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黒牙の盗賊団
新たな戦術
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クロエとファングの話を聞いて考えていた事がある。
彼女は『収集』と言うスキルでどうやって戦っていたのか。
戦闘に利用していたのは明白だ。
なんせ、奪われた後から魔術を使えなくなっていたからだ。
だとすれば、彼女は『収集』を使って魔術を使用していたという事になる。
ここまではファングも理解していただろう。
だが、問題はこの先。なぜ、『収集』で魔術が使用出来るようになったのかだ。
収集というスキルはものを採取し、保存する事に能力だ。
一番初めに思いついたのは、魔術をコレクションするといった手段だ。
これは実際にやっているだろうと思える線だったが、腑に落ちない事もある。
クロエが俺を助ける時に使った光線。
あれは魔術だ。ならばスキルを持ってないクロエには出せない筈。魔術は魔導書を読まなければいけないとセルジールが言っていた。
コレクションするという事は、人の魔術をそのまま採取するので、クロエ自身が魔法を覚える必要はないのだ。しかし、あの光線はスキルを持ってない時に使ったいる。つまり魔術を覚えていなければ出せないものだ。
クロエは一体なにを収集していた。
考えろ…魔法を使うのに必要で今のクロエが持ち合わせていないものはなんだーー
そうか、そういう事なのか。
だとしたら、俺は『空間転移』の使い方を見直す必要がある。
だが、今は試している時間はない。
ぶっつけ本場にはなってしまうが、やるしかない。
こうして音宮はファングとの戦いの場に舞い戻った。
◇◇◇◇◇◇
「お前も懲りねえ奴だな。
死んだふりでもしてりゃあ、逃げ出せただろうに…俺に挑んで来るとはなぁ。
もう、お前の弱点は分かっている。
目で捉えられない程の速度で攻撃すれば良い。ただそれだけだ。」
ファングが身体能力強化スキルを発動する。
「戦いを見ていて、お前の弱点もわかった。
奪ったスキルは一つしか使えないんだろ。
だから今のお前は『粉砕』のスキルを使えない。」
上空に、無数の鉄骨が現れる。
「押し潰されてろ。」
その声を合図に降り注いだ鉄骨は、砂煙を上げながら音宮の周囲を覆うように落下した。
砂煙がクロエのところにまで押し寄せてくる。
避け切っていればファングの勝ち、そうでなければ音宮の勝ち。どっちが勝った。
砂煙が晴れていき、人影が露わになる。
立っていた人物は2人ともだった。
「危なかったが、俺の勝ちだな。
どれだけ物を落とそうとも、絶対に落ちてこない場所がある。…お前がいる場所だよ。
自分には当たらない様に落とすに決まってるよな。誰だってそうする。俺の勝ちだ。」
「わかっているさ。そんな簡単な事を理解してない訳がないだろう。だからこれはちょっとした賭けだったんだ。…なあ、お前そこ息苦しくないか?」
ーーなんだ、体の力が抜けていく
息が苦しい、一体なにをしやがった
クソ!頭も回りゃしねえ
マズい、このままだと意識を奪われる
落ち着け、この感じは体内に毒かなにかが入った時の感覚に似ている。
毒への耐性は持っている方だと思っていたが、俺に効くほどのなにかを使用している。
となると、今の俺に出来る解決策は唯一つ。
奴を速攻で倒し、解毒方法を暴く!
ファングが攻撃を仕掛けるが、動きに先ほどまでの鋭さは感じられず、いとも簡単に躱されてしまう。
「へえ、まだそんなに動けるのか。大したもんだな。
だが、これで効果があることがわかったな。
賭けは俺の勝ちだったってことだ。眠ってろ。」
体の奥底から不快感がこみあげてくる。
なんだ、これは…奴は一体なにをしている。
これはあいつのスキルだっていうのか。
ちくしょう、こんなところで終わるとは…
ファングは意識を失った。
事の一部始終を見ていたクロエは驚愕していた。
まさか、この戦いの中でスキルの新たな使用方法を思いつくとは。
クロエは、大まかにだが音宮が何をしたのかを理解していた。
音宮はあの時、なにかを転移させたのだ。
彼の能力はあくまでもなにかを飛ばすことしか出来ない。
音宮はあの時、ファングの周りから酸素だけを取り除き別の場所へと飛ばした。
その結果、ファングは酸素欠乏症に陥り、意識を失ったのだろう。
恐ろしい能力だ。まるで目に見えない罠を仕掛けられたかのような。
見えなければ回避することも出来ない。
スキルとは、本人の解釈次第でどこまでも能力の幅を広げることが出来る。
要は、スキルの機能が全てではなく、使用者の頭脳によって強くも弱くもなるものだ。
音宮がファングを抱えて、クロエの傍へと転移する。
「お疲れ様。まさかほんとに倒しちゃうなんてね。
お姉さん驚いちゃった。」
「出来るかどうかもわからなかったし、自分で試すわけにもいかないからな。
賭けだった。だが、酸素は俺には見えていないが、確かに存在する物質でこの視界には捉えられている筈だからな。そういう意味で考えれば酸素だけを飛ばすことも可能だと思っただけだ。それよりも、お前そこに立ってろ。スキルを戻す。」
「彼が起きてから、拷問でもして返して貰うんだと思ってたけど違うの?」
「こいつがそう簡単に返すわけがないだろ。
スキルもこいつの中にあるもんだ。
だったら、酸素と同じ要領でスキルも転移させれる筈だ。」
『収集』のスキルをファングからクロエへと転移させる。
その瞬間、音宮の体が膝から崩れ落ちた。
なんだ、この脱力感は
体内から力のすべてを奪われたような感覚だ
「おお~戻った…って、大丈夫?」
「ああ、少し力が抜けただけだ。
それよりも、こいつに止めを刺しておいてくれ。」
「それは別に構わないけど、いいの?スキル奪わなくて。
私のを戻せたってことは、彼のスキルを自分に移すことも可能だと思うのだけれど。
『剥奪』の能力は最強クラスだし、奪っておいて損はないわ。」
「そうしたいところだったんだけどな…どうにもスキルの転移にはなにかしらのデメリットがあるらしい。今回はお前のスキルをもとに戻すだけだったが、それでこれだ。他人のスキルを移すなんてもっと酷い事が起きそうだからやめとくよ。」
「貴方がいいなら、それでいいわ。」
クロエは爪を伸ばし、今度こそ確実に息の根を止めた。
「それじゃあ、行きましょうか?」
「なんでお前と一緒に行くみたいになってんだよ。
助かったんだから別行動でいいだろ。」
「何言ってるの。いい事してあげるって言ったじゃない。
貰っておいて損するものじゃないわよ。それに、貴方結構満身創痍でしょ。
今、敵に襲われたらひとたまりもないんじゃない?
ボディーガードも兼ねて同行してあげるから、一緒に行きましょ。」
正直、この女の事は全く信用していないので一緒に居たくないのだが、今だれかに襲われでもしたらひとたまりもないのも事実だ。
性格はともかく、この女の実力は買っている。
ここは大人しく同行を受け入れるしかないか。
「わかったよ。ありがたく受け入れさせてもらう。」
「あら、素直な子は好きよ。
私はクロエ・ルメイル、よろしくね。
貴方の名前も教えてちょうだい。」
「…音宮奏だ。よろしく。」
彼女は『収集』と言うスキルでどうやって戦っていたのか。
戦闘に利用していたのは明白だ。
なんせ、奪われた後から魔術を使えなくなっていたからだ。
だとすれば、彼女は『収集』を使って魔術を使用していたという事になる。
ここまではファングも理解していただろう。
だが、問題はこの先。なぜ、『収集』で魔術が使用出来るようになったのかだ。
収集というスキルはものを採取し、保存する事に能力だ。
一番初めに思いついたのは、魔術をコレクションするといった手段だ。
これは実際にやっているだろうと思える線だったが、腑に落ちない事もある。
クロエが俺を助ける時に使った光線。
あれは魔術だ。ならばスキルを持ってないクロエには出せない筈。魔術は魔導書を読まなければいけないとセルジールが言っていた。
コレクションするという事は、人の魔術をそのまま採取するので、クロエ自身が魔法を覚える必要はないのだ。しかし、あの光線はスキルを持ってない時に使ったいる。つまり魔術を覚えていなければ出せないものだ。
クロエは一体なにを収集していた。
考えろ…魔法を使うのに必要で今のクロエが持ち合わせていないものはなんだーー
そうか、そういう事なのか。
だとしたら、俺は『空間転移』の使い方を見直す必要がある。
だが、今は試している時間はない。
ぶっつけ本場にはなってしまうが、やるしかない。
こうして音宮はファングとの戦いの場に舞い戻った。
◇◇◇◇◇◇
「お前も懲りねえ奴だな。
死んだふりでもしてりゃあ、逃げ出せただろうに…俺に挑んで来るとはなぁ。
もう、お前の弱点は分かっている。
目で捉えられない程の速度で攻撃すれば良い。ただそれだけだ。」
ファングが身体能力強化スキルを発動する。
「戦いを見ていて、お前の弱点もわかった。
奪ったスキルは一つしか使えないんだろ。
だから今のお前は『粉砕』のスキルを使えない。」
上空に、無数の鉄骨が現れる。
「押し潰されてろ。」
その声を合図に降り注いだ鉄骨は、砂煙を上げながら音宮の周囲を覆うように落下した。
砂煙がクロエのところにまで押し寄せてくる。
避け切っていればファングの勝ち、そうでなければ音宮の勝ち。どっちが勝った。
砂煙が晴れていき、人影が露わになる。
立っていた人物は2人ともだった。
「危なかったが、俺の勝ちだな。
どれだけ物を落とそうとも、絶対に落ちてこない場所がある。…お前がいる場所だよ。
自分には当たらない様に落とすに決まってるよな。誰だってそうする。俺の勝ちだ。」
「わかっているさ。そんな簡単な事を理解してない訳がないだろう。だからこれはちょっとした賭けだったんだ。…なあ、お前そこ息苦しくないか?」
ーーなんだ、体の力が抜けていく
息が苦しい、一体なにをしやがった
クソ!頭も回りゃしねえ
マズい、このままだと意識を奪われる
落ち着け、この感じは体内に毒かなにかが入った時の感覚に似ている。
毒への耐性は持っている方だと思っていたが、俺に効くほどのなにかを使用している。
となると、今の俺に出来る解決策は唯一つ。
奴を速攻で倒し、解毒方法を暴く!
ファングが攻撃を仕掛けるが、動きに先ほどまでの鋭さは感じられず、いとも簡単に躱されてしまう。
「へえ、まだそんなに動けるのか。大したもんだな。
だが、これで効果があることがわかったな。
賭けは俺の勝ちだったってことだ。眠ってろ。」
体の奥底から不快感がこみあげてくる。
なんだ、これは…奴は一体なにをしている。
これはあいつのスキルだっていうのか。
ちくしょう、こんなところで終わるとは…
ファングは意識を失った。
事の一部始終を見ていたクロエは驚愕していた。
まさか、この戦いの中でスキルの新たな使用方法を思いつくとは。
クロエは、大まかにだが音宮が何をしたのかを理解していた。
音宮はあの時、なにかを転移させたのだ。
彼の能力はあくまでもなにかを飛ばすことしか出来ない。
音宮はあの時、ファングの周りから酸素だけを取り除き別の場所へと飛ばした。
その結果、ファングは酸素欠乏症に陥り、意識を失ったのだろう。
恐ろしい能力だ。まるで目に見えない罠を仕掛けられたかのような。
見えなければ回避することも出来ない。
スキルとは、本人の解釈次第でどこまでも能力の幅を広げることが出来る。
要は、スキルの機能が全てではなく、使用者の頭脳によって強くも弱くもなるものだ。
音宮がファングを抱えて、クロエの傍へと転移する。
「お疲れ様。まさかほんとに倒しちゃうなんてね。
お姉さん驚いちゃった。」
「出来るかどうかもわからなかったし、自分で試すわけにもいかないからな。
賭けだった。だが、酸素は俺には見えていないが、確かに存在する物質でこの視界には捉えられている筈だからな。そういう意味で考えれば酸素だけを飛ばすことも可能だと思っただけだ。それよりも、お前そこに立ってろ。スキルを戻す。」
「彼が起きてから、拷問でもして返して貰うんだと思ってたけど違うの?」
「こいつがそう簡単に返すわけがないだろ。
スキルもこいつの中にあるもんだ。
だったら、酸素と同じ要領でスキルも転移させれる筈だ。」
『収集』のスキルをファングからクロエへと転移させる。
その瞬間、音宮の体が膝から崩れ落ちた。
なんだ、この脱力感は
体内から力のすべてを奪われたような感覚だ
「おお~戻った…って、大丈夫?」
「ああ、少し力が抜けただけだ。
それよりも、こいつに止めを刺しておいてくれ。」
「それは別に構わないけど、いいの?スキル奪わなくて。
私のを戻せたってことは、彼のスキルを自分に移すことも可能だと思うのだけれど。
『剥奪』の能力は最強クラスだし、奪っておいて損はないわ。」
「そうしたいところだったんだけどな…どうにもスキルの転移にはなにかしらのデメリットがあるらしい。今回はお前のスキルをもとに戻すだけだったが、それでこれだ。他人のスキルを移すなんてもっと酷い事が起きそうだからやめとくよ。」
「貴方がいいなら、それでいいわ。」
クロエは爪を伸ばし、今度こそ確実に息の根を止めた。
「それじゃあ、行きましょうか?」
「なんでお前と一緒に行くみたいになってんだよ。
助かったんだから別行動でいいだろ。」
「何言ってるの。いい事してあげるって言ったじゃない。
貰っておいて損するものじゃないわよ。それに、貴方結構満身創痍でしょ。
今、敵に襲われたらひとたまりもないんじゃない?
ボディーガードも兼ねて同行してあげるから、一緒に行きましょ。」
正直、この女の事は全く信用していないので一緒に居たくないのだが、今だれかに襲われでもしたらひとたまりもないのも事実だ。
性格はともかく、この女の実力は買っている。
ここは大人しく同行を受け入れるしかないか。
「わかったよ。ありがたく受け入れさせてもらう。」
「あら、素直な子は好きよ。
私はクロエ・ルメイル、よろしくね。
貴方の名前も教えてちょうだい。」
「…音宮奏だ。よろしく。」
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