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それぞれの行方
解釈
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安藤は見知らぬ建物で目を覚ます。
ここ、何処だろう?
確か王国兵の人に襲われそうになって、それで…
じゃあ、此処はあの世ってこと?
思ってたのと随分違うなぁ。
何かもっと殺風景だと思ってたのに、なんだかお金持ちの屋敷みたい。
自分で舌を噛んだ事までしか覚えていない安藤は、あの世だと思い込んでいる。
辺り一面、金色の装飾品が飾られており、まさしく豪邸といった感じの雰囲気であの世のイメージとはかけ離れている。
「あら、目が覚めたのね。」
不意に声を掛けられ振り返る。
「あ…えっと…私を助けて下さったんですか?
ありがとうございます。」
「別にいいわよ。貴方たちに用事があって探してただけから。
さてと、私の名前はビビアン・グレモアナ。
趣味はお金集め、特技は魔法。
この世界に存在する魔法大半は使う事が出来るわ。
はら、貴方の番よ。」
「えっ…え~と…」
「自己紹介よ、自己紹介。
知らない人同士が顔を合わせてまずやる事といたったそれくらいでしょ。」
「…はい。えっと…私は安藤桜と言います。
趣味は読書で特技は…特にないです。」
「それだけ?」
「私って本当になんにも出来なくて…人に迷惑かけてばっかりだから…」
ずいぶん消極的な子ねえ。どうやってここまで来たのかしら?
「ふ~ん。そういえば、貴方お仲間がもう一人いる筈よね。
確か音宮響だったっけ?彼は今どこにいるの?」
「音宮くん…私を庇って…それでーー」
安藤はここに来るまでの経緯を話した。
異世界から来たこと、王国兵から逃ている道中で起きた出来事、そして音宮が自身の身代わりとなってセルジールに捉えられてしまった事も。
「成程ねぇ、よくわかったわ。桜ちゃんだっけ?多分だけと、その音宮って子まだ捕まってないわよ。私が入手した情報でも逃亡している勇者は2人って言ってたし、王国兵たちも彼の事を探し回ってるみたいだった。きっと貴方を逃がした後、どうにかして自分も逃げきったのね。」
「そうなんですか!良かったぁ。」
「桜ちゃん、貴方彼の行先とか何か聞いてる?」
安藤は首を横に振る。
「そっか。だとすると手掛かりは何もなしか…。」
「音宮君になにか用事でもあるんですか?」
「う~ん。まあね。ちょっとしたお願い事を聞いてくれないかと思って。
…そうだ!いい事思い付いた!
桜ちゃん。音宮君と合流するまでの間、私と一緒に行動しない?
その代わり、音宮くんと合流出来たら私のお願い事聞くように説得して欲しいんだけど…」
「………お願い事の内容は何ですか?私、音宮君にこれ以上迷惑かけたくない。
もう、誰かに頼って生きていくのは嫌なんです。だから…ごめんなさい。
折角ですけど、私はこれから一人で旅をします。
助けて下さりありがとうございました。」
安藤は身支度を整え、部屋から出ようとする。
「人に迷惑を掛けたくないから自分で舌を噛んだの?
そんな行動しか出来ないのなら貴方間違えてるわ。
いい、自害するっていうのは今迄貴方のために行動してきてくれた人たち全員を裏切る行動なのよ。
そんな事も理解できてない人間が一人で旅をしたってまた同じことを繰り返すだけ。やめておきなさい。貴方は一人でなにかを出来るような人間じゃない。」
「そんなこと…わかってますよ。
だけど、音宮くんもロドルフさんも…この世界に来て関わった人たち全員が私のせいで傷ついてしまうんです。それなら私なんていない方がいいに決まってるじゃないですか!」
「なんでそこで自分が強くなろうとは思わないの。
楽な方へと逃げてるだけじゃない。
助けて貰ったんだから次は自分が助ける。これが一番の恩返しよ。
それに、音宮って子はどう考えてるか知らないけど、ロドルフって人からは伝言預かってたわよ。「またいつでも村に来い」ってさ。
みんな待ってるそうよ。貴方、随分好かれてるみたいね。」
「ロドルフさん達が…そんな…私、迷惑かけただけなのに…」
安藤の目から大粒の涙がボロボロと零れ落ちていく。
声を出しながら暫くの間泣き続けた。
「ビビアンさん…私って強くなれますか?」
「そうねえ…私のスキルは『感知《サーチ》』って言うんだけど、これを聞いて桜ちゃんはどう思った?能力はどんなのかな?とか簡単なのでいいから考えて。」
「えっと、敵の居場所を突き止めたりする能力ですか?」
「まあ、そんなものよね。
私も若い頃はこのスキルで出来る事は隠れている敵を見つけるみたいな戦闘には全然役に立たないスキルだと思ってたの。だから、必死に魔法を勉強したわ。
女だから弱いだの役に立たないって思われるのは嫌だったから。
魔法は他の人よりも少しできるくらいだったけど自信があった。
だけど、魔法だけではどうにもならない壁がある。
修練さえすれば誰でも覚えられる魔法と個別に与えられるスキル。
どっちが強いかなんて明白よね。2つにはそれ程の差があるわ。
だから私は自分のスキルを見直す事にした。
スキルは解釈次第で出来る事が増えてくるわ。」
安藤は自分が種から樹木を出せるようになったことを思い出す。
たしかに、開花という単語をつぼみから花まで成長させるものだと捉えていたのを音宮が別の視点から考察したことで手に入れた能力だ。
「身に覚えがあるみたいね。名前だけで弱いスキルだと思い込まないで。
私の場合、感知できる物は人だけではないと定義する事で、大地に流れる地脈や大気中に溢れる魔力の存在を感知し、その力を借りて魔法を使っているわ。
私一人の魔力ではないから属性にも限度がないし魔力も大気中にある限りは使い続ける事が出来る。これが私の力の秘密。
桜ちゃんのスキルにだって別の使い方が必ずある筈。」
「…あの!私に戦い方を教えてくれませんか?」
「別にそれは構わないけど、なんの交換条件もなく教えたりはしないわ。
条件はさっきも言ったけど、音宮響に私のお願い事を聞かせるよう協力する事。
内容は今は言えない。それでもいいなら修行をつけてあげる。」
「…わかりました。でも、私が手伝うのはお願い事を聞かせるところまでです。
音宮君が嫌がったり、誰かと戦うみたいな事だったら私が代わります。
だから、ビビアンさんが頼れるくらいに私を強くしてください。」
そんな物騒な頼みごとをするつもりもないのだけれど…
まあ、いいか。
やる気になってるみたいだし。
「じゃあ、厳しくいくからね。
泣き言は言わないように。」
ここ、何処だろう?
確か王国兵の人に襲われそうになって、それで…
じゃあ、此処はあの世ってこと?
思ってたのと随分違うなぁ。
何かもっと殺風景だと思ってたのに、なんだかお金持ちの屋敷みたい。
自分で舌を噛んだ事までしか覚えていない安藤は、あの世だと思い込んでいる。
辺り一面、金色の装飾品が飾られており、まさしく豪邸といった感じの雰囲気であの世のイメージとはかけ離れている。
「あら、目が覚めたのね。」
不意に声を掛けられ振り返る。
「あ…えっと…私を助けて下さったんですか?
ありがとうございます。」
「別にいいわよ。貴方たちに用事があって探してただけから。
さてと、私の名前はビビアン・グレモアナ。
趣味はお金集め、特技は魔法。
この世界に存在する魔法大半は使う事が出来るわ。
はら、貴方の番よ。」
「えっ…え~と…」
「自己紹介よ、自己紹介。
知らない人同士が顔を合わせてまずやる事といたったそれくらいでしょ。」
「…はい。えっと…私は安藤桜と言います。
趣味は読書で特技は…特にないです。」
「それだけ?」
「私って本当になんにも出来なくて…人に迷惑かけてばっかりだから…」
ずいぶん消極的な子ねえ。どうやってここまで来たのかしら?
「ふ~ん。そういえば、貴方お仲間がもう一人いる筈よね。
確か音宮響だったっけ?彼は今どこにいるの?」
「音宮くん…私を庇って…それでーー」
安藤はここに来るまでの経緯を話した。
異世界から来たこと、王国兵から逃ている道中で起きた出来事、そして音宮が自身の身代わりとなってセルジールに捉えられてしまった事も。
「成程ねぇ、よくわかったわ。桜ちゃんだっけ?多分だけと、その音宮って子まだ捕まってないわよ。私が入手した情報でも逃亡している勇者は2人って言ってたし、王国兵たちも彼の事を探し回ってるみたいだった。きっと貴方を逃がした後、どうにかして自分も逃げきったのね。」
「そうなんですか!良かったぁ。」
「桜ちゃん、貴方彼の行先とか何か聞いてる?」
安藤は首を横に振る。
「そっか。だとすると手掛かりは何もなしか…。」
「音宮君になにか用事でもあるんですか?」
「う~ん。まあね。ちょっとしたお願い事を聞いてくれないかと思って。
…そうだ!いい事思い付いた!
桜ちゃん。音宮君と合流するまでの間、私と一緒に行動しない?
その代わり、音宮くんと合流出来たら私のお願い事聞くように説得して欲しいんだけど…」
「………お願い事の内容は何ですか?私、音宮君にこれ以上迷惑かけたくない。
もう、誰かに頼って生きていくのは嫌なんです。だから…ごめんなさい。
折角ですけど、私はこれから一人で旅をします。
助けて下さりありがとうございました。」
安藤は身支度を整え、部屋から出ようとする。
「人に迷惑を掛けたくないから自分で舌を噛んだの?
そんな行動しか出来ないのなら貴方間違えてるわ。
いい、自害するっていうのは今迄貴方のために行動してきてくれた人たち全員を裏切る行動なのよ。
そんな事も理解できてない人間が一人で旅をしたってまた同じことを繰り返すだけ。やめておきなさい。貴方は一人でなにかを出来るような人間じゃない。」
「そんなこと…わかってますよ。
だけど、音宮くんもロドルフさんも…この世界に来て関わった人たち全員が私のせいで傷ついてしまうんです。それなら私なんていない方がいいに決まってるじゃないですか!」
「なんでそこで自分が強くなろうとは思わないの。
楽な方へと逃げてるだけじゃない。
助けて貰ったんだから次は自分が助ける。これが一番の恩返しよ。
それに、音宮って子はどう考えてるか知らないけど、ロドルフって人からは伝言預かってたわよ。「またいつでも村に来い」ってさ。
みんな待ってるそうよ。貴方、随分好かれてるみたいね。」
「ロドルフさん達が…そんな…私、迷惑かけただけなのに…」
安藤の目から大粒の涙がボロボロと零れ落ちていく。
声を出しながら暫くの間泣き続けた。
「ビビアンさん…私って強くなれますか?」
「そうねえ…私のスキルは『感知《サーチ》』って言うんだけど、これを聞いて桜ちゃんはどう思った?能力はどんなのかな?とか簡単なのでいいから考えて。」
「えっと、敵の居場所を突き止めたりする能力ですか?」
「まあ、そんなものよね。
私も若い頃はこのスキルで出来る事は隠れている敵を見つけるみたいな戦闘には全然役に立たないスキルだと思ってたの。だから、必死に魔法を勉強したわ。
女だから弱いだの役に立たないって思われるのは嫌だったから。
魔法は他の人よりも少しできるくらいだったけど自信があった。
だけど、魔法だけではどうにもならない壁がある。
修練さえすれば誰でも覚えられる魔法と個別に与えられるスキル。
どっちが強いかなんて明白よね。2つにはそれ程の差があるわ。
だから私は自分のスキルを見直す事にした。
スキルは解釈次第で出来る事が増えてくるわ。」
安藤は自分が種から樹木を出せるようになったことを思い出す。
たしかに、開花という単語をつぼみから花まで成長させるものだと捉えていたのを音宮が別の視点から考察したことで手に入れた能力だ。
「身に覚えがあるみたいね。名前だけで弱いスキルだと思い込まないで。
私の場合、感知できる物は人だけではないと定義する事で、大地に流れる地脈や大気中に溢れる魔力の存在を感知し、その力を借りて魔法を使っているわ。
私一人の魔力ではないから属性にも限度がないし魔力も大気中にある限りは使い続ける事が出来る。これが私の力の秘密。
桜ちゃんのスキルにだって別の使い方が必ずある筈。」
「…あの!私に戦い方を教えてくれませんか?」
「別にそれは構わないけど、なんの交換条件もなく教えたりはしないわ。
条件はさっきも言ったけど、音宮響に私のお願い事を聞かせるよう協力する事。
内容は今は言えない。それでもいいなら修行をつけてあげる。」
「…わかりました。でも、私が手伝うのはお願い事を聞かせるところまでです。
音宮君が嫌がったり、誰かと戦うみたいな事だったら私が代わります。
だから、ビビアンさんが頼れるくらいに私を強くしてください。」
そんな物騒な頼みごとをするつもりもないのだけれど…
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