さようなら、家族の皆さま~不要だと捨てられた妻は、精霊王の愛し子でした~

目が覚めた私は、ぼんやりする頭で考えた。

生まれた息子は乳母と義母、父親である夫には懐いている。私のことは、無関心。むしろ馬鹿にする対象でしかない。

夫は、私の実家の資産にしか興味は無い。

なら、私は何に興味を持てばいいのかしら。
きっと、私が生きているのが邪魔な人がいるんでしょうね。

お生憎様、死んでやるつもりなんてないの。
やっと、私は『私』をやり直せる。

死の淵から舞い戻った私は、遅ればせながら『自分』をやり直して楽しく生きていきましょう。
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