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いつの間にか成長している
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さて…行くか。
二人の気遣いを無駄にしないよう、休憩室へと足を運ぶ。
美月ちゃんがなんで怒っているのかはわからないが、俺に原因があるのは明らかだ。誠心誠意謝れば許してくれるに違いない。
俺は休憩室にドアを開けた。
————ノックもせずに
今、俺の目の前には下着姿の女性がいる。
仕事でかいた汗を拭き取っている最中であり、ちょうど胸元を拭こうとしていたのか、上の方は少しづれていて何とは言わないが今にも見えてしまいそうだ。
休憩室に入って来た人物が俺だと気付くや否や体を隠すように座り込んでしまう。
「な…なんでこんな所に居るんですか!」
「いや~、親父さん達が行けって言うから…」
「っていうかドア閉めて下さい!」
衝撃的な出来事にドアを閉めるのを忘れていた。美月ちゃんに言われるがままに休憩室のドアを閉める。———内側から。
「なんで中に居るんですか!出てって下さい!!」
近くにある物を投げつけられてしまい、慌てて休憩室を飛び出した。
「さっきのはわざとじゃ無くて…焦っちゃっただけなんだって。」
着替え終わった美月ちゃんと休憩室で話し合う。
美月ちゃんは俺の顔を見ようともせず、ずっと顔を逸らしたままだ。
やっぱりさっきのはまずかったよなぁ。あれじゃあただの変態だ。内側から閉めたのだってわざとじゃない。本当に焦ってとりあえず閉めなきゃと思った結果がアレだ。
暫くの間、思い当たる限りの事を謝り続けるが、彼女の機嫌は一向に治らない。どうしたらいいかわからず、困り果てていると美月ちゃんがようやく口を開いた。
「別に怒ってないですよ。ただ恥ずかしかっただけで…」
「それに関してはほんっとーにごめん。まさか着替えてる最中だと思わなくて。」
「……反省してるなら私の質問に答えて下さい。その……草介さんが連れて来た女の子とは…一体どういう関係ですか?」
なんでそんな事が気になるのかはわからないが、別にこの場に探索者がいるわけでもないし個人情報を明かさない範囲でなら教えてもいいだろう。
「あの子は新しく組む事になったパートナーだよ。今日のボス戦で倒れちゃったから連れて来たんだ。」
「パートナーってそういう……じゃあただの仕事仲間なのかぁ…よかったぁ。」
何かに安堵した様で次第にいつも通りの雰囲気に戻っていく。
「これで良かったの?」
「まあ一番知りたかった事はわかりました。……もう一つだけ質問してもいいですか?」
何を聞くつもりかはわからないが、別に質問くらいならいくらされても構わない。
そう思って美月ちゃんが質問してくるのを持っていると彼女は俺の耳元でポツリと呟く。
「私の裸、どうでしたか?興奮しました?」
「なっ!?」
普段の彼女とは違う妖艶な声色。
彼女の方を振り向くと悪戯が成功した子供のような顔をして休憩室のドアを開けていた。
「また見たかったら言って下さいね。草介さんになら…いいですよ。」
そういうと開いたドアから作業場へと戻って行った。
全く、とんだ小悪魔に育ったものだ。
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二人の気遣いを無駄にしないよう、休憩室へと足を運ぶ。
美月ちゃんがなんで怒っているのかはわからないが、俺に原因があるのは明らかだ。誠心誠意謝れば許してくれるに違いない。
俺は休憩室にドアを開けた。
————ノックもせずに
今、俺の目の前には下着姿の女性がいる。
仕事でかいた汗を拭き取っている最中であり、ちょうど胸元を拭こうとしていたのか、上の方は少しづれていて何とは言わないが今にも見えてしまいそうだ。
休憩室に入って来た人物が俺だと気付くや否や体を隠すように座り込んでしまう。
「な…なんでこんな所に居るんですか!」
「いや~、親父さん達が行けって言うから…」
「っていうかドア閉めて下さい!」
衝撃的な出来事にドアを閉めるのを忘れていた。美月ちゃんに言われるがままに休憩室のドアを閉める。———内側から。
「なんで中に居るんですか!出てって下さい!!」
近くにある物を投げつけられてしまい、慌てて休憩室を飛び出した。
「さっきのはわざとじゃ無くて…焦っちゃっただけなんだって。」
着替え終わった美月ちゃんと休憩室で話し合う。
美月ちゃんは俺の顔を見ようともせず、ずっと顔を逸らしたままだ。
やっぱりさっきのはまずかったよなぁ。あれじゃあただの変態だ。内側から閉めたのだってわざとじゃない。本当に焦ってとりあえず閉めなきゃと思った結果がアレだ。
暫くの間、思い当たる限りの事を謝り続けるが、彼女の機嫌は一向に治らない。どうしたらいいかわからず、困り果てていると美月ちゃんがようやく口を開いた。
「別に怒ってないですよ。ただ恥ずかしかっただけで…」
「それに関してはほんっとーにごめん。まさか着替えてる最中だと思わなくて。」
「……反省してるなら私の質問に答えて下さい。その……草介さんが連れて来た女の子とは…一体どういう関係ですか?」
なんでそんな事が気になるのかはわからないが、別にこの場に探索者がいるわけでもないし個人情報を明かさない範囲でなら教えてもいいだろう。
「あの子は新しく組む事になったパートナーだよ。今日のボス戦で倒れちゃったから連れて来たんだ。」
「パートナーってそういう……じゃあただの仕事仲間なのかぁ…よかったぁ。」
何かに安堵した様で次第にいつも通りの雰囲気に戻っていく。
「これで良かったの?」
「まあ一番知りたかった事はわかりました。……もう一つだけ質問してもいいですか?」
何を聞くつもりかはわからないが、別に質問くらいならいくらされても構わない。
そう思って美月ちゃんが質問してくるのを持っていると彼女は俺の耳元でポツリと呟く。
「私の裸、どうでしたか?興奮しました?」
「なっ!?」
普段の彼女とは違う妖艶な声色。
彼女の方を振り向くと悪戯が成功した子供のような顔をして休憩室のドアを開けていた。
「また見たかったら言って下さいね。草介さんになら…いいですよ。」
そういうと開いたドアから作業場へと戻って行った。
全く、とんだ小悪魔に育ったものだ。
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