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始まり
プロローグ
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蕪木高等学校3年1組
ごく普通のどこにでもありふれた学校だ。
クラスは男女合わせて40人。
この日も3年1組は朝礼の時間まで各々自由に時間を潰してた。
友人と話すものもいれば、読書したりスマホを触ったりしているもの、ギリギリに登校してくるものもいた。
そして、最後の生徒が登校してクラスメイトが全員教室に揃ったその瞬間、眩い光に包まれていった。
「なに!なにが起きてるの」「怖い!」
「みんな落ち着いて!」
ガヤガヤとクラス中の生徒が騒いでいる間に、光はより一層輝きを増しクラス全員が包み込まれてしまった。
光が収まった頃、教室には誰一人いなくなっていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
蕪木高等学校3年1組の生徒たちが目を覚ますと、ゲームなどでよく見る兵士の様な姿をした人々に囲まれている。
その背後にいる金の冠を被った、これまた見た事があるような王様が話しかけてくる。
「諸君らは勇者に選ばれた。その力でこの国を救ってはくれないだろうか?」
そんな王の発言に皆戸惑っていると、一人の生徒が声を上げる。
「なに言ってるの?意味わかんない!ここは何処なの?早く帰してよ!」
ギャルの様な見た目をしているが、人望があり成績もよいリーダー的存在、『久野永遠《ひさのとわ》』の発言に、数名のクラスメイトがそうだそうだと騒ぎ出す。
「おいおい、いちいち騒ぐなよ。なあ、おっさん。痛い目見たくなきゃ詳しく説明しな。楽しければ俺はなんでもいいぜえ。」
筋骨隆々の巨体にいかつい顔立ち。普段はあまり学校に来ないが偶然出席していた学校一の不良、『鬼頭拳一《おにがしらけんいち》。』
「あんたみたいな屑にとってはどうでもいいかも知れないけど、私たちはこんな所にいる場合じゃないの。人を殴るしか脳のない猿は黙ってて。」
「口先だけの雌豚が、こんな世界だ。法律なんてもんは存在しねえ。今から襲ってやってもいいんだぞ。クラスメイト全員の前でなぁ!」
2人が睨み合っているなか、クスクスという笑い声が響く。
「誰よ!こんな時に笑ってるのは!」
「いや~だってさあ。君たちこの状況も理解できないの?異世界転移ってやつだよ。
僕たちは今からこの世界を救う勇者になるんだ!やった…異世界は本当にあったんだ!これで…僕も…」
オタクで有名な男子生徒、『蛇川順平《へびかわじゅんぺい》』。
「何言ってるの?気持ち悪い…」
「気持ち悪いとはなんだ!見てろよ…おい!王様!今からスキルとかを調べるんだろ?早く教えてくれ!」
「あ…ああ、勇者諸君よ。「ステータス」と唱えれば皆のスキルがわかる筈だ。」
「なんでそんなことしなきゃいけないのよ!帰してって言ってるでしょ!」
「まあまあ、落ち着いて。今は言われた通りにしよう。それに、この国が本当に困ってて、助ける力が僕たちに有るのだとしたら助けるべきだよ。」
「光輝…わかったわよ…」
しぶしぶといった感じで久野は引き下がる。
クラス一のイケメンであり文武両道、その上性格もよく女子生徒から人気のある『天野光輝《あまのこうき》』の発言により、クラスメイトは落ち着きを取り戻す。
皆が「ステータス」と唱え、自身のスキルを確認している中、一人だけ周囲にいる兵士の様子を伺っている者がいた。
兵士たちは何故俺たちを包囲するように構えているんだ。俺たちを逃さないようにしているようにしか見えない…が、あまり警戒はされていないみたいだ。
勇者として歓迎しているなら包囲などせず、堂々と構えていればいい。
考えすぎかも知れないが、そもそも勇者として国を救うなんてのも面倒だ。
ステータスと呟くとクラスメイト同様に自身のスキルが浮かび上がる。
音宮響《おとみやひびき》 スキル『音響《サウンド》』
スキルが出てくると同時に自然と使い方を理解した。
名前の通り音を響かせる能力か…意外と使えるな。
このスキルがあれば、ここから逃げ出せるかも知れない。
今なら兵士たちの警戒心も薄い。やるしかないか。
国王が国の状況や俺たちに与えられた能力について説明している最中、音宮はひっそりとスキルを発動させた。
「何事だ!…これは、耳が…皆!急いで耳を塞げ!」
「うう…頭が割れそう…」
兵士の声に従い、クラスメイト達は全員耳を塞ぎ始める。
音宮は王の声を利用し、声の響きを増幅させ爆音とすることで自身から周りの目を遠ざけた。
当然、スキルの使用者である自分には効かない。
今なら、兵士たちは見ていない。逃げ出すか
音宮が部屋を出ていくと同時に音が鳴りやむ。
「鳴りやんだか…今のは一体何だったんだ…まあ良い。場内を探り原因を調べよ。」
「「「「はっ!!」」」」
兵士は返事を返すと同時に数人を残し部屋から出て行った。
「勇者の諸君。ここまでの説明は理解出来ただろうか。では改めて、勇者達よ…この国を救ってくれ…えっ!一人足りない?一体どこに?」
国王が勇者達に話している最中の残った兵士から告げられた事実に驚愕する。
1人…2人…3人と人数を数えていく。
39人…確かに一人足りない。
40人召喚した筈だ!一体どこに?
…最初からいなかったのか?
馬鹿な!そんな訳はない。
というか、なんでいなくなった?
先程の説明でなにか気に入らなかったのか?
訳がわからない。
王の頭の中は混乱していた。
過去にこの様な事例は一度としてなかったのだから。
◇◇◇◇◇◇◇
一方、音宮は既に王宮を抜け出し街中を歩き回っていた。
音宮は学年トップクラスで頭が良く、抜かりない性格をしている。
スキルをエコーロケーションのように使い、王宮の情報をいち早く感じ取った音宮は適当な服と兵士の物と思われる布袋から金を少々奪い取っていた。
勝手に連れて来られたんだ。
このくらいしてもバチは当たらないだろう。
王宮から逃げ出したのは、なにもこの国が気に入らないとかそんな理由ではない。
ただ単純に、面倒事に巻き込まれるのが目に見えてわかったからだ。
クラスは全員で40人もいるんだ。
自分一人が抜けてもまだ39人もいる。
それなのに俺がわざわざ世界を救うなんて事をやる必要はない。
俺は面倒事には一切関わらない主義で今まで生きてきた。
運動も勉強もそれなりに出来る方だ。
だが、あまりに出来すぎると委員会やら応援団やらを頼まれる事になるのでどちらもほどほどの成績で留める様に努力してきた。
クラスメイトにも特別な感情を抱く事はなく、特に友達と呼べる人物もいない。
だから奴らがどうなろうと構いやしない。
なんなら、俺の為にその身を賭して精々頑張ってくれとしか思っていない。
あいつらの内一人でもいいから魔王やらなんかを倒したらどうせ元の世界に帰れるのだ。
要は誰かが倒すまで生きていればいいだけの話。
それなら俺は適当な場所で程々の生活を送って帰還を待つだけだ。
音宮は地図を探して街を徘徊していた。
地図さえあれば、大まかな位置を把握でき、拠点を探すのも随分と楽になるからだ。
エコーロケーションで探せない事もないが、広すぎる範囲は疲れるし国全体となれば調べることも出来ないだろう。
さあて、これからどこに向かおうか。
この物語は、音宮響が面倒事を避ける為に世界中から逃げ回る物語。
ごく普通のどこにでもありふれた学校だ。
クラスは男女合わせて40人。
この日も3年1組は朝礼の時間まで各々自由に時間を潰してた。
友人と話すものもいれば、読書したりスマホを触ったりしているもの、ギリギリに登校してくるものもいた。
そして、最後の生徒が登校してクラスメイトが全員教室に揃ったその瞬間、眩い光に包まれていった。
「なに!なにが起きてるの」「怖い!」
「みんな落ち着いて!」
ガヤガヤとクラス中の生徒が騒いでいる間に、光はより一層輝きを増しクラス全員が包み込まれてしまった。
光が収まった頃、教室には誰一人いなくなっていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
蕪木高等学校3年1組の生徒たちが目を覚ますと、ゲームなどでよく見る兵士の様な姿をした人々に囲まれている。
その背後にいる金の冠を被った、これまた見た事があるような王様が話しかけてくる。
「諸君らは勇者に選ばれた。その力でこの国を救ってはくれないだろうか?」
そんな王の発言に皆戸惑っていると、一人の生徒が声を上げる。
「なに言ってるの?意味わかんない!ここは何処なの?早く帰してよ!」
ギャルの様な見た目をしているが、人望があり成績もよいリーダー的存在、『久野永遠《ひさのとわ》』の発言に、数名のクラスメイトがそうだそうだと騒ぎ出す。
「おいおい、いちいち騒ぐなよ。なあ、おっさん。痛い目見たくなきゃ詳しく説明しな。楽しければ俺はなんでもいいぜえ。」
筋骨隆々の巨体にいかつい顔立ち。普段はあまり学校に来ないが偶然出席していた学校一の不良、『鬼頭拳一《おにがしらけんいち》。』
「あんたみたいな屑にとってはどうでもいいかも知れないけど、私たちはこんな所にいる場合じゃないの。人を殴るしか脳のない猿は黙ってて。」
「口先だけの雌豚が、こんな世界だ。法律なんてもんは存在しねえ。今から襲ってやってもいいんだぞ。クラスメイト全員の前でなぁ!」
2人が睨み合っているなか、クスクスという笑い声が響く。
「誰よ!こんな時に笑ってるのは!」
「いや~だってさあ。君たちこの状況も理解できないの?異世界転移ってやつだよ。
僕たちは今からこの世界を救う勇者になるんだ!やった…異世界は本当にあったんだ!これで…僕も…」
オタクで有名な男子生徒、『蛇川順平《へびかわじゅんぺい》』。
「何言ってるの?気持ち悪い…」
「気持ち悪いとはなんだ!見てろよ…おい!王様!今からスキルとかを調べるんだろ?早く教えてくれ!」
「あ…ああ、勇者諸君よ。「ステータス」と唱えれば皆のスキルがわかる筈だ。」
「なんでそんなことしなきゃいけないのよ!帰してって言ってるでしょ!」
「まあまあ、落ち着いて。今は言われた通りにしよう。それに、この国が本当に困ってて、助ける力が僕たちに有るのだとしたら助けるべきだよ。」
「光輝…わかったわよ…」
しぶしぶといった感じで久野は引き下がる。
クラス一のイケメンであり文武両道、その上性格もよく女子生徒から人気のある『天野光輝《あまのこうき》』の発言により、クラスメイトは落ち着きを取り戻す。
皆が「ステータス」と唱え、自身のスキルを確認している中、一人だけ周囲にいる兵士の様子を伺っている者がいた。
兵士たちは何故俺たちを包囲するように構えているんだ。俺たちを逃さないようにしているようにしか見えない…が、あまり警戒はされていないみたいだ。
勇者として歓迎しているなら包囲などせず、堂々と構えていればいい。
考えすぎかも知れないが、そもそも勇者として国を救うなんてのも面倒だ。
ステータスと呟くとクラスメイト同様に自身のスキルが浮かび上がる。
音宮響《おとみやひびき》 スキル『音響《サウンド》』
スキルが出てくると同時に自然と使い方を理解した。
名前の通り音を響かせる能力か…意外と使えるな。
このスキルがあれば、ここから逃げ出せるかも知れない。
今なら兵士たちの警戒心も薄い。やるしかないか。
国王が国の状況や俺たちに与えられた能力について説明している最中、音宮はひっそりとスキルを発動させた。
「何事だ!…これは、耳が…皆!急いで耳を塞げ!」
「うう…頭が割れそう…」
兵士の声に従い、クラスメイト達は全員耳を塞ぎ始める。
音宮は王の声を利用し、声の響きを増幅させ爆音とすることで自身から周りの目を遠ざけた。
当然、スキルの使用者である自分には効かない。
今なら、兵士たちは見ていない。逃げ出すか
音宮が部屋を出ていくと同時に音が鳴りやむ。
「鳴りやんだか…今のは一体何だったんだ…まあ良い。場内を探り原因を調べよ。」
「「「「はっ!!」」」」
兵士は返事を返すと同時に数人を残し部屋から出て行った。
「勇者の諸君。ここまでの説明は理解出来ただろうか。では改めて、勇者達よ…この国を救ってくれ…えっ!一人足りない?一体どこに?」
国王が勇者達に話している最中の残った兵士から告げられた事実に驚愕する。
1人…2人…3人と人数を数えていく。
39人…確かに一人足りない。
40人召喚した筈だ!一体どこに?
…最初からいなかったのか?
馬鹿な!そんな訳はない。
というか、なんでいなくなった?
先程の説明でなにか気に入らなかったのか?
訳がわからない。
王の頭の中は混乱していた。
過去にこの様な事例は一度としてなかったのだから。
◇◇◇◇◇◇◇
一方、音宮は既に王宮を抜け出し街中を歩き回っていた。
音宮は学年トップクラスで頭が良く、抜かりない性格をしている。
スキルをエコーロケーションのように使い、王宮の情報をいち早く感じ取った音宮は適当な服と兵士の物と思われる布袋から金を少々奪い取っていた。
勝手に連れて来られたんだ。
このくらいしてもバチは当たらないだろう。
王宮から逃げ出したのは、なにもこの国が気に入らないとかそんな理由ではない。
ただ単純に、面倒事に巻き込まれるのが目に見えてわかったからだ。
クラスは全員で40人もいるんだ。
自分一人が抜けてもまだ39人もいる。
それなのに俺がわざわざ世界を救うなんて事をやる必要はない。
俺は面倒事には一切関わらない主義で今まで生きてきた。
運動も勉強もそれなりに出来る方だ。
だが、あまりに出来すぎると委員会やら応援団やらを頼まれる事になるのでどちらもほどほどの成績で留める様に努力してきた。
クラスメイトにも特別な感情を抱く事はなく、特に友達と呼べる人物もいない。
だから奴らがどうなろうと構いやしない。
なんなら、俺の為にその身を賭して精々頑張ってくれとしか思っていない。
あいつらの内一人でもいいから魔王やらなんかを倒したらどうせ元の世界に帰れるのだ。
要は誰かが倒すまで生きていればいいだけの話。
それなら俺は適当な場所で程々の生活を送って帰還を待つだけだ。
音宮は地図を探して街を徘徊していた。
地図さえあれば、大まかな位置を把握でき、拠点を探すのも随分と楽になるからだ。
エコーロケーションで探せない事もないが、広すぎる範囲は疲れるし国全体となれば調べることも出来ないだろう。
さあて、これからどこに向かおうか。
この物語は、音宮響が面倒事を避ける為に世界中から逃げ回る物語。
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