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2年生
僕は「もの」?*
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パーティーがお開きとなり、僕はフィオーネの部屋に向かった。フィオーネはまだ部屋に戻っていないらしいが、部屋の前の警備をしている騎士たちには僕が来ることを伝えてあったようで、部屋に通された。
「ソファにお座りになってお待ちください」
「あ、はい。ありがとうございます」
部屋に入るときに護衛の人にそう言われたので、大人しくソファに座ってフィオーネを待つ。
30分くらい経った頃に、フィオーネはやって来た。
「すまない、待たせたね。片付けに手間取ってしまって」
「いえ、ぜんぜん……その、お疲れ様です」
フィオーネは部屋に入るとすぐに、備えつけのキッチンでハーブティーの準備をし始めた。一国の王子にそんなことはさせられないと立ち上がったが、座っていてくれと言われてしまった。
「はい、どうぞ」
フィオーネは2人分のハーブティーをテーブルに置くと、僕の向かいのソファに座った。
「ありがとうございます。いただきます」
淹れたてのハーブティーを一口飲む。いろいろなハーブが混ざっているような、今までに飲んだことのない爽やかな味がする。
「最近、ハーブのブレンドにハマっていてね。それ、新作なんだ。味はどう?」
「爽やかでとても美味しいです」
「そうか、美味しいのか。それはよかった」
フィオーネは長い足を組み、太腿の上に手を組んで置いていた。
口許を綻ばせていて、パーティーの後で疲れているだろうになぜか楽しそうだ。
「マリス、この一年ですごく勉強を頑張っていたらしいね」
「はい。あの時フィオーネ様が教えてくださったおかげです」
「そう。それはよかった。マリスは俺が教えた方法できちんと勉強してくれたんだ」
フィオーネは長い足を組み替えた。
「フィオーネ様の教えてくださった勉強法、を、もと、に、……」
動悸が激しくなっていき、言葉を発するのもだるくなってきた。はあ、はあ、と荒い呼吸を繰り返していると、フィオーネがソファから立ち上がり、僕の左隣りへと移動してきた。
「マリス、大丈夫か?」
フィオーネの声は落ち着いている。僕の額にはじんわりと汗が浮かんだ。座っているのもしんどくて、ソファに横になりたかった。
「ふぃ、お、ね、……、さま」
「マリス」
ドサッと音が聞こえて、視界がぐるんと回転する。視界いっぱいにフィオーネの顔が映る。一拍遅れて、自分が押し倒されたのだとわかった。
(え、何これ……薬を盛られた、のか……?)
机の方に視線をやると、ティーカップが二つ置かれていた。思い返してみれば、フィオーネはハーブティーに手を付けていなかったような気がする。
「マリス、よそ見をしたら駄目じゃないか」
フィオーネは僕の顔の両隣に手を置いた。抵抗をしようにも、身体がうまく動かない。
「ふぃお、ね、様……、なに、いれた、の、ですか」
痺れる舌のせいで発声が難しい。
「ふふ、ちょっとだけ身体が痺れて動けなくなる葉と、本当のことしか言えなくなる葉をブレンドしたんだ。マリス、君のためにブレンドしたんだよ」
「なっ……」
「マリス、君は俺のものなんだから、勝手に意思を持って行動したら駄目だろう? せっかく5年もかけて調教したのに、また自分の意思を持ち始めるなんて」
(何言ってるんだ、こいつ。それに5年って? 僕とフィオーネが会ってから、フィオーネが学園に入学するまで、ってこと……?)
フィオーネの白く細長い綺麗な指が、僕の頬をそっと撫でる。僕の全身が栗泡立った。
「ふぃ、お、ね、様」
「おいおい、俺のことはフィオと呼べと言ったじゃないか」
「ふぃお、様」
セオリアスは満足気な顔をすると、僕の服を丁寧に脱がし始めた。僕は身をよじったが、身体がうまく動かなくて大した抵抗にもならない。
「ねえ、セオと恋仲だとかいう根も葉もない噂が立っているけど、あれは本当?」
ぷち、ぷち、と上着のボタンを取っていく。
「嘘、です」
「じゃあ、セオとは何もなかったってこと?」
上着とベストを脱がされ、フィオーネは僕のシャツに手をかける。
「きす、を……」
僕の言葉に、フィオーネは一瞬だけ動きを止めた。僕は言った瞬間、どうしようもない後悔の念に駆られた。
しかし、うまく働かない頭の中で、嘘を吐くという選択肢は無くなっていた。
「キスをしたのは、セオだけ?」
「リュゼ、も……」
シャツも肌着も全て脱がされてしまい、とうとう僕の上半身には何もなくなってしまった。
「どんなキスをしたの?」
「リュゼ、は、一瞬、軽く……セオ、は、舌を、……」
「そうか、マリス。隠さず全て言えて偉いね。といっても君は今、嘘をつけないんだけどね」
そう言ってフィオーネは僕の頭を撫でた。セオリアスに撫でられたときとは全然違い、感じるのは嫌悪感と屈辱と、恐怖だけだった。
「どうしてマリスが泣いているの? 泣きたいのはこっちだよ。俺の大切な婚約者が2人の男とキスしてたなんて」
フィオーネに言われて、僕の目から涙が溢れているのだと気づいた。
「ごめ、なさい……」
「謝らなくていい。俺は謝罪が聞きたいわけではないんだ」
(どうしよう……どうしたら……)
――許してもらえる?
僕の頭の中はフィオーネに許してもらうことでいっぱいになっていた。
フィオーネは僕の左乳首を舐め始めた。じん、と熱が集中し、身体がぴくりと反応する。喉から「んぅ……」と甘い声が漏れた。
(僕、男なのに、なんで……)
「身体はちゃんと覚えているようだ」
フィオーネの息が突起にかかり、ぴくっと僕の身体が動く。
「ふっ、んっ……んっ、ぁっ……」
フィオーネは執拗に僕の突起を舐めながら、右手で僕の脇から腰までを愛撫した。
「ぅ、んっ……や、だっ……」
「君は相変わらず可愛い声を出すね」
少しの刺激なのに、僕の身体はビクビクと反応してしまう。
「ん、あっ、ぁっ、ああッ……!」
甘噛みをされ、じんと強い痺れが脳内に響く。フィオーネの口が離れ、はぁはぁと浅い呼吸を繰り返していると、今度は口を塞がれた。
下唇を甘噛みされ、舌を口内に捩じ込まれる。
「ん、ふっ……、ぁっ……」
歯列を舌で撫でられ、逃げようとする僕の舌はフィオーネに蹂躙される。
開きっぱなしの口からは涎が垂れ、僕の顎を伝った。
フィオーネはひとしきり僕を弄った後、今度は僕の頭を撫で始めた。
「ねえ、どうして髪を切ってしまったの? 俺、切らない方が好きって言ったよね?」
「セオリアスが、切ったほうがいい、って……」
痺れが無くなってきて、舌がだいぶ動くようになってきた。僕の髪を掴むフィオーネの手に力が籠る。
「いたっ、いたいです!」
「セオ、セオ、セオ、セオって……。君は昔からいっつもいっつもセオセオってアホみたいに繰り返してさぁ!? 俺の婚約者になった時点で、君の所有権は俺にあるんだよ!!」
フィオーネの顔が怒りで歪む。
「僕はものではありません!!」
「口答えをするなッ!! お前はものなんだよ! 父上たちはそういう取り引きをしたんだ!! お前は……っ」
激昂して隙ができたフィオーネの両肩を全力で押す。バランスの崩れたフィオーネは、ソファから床にひっくり返って尻もちをついていた。
僕は床に落ちてるシャツをなんとか拾って、フィオーネの部屋を出た。ふらふらと覚束ない足取りで城の廊下を歩きながら、シャツのボタンを止める。
途中で、城内を巡回している王宮騎士に話しかけられたが、答える余裕はなかった。
なんとか城を出て、すっかり夜になった王都を歩く。
『お前はものなんだよ! 父上たちはそういう取り引きをしたんだ!!』
フィオーネの言葉が重い頭に響く。
(取り引き……僕は、ものとしてフィオーネに売られたの……?)
冷たい夜風が頬を掠めた。閑散とした道中には暗闇が広がり、小さな僕は簡単に包み込まれた。
「ソファにお座りになってお待ちください」
「あ、はい。ありがとうございます」
部屋に入るときに護衛の人にそう言われたので、大人しくソファに座ってフィオーネを待つ。
30分くらい経った頃に、フィオーネはやって来た。
「すまない、待たせたね。片付けに手間取ってしまって」
「いえ、ぜんぜん……その、お疲れ様です」
フィオーネは部屋に入るとすぐに、備えつけのキッチンでハーブティーの準備をし始めた。一国の王子にそんなことはさせられないと立ち上がったが、座っていてくれと言われてしまった。
「はい、どうぞ」
フィオーネは2人分のハーブティーをテーブルに置くと、僕の向かいのソファに座った。
「ありがとうございます。いただきます」
淹れたてのハーブティーを一口飲む。いろいろなハーブが混ざっているような、今までに飲んだことのない爽やかな味がする。
「最近、ハーブのブレンドにハマっていてね。それ、新作なんだ。味はどう?」
「爽やかでとても美味しいです」
「そうか、美味しいのか。それはよかった」
フィオーネは長い足を組み、太腿の上に手を組んで置いていた。
口許を綻ばせていて、パーティーの後で疲れているだろうになぜか楽しそうだ。
「マリス、この一年ですごく勉強を頑張っていたらしいね」
「はい。あの時フィオーネ様が教えてくださったおかげです」
「そう。それはよかった。マリスは俺が教えた方法できちんと勉強してくれたんだ」
フィオーネは長い足を組み替えた。
「フィオーネ様の教えてくださった勉強法、を、もと、に、……」
動悸が激しくなっていき、言葉を発するのもだるくなってきた。はあ、はあ、と荒い呼吸を繰り返していると、フィオーネがソファから立ち上がり、僕の左隣りへと移動してきた。
「マリス、大丈夫か?」
フィオーネの声は落ち着いている。僕の額にはじんわりと汗が浮かんだ。座っているのもしんどくて、ソファに横になりたかった。
「ふぃ、お、ね、……、さま」
「マリス」
ドサッと音が聞こえて、視界がぐるんと回転する。視界いっぱいにフィオーネの顔が映る。一拍遅れて、自分が押し倒されたのだとわかった。
(え、何これ……薬を盛られた、のか……?)
机の方に視線をやると、ティーカップが二つ置かれていた。思い返してみれば、フィオーネはハーブティーに手を付けていなかったような気がする。
「マリス、よそ見をしたら駄目じゃないか」
フィオーネは僕の顔の両隣に手を置いた。抵抗をしようにも、身体がうまく動かない。
「ふぃお、ね、様……、なに、いれた、の、ですか」
痺れる舌のせいで発声が難しい。
「ふふ、ちょっとだけ身体が痺れて動けなくなる葉と、本当のことしか言えなくなる葉をブレンドしたんだ。マリス、君のためにブレンドしたんだよ」
「なっ……」
「マリス、君は俺のものなんだから、勝手に意思を持って行動したら駄目だろう? せっかく5年もかけて調教したのに、また自分の意思を持ち始めるなんて」
(何言ってるんだ、こいつ。それに5年って? 僕とフィオーネが会ってから、フィオーネが学園に入学するまで、ってこと……?)
フィオーネの白く細長い綺麗な指が、僕の頬をそっと撫でる。僕の全身が栗泡立った。
「ふぃ、お、ね、様」
「おいおい、俺のことはフィオと呼べと言ったじゃないか」
「ふぃお、様」
セオリアスは満足気な顔をすると、僕の服を丁寧に脱がし始めた。僕は身をよじったが、身体がうまく動かなくて大した抵抗にもならない。
「ねえ、セオと恋仲だとかいう根も葉もない噂が立っているけど、あれは本当?」
ぷち、ぷち、と上着のボタンを取っていく。
「嘘、です」
「じゃあ、セオとは何もなかったってこと?」
上着とベストを脱がされ、フィオーネは僕のシャツに手をかける。
「きす、を……」
僕の言葉に、フィオーネは一瞬だけ動きを止めた。僕は言った瞬間、どうしようもない後悔の念に駆られた。
しかし、うまく働かない頭の中で、嘘を吐くという選択肢は無くなっていた。
「キスをしたのは、セオだけ?」
「リュゼ、も……」
シャツも肌着も全て脱がされてしまい、とうとう僕の上半身には何もなくなってしまった。
「どんなキスをしたの?」
「リュゼ、は、一瞬、軽く……セオ、は、舌を、……」
「そうか、マリス。隠さず全て言えて偉いね。といっても君は今、嘘をつけないんだけどね」
そう言ってフィオーネは僕の頭を撫でた。セオリアスに撫でられたときとは全然違い、感じるのは嫌悪感と屈辱と、恐怖だけだった。
「どうしてマリスが泣いているの? 泣きたいのはこっちだよ。俺の大切な婚約者が2人の男とキスしてたなんて」
フィオーネに言われて、僕の目から涙が溢れているのだと気づいた。
「ごめ、なさい……」
「謝らなくていい。俺は謝罪が聞きたいわけではないんだ」
(どうしよう……どうしたら……)
――許してもらえる?
僕の頭の中はフィオーネに許してもらうことでいっぱいになっていた。
フィオーネは僕の左乳首を舐め始めた。じん、と熱が集中し、身体がぴくりと反応する。喉から「んぅ……」と甘い声が漏れた。
(僕、男なのに、なんで……)
「身体はちゃんと覚えているようだ」
フィオーネの息が突起にかかり、ぴくっと僕の身体が動く。
「ふっ、んっ……んっ、ぁっ……」
フィオーネは執拗に僕の突起を舐めながら、右手で僕の脇から腰までを愛撫した。
「ぅ、んっ……や、だっ……」
「君は相変わらず可愛い声を出すね」
少しの刺激なのに、僕の身体はビクビクと反応してしまう。
「ん、あっ、ぁっ、ああッ……!」
甘噛みをされ、じんと強い痺れが脳内に響く。フィオーネの口が離れ、はぁはぁと浅い呼吸を繰り返していると、今度は口を塞がれた。
下唇を甘噛みされ、舌を口内に捩じ込まれる。
「ん、ふっ……、ぁっ……」
歯列を舌で撫でられ、逃げようとする僕の舌はフィオーネに蹂躙される。
開きっぱなしの口からは涎が垂れ、僕の顎を伝った。
フィオーネはひとしきり僕を弄った後、今度は僕の頭を撫で始めた。
「ねえ、どうして髪を切ってしまったの? 俺、切らない方が好きって言ったよね?」
「セオリアスが、切ったほうがいい、って……」
痺れが無くなってきて、舌がだいぶ動くようになってきた。僕の髪を掴むフィオーネの手に力が籠る。
「いたっ、いたいです!」
「セオ、セオ、セオ、セオって……。君は昔からいっつもいっつもセオセオってアホみたいに繰り返してさぁ!? 俺の婚約者になった時点で、君の所有権は俺にあるんだよ!!」
フィオーネの顔が怒りで歪む。
「僕はものではありません!!」
「口答えをするなッ!! お前はものなんだよ! 父上たちはそういう取り引きをしたんだ!! お前は……っ」
激昂して隙ができたフィオーネの両肩を全力で押す。バランスの崩れたフィオーネは、ソファから床にひっくり返って尻もちをついていた。
僕は床に落ちてるシャツをなんとか拾って、フィオーネの部屋を出た。ふらふらと覚束ない足取りで城の廊下を歩きながら、シャツのボタンを止める。
途中で、城内を巡回している王宮騎士に話しかけられたが、答える余裕はなかった。
なんとか城を出て、すっかり夜になった王都を歩く。
『お前はものなんだよ! 父上たちはそういう取り引きをしたんだ!!』
フィオーネの言葉が重い頭に響く。
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