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リスランダからの脱出
反逆
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「へへへ…この世界はいいなあ。
僕みたいな奴でもこんな可愛い子とお話しできるなんて…」
「なあ、蛇河。こんな事やめないか?
みんな怖がってるみたいだし…」
「うるさい!…脇谷くん、君さあ僕のスキル防げるからって調子に乗ってるんじゃないかなぁ。君を従わせる方法なんていくらでもあるんだよ。」
蛇河の背後から、キマイラが現れる。
「へへへ…この前、奴隷商のところに行ったときに出会ったんだ。
かっこいいだろう。僕、一目惚れしちゃってついテイムしてしまったんだ。
まあ、いいよね。僕って勇者だし。勇者の中でも頭一つ抜けた能力まで持ってるからね。こんな僕に使われてみんな喜んでるはずだよ。」
蛇川の背後の暗闇から多数の目が光り、脇谷を睨み付ける。
あれらは全てモンスターだ。
しかも、奴隷商が高額で売りに出していた希少価値のあるものばかり。
「でも、なんで脇谷くんだけはテイム出来ないんだろうね。
折本くんと滑川くんは簡単に僕の支配下に落ちてくれたのに。」
蛇川順平のスキル『調教師《テイマー》』の効果はモンスターを従わせるのみならず、人間をもその対象に入っていた。
その事を知らなかった同じグループのメンバーは蛇川の裏切りにより、支配下に置かれてしまう。
唯一、脇谷信之だけが『調教師』の効果を受けなかったが、たった一人で抵抗できるはずもなく、生きる屍として蛇川の命令を聞く日々が続いていた。
王宮内は既に蛇川の支配下に落ちてしまっている。
なんせ、国王が真っ先に蛇川の手中へと落ちてしまったのだ。
そこからは雪崩式に王宮内の人間をテイムしていく。
このオスヴィンにおいて、蛇川に逆らえるものは存在しないと思っていた。
屋敷の外が騒がしい。
誰かが騒いでいる様子だ。
「おい!外が騒がしいぞ!なにがあった!」
蛇川が近くにいた兵士に話しかける。
「はっ!どうやら、何者かが抗議をしに来たそうで。
商人街から奴隷を無償で勇者が奪って行ったようだが、国王は何をお考えかとの事です。如何しますか?」
まだ、この王国で僕に逆らうやつがいたのか。
「適当に追い返せ!…そうだ!
拒むようであれば、そいつの店の商品をすべて頂いた後、国外追放にしよう。
見せしめで死刑にしてもいいなあ。うん、そうしよう。」
「はっ!では、その者の財産をすべて奪った後、死刑に処します。」
この国はもうだめだ。
僕は何で蛇川なんかに付いてきたんだろうか。
学校では少し根暗で嫌味な奴ではあったが、他人に危害を加えるようなことは絶対にしない奴だった。
それが、どうして…
「なんだい?脇谷くん。なにかこの僕に言いたいことでも。
君が生きているのは、この世界に来る前からの友人だったってだけだからね。
僕の気まぐれ一つで君の命もなくなるんだよ。
君を殺さないのはこの僕の優しさってわけ。
わかったら、僕に逆らうことなく大人しくしててよね。」
駄目だ。僕では彼を止めることは出来ない。
誰か…蛇川くんを止めてくれ。
蛇川と脇谷が自室に戻ろうとしたその時、王の間の扉が破壊される。
「誰だ!こんなところで暴れている奴は!
ここは王の間だぞ!それを分かっているのか!」
破壊された扉の向こうから3人の人影が現れる。
「アーロイド、兵士たちの状態はどうなっていますか?」
「はい。なにやら洗脳のようなスキルで体を支配されています。
解除方法は今のところ見つかりません。」
「わかりました。洗脳系統のスキルの解決方法は使用者倒すことで大体は解決します。問題ないでしょう。
マリアーネ、準備は出来ていますか?」
「はい。当初の予定通り、準備完了しております。
必要とあらば、緊急時の対応も可能です。」
「それはなにより。では、悪者退治と行きましょうか。
頂いた賃金分の働きはキッチリと行うように。
手を抜くことはこの私が許しませんよ。」
「「はい!!」」
3人がこちらに向かって歩いて来る。
「おい!僕が誰だかわかってるのか!僕は勇者だぞ!」
「ええ、知っていますよ。それがどうかしましたか?」
「は?僕はお前らの為にこの世界を救うように頼まれて来たんだ。
お前らが僕たち勇者に歯向かっていいはずがないだろう!
それに、国王だって僕がしたことになにも文句を言ってないんだ。
お前たちがやってる事は国家転覆だぞ!それでもいいのか!」
「はあ…一体何を言っているのかと思えば、今の勇者はそんな事も知らないのですね。まあ、王国兵たちが教えてくれる筈もないですが、少し考えればわかるものを…
いいですか、勇者とは我々の世界ではただ別世界から来た迷惑な人間に他ならないのです。国王たちが習わしとして数年に一度召喚し、ある程度利用したら処分する。
発現するスキルが強力なだけに、最小限の訓練で利用できる使い捨ての兵士みたいなものです。別に貴方たちに対する敬意なんてものを持ち合わせている人はいませんよ。それに、国家転覆といいますが、この国オスヴィンでは国王などただの飾りに過ぎません。この国では、一番金を稼いだものこそが権力を得ることが出来る。
王は国税を任されただけ。ただの職人に過ぎないのですよ。」
「なにを…言っているんだ…俺は勇者だぞ!選ばれた人間なんだ。
…そうか!わかったぞ。お前ら魔王の手先だな!俺は騙されないぞ!
おい!脇谷!協力しろ。あいつらの動きを止めるんだ!」
「えっ…ああ…うん。」
脇谷がスキル『停止』を発動する。
効果は一定範囲の相手の動きを止めるものだ。
そして、脇谷自身は気付いていないが、このスキルの真髄は相手のスキルを停止する事が出来る点にある。
蛇川のテイムの効果を受けなかったのは、『停止』のスキルが所有者の身の危険を感じ取り、自動的に発動したからである。
「ほう…これは…動けませんね。」
「へへへ…勇者である僕たちに逆らうからこうなるんだ。
僕の可愛いペットたち、出ておいで。食事の時間だよ。」
獅子の頭にしっぽは蛇、背中には翼を生やしたモンスター、キマイラ。
牛の頭に巨大な肉体を誇る、ミノタウロス。
一つ目の巨人、手には棍棒を持つ生物、サイクロプス。
毒を彷彿とさせる紫色の禍々しい液状の怪物、デモンスライム。
誰もが知る伝説上の生物にして頂点、ドラゴン。
蛇川が奴隷商から奪ってきたモンスターが3人を囲んだ。
僕みたいな奴でもこんな可愛い子とお話しできるなんて…」
「なあ、蛇河。こんな事やめないか?
みんな怖がってるみたいだし…」
「うるさい!…脇谷くん、君さあ僕のスキル防げるからって調子に乗ってるんじゃないかなぁ。君を従わせる方法なんていくらでもあるんだよ。」
蛇河の背後から、キマイラが現れる。
「へへへ…この前、奴隷商のところに行ったときに出会ったんだ。
かっこいいだろう。僕、一目惚れしちゃってついテイムしてしまったんだ。
まあ、いいよね。僕って勇者だし。勇者の中でも頭一つ抜けた能力まで持ってるからね。こんな僕に使われてみんな喜んでるはずだよ。」
蛇川の背後の暗闇から多数の目が光り、脇谷を睨み付ける。
あれらは全てモンスターだ。
しかも、奴隷商が高額で売りに出していた希少価値のあるものばかり。
「でも、なんで脇谷くんだけはテイム出来ないんだろうね。
折本くんと滑川くんは簡単に僕の支配下に落ちてくれたのに。」
蛇川順平のスキル『調教師《テイマー》』の効果はモンスターを従わせるのみならず、人間をもその対象に入っていた。
その事を知らなかった同じグループのメンバーは蛇川の裏切りにより、支配下に置かれてしまう。
唯一、脇谷信之だけが『調教師』の効果を受けなかったが、たった一人で抵抗できるはずもなく、生きる屍として蛇川の命令を聞く日々が続いていた。
王宮内は既に蛇川の支配下に落ちてしまっている。
なんせ、国王が真っ先に蛇川の手中へと落ちてしまったのだ。
そこからは雪崩式に王宮内の人間をテイムしていく。
このオスヴィンにおいて、蛇川に逆らえるものは存在しないと思っていた。
屋敷の外が騒がしい。
誰かが騒いでいる様子だ。
「おい!外が騒がしいぞ!なにがあった!」
蛇川が近くにいた兵士に話しかける。
「はっ!どうやら、何者かが抗議をしに来たそうで。
商人街から奴隷を無償で勇者が奪って行ったようだが、国王は何をお考えかとの事です。如何しますか?」
まだ、この王国で僕に逆らうやつがいたのか。
「適当に追い返せ!…そうだ!
拒むようであれば、そいつの店の商品をすべて頂いた後、国外追放にしよう。
見せしめで死刑にしてもいいなあ。うん、そうしよう。」
「はっ!では、その者の財産をすべて奪った後、死刑に処します。」
この国はもうだめだ。
僕は何で蛇川なんかに付いてきたんだろうか。
学校では少し根暗で嫌味な奴ではあったが、他人に危害を加えるようなことは絶対にしない奴だった。
それが、どうして…
「なんだい?脇谷くん。なにかこの僕に言いたいことでも。
君が生きているのは、この世界に来る前からの友人だったってだけだからね。
僕の気まぐれ一つで君の命もなくなるんだよ。
君を殺さないのはこの僕の優しさってわけ。
わかったら、僕に逆らうことなく大人しくしててよね。」
駄目だ。僕では彼を止めることは出来ない。
誰か…蛇川くんを止めてくれ。
蛇川と脇谷が自室に戻ろうとしたその時、王の間の扉が破壊される。
「誰だ!こんなところで暴れている奴は!
ここは王の間だぞ!それを分かっているのか!」
破壊された扉の向こうから3人の人影が現れる。
「アーロイド、兵士たちの状態はどうなっていますか?」
「はい。なにやら洗脳のようなスキルで体を支配されています。
解除方法は今のところ見つかりません。」
「わかりました。洗脳系統のスキルの解決方法は使用者倒すことで大体は解決します。問題ないでしょう。
マリアーネ、準備は出来ていますか?」
「はい。当初の予定通り、準備完了しております。
必要とあらば、緊急時の対応も可能です。」
「それはなにより。では、悪者退治と行きましょうか。
頂いた賃金分の働きはキッチリと行うように。
手を抜くことはこの私が許しませんよ。」
「「はい!!」」
3人がこちらに向かって歩いて来る。
「おい!僕が誰だかわかってるのか!僕は勇者だぞ!」
「ええ、知っていますよ。それがどうかしましたか?」
「は?僕はお前らの為にこの世界を救うように頼まれて来たんだ。
お前らが僕たち勇者に歯向かっていいはずがないだろう!
それに、国王だって僕がしたことになにも文句を言ってないんだ。
お前たちがやってる事は国家転覆だぞ!それでもいいのか!」
「はあ…一体何を言っているのかと思えば、今の勇者はそんな事も知らないのですね。まあ、王国兵たちが教えてくれる筈もないですが、少し考えればわかるものを…
いいですか、勇者とは我々の世界ではただ別世界から来た迷惑な人間に他ならないのです。国王たちが習わしとして数年に一度召喚し、ある程度利用したら処分する。
発現するスキルが強力なだけに、最小限の訓練で利用できる使い捨ての兵士みたいなものです。別に貴方たちに対する敬意なんてものを持ち合わせている人はいませんよ。それに、国家転覆といいますが、この国オスヴィンでは国王などただの飾りに過ぎません。この国では、一番金を稼いだものこそが権力を得ることが出来る。
王は国税を任されただけ。ただの職人に過ぎないのですよ。」
「なにを…言っているんだ…俺は勇者だぞ!選ばれた人間なんだ。
…そうか!わかったぞ。お前ら魔王の手先だな!俺は騙されないぞ!
おい!脇谷!協力しろ。あいつらの動きを止めるんだ!」
「えっ…ああ…うん。」
脇谷がスキル『停止』を発動する。
効果は一定範囲の相手の動きを止めるものだ。
そして、脇谷自身は気付いていないが、このスキルの真髄は相手のスキルを停止する事が出来る点にある。
蛇川のテイムの効果を受けなかったのは、『停止』のスキルが所有者の身の危険を感じ取り、自動的に発動したからである。
「ほう…これは…動けませんね。」
「へへへ…勇者である僕たちに逆らうからこうなるんだ。
僕の可愛いペットたち、出ておいで。食事の時間だよ。」
獅子の頭にしっぽは蛇、背中には翼を生やしたモンスター、キマイラ。
牛の頭に巨大な肉体を誇る、ミノタウロス。
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