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リスランダからの脱出
逆恨み
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「これはこれは、どれも返品を求められている商品ばかり。
傷付ける訳にもいきませんし…さて、どうしたものでしょうか。」
「お前…この状況理解してるのか。僕の命令一つでお前たちの命は終わるんだぞ。
僕はな…お前みたいな格好つけて余裕ぶってるやつが大嫌いなんだ!あいつだってそうだ。音宮のやつ…余裕ぶりやがって…あいつだっていつも一人でいる癖になんで女子に人気あるんだよ!僕となんにも変わらないじゃないか…
ああ…お前のせいで嫌な事思い出しちゃったじゃないか。この責任どうしてくれるの?」
「八つ当たりにしか思えませんが、その音宮とかいう人の気持ちは多少なりと理解できますよ。本当に余裕なんです。貴方みたいに、心に余裕を持てない人間が何をしてこようとも、私の心は何一つ乱されない。」
「お前…本当にむかつくな。…そうだ!先にお前の目の前で仲間の2人を殺そう。お前の言葉が本当か確かめてやるよ。どのくらい心を取り乱さずにいられるのかな。」
「構いませんよ。報酬を貰って仕事を受けた以上、彼らもそれ相応の覚悟はしています。死ぬことなど恐怖に感じていませんよ。」
「…脇谷くん、解除して。」
脇谷が『停止』のスキルを解除する。
『停止』の効果は対象の動きを止めるもの。
このスキルを使った状態ではどんなに強力な力を持っていようと、その場から一歩たりとも動かすことが出来ないのだ。
つまり、2人をリムガルドの目の前で殺すという蛇川の要望を叶える為にはスキルを一度解除する必要がある。
しかし、その隙を見逃す2人ではなかった。
停止のスキルが解除された瞬間、何処からとも無く銃や剣といった様々な武器が現れる。
「身体機能に異常なし、制圧を開始します。」
茶色の髪を束ねた黒服の女性、マリアーネ・ルフスキーが両手に銃を持ち、モンスター目掛けて乱射する。
マリアーネ・ルフスキー
攻撃力 C
防御力 D-
魔力 B
敏捷力 A+
運 C
専用スキル『武器製造《ぶきせいぞう》』
自身が構造を理解している武器を自由自在に製造出来る。
製造された武器は5分で消え、次に使用するまで10分のインターバルが必要となる。
「マリアーネ、最低限の被害で制圧するぞ。
俺が弱点を調べるからその場所を狙え。」
筋骨隆々の巨体を持つスキンヘッドの大男、アーロイド・ゲルハルトが敵の攻撃を躱しながら、モンスターの動きを観察する。
アーロイド・ゲルハルト
攻撃力 B+
防御力 B+
魔力 D-
敏捷力 C
運 C
専用スキル『分析《アナライズ》』
指定した敵の情報を分析する能力。
情報が多ければ多いほど、より詳しく分析する事が出来る。
2人と5体のモンスターによる激戦が繰り広げられる。
「まったく…脇谷くん。君にはがっかりしたよ。」
「ーーそんな!解除してっていったのは蛇川くんじゃないか!」
「なんで動ける状態にしちゃうんだよ。
普通に考えて移動だけさせれるように調整するだろ。
…ほんとうに使えないな…」
「そんこと…僕のスキルじゃ出来ないよ!」
「僕がやれと言ったらやるんだよ。…もういいや…君は用済み。
彼らの後は君の番だよ。残り少ない人生、せめて僕の邪魔だけはしないで。」
「…蛇川くん…本当にどうしちゃったんだよ。日本にいた時の君は、こんなんじゃなかったじゃないか!どうして変わっちゃったの?」
「なにも変わってないよ。ただ、日本では本当の力を出せなかっただけさ。
僕にはこの世界があっている。ここは僕の世界だ!僕が主人公だ!
この世界ではみんなが僕を恐れ、ひれ伏す。僕を馬鹿にするやつなんていない。
この国を支配した後は、僕を馬鹿にしたクラスメイト達を殺しに行くんだ。
殺したい奴は一杯いる。黒海くん達は僕よりのところがあるから見逃してあげるけど他は駄目だ。特に鬼頭は絶対に殺す。あんな奴生きてる価値なんてない。
でも、まずはやっぱり、音宮くんかな。もう生きてるかもわからないけどね。」
「どうしてそんなにクラスメイトを…音宮くんを恨んでるんだい?
確かに鬼頭たちは理解できるけど、他のみんなは何もしてないじゃないか。
音宮くんに関しては普通に僕たちとも話してくれてたし、僕たちの趣味を知っても馬鹿にせずに理解してくれたじゃないか。」
「僕も最初は音宮くんの事を友達だと思っていたさ…でも、彼と話していて僕もみんなと仲良くなれるかもって思ったんだ。そして、僕は前から好きだった児玉さんに告白したんだ。そしたらなんて言われたと思う?キモイから無理だってさ。
僕は聞いたよ。音宮くんとは仲良く話してるのになんで僕とは無理なのって…児玉さんは音宮くんは賢くてスポーツも出来るから僕らとは全然違うんだって。挙句の果てには僕たちなんかが音宮くんに近づくなって言われたよ。彼女たちの間では、僕たちが音宮くんの優しさにつけ込んでるってことになってたみたい。
あいつはその事も知っていたに違いないんだ。
あいつさえいなければ、僕は恥ずかしい思いをしなくて済んだ。
大人しく、学校生活を送ることが出来たんだ!」
「やれやれ、あまりに声が大きいので聞こえてしまいましたが…逆恨みとしか言いようがありませんね。音宮とかいう方が不便に思えて仕方ない。
まあ、私には全く関係のない事ですが…
そろそろ決着をつけさせて貰ってもよろしいですか?
私もそこまで暇なわけでもないので。」
気が付くとモンスターたちは既に制圧され、捕縛されていた。
傷付ける訳にもいきませんし…さて、どうしたものでしょうか。」
「お前…この状況理解してるのか。僕の命令一つでお前たちの命は終わるんだぞ。
僕はな…お前みたいな格好つけて余裕ぶってるやつが大嫌いなんだ!あいつだってそうだ。音宮のやつ…余裕ぶりやがって…あいつだっていつも一人でいる癖になんで女子に人気あるんだよ!僕となんにも変わらないじゃないか…
ああ…お前のせいで嫌な事思い出しちゃったじゃないか。この責任どうしてくれるの?」
「八つ当たりにしか思えませんが、その音宮とかいう人の気持ちは多少なりと理解できますよ。本当に余裕なんです。貴方みたいに、心に余裕を持てない人間が何をしてこようとも、私の心は何一つ乱されない。」
「お前…本当にむかつくな。…そうだ!先にお前の目の前で仲間の2人を殺そう。お前の言葉が本当か確かめてやるよ。どのくらい心を取り乱さずにいられるのかな。」
「構いませんよ。報酬を貰って仕事を受けた以上、彼らもそれ相応の覚悟はしています。死ぬことなど恐怖に感じていませんよ。」
「…脇谷くん、解除して。」
脇谷が『停止』のスキルを解除する。
『停止』の効果は対象の動きを止めるもの。
このスキルを使った状態ではどんなに強力な力を持っていようと、その場から一歩たりとも動かすことが出来ないのだ。
つまり、2人をリムガルドの目の前で殺すという蛇川の要望を叶える為にはスキルを一度解除する必要がある。
しかし、その隙を見逃す2人ではなかった。
停止のスキルが解除された瞬間、何処からとも無く銃や剣といった様々な武器が現れる。
「身体機能に異常なし、制圧を開始します。」
茶色の髪を束ねた黒服の女性、マリアーネ・ルフスキーが両手に銃を持ち、モンスター目掛けて乱射する。
マリアーネ・ルフスキー
攻撃力 C
防御力 D-
魔力 B
敏捷力 A+
運 C
専用スキル『武器製造《ぶきせいぞう》』
自身が構造を理解している武器を自由自在に製造出来る。
製造された武器は5分で消え、次に使用するまで10分のインターバルが必要となる。
「マリアーネ、最低限の被害で制圧するぞ。
俺が弱点を調べるからその場所を狙え。」
筋骨隆々の巨体を持つスキンヘッドの大男、アーロイド・ゲルハルトが敵の攻撃を躱しながら、モンスターの動きを観察する。
アーロイド・ゲルハルト
攻撃力 B+
防御力 B+
魔力 D-
敏捷力 C
運 C
専用スキル『分析《アナライズ》』
指定した敵の情報を分析する能力。
情報が多ければ多いほど、より詳しく分析する事が出来る。
2人と5体のモンスターによる激戦が繰り広げられる。
「まったく…脇谷くん。君にはがっかりしたよ。」
「ーーそんな!解除してっていったのは蛇川くんじゃないか!」
「なんで動ける状態にしちゃうんだよ。
普通に考えて移動だけさせれるように調整するだろ。
…ほんとうに使えないな…」
「そんこと…僕のスキルじゃ出来ないよ!」
「僕がやれと言ったらやるんだよ。…もういいや…君は用済み。
彼らの後は君の番だよ。残り少ない人生、せめて僕の邪魔だけはしないで。」
「…蛇川くん…本当にどうしちゃったんだよ。日本にいた時の君は、こんなんじゃなかったじゃないか!どうして変わっちゃったの?」
「なにも変わってないよ。ただ、日本では本当の力を出せなかっただけさ。
僕にはこの世界があっている。ここは僕の世界だ!僕が主人公だ!
この世界ではみんなが僕を恐れ、ひれ伏す。僕を馬鹿にするやつなんていない。
この国を支配した後は、僕を馬鹿にしたクラスメイト達を殺しに行くんだ。
殺したい奴は一杯いる。黒海くん達は僕よりのところがあるから見逃してあげるけど他は駄目だ。特に鬼頭は絶対に殺す。あんな奴生きてる価値なんてない。
でも、まずはやっぱり、音宮くんかな。もう生きてるかもわからないけどね。」
「どうしてそんなにクラスメイトを…音宮くんを恨んでるんだい?
確かに鬼頭たちは理解できるけど、他のみんなは何もしてないじゃないか。
音宮くんに関しては普通に僕たちとも話してくれてたし、僕たちの趣味を知っても馬鹿にせずに理解してくれたじゃないか。」
「僕も最初は音宮くんの事を友達だと思っていたさ…でも、彼と話していて僕もみんなと仲良くなれるかもって思ったんだ。そして、僕は前から好きだった児玉さんに告白したんだ。そしたらなんて言われたと思う?キモイから無理だってさ。
僕は聞いたよ。音宮くんとは仲良く話してるのになんで僕とは無理なのって…児玉さんは音宮くんは賢くてスポーツも出来るから僕らとは全然違うんだって。挙句の果てには僕たちなんかが音宮くんに近づくなって言われたよ。彼女たちの間では、僕たちが音宮くんの優しさにつけ込んでるってことになってたみたい。
あいつはその事も知っていたに違いないんだ。
あいつさえいなければ、僕は恥ずかしい思いをしなくて済んだ。
大人しく、学校生活を送ることが出来たんだ!」
「やれやれ、あまりに声が大きいので聞こえてしまいましたが…逆恨みとしか言いようがありませんね。音宮とかいう方が不便に思えて仕方ない。
まあ、私には全く関係のない事ですが…
そろそろ決着をつけさせて貰ってもよろしいですか?
私もそこまで暇なわけでもないので。」
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