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魔人戦5
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スキル【雑食】…植物系の物を口にした時、その効力を最大限まで引き出す。
このスキルは耐性スキルを得ようとそこら中の草を食べ尽くしている際に発現したスキルだ。
雑食の効果により、草介が剛力の種を食した場合、3分間、増力剤と同等の効果を維持する事が出来る。数を食べればいいという訳ではなく、一粒食べても二粒食べても得られる効果は変わらない。
大蛇《オロチ》が透吾の体に巻きつく。
「大蛇《オロチ》、そのまま締め上げろ。」
「なるほど…これは少し危ないね。でも、僕に仲間がいる事を忘れてないかい?」
次の瞬間、草介目掛けて棍棒が飛んで来る。
辛うじて回避するものの、その隙に大蛇《オロチ》は倒れ、拘束は解除されてしまっていた。
「クソが!避けやがって!」
「いや~油断してた。君がこれ程までに強くなってたなんてね♪甚大、助かったよ。」
今ので仕留めたかったがそう簡単にやらせてはくれないか。まあいい。一番の目的は達成できた。
「【超加速】の速度が前より上がってたね。種が原因としか思えないなぁ。君だけに作用するとなればスキル…発動条件が種を口にすること…か。なるほどね♪」
流石に勘が鋭い。
【雑食】の効果が殆どバレてしまった。
「いいのか?金城さん達はもう逃げ出したぞ。」
先程の戦闘の隙に毒邪龍《ヒュドラ》を使って2人は外に出させて貰った。
この場に残ってるのは魔人2人と俺の3人だけだ。
「気付いてるよ。君が外に出たいって事もね。いいよ、乗ってあげよう。僕も君たちに見せたいスキルがあったんだ。」
大地を操作する以上、辺り一面壁に囲まれてる洞窟内は奴にとって絶対有利の地形。
その程度の事をわからないとは考え難い。
それ程までに強力なスキルを持っているのか…
悩んでいても仕方がない。向こうから乗ってくれるというのだ。どうせ洞窟内に居ても勝ち目は薄い。このチャンス逃すわけにはいかない。
毒邪龍《ヒュドラ》の背を渡ると、草介が戦っていた那覇ダンジョン5階層のビーチに出る。茉央たちはあの洞窟に閉じ込められていたのだ。
「草介さん!倒したんですか?」
ビーチに出ると少し前に出た茉央が駆け寄ってくる。明美は起きてはいるが動けない様子だ。
「いや、まだだ。明美を連れて少し離れた場所に。」
すると草介に続くように巨大化した甚大の手に乗り、透吾が姿を現した。
「それじゃあ続きをやろうか♪【大鯰《おおなまず》】」
ダンジョン内が揺れ動く。
その揺れは凄まじく、まるで地震をマジかで体感しているような感覚だ。
「よく耳にする話だけど、地震は巨大な鯰が原因だとも言われている。これは要石の話から来てるんだろうけど、知ってるかい?鎌倉時代あたりまでは鯰ではなく龍だったらしいよ。まあ、僕の知る限りでは…だけどね♪」
この男、一体何が言いたいんだ?
まさか、この揺れを起こしてるのは——
湖の方面を見ると、巨大な背中が海面から浮き出ている。
「紹介するよ。僕のペットの【大鯰《おおなまず》】。水辺でしか出せないのは難点だが、その分強さは保証するよ♪」
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このスキルは耐性スキルを得ようとそこら中の草を食べ尽くしている際に発現したスキルだ。
雑食の効果により、草介が剛力の種を食した場合、3分間、増力剤と同等の効果を維持する事が出来る。数を食べればいいという訳ではなく、一粒食べても二粒食べても得られる効果は変わらない。
大蛇《オロチ》が透吾の体に巻きつく。
「大蛇《オロチ》、そのまま締め上げろ。」
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次の瞬間、草介目掛けて棍棒が飛んで来る。
辛うじて回避するものの、その隙に大蛇《オロチ》は倒れ、拘束は解除されてしまっていた。
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今ので仕留めたかったがそう簡単にやらせてはくれないか。まあいい。一番の目的は達成できた。
「【超加速】の速度が前より上がってたね。種が原因としか思えないなぁ。君だけに作用するとなればスキル…発動条件が種を口にすること…か。なるほどね♪」
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【雑食】の効果が殆どバレてしまった。
「いいのか?金城さん達はもう逃げ出したぞ。」
先程の戦闘の隙に毒邪龍《ヒュドラ》を使って2人は外に出させて貰った。
この場に残ってるのは魔人2人と俺の3人だけだ。
「気付いてるよ。君が外に出たいって事もね。いいよ、乗ってあげよう。僕も君たちに見せたいスキルがあったんだ。」
大地を操作する以上、辺り一面壁に囲まれてる洞窟内は奴にとって絶対有利の地形。
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それ程までに強力なスキルを持っているのか…
悩んでいても仕方がない。向こうから乗ってくれるというのだ。どうせ洞窟内に居ても勝ち目は薄い。このチャンス逃すわけにはいかない。
毒邪龍《ヒュドラ》の背を渡ると、草介が戦っていた那覇ダンジョン5階層のビーチに出る。茉央たちはあの洞窟に閉じ込められていたのだ。
「草介さん!倒したんですか?」
ビーチに出ると少し前に出た茉央が駆け寄ってくる。明美は起きてはいるが動けない様子だ。
「いや、まだだ。明美を連れて少し離れた場所に。」
すると草介に続くように巨大化した甚大の手に乗り、透吾が姿を現した。
「それじゃあ続きをやろうか♪【大鯰《おおなまず》】」
ダンジョン内が揺れ動く。
その揺れは凄まじく、まるで地震をマジかで体感しているような感覚だ。
「よく耳にする話だけど、地震は巨大な鯰が原因だとも言われている。これは要石の話から来てるんだろうけど、知ってるかい?鎌倉時代あたりまでは鯰ではなく龍だったらしいよ。まあ、僕の知る限りでは…だけどね♪」
この男、一体何が言いたいんだ?
まさか、この揺れを起こしてるのは——
湖の方面を見ると、巨大な背中が海面から浮き出ている。
「紹介するよ。僕のペットの【大鯰《おおなまず》】。水辺でしか出せないのは難点だが、その分強さは保証するよ♪」
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