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第一章 始まり
グループ
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場面はリスランダ王国へと変わる。
現在、王宮でグループ分けが行われていた。
「それでは、各々5人または4人1組となってグループを作ってくれ。その後こちらから各国の情勢や特徴を説明するので好きな国を選ぶと良い。」
天野班
天野光輝《あまのこうき》 『勇者《ブレイバー》』
三井健司《みついけんじ》 『巨大化《ギガント》』
寧々島真琴《ねねしままこと》『千里眼《せんりがん》』
岡莉奈《おかりな》 『旋律《せんりつ》』
池田咲《いけださき》『結界《けっかい》』
所属国…王都リスランダ王国
天野班はバランスの取れたパーティとなった。近距離の三井、遠距離の寧々島と池田、万能型の天野に補助魔法を得意とする岡。
まさしく勇者パーティと言えるバランスだ。
所属する国は、召喚国でもあるリスランダ王国で、全国家の中でも最も大きく騎士団や魔法隊、冒険者ギルドなど全てが揃っており、バランスの取れた兵士の育成を得意としている。
鬼頭班
鬼頭龍一《おにがしらりゅういち》 『鬼人化《きじんか》』
松崎陣《まつざきじん》 『破壊《デストラクション》』
猿山太一《さるやまたいち》 『服従《ふくじゅう》』
前田健太《まえだけんた》 『奇術《トリック》』
所属国…独裁国家デストリオン
鬼頭班は鬼頭の手下がそのまま入ったと言った感じだ。前田はそのスキルに目をつけられて強制加入させられた。
前田のスキル『奇術』は視認した相手を事前に指定した場所や相手の元に飛ばす事が出来る。
一対一に置いて絶大な力を発揮する鬼頭と松崎。その2人が倒した相手を『服従』させ奴隷と出来る猿山。非常に厄介なグループが完成した。
所属国も、武力により成り上がった国家らしく、いつどの国に攻撃を仕掛けてきてもおかしくないそうで、鬼頭達と相性が良い。
聖班
聖星矢《ひじりせいや》 『星光《スターライト》』
郡山深雪《こおりやまみゆき》 『絶対氷結《ブリザード》』
天海楓《あまみかえで》 『四大原素《エレメント》』
牟田口玲奈《むたぐちれな》 『超回復《ヒーラー》』
間京香《はざまきょうか》 『補助《サポート》』
所属国…魔術大国ハーベスティア
聖班は聖の取り巻きの女生徒達で構築されたグループとなった。バランスは決して良くないが、個々のスキルは全員強く、特に遠距離戦となれば勝ち目はないだろう。
女性の方が魔術への適応力が高い傾向があり、その関係上必然的に魔術国家であるハーベスティアに行くことが決まった。
多田班
多田哲也《ただてつや》 『生存《サバイブ》』
三國太一《みくにたいち》 『炎熱剣《ファイヤーブレード》』
三山登《みやまのぼる》 『不倒不屈《ふとうふくつ》』
朝風晴香《あさかぜはるか》 『複製《コピー》』
和泉凪《いずみなぎ》 『能力共鳴《スキルリンク》』
所属国…冒険大国レゼスター
多田の班は、多田や朝風を筆頭に音宮と学校でそこそこ喋っていたメンバーを中心に集められた。女性はサポート型だが、男性陣がそこそこ戦える能力を持っており、戦うとなれば長期戦を強いられるグループだろう。
国は冒険者ギルドが栄えているレゼスターであり、選んだ理由は冒険者になれるので、外に出て音宮を探す事が出来るからだ
黒海班
黒海彰《くろうみあきら》 『夜《よる》』
影山大和《かげやまやまと》 『黒騎士《くろきし》』
馬渡龍馬《まわたりりゅうま》『竜騎手《ドラゴンライダー》』
矢久保麻衣《やくぼまい》『罠創造《トラップクリエイト》』
加賀果穂《かがかほ》 『幻覚《げんかく》』
所属国…闇黒地帯ダリウエル王国
黒海班は、能力の相性で選ばれたメンバーとなった。奇襲向きの能力である男性陣に罠や幻覚といった相手を惑わす事が可能な女性陣の能力はいいコンビネーションだろう。
所属国は日が昇る事のない暗闇の地域にあるダリウエル王国で、特に特徴のない国だが実態を掴ませない不気味さがある。噂だが前王は暗殺により亡くなったらしい。
蛇河班
蛇河純平《へびかわじゅんぺい》 『調教師《テイマー》』
折本和馬《おりもとかずま》 『行動支配《こうどうしはい》』
脇谷伸之《わきたにのぶゆき》 『停止《ていし》』
滑川雅《なめかわみやび》『精神操作《マインドコントロール》』
所属国…奴隷商国オスヴィン
蛇河班は、対人戦で使用されると厄介な能力者が集まってしまった。使用者の性格にも難ありの為、クラスの女子はスキルが判明して以降、一切近付かない様にしている。唯一の救いは、格下だと判断されない限りはスキルが通用しない点だ。
国は奴隷売買が合法で認められており、人間や魔物の奴隷が多く存在するオスヴィンだ。
福島班
福島由依《ふくしまゆい》『絶対防御《パーフェクトシールド》』
羽生眞子《はにゅうまこ》 『反射《リフレクト》』
遠藤香澄《えんどうかすみ》 『雷撃《サンダーボルト》』
川野雫《かわのしずく》 『霧《ミスト》』
大隈大地《おおくまだいち》 『大地《アース》』
所属国…巨大要塞アラスカル帝国
福島班は、福島と仲の良い女子と福島の幼馴染である唯一の男性、大隈で作られたグループだ。基本的には一撃離脱で攻撃を仕掛け、無理をせず徐々に削っていく戦法だろう。
アラスカルは王国でも随一の要塞を誇っており、外敵に攻め入られる事がないと有名な国だ。国内にいれば安全は確保できるだろう。
久野班
久野彩芽《ひさのあやめ》 『賢者《けんじゃ》』
児玉萌《こだまもえ》 『魅了《チャーム》』
稲上千尋《いながみちひろ》 『聖騎士《パラディン》』
神薙紗耶香《かんなぎさやか》 『聖女《せいじょ》』
後藤環《ごとうたまき》 『茨姫《いばらひめ》』
所属国…宗教大国ロマリス
久野班は、個性の強い1軍女子集団が集まったといった感じだ。纏まりはないが個々の能力値は他のグループよりも上だろう。
所属国であるロマリスは協会などが数多く存在し、神をあがめる教徒が多数存在しているとの事だ。信仰が深い人間ばかりである意味、国民の纏まりは一番取れている国らしい。。
グループと所属国が纏まりかけたところに、慌てた様子で兵士が駆け込んできた。
「大変です!安藤桜様がどこにもいません!」
纏まりを見せていたクラスメイトがざわめきだす。
「逃げたんだろ。あいつカスみてえなステータスしてたからな。」
またしても、鬼頭がゲラゲラと笑いながら口を挟んできた。
「いい加減そういう事を言うのはやめろ!心配だとは思わないのか。
何者かに連れ去られたかも知れないのに…」
「思わないねえ。そもそもあんな暗いやつ攫って何になるんだよ。
まあ、下の処理くらいには役立つかもなあ」
「おまえ!」
天野が支給品で貰った剣に手を掛け、鬼頭を睨む。
まさに一触即発といった空気になっていた。
「皆さま、落ち着いて下さい。ここで争ってもなにも起きません。
音宮様の捜索隊も今朝、出発したところです。伝令魔法を使って安藤様の事も探すよう伝えておきますので今はこれで我慢してください。
騎士団長の名に懸けて必ずや見つけ出しますので。」
セルジールが間を取り持ったお陰でなんとか落ち着きを取り戻し、王の話に戻った。
「ではこれより皆には各国に渡って貰う。使者が来ているので道案内は彼らにお願いしてある。よろしく頼むぞ。」
王の背後から、フードを被り顔を隠している使者が現れ、各班の前に降り立った。
「勇者たちよ。皆の活躍を期待しておる。
どうかこの世界を救ってくれ。」
リスランダ王国の王、ディストレイ・リスランダ6世の声とともに勇者たちは各々の国へと渡っていく事となった。
現在、王宮でグループ分けが行われていた。
「それでは、各々5人または4人1組となってグループを作ってくれ。その後こちらから各国の情勢や特徴を説明するので好きな国を選ぶと良い。」
天野班
天野光輝《あまのこうき》 『勇者《ブレイバー》』
三井健司《みついけんじ》 『巨大化《ギガント》』
寧々島真琴《ねねしままこと》『千里眼《せんりがん》』
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まさしく勇者パーティと言えるバランスだ。
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鬼頭班
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前田のスキル『奇術』は視認した相手を事前に指定した場所や相手の元に飛ばす事が出来る。
一対一に置いて絶大な力を発揮する鬼頭と松崎。その2人が倒した相手を『服従』させ奴隷と出来る猿山。非常に厄介なグループが完成した。
所属国も、武力により成り上がった国家らしく、いつどの国に攻撃を仕掛けてきてもおかしくないそうで、鬼頭達と相性が良い。
聖班
聖星矢《ひじりせいや》 『星光《スターライト》』
郡山深雪《こおりやまみゆき》 『絶対氷結《ブリザード》』
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所属国…魔術大国ハーベスティア
聖班は聖の取り巻きの女生徒達で構築されたグループとなった。バランスは決して良くないが、個々のスキルは全員強く、特に遠距離戦となれば勝ち目はないだろう。
女性の方が魔術への適応力が高い傾向があり、その関係上必然的に魔術国家であるハーベスティアに行くことが決まった。
多田班
多田哲也《ただてつや》 『生存《サバイブ》』
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国は冒険者ギルドが栄えているレゼスターであり、選んだ理由は冒険者になれるので、外に出て音宮を探す事が出来るからだ
黒海班
黒海彰《くろうみあきら》 『夜《よる》』
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黒海班は、能力の相性で選ばれたメンバーとなった。奇襲向きの能力である男性陣に罠や幻覚といった相手を惑わす事が可能な女性陣の能力はいいコンビネーションだろう。
所属国は日が昇る事のない暗闇の地域にあるダリウエル王国で、特に特徴のない国だが実態を掴ませない不気味さがある。噂だが前王は暗殺により亡くなったらしい。
蛇河班
蛇河純平《へびかわじゅんぺい》 『調教師《テイマー》』
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国は奴隷売買が合法で認められており、人間や魔物の奴隷が多く存在するオスヴィンだ。
福島班
福島由依《ふくしまゆい》『絶対防御《パーフェクトシールド》』
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グループと所属国が纏まりかけたところに、慌てた様子で兵士が駆け込んできた。
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「逃げたんだろ。あいつカスみてえなステータスしてたからな。」
またしても、鬼頭がゲラゲラと笑いながら口を挟んできた。
「いい加減そういう事を言うのはやめろ!心配だとは思わないのか。
何者かに連れ去られたかも知れないのに…」
「思わないねえ。そもそもあんな暗いやつ攫って何になるんだよ。
まあ、下の処理くらいには役立つかもなあ」
「おまえ!」
天野が支給品で貰った剣に手を掛け、鬼頭を睨む。
まさに一触即発といった空気になっていた。
「皆さま、落ち着いて下さい。ここで争ってもなにも起きません。
音宮様の捜索隊も今朝、出発したところです。伝令魔法を使って安藤様の事も探すよう伝えておきますので今はこれで我慢してください。
騎士団長の名に懸けて必ずや見つけ出しますので。」
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「ではこれより皆には各国に渡って貰う。使者が来ているので道案内は彼らにお願いしてある。よろしく頼むぞ。」
王の背後から、フードを被り顔を隠している使者が現れ、各班の前に降り立った。
「勇者たちよ。皆の活躍を期待しておる。
どうかこの世界を救ってくれ。」
リスランダ王国の王、ディストレイ・リスランダ6世の声とともに勇者たちは各々の国へと渡っていく事となった。
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※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
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