国兵や国王の無力さはこの事件でよくわかった。
オスヴィンという国ではそもそも商人が個人的に契約している兵士がおり、そちらの方が強いので王国兵に頼ることがない。
弱い事はわかっていたが此処までとは思っていなかった。
自分の身を護れるのは自分自身しかいない。
さらに屋敷の警備を固めなければ。
「これで大体は片付きましたね。
…ところで貴方はどうされますか?」
リムガルドが床に座り込んでいる放心状態の脇谷に話しかける。
「この国で勇者と呼ばれる存在はあなた一人になりました。
このまま王宮に残っていれば、それなりには優遇される事でしょう。
この国の兵士たちは弱い。
貴方でも騎士団長くらいにならなれますよ。
ただし、もっと強くなりたければ私の元へ来なさい。
私の兵となり、その力を存分に振るいなさい。
ちょうど戦力が欲しくなったところです。」
リムガルドから手を差し伸べられる。
この男は蛇川くんを殺した男だ…友達の敵…
そのはずなのに、なぜだか恨めない。
分かってるんだ。どっちが悪いかくらい。
ごめん…蛇川くん…僕は、君の敵を取ろうとは思えない。
脇谷はリムガルドの手を取った。
「契約成立と言うことでよろしいですか?」
「はい、僕は今から貴方の兵となり戦います。」
「よろしい。素直な人は好きですよ。」
脇谷はリムガルドの兵となり、勇者という肩書を捨てる。
この日、オスヴィンから勇者が消えた。
「仲間割れなどをして、目を離しているからこうなるのですよ。
さあ、大人しく投降し、商人から奪った奴隷を解放して下さい。」
「うるさい!なんでなんだ。
兵士たちはこの蛇にさえ手も足も出なかったんだぞ!
それをなんでお前らなんかが……」
「ああ…貴方はこの国について何も知らないのですね。
先程も言いましたが、この国ではお金を持っている者が偉い。
国王よりも権力が上の者など山ほどいるんですよ。
当然、腕に自信のある者はより権力を持っている人物の護衛を行う。
つまり、貴方が倒した王国兵士というのはただのお飾りに過ぎません。」
「な…!そんな馬鹿な…」
蛇河は絶望したかの様な表情をしていたがすぐに我を取り戻した。
「お前ら…まさか、もう勝った気でいるんじゃないだろうな。
やっぱりただの蛇じゃダメだな…
戦いは信頼できる人に任せるに限るよ。
ねえ、檻本君…催郷君。」
柱の陰から、檻本和馬と催郷雅が姿を現す。
その目に意志は宿っておらず、虚な目をしていた。
毒を体内に入れられて、相当時間が経っているせいか、体は生きているのが不思議なくらい痩せ細っている。
「彼らは僕の友達さ。
僕と同じ世界から来た勇者だよ。
とは言っても、僕よりかは数段劣ってしまうけど君の部下よりかは優秀じゃないかなぁ。
ーーそうだ!試してみようよ。
この2人と君の部下、どっちの方が強いのか。
君が勝ったら僕が奪った奴隷たちを全員解放するし、僕自身もこの国から出て行くよ。それでどう?」
「…それだけでは納得しかねますね。
負けた場合の条件を、勝った方の奴隷になるという風にしましょう。
貴方みたいな人でも仮にも勇者だ。
多少の金額にはなるでしょう。」
「いいよ。その条件受けてあげる。」
まったく馬鹿なやつだ。
まんまと作戦に乗って来た。
『毒蛇顕現』の恐ろしいところは、僕の毒を注入された人間に触れると、そいつからも同じ毒を感染させる事が出来るというところだ。
僕自身の魔力が毒の性質を持つ。
その上、僕が操っている人間には漏れなく魔力を送り込んでいる。
つまり、檻本か催郷のどちらかが相手に触れた瞬間、そいつらは僕の支配下に落ちる。
僕の事を見くびっているからこうなるんだ。
精々、奴隷になる恐怖を味わうことだな。
「それじゃあ、準備はいいかい?」
「ええ、構いませんよ。
そもそも戦いに開始の合図はありませんから。」
「…つくづく癇に障る人だね。…まあいいや。
それじゃあ…始めるよ!」
檻本と催郷が飛び出す。
身体能力は圧倒的にアーロイドとマリアーネの方が上だ。
しかし、2人は体の傷もお構いなしに動き回る。
まるでゾンビと戦っているようだ。
「これは…少し戦いづらいですね…アーロイド!分析は」
「ああ、大まかには出来ているんだが…こいつら、弱点が見つからない。」
「馬鹿な事を言わないで下さい。
生物である限り弱点がない事などありえません。」
「そうは言われても…ーーこれは!うぅぅ…」
「アーロイド、どうかしましたか?
ーーこれは!銃が撃てない…?」
突如、アーロイドは頭を抱え込み、マリアーネは攻撃の手を止めた。
「どうしたのかわからないって様子だね。
教えてあげるよ。
2人の能力は、『監獄《プリズン》』と『催眠《ヒプノシス》』。
2人は気付かない内に暗示をかけられたのさ。
男は脳に…女は攻撃出来ない様にね。
これで君たちは無力。
そして、これでチェックメイトだ。」
4人を囲む様に檻が出現する。
これでは距離を取る事も出来ない。
檻本達がそれぞれに近寄り、頭に手を添える。
その瞬間、アーロイド達はうめき声をあげながら苦しみ出した。
「これで彼らも僕の支配下に落ちる。
残念だったね。
君の負けだよ。
今日から君は僕の奴隷だ!」
「……私の負け…ですか。
ふふ…おかしなことを言いますね。
ちゃんと状況を確認しては如何でしょうか?」
ーーなに…これは、どういう事だ。
僕の毒が効いてない…だと…
「何やってるんだ!この間抜け共!
…もういい、僕が直接やる!」
「おやおや…これは私達以外の4人による戦いではなかったのですか?
貴方が出てくるのはルール違反では?」
「はっ!お前なんてこいつらがいなければなにも出来ないんだろ。
実際、お前はここに来てから一回も戦ってないじゃないか。
この2人さえ僕のものに出来たら勝ちなんだよ!
そんな約束守る必要があるか!」
「そうきましたか…いけませんねえ。
契約を破るとは…
そちらがその気ならば、それ相応の対応をさせて頂きます。」
「お前に何が出来るっていうんだ!この2人はもう僕のものだ!」
蛇川が2人の頭に手を添え、魔力を直接送り込む。
よし!確かに魔力を送り込めた感覚がある。
確実にこいつらは僕の物になったぞ。
2人が目を開けると何かに操られたかのような生気のない目をしていた。
「これで僕の勝ちだ!……あれ?……どうして…」
蛇川は確かに操っていた筈のマリアーネに背後から刺されていた。
腹部を刺された蛇川はそのまま剣を抜かれ、地面に倒れ込む。
「なん…で……確かに…毒を送り込んだ…はずなのに…」
「私のスキルは『組織運営《マネジメント》』。人・物・金を自身が想定したプラン通りに操る能力です。
まず、「目標」を設定し、それに伴い人材など必要なものを準備する。
私はその「目標」を達成するための道筋を計画し、それを実行させることが出来ます。
発動のタイミングは自由。
ただし、最初に考えた計画にある行動以外を実行させることは出来ません。
貴方に操られる場合を計算しておいてよかった。
予想通りの行動を取ってくれたので助かりましたよ。」
なんだ…僕はこいつの掌の上で踊らされていたのか。
まさか、僕の最後がこんなものだなんて…笑えてくるな。
蛇川はそのまま息を引き取った。
この騒動は誰の耳に届くこともなく密かに幕を閉じたのである。
蛇川を倒したリムガルドは中毒性の毒により支配されていた者たちを解放していた。
殆どの者は症状が軽かったので数日間隔離していればなんとかなりそうだったが、檻本と催郷の2人は毒の量が桁違いだったので手の打ちようがない状態だ。
奴隷商から奪われた奴隷達は店へと返却していく。
ただし、無償で働くことは決してせず、最初に金銭を払っていないものからは、きっちりと請求してから引き渡す。
その他のリスランダ王国から連れて来られた者や、身元がわからない者はリムガルドの屋敷で世話をする事になった。
今回の戦いで、リムガルドは個人兵力の重要性を再確認したのである。
アーロイドとマリアーネ以外にも兵はいるが、それでも数は多いにこしたことはないだろう。
国王の意識は戻ったが、王国兵や国王の無力さはこの事件でよくわかった。
オスヴィンという国ではそもそも商人が個人的に契約している兵士がおり、そちらの方が強いので王国兵に頼ることがない。
弱い事はわかっていたが此処までとは思っていなかった。
自分の身を護れるのは自分自身しかいない。
さらに屋敷の警備を固めなければ。
「これで大体は片付きましたね。
…ところで貴方はどうされますか?」
リムガルドが床に座り込んでいる放心状態の脇谷に話しかける。
「この国で勇者と呼ばれる存在はあなた一人になりました。
このまま王宮に残っていれば、それなりには優遇される事でしょう。
この国の兵士たちは弱い。
貴方でも騎士団長くらいにならなれますよ。
ただし、もっと強くなりたければ私の元へ来なさい。
私の兵となり、その力を存分に振るいなさい。
ちょうど戦力が欲しくなったところです。」
リムガルドから手を差し伸べられる。
この男は蛇川くんを殺した男だ…友達の敵…
そのはずなのに、なぜだか恨めない。
分かってるんだ。どっちが悪いかくらい。
ごめん…蛇川くん…僕は、君の敵を取ろうとは思えない。
脇谷はリムガルドの手を取った。
「契約成立と言うことでよろしいですか?」
「はい、僕は今から貴方の兵となり戦います。」
「よろしい。素直な人は好きですよ。」
脇谷はリムガルドの兵となり、勇者という肩書を捨てる。
この日、オスヴィンから勇者が消えた。
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