126 / 132
最終章
126 やっとつかんだ幸せは手放せない2
しおりを挟む
葉月がいる部屋を後にし、別室に流雨と入室した。流雨の魂を回収できなかった時のように、ティカを呼ぶ。すると数分後、ティカが空中に現れた。
「また呼び出し? ボクが忙しいって知っているよね? サーヤのことだから、また例外的な何かが起きたということだろうけれどさ」
ゆっくりと床に足を付けたティカが、窓の外を見た。
「あれ、今って夜? じゃあ、おやつの時間ではないのかな……」
「……お菓子をご用意します。ですが、先に話を聞いていただいてもよろしいですか?」
東京で葉月に襲われたこと、異世界への扉を通って葉月がこの世界にやってきたこと、私が殺されそうになったこと、葉月の目的は時間の巻き戻しなどをティカに説明した。
「そういえば、九州地区は、前回の結果連絡の場に誰も現れなかったとテラに聞いたね」
ティカは九州地区担当の上司ではない。テラというのが九州地区の天使仲間なのだろう。警告と同じで、結果連絡は一度欠席までは問題ないが、二回連続欠席だとアウトになる。
「葉月は今どこ?」
ティカに葉月の居場所を教えると、ティカは消えた。そして五分ほどで私たちの前に戻ってきた。
「いったんボクは天界に戻るね。状況を確認してくる。一時間くらいは戻るのにかかるかもしれないから、その間におやつの用意はよろしくね」
再びティカが消える。葉月はどうなるのだろうか。弥生は今どうしているのだろうか。
ふと、ソファーの隣に座る流雨を見る。流雨は今は私を片時も離したくはないようで、ずっと私の腰を抱き寄せていた。
「るー君、今日は助けてくれてありがとう」
「当然のことだよ。俺が守るのは紗彩だけだから。紗彩が撃たれていたらと思うと、今でもぞっとする。あの子は早くこの家から出したい」
私もこんな目にあうとは思っていなかった。二度も葉月から襲われるなんて。無傷で生きていられたことに、助けてくれた流雨には感謝するばかりだ。
「自分の身を守るだけではなくて、石の力は紗彩を守れるから、石の力を訓練しておいて本当によかったと思うよ」
「せっかく、るー君が石のピアスくれたのに、私ってば力を使えなかったな」
「突然だったから仕方ない。危機的状況ですぐに反応するなんて、普通は難しいから、紗彩は気にしなくていい。外では俺かエマが必ず傍にいるようにするから大丈夫だよ」
流雨は安心させるように微笑み、私の唇に軽くキスを落とした。私は流雨に抱き付く。私より帝国歴が短い流雨なのに、私より順応している。私の将来の旦那さまは、頼りがいもあって素敵だなと思う。
そうやって、流雨と二人の時間を過ごしていると、声がかかった。
「サーヤたちって、そういう関係なんだ」
「みゃっ」
驚いた。いつの間にか目の前にティカが立っていた。
「おど、驚かせないでください!」
「勝手に驚いたんでしょう。ねえ、そこに用意してあるお菓子、食べていいんだよね?」
料理長に用意をお願いしていたものが届いて、テーブルに置いてもらっていたケーキやクッキーなどのお菓子を指してティカが言う。
「あ、はい。どうぞ……」
いそいそとソファーに座ったティカは、どれにしようかなと目を輝かせながら、ケーキを一つ取ってペロリと食べた。それから三つほど皿を空にすると、少し満足したのか口を開いた。
「テラと状況を調べた。弥生が死んでいたね」
「……え?」
いつも天から監視人に見られている、いわゆる監視カメラみたいなもの。当然弥生たちも見られている。それを確認してきたらしい。
ティカによると、如月家の行き来のある異世界で、家族親戚間での権力争いが何年も続いていて、そのせいで一ヶ月と少し前に弥生が命を落とした。そして弥生だけでなく葉月の婚約者も一緒に命を落とした。そのため、現在の如月家の当主は葉月となったわけだが、弥生と葉月の婚約者が亡くなったことに葉月は耐えられなかった。私から見ても、弥生と葉月は仲の良い親子だった。そのため、時間を遡ってやり直しをしたかったらしい。
前世で私の時間が遡った時、私と同じように葉月も死んでいたという。その時も家族親戚間での権力争いがあったけれど、その時命を落としたのは葉月だった。そうならないように今回は動いたのに、今度は弥生たちが死んでしまった。
葉月と同じように前世の記憶がある私が、神に贔屓されていて、私が死ねば時間が遡ると信じて疑わなかった葉月の行動は、死神業者のタブーに引っかかるとティカは言う。
「死神業者同士の殺し合いはご法度だよ。葉月は死神業者の親殺しがご法度なだけと思っていたみたいだけれどね」
私と弥生が情報交換していた際、親殺しはダメだという話をしたのを、葉月は親殺しだけがダメだと勘違いしたのだろう。
「九州地区の如月家の死神業は廃業。これから次代は選ぶ予定。葉月は自分でこの世界に来たから、元の世界には帰れない」
「……え!? 葉月ちゃんは日本に帰れないんですか!?」
「自分でここに来たんでしょう。特別扱いはしない。異世界へ偶然迷い込んだ人間も特別に戻してあげるなんてしないのに、葉月だけ特別とするわけないでしょう」
では、葉月は今後どうするのだろうか。私が面倒を見るのだろうか。命を狙われたことを考えると、咲のように異世界へ来てしまったからと面倒を見る気にはなれない。私の心が狭いのだろうか。そう思っていると、流雨が不機嫌な顔で口を開いた。
「死神業の廃業だけで葉月の処分は終わりですか? 紗彩が殺されそうになったのに」
「サーヤは死んでないしね。本来なら、死神業のどちらかが死んでから、罰を下すものだよ。ただ、葉月はこの世界に住んでもらうけれど、ここから遠い違う国に移動させるから心配しないで」
「……違う国に?」
「またサーヤを狙うとは思いたくないけれど、念のための処置だよ。サーヤは死神業として優秀だからね、いなくなられてはこちらも困る。あと、おまけだけれど、葉月がこちらに飛んできた異世界への扉は、閉じることにしたから。葉月で四人目だよ。少し多すぎるからね」
「四人目!?」
佐藤真理と葉月だけではないのか。
「佐藤真理と葉月、それに百年位前に一度と、百五十年くらい前に一度。言っておくけれど、異世界の扉なんて言っているけれど、あれって自然現象だからね。ボクらが気まぐれに開けたわけではない。時空や次元の歪みって、時々勝手に発生するんだ。そういうのを扉って名付けているだけ。だけど、あの場所は人間の移動が多すぎる。だから閉じることになった。閉じるのも面倒なんだからね。色々と上にお伺いを立てないといけないんだ。だから、あの場所だけだよ。他の扉は閉じないからね」
咲がこちらにやってきた扉は別の扉だから、閉じないと言いたいのだろう。
お菓子を全て食べきったティカは満足げだった。
「じゃあ、今から葉月はボクが引き取る。サーヤ、最後に葉月に言いたいことがあるなら、言ってもいいけれど」
「……いいえ」
「そう。じゃあ、またね」
ティカは消えた。これから見知らぬ土地で過ごさなければならない葉月に、胸は痛くなるが何も言うことはない。もう死んでしまった弥生にも会えないのだ。自分勝手な行動を起こした葉月だけれど、十分な罰だろう。
ティカのいなくなった空間をぼーっと眺める私を、流雨が抱きしめるのだった。
「また呼び出し? ボクが忙しいって知っているよね? サーヤのことだから、また例外的な何かが起きたということだろうけれどさ」
ゆっくりと床に足を付けたティカが、窓の外を見た。
「あれ、今って夜? じゃあ、おやつの時間ではないのかな……」
「……お菓子をご用意します。ですが、先に話を聞いていただいてもよろしいですか?」
東京で葉月に襲われたこと、異世界への扉を通って葉月がこの世界にやってきたこと、私が殺されそうになったこと、葉月の目的は時間の巻き戻しなどをティカに説明した。
「そういえば、九州地区は、前回の結果連絡の場に誰も現れなかったとテラに聞いたね」
ティカは九州地区担当の上司ではない。テラというのが九州地区の天使仲間なのだろう。警告と同じで、結果連絡は一度欠席までは問題ないが、二回連続欠席だとアウトになる。
「葉月は今どこ?」
ティカに葉月の居場所を教えると、ティカは消えた。そして五分ほどで私たちの前に戻ってきた。
「いったんボクは天界に戻るね。状況を確認してくる。一時間くらいは戻るのにかかるかもしれないから、その間におやつの用意はよろしくね」
再びティカが消える。葉月はどうなるのだろうか。弥生は今どうしているのだろうか。
ふと、ソファーの隣に座る流雨を見る。流雨は今は私を片時も離したくはないようで、ずっと私の腰を抱き寄せていた。
「るー君、今日は助けてくれてありがとう」
「当然のことだよ。俺が守るのは紗彩だけだから。紗彩が撃たれていたらと思うと、今でもぞっとする。あの子は早くこの家から出したい」
私もこんな目にあうとは思っていなかった。二度も葉月から襲われるなんて。無傷で生きていられたことに、助けてくれた流雨には感謝するばかりだ。
「自分の身を守るだけではなくて、石の力は紗彩を守れるから、石の力を訓練しておいて本当によかったと思うよ」
「せっかく、るー君が石のピアスくれたのに、私ってば力を使えなかったな」
「突然だったから仕方ない。危機的状況ですぐに反応するなんて、普通は難しいから、紗彩は気にしなくていい。外では俺かエマが必ず傍にいるようにするから大丈夫だよ」
流雨は安心させるように微笑み、私の唇に軽くキスを落とした。私は流雨に抱き付く。私より帝国歴が短い流雨なのに、私より順応している。私の将来の旦那さまは、頼りがいもあって素敵だなと思う。
そうやって、流雨と二人の時間を過ごしていると、声がかかった。
「サーヤたちって、そういう関係なんだ」
「みゃっ」
驚いた。いつの間にか目の前にティカが立っていた。
「おど、驚かせないでください!」
「勝手に驚いたんでしょう。ねえ、そこに用意してあるお菓子、食べていいんだよね?」
料理長に用意をお願いしていたものが届いて、テーブルに置いてもらっていたケーキやクッキーなどのお菓子を指してティカが言う。
「あ、はい。どうぞ……」
いそいそとソファーに座ったティカは、どれにしようかなと目を輝かせながら、ケーキを一つ取ってペロリと食べた。それから三つほど皿を空にすると、少し満足したのか口を開いた。
「テラと状況を調べた。弥生が死んでいたね」
「……え?」
いつも天から監視人に見られている、いわゆる監視カメラみたいなもの。当然弥生たちも見られている。それを確認してきたらしい。
ティカによると、如月家の行き来のある異世界で、家族親戚間での権力争いが何年も続いていて、そのせいで一ヶ月と少し前に弥生が命を落とした。そして弥生だけでなく葉月の婚約者も一緒に命を落とした。そのため、現在の如月家の当主は葉月となったわけだが、弥生と葉月の婚約者が亡くなったことに葉月は耐えられなかった。私から見ても、弥生と葉月は仲の良い親子だった。そのため、時間を遡ってやり直しをしたかったらしい。
前世で私の時間が遡った時、私と同じように葉月も死んでいたという。その時も家族親戚間での権力争いがあったけれど、その時命を落としたのは葉月だった。そうならないように今回は動いたのに、今度は弥生たちが死んでしまった。
葉月と同じように前世の記憶がある私が、神に贔屓されていて、私が死ねば時間が遡ると信じて疑わなかった葉月の行動は、死神業者のタブーに引っかかるとティカは言う。
「死神業者同士の殺し合いはご法度だよ。葉月は死神業者の親殺しがご法度なだけと思っていたみたいだけれどね」
私と弥生が情報交換していた際、親殺しはダメだという話をしたのを、葉月は親殺しだけがダメだと勘違いしたのだろう。
「九州地区の如月家の死神業は廃業。これから次代は選ぶ予定。葉月は自分でこの世界に来たから、元の世界には帰れない」
「……え!? 葉月ちゃんは日本に帰れないんですか!?」
「自分でここに来たんでしょう。特別扱いはしない。異世界へ偶然迷い込んだ人間も特別に戻してあげるなんてしないのに、葉月だけ特別とするわけないでしょう」
では、葉月は今後どうするのだろうか。私が面倒を見るのだろうか。命を狙われたことを考えると、咲のように異世界へ来てしまったからと面倒を見る気にはなれない。私の心が狭いのだろうか。そう思っていると、流雨が不機嫌な顔で口を開いた。
「死神業の廃業だけで葉月の処分は終わりですか? 紗彩が殺されそうになったのに」
「サーヤは死んでないしね。本来なら、死神業のどちらかが死んでから、罰を下すものだよ。ただ、葉月はこの世界に住んでもらうけれど、ここから遠い違う国に移動させるから心配しないで」
「……違う国に?」
「またサーヤを狙うとは思いたくないけれど、念のための処置だよ。サーヤは死神業として優秀だからね、いなくなられてはこちらも困る。あと、おまけだけれど、葉月がこちらに飛んできた異世界への扉は、閉じることにしたから。葉月で四人目だよ。少し多すぎるからね」
「四人目!?」
佐藤真理と葉月だけではないのか。
「佐藤真理と葉月、それに百年位前に一度と、百五十年くらい前に一度。言っておくけれど、異世界の扉なんて言っているけれど、あれって自然現象だからね。ボクらが気まぐれに開けたわけではない。時空や次元の歪みって、時々勝手に発生するんだ。そういうのを扉って名付けているだけ。だけど、あの場所は人間の移動が多すぎる。だから閉じることになった。閉じるのも面倒なんだからね。色々と上にお伺いを立てないといけないんだ。だから、あの場所だけだよ。他の扉は閉じないからね」
咲がこちらにやってきた扉は別の扉だから、閉じないと言いたいのだろう。
お菓子を全て食べきったティカは満足げだった。
「じゃあ、今から葉月はボクが引き取る。サーヤ、最後に葉月に言いたいことがあるなら、言ってもいいけれど」
「……いいえ」
「そう。じゃあ、またね」
ティカは消えた。これから見知らぬ土地で過ごさなければならない葉月に、胸は痛くなるが何も言うことはない。もう死んでしまった弥生にも会えないのだ。自分勝手な行動を起こした葉月だけれど、十分な罰だろう。
ティカのいなくなった空間をぼーっと眺める私を、流雨が抱きしめるのだった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる