58 / 120
2年生
好き、かも……
しおりを挟む
朝食を終えた後、謁見の間にて、フィオーネの父である国王と面会をした。国王はフィオーネによく似た金髪青目をしており、その顔にもフィオーネの面影がある。
「久しいな、マリス。ずいぶん大きくなったじゃないか。もっと近くに来て顔を見せてくれ」
「は、はい」
王立バーバリア学園の卒業生で父と同級生だった国王陛下は、僕にも気さくに話かけてくれる。近くに来てと言われどうしたらいいかわからず戸惑っていた僕を見かねた騎士の一人が、国王の傍まで誘導してくれた。
僕は再び跪いた。
「顔を上げてくれ」
言われたとおり顔を上げる。
「うむ、やっぱり君はリリアンによく似て愛らしい顔をしているな」
「光栄です」
「フィオーネの未来の妻として、日々勉強を頑張っているようだね。他の妃の子たちのお手本になれるよう、これからも頑張ってくれたまえ」
「……はい。精進します」
王との謁見が終わり、妃教育が行われる勉強部屋へと向かう。踏み出す足の一歩一歩がとても重く感じられた。この城の重力は、僕には重たすぎて息苦しい。
(勝手に婚約させられて、フィオーネの『もの』として生きて、僕は男で後継ぎも産めないから、フィオーネと他の誰かが生んだ子供を遠くから眺めるだけ。僕の……マリスの人生は……)
王宮に飼い殺しにされるのも、婚約破棄されてどこかで野垂れ死ぬのも、大して変わらないのではないか。
このままいけばマリスの破滅エンドを回避することはできるが、フィオーネに婚約破棄してもらうことは厳しいという現実が見えてきた。
僕から婚約破棄ができたらどんなにいいかと願ったが、相手は王族だ。誰もが納得する正当な理由が無ければ、こちらから婚約破棄などできるわけない。
仮に僕一人だけの感情で動き、王族の反感を買ってしまったら、父や兄にも迷惑をかけるかもしれない。特に、大好きな兄に迷惑をかけることだけは絶対に避けたい。
僕は今すぐにでも泣きたくなったが、突然廊下で泣きだしたら、僕についてくれている護衛の方をびっくりさせてしまうと思い、なんとか涙を堪えた。
王宮で過ごすことになってから何日が経ち、今日は一日お休みをいただいた。王宮での生活もあと一週間くらいで終わるだろう。それに、いよいよ明日は建国際……夏祭りイベントがある。
そわそわしながら明日のことを考えていると、コツンと窓に何かが当たる音がした。窓の方に目を向けると、窓越しにグランが立っていた。
目が合ったグランは笑いながら手を振った。僕は慌てて窓を開ける。
「よっ!」
「グラン!」
僕の泊まっている部屋は一階にあり、ちょうど中庭に面している。僕はグランに部屋に入るよう促した。
「悪いな」
口ではそう言いながらもグランは遠慮なく部屋に入ってきて、ドカリと勢いよくソファに座った。僕は二人分の紅茶を用意して、グランの隣に座る。
「サンキュ」
「それにしても……本当に第二王子なんだね」
護衛も無しに中庭を自由に歩ける人間は王族くらいなものだろう。といっても、いくら敷地内とはいえ単独行動は危険なので、王族であっても基本は護衛と共に移動するはずなのだが。
「何、俺のこと疑ってたの?」
「そういうわけじゃないけどさ、改めて実感したよ」
「そうかそうか。そりゃ光栄だ」
グランは紅茶を一気に飲み干した。
「ところで、何か僕に用事?」
「いや? 暇だったからさ。今日は例の勉強はねえの?」
「うん。今日と明日はお休みだよ」
「そういや明日は建国際だもんな」
建国際は街中にたくさん屋台が出たり、夕方から花火が上がったりする。そのため、街に住んでいる人たちは準備に忙しいらしい。
「明日の建国際はやっぱりセオと行くのか?」
「えっ!? う、うん。よくわかったね」
セオという単語に思わず動揺してしまう。
「当てずっぽうだったんだけど。お前らってマジでまだ付き合ってねえんだよな?」
「うん、まだ……まだ? いや、まだも何も、今後付き合うかどうかもわかんないし」
「でもマリス、もう完全にセオのこと好きだよな? 顔がリンゴみたいになってるし」
指摘されるとどんどん顔に熱が帯びてくることを自覚させられた。熱くなった顔を片手で仰ぎながら、紅茶を喉に流し込む。
「で、どーなんだよマリス?」
グランはニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべた。
「うん……好き、かも……」
声に出して言ってみると、余計に恥ずかしさが増す。赤かった僕の顔はさらに紅潮しているだろう。
赤い顔を隠すように俯いていると、視界の端にスッと手が伸びてくるのが見えた。
「わっ!」
グランは僕の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。せっかく整えてもらった髪がボサボサだ。
「もう、いきなり何するんだよ!」
「べーつに。じゃあ俺、そろそろ行くわ。お前たちのこと応援してるからさ、進捗報告よろしくな」
「へ!? あ、ちょっと! ま、またね!」
さっさと部屋を出て行ってしまうグランの背中に呼びかける。グランは振り向かずに手だけをひらりと揺らした。
部屋に一人残され、少し寂しい気持ちになる。僕はすっかり冷めた紅茶を飲んだ後、やることがないので昼寝をすることにした。
「久しいな、マリス。ずいぶん大きくなったじゃないか。もっと近くに来て顔を見せてくれ」
「は、はい」
王立バーバリア学園の卒業生で父と同級生だった国王陛下は、僕にも気さくに話かけてくれる。近くに来てと言われどうしたらいいかわからず戸惑っていた僕を見かねた騎士の一人が、国王の傍まで誘導してくれた。
僕は再び跪いた。
「顔を上げてくれ」
言われたとおり顔を上げる。
「うむ、やっぱり君はリリアンによく似て愛らしい顔をしているな」
「光栄です」
「フィオーネの未来の妻として、日々勉強を頑張っているようだね。他の妃の子たちのお手本になれるよう、これからも頑張ってくれたまえ」
「……はい。精進します」
王との謁見が終わり、妃教育が行われる勉強部屋へと向かう。踏み出す足の一歩一歩がとても重く感じられた。この城の重力は、僕には重たすぎて息苦しい。
(勝手に婚約させられて、フィオーネの『もの』として生きて、僕は男で後継ぎも産めないから、フィオーネと他の誰かが生んだ子供を遠くから眺めるだけ。僕の……マリスの人生は……)
王宮に飼い殺しにされるのも、婚約破棄されてどこかで野垂れ死ぬのも、大して変わらないのではないか。
このままいけばマリスの破滅エンドを回避することはできるが、フィオーネに婚約破棄してもらうことは厳しいという現実が見えてきた。
僕から婚約破棄ができたらどんなにいいかと願ったが、相手は王族だ。誰もが納得する正当な理由が無ければ、こちらから婚約破棄などできるわけない。
仮に僕一人だけの感情で動き、王族の反感を買ってしまったら、父や兄にも迷惑をかけるかもしれない。特に、大好きな兄に迷惑をかけることだけは絶対に避けたい。
僕は今すぐにでも泣きたくなったが、突然廊下で泣きだしたら、僕についてくれている護衛の方をびっくりさせてしまうと思い、なんとか涙を堪えた。
王宮で過ごすことになってから何日が経ち、今日は一日お休みをいただいた。王宮での生活もあと一週間くらいで終わるだろう。それに、いよいよ明日は建国際……夏祭りイベントがある。
そわそわしながら明日のことを考えていると、コツンと窓に何かが当たる音がした。窓の方に目を向けると、窓越しにグランが立っていた。
目が合ったグランは笑いながら手を振った。僕は慌てて窓を開ける。
「よっ!」
「グラン!」
僕の泊まっている部屋は一階にあり、ちょうど中庭に面している。僕はグランに部屋に入るよう促した。
「悪いな」
口ではそう言いながらもグランは遠慮なく部屋に入ってきて、ドカリと勢いよくソファに座った。僕は二人分の紅茶を用意して、グランの隣に座る。
「サンキュ」
「それにしても……本当に第二王子なんだね」
護衛も無しに中庭を自由に歩ける人間は王族くらいなものだろう。といっても、いくら敷地内とはいえ単独行動は危険なので、王族であっても基本は護衛と共に移動するはずなのだが。
「何、俺のこと疑ってたの?」
「そういうわけじゃないけどさ、改めて実感したよ」
「そうかそうか。そりゃ光栄だ」
グランは紅茶を一気に飲み干した。
「ところで、何か僕に用事?」
「いや? 暇だったからさ。今日は例の勉強はねえの?」
「うん。今日と明日はお休みだよ」
「そういや明日は建国際だもんな」
建国際は街中にたくさん屋台が出たり、夕方から花火が上がったりする。そのため、街に住んでいる人たちは準備に忙しいらしい。
「明日の建国際はやっぱりセオと行くのか?」
「えっ!? う、うん。よくわかったね」
セオという単語に思わず動揺してしまう。
「当てずっぽうだったんだけど。お前らってマジでまだ付き合ってねえんだよな?」
「うん、まだ……まだ? いや、まだも何も、今後付き合うかどうかもわかんないし」
「でもマリス、もう完全にセオのこと好きだよな? 顔がリンゴみたいになってるし」
指摘されるとどんどん顔に熱が帯びてくることを自覚させられた。熱くなった顔を片手で仰ぎながら、紅茶を喉に流し込む。
「で、どーなんだよマリス?」
グランはニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべた。
「うん……好き、かも……」
声に出して言ってみると、余計に恥ずかしさが増す。赤かった僕の顔はさらに紅潮しているだろう。
赤い顔を隠すように俯いていると、視界の端にスッと手が伸びてくるのが見えた。
「わっ!」
グランは僕の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。せっかく整えてもらった髪がボサボサだ。
「もう、いきなり何するんだよ!」
「べーつに。じゃあ俺、そろそろ行くわ。お前たちのこと応援してるからさ、進捗報告よろしくな」
「へ!? あ、ちょっと! ま、またね!」
さっさと部屋を出て行ってしまうグランの背中に呼びかける。グランは振り向かずに手だけをひらりと揺らした。
部屋に一人残され、少し寂しい気持ちになる。僕はすっかり冷めた紅茶を飲んだ後、やることがないので昼寝をすることにした。
11
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したらめちゃくちゃ嫌われてたけどMなので毎日楽しい
やこにく
BL
「穢らわしい!」「近づくな、この野郎!」「気持ち悪い」
異世界に転生したら、忌み人といわれて毎日罵られる有野 郁 (ありの ゆう)。
しかし、Mだから心無い言葉に興奮している!
(美形に罵られるの・・・良い!)
美形だらけの異世界で忌み人として罵られ、冷たく扱われても逆に嬉しい主人公の話。騎士団が(嫌々)引き取
ることになるが、そこでも嫌われを悦ぶ。
主人公受け。攻めはちゃんとでてきます。(固定CPです)
ドMな嫌われ異世界人受け×冷酷な副騎士団長攻めです。
初心者ですが、暖かく応援していただけると嬉しいです。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
鬼畜過ぎる乙女ゲームの世界に転生した俺は完璧なハッピーエンドを切望する
かてきん
BL
とある国の王都に暮らすセラ・マニエラは、ある日、王の乗った馬車にひかれて前世の記憶を取り戻す。
彼は元々日本人大学生であり、現在は乙女ゲーム『Love or Dead』の主人公として転生していたのだ。
そしてセラは、父シシルと共に王都の城に保護され、文官の手伝いをすることに……。
このゲーム、プレイヤーの選択次第で簡単に残酷なバッドエンドを迎える超難易度のシナリオが特徴。
そして前世でプレイしたのは、ゲーム内人気No.1キャラクターの黒騎士アックス・トロントのみ。
選択肢一つ一つが重大な影響を及ぼすこのゲームは油断大敵!
ハッピーエンドに到達するため、セラは唯一の希望となるアックスを攻略することに決める。
自分の作成した攻略ノートを活用してアックス攻略を進めるセラだったが、とある人物のせいで思うように行動できず、バッドエンドの可能性が常に付きまとうように――!
「俺は何としても黒騎士様と結ばれるんだ!」
果たしてセラは、数々の選択肢を乗り越えて、父と自分の命を守り、ハッピーエンドに辿り着くことができるのか……?
〇〇×元大学生主人公/かなりじれじれ/くっつくまで&R18までが相当長いです/総受け気味ですが、結ばれる相手以外とはそういう関係になりません
※背後注意の時は*マーク
★★2022.6.13 BLランキング53位ありがとうございます★★
嫌われ忌み子は聖女の生まれ変わりでした
野良猫のらん
BL
伯母夫婦に虐められて辛い日々を送っていたルインは、ひょんなことから王族の庶子だと判明する。
王族の一員として育てられることになったルインは王城でエルフの賢者様と出会った。
何千年も生きる永遠に若く美しいエルフの賢者様にはとある伝説がある。
賢者様と聖女がある時恋に落ち、人間である聖女は寿命で死ぬ時に賢者様に誓ったのだ。
何度でも生まれ変わり、貴方と恋に落ちると。
そしてルインを目にした賢者様はこう言った、「君こそが我が聖女の生まれ変わりだ」と。
ルインはそんなこと信じられない。
だって自分は光の聖女と真逆の、闇属性の魔力しか持っていないのだから……。
賢者様から逃げようとするルインと、めげずにアタックし続ける賢者様の恋物語。
※R-18シーンがある回には*マークを付けます。
虐げられた僕は、ライバルの最強王子のパーティになんて入りません! 僕たちは敵同士です。溺愛されても困ります。執着なんてしないでください。
迷路を跳ぶ狐
BL
*本編を108話で完結させた後、後日談を9話更新して、全117話で完結させる予定です! 読んでいただき、お気に入りやエール、いいねやしおりなど、ありがとうございます!(*≧∀≦*)
伯爵家に生まれ、家族に疎まれ、反逆を企んだと疑われ断罪された僕は、街を守る警備隊として働くように命じられ、虐げられる日々を送ってきた。
寝る間も無く働かされ、他の警備隊からは嫌がらせをされる毎日には嫌気が差す。
他人なんて、みんな敵。このままじゃ、いつか殺される。
なんとか逃げ出したい僕は、強力な魔物と戦い素材を集める討伐隊に志願する。過酷なそこに行きたがる人は誰もいない。これでこんな日々からは抜け出せる!
……と思ったのに、最強の魔力を持つと噂の第五王子、ロヴァウク殿下が、「俺が行くから貴様は必要ない」と言いだした。
討伐隊を募集した第四王子は、城までくれば討伐隊に参加させると言うが、そのせいで僕は、今度は「魔物の討伐に向かう志の高いロヴァウク殿下の邪魔をするクソ野郎」呼ばわりされることに……なんなんだよ、あの王子……なんで僕の邪魔をするんだ!? ロヴァウク殿下は次期国王とも噂される人だ。そんな奴がそんなところに行く必要、ないだろ!
湧き上がる殺意を抑えて、ロヴァウク殿下より先に城についてやると決意して出発するが、敵視するロヴァウク殿下は何かと僕に突っかかってくる。僕ら敵なんですけど……!? 王家なんか、いつか僕が滅ぼしてやるので、構わないでください!
*R18は保険です
推し様の幼少期が天使過ぎて、意地悪な義兄をやらずに可愛がってたら…彼に愛されました。
櫻坂 真紀
BL
死んでしまった俺は、大好きなBLゲームの悪役令息に転生を果たした。
でもこのキャラ、大好きな推し様を虐め、嫌われる意地悪な義兄じゃ……!?
そして俺の前に現れた、幼少期の推し様。
その子が余りに可愛くて、天使過ぎて……俺、とても意地悪なんか出来ない!
なので、全力で可愛がる事にします!
すると、推し様……弟も、俺を大好きになってくれて──?
【全28話で完結しました。R18のお話には※が付けてあります。】
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
全ての悪評を押し付けられた僕は人が怖くなった。それなのに、僕を嫌っているはずの王子が迫ってくる。溺愛ってなんですか?! 僕には無理です!
迷路を跳ぶ狐
BL
森の中の小さな領地の弱小貴族の僕は、領主の息子として生まれた。だけど両親は可愛い兄弟たちに夢中で、いつも邪魔者扱いされていた。
なんとか認められたくて、魔法や剣技、領地経営なんかも学んだけど、何が起これば全て僕が悪いと言われて、激しい折檻を受けた。
そんな家族は領地で好き放題に搾取して、領民を襲う魔物は放置。そんなことをしているうちに、悪事がバレそうになって、全ての悪評を僕に押し付けて逃げた。
それどころか、家族を逃す交換条件として領主の代わりになった男たちに、僕は毎日奴隷として働かされる日々……
暗い地下に閉じ込められては鞭で打たれ、拷問され、仕事を押し付けられる毎日を送っていたある日、僕の前に、竜が現れる。それはかつて僕が、悪事を働く竜と間違えて、背後から襲いかかった竜の王子だった。
あの時のことを思い出して、跪いて謝る僕の手を、王子は握って立たせる。そして、僕にずっと会いたかったと言い出した。え…………? なんで?
二話目まで胸糞注意。R18は保険です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる