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最終章
78 操られる妹(仮)
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私には死神業の仕事もあるので、夕方流雨が来ても会えない日もある、と言ったところ、流雨が死神業の仕事にしばらく付いて行くと言い出した。
「ええ? 付いてくるって言っても、るー君はすることないよ? 私も仕事に集中するから、るー君の相手できない」
「紗彩が仕事の間は邪魔しないよ。傍にいたいだけ。それにどんな風にしているのか見てみたいから」
「るー君の魂を回収するのは、失敗したというわけじゃないんだよ!」
「分かってる分かってる。俺の場合は、魂が一つしか体に入ってなかったから、回収できなかったんだよね。別に紗彩を疑っているわけじゃない。紗彩の傍にいるついでに、仕事ぶりを見てみたいというだけだよ」
なんだ、流雨を回収できなかったから、私の力を疑っているのかと思った。
「……分かった、付いてきてもいいけれど、今のるー君はまだ目立つからなぁ。……少し化粧をしてもいい?」
「化粧?」
「化粧というほどのことでもないけれど……人の視線を下に向けたいから、口の横にホクロを書いていい? あと、るー君コンタクト付けるの抵抗ないよね。カラーコンタクトをしてもらいたいなぁ。度なしのブラウンがあるの」
「分かった」
いくら今の流雨が普段のルーウェンの恰好とは違うと言っても、まだルーウェンから抜け出した姿ではない。黒髪赤瞳のルーウェンは、赤い瞳が特に目立つ。
流雨の了承を得たので、流雨にカラコンを入れてもらい、口の横にホクロを化粧する。するとセクシーな青年が出来上がってしまった。
「わぁ……」
「何?」
「こう見ると、ルーウェンって素材は本当にいいんだなぁって」
「ふーん?」
東京にいた時もだが、相変わらず流雨は自分の容姿には興味がなさそうだ。流雨にローブを来てもらい、ローブのフードを深くかぶってもらう。ブラウンのカラコンを装着することで印象的な赤い瞳が隠れて、ルーウェンの印象からは遠くなった。
これなら流雨を連れて行ってもいいだろうと、私と咲のペアに流雨も加わることになった。咲は「やりにくいなー」とぶつぶつ言っていたけれど。
そうやって死神業の仕事に流雨が付いてくるようになって一週間が過ぎ、一日のうちに三人の魂の回収をした日の帰り。眠さ最高潮で、いつものように咲の背中に飛び乗り、寝ようと瞼が閉じそうな時に流雨が口を開いた。
「何でいきなり咲に背負われてるの!?」
「眠いもん……」
「だったら、俺が抱っこしてあげる――」
「もー、るー君うるさい。眠いんだから、黙って」
そこで眠ってしまい、私の記憶は止まったわけだけれど。
「ははっ! うるさいだって! 笑える! ははは、睨むなよ、紗彩もう寝てるし、眠気ピークの紗彩に何を言っても聞いてくれないよ」
「……俺が抱っこを代わる」
「もういいじゃん。いつものことだよ、これ。疲れて眠くなる紗彩を運ぶまでが仕事だから。男の嫉妬は醜いぞー」
「………………」
「紗彩のことはさ、仕事の上司ではあるけど、俺は妹みたいに思ってるわけ。紗彩はしっかりしてはいるけど、抜けてるとこも多いからさ、面倒みてやるっていうか。そりゃあ、あんたも紗彩を妹みたいに思ってるんだろうから、俺を警戒するのは分かるけど、俺はあんたと違って、妹に恋愛感情は持たないから。もうホント、家族みたいなもんだよ」
そんな会話が繰り広げられているとは知らず、夢の中にいた私だったが、その二日後、流雨から死神業のことで話があると言われた。流雨がソファーで私の隣に座り、ソファーの向かい側にはユリウスと咲までいる。
「死神業の話って何?」
「一日の魂を回収する限度は三人にしているよね。あれを最大で二人までに限度を変えよう」
「え!? でも、三人まではいけるんだよ」
「いけるだろうけど、次の日が一日潰れるでしょう。一昨日三人の魂を回収して、まさか昨日紗彩は一日中寝てるとは思わなかったよ。寝てる紗彩を邪魔できないから、昨日紗彩に会えなかった」
それを言われると申し訳ないとは思うけれど。
「でも頑張れば三人は問題ない……」
「紗彩、一日中寝ないと体力が回復しない、疲れが取れないという状況は、頑張ればどうこう、というレベルじゃない。紗彩の体が心配だよ。紗彩の活動の限界に挑戦しているわけじゃないんだ。一日に二人の回収でも、二日連続だと三日目はかなり疲れているんだよね。正直、俺は二日連続の二人の回収も禁止したいところだよ」
「ええ!? 禁止なんて、そんな!」
仕事だし疲れるくらい問題ない、とユリウスと咲に視線で助けを求めるが、なぜか二人も頷いている。なんで。
「まあ、そこはもう少し様子見するけれど、さすがに一日三人は止めよう」
「えー……」
「紗彩、別の角度から考えてみようか。一日三人の回収をしてしまうと必然的に次の日は睡眠日になるよね。ということは、二日間で三人の回収が限界だろう。じゃあ、一日二人の回収をして、次の日も二人の回収をしたら、二日間で最大四人の回収ができる。計算上は、どちらがいいか分かるよね?」
「……あれ? 本当だ、一日二人の連日の方が数が多い……」
「そうだよね。数を考えても紗彩の体調を考えても、一日三人は悪手だよ。だから一日の回収の最大人数は二人まで。約束してくれる?」
「うん」
「いい子だね」
流雨に抱き寄せられる。その隙間から咲が感心した表情をしているのが見えた。
「あんた、すげーなぁ。俺らが三人は多いって言っても、紗彩はいける! って根性論でしか返さないもんな。ちょっと自分の体調を過信しすぎるというか」
「姉様は僕たちには疲れすぎないよう仕事を減らさせようとするのに、自分の仕事量は無視するんです。頑張り屋さんなところは、姉様のいいところではあるのですが」
「大丈夫なのに。今まで頑張ればどうにかできていたもん。それに、適度に休みも入れていたから、あとは気合よ!」
「ほーら、出たよ、根性論。兄さん、もし二人回収後に三人目に気づいた時の対処法も考えてくれない?」
抱きしめる流雨を、顔だけ上げて見ると、「兄さんって俺の事?」と言いながら、流雨は思案顔をする。
「やはり尾行だろうな。小型の発信機が使えれば、まだ方法もあるんだけど、GPSを使えない世界というのがイタイな。まあ、日本でも尾行は地道に足で行う警察関係や探偵もいるし、尾行だけなら人を割けばいいと思うが」
「まあ、それしかないよな。三人目を見つけた場合は、ジークを紗彩に付けて、俺がそいつを追うことにするか」
「人員が足りないなら、尾行要員としてリンケルト公爵家から人を出せるけど」
流雨の言葉に驚いて、流雨から少し離れた。
「リンケルト公爵家から人を出すなんて、できるの!?」
「最近、父、――リンケルト公爵のことだけど、いろいろと話すことが多くてね。アルベルト以外にも俺が使える部下がいることが分かったから、人員はどうにかなるよ。もちろん死神業のことは話せないだろうから、完全に尾行要員として指示を出す」
なんだか、流雨がリンケルト公爵家を掌握しつつあるように見えて、驚いてしまう。しかし、まだこちらに慣れていないはずの流雨に頼るのは違う気がするのだ。それに、他家のリンケルト家に頼るのも違う気がする。
「すごいね、るー君……。でも、リンケルト家の人たちは、今は大丈夫」
「そう? 遠慮しなくていいんだけれど」
私を覗き込む流雨に困った顔を向けていると、咲が口を開いた。
「まあな、俺らでまずはやってみようぜ。ジークや双子もいるしな。三人目を見つけた時は尾行して、どうすんの? 兄さん」
「人を割かないというなら、やれることは限られる。尾行して夜までは待機。夜間は決め打ちで出かけないだろう想定で帰っていいだろう。朝早くにまた尾行開始だな。夜に出かけられてしまった場合は、それは仕方ないから諦める」
「そうだな、それがいいと思う。紗彩、それでいいよな?」
「うん」
本当なら、もう少し人員を増やしたいのだが、死神業という声を大にして言えない仕事をしている以上、信用できない人を雇えない事情もある。リンケルト家なら口の堅い人もいるのだろうが、流雨頼みにしすぎるのは良くない。仕事のアドバイスを貰えるだけで十分だ。
ユリウスも咲も、一日の魂の回収の最大数が二人には賛成のようで、流雨の説明に私も納得はしつつも、なぜ三人は急に結束しているんだと、首を傾げるのだった。
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「紗彩が仕事の間は邪魔しないよ。傍にいたいだけ。それにどんな風にしているのか見てみたいから」
「るー君の魂を回収するのは、失敗したというわけじゃないんだよ!」
「分かってる分かってる。俺の場合は、魂が一つしか体に入ってなかったから、回収できなかったんだよね。別に紗彩を疑っているわけじゃない。紗彩の傍にいるついでに、仕事ぶりを見てみたいというだけだよ」
なんだ、流雨を回収できなかったから、私の力を疑っているのかと思った。
「……分かった、付いてきてもいいけれど、今のるー君はまだ目立つからなぁ。……少し化粧をしてもいい?」
「化粧?」
「化粧というほどのことでもないけれど……人の視線を下に向けたいから、口の横にホクロを書いていい? あと、るー君コンタクト付けるの抵抗ないよね。カラーコンタクトをしてもらいたいなぁ。度なしのブラウンがあるの」
「分かった」
いくら今の流雨が普段のルーウェンの恰好とは違うと言っても、まだルーウェンから抜け出した姿ではない。黒髪赤瞳のルーウェンは、赤い瞳が特に目立つ。
流雨の了承を得たので、流雨にカラコンを入れてもらい、口の横にホクロを化粧する。するとセクシーな青年が出来上がってしまった。
「わぁ……」
「何?」
「こう見ると、ルーウェンって素材は本当にいいんだなぁって」
「ふーん?」
東京にいた時もだが、相変わらず流雨は自分の容姿には興味がなさそうだ。流雨にローブを来てもらい、ローブのフードを深くかぶってもらう。ブラウンのカラコンを装着することで印象的な赤い瞳が隠れて、ルーウェンの印象からは遠くなった。
これなら流雨を連れて行ってもいいだろうと、私と咲のペアに流雨も加わることになった。咲は「やりにくいなー」とぶつぶつ言っていたけれど。
そうやって死神業の仕事に流雨が付いてくるようになって一週間が過ぎ、一日のうちに三人の魂の回収をした日の帰り。眠さ最高潮で、いつものように咲の背中に飛び乗り、寝ようと瞼が閉じそうな時に流雨が口を開いた。
「何でいきなり咲に背負われてるの!?」
「眠いもん……」
「だったら、俺が抱っこしてあげる――」
「もー、るー君うるさい。眠いんだから、黙って」
そこで眠ってしまい、私の記憶は止まったわけだけれど。
「ははっ! うるさいだって! 笑える! ははは、睨むなよ、紗彩もう寝てるし、眠気ピークの紗彩に何を言っても聞いてくれないよ」
「……俺が抱っこを代わる」
「もういいじゃん。いつものことだよ、これ。疲れて眠くなる紗彩を運ぶまでが仕事だから。男の嫉妬は醜いぞー」
「………………」
「紗彩のことはさ、仕事の上司ではあるけど、俺は妹みたいに思ってるわけ。紗彩はしっかりしてはいるけど、抜けてるとこも多いからさ、面倒みてやるっていうか。そりゃあ、あんたも紗彩を妹みたいに思ってるんだろうから、俺を警戒するのは分かるけど、俺はあんたと違って、妹に恋愛感情は持たないから。もうホント、家族みたいなもんだよ」
そんな会話が繰り広げられているとは知らず、夢の中にいた私だったが、その二日後、流雨から死神業のことで話があると言われた。流雨がソファーで私の隣に座り、ソファーの向かい側にはユリウスと咲までいる。
「死神業の話って何?」
「一日の魂を回収する限度は三人にしているよね。あれを最大で二人までに限度を変えよう」
「え!? でも、三人まではいけるんだよ」
「いけるだろうけど、次の日が一日潰れるでしょう。一昨日三人の魂を回収して、まさか昨日紗彩は一日中寝てるとは思わなかったよ。寝てる紗彩を邪魔できないから、昨日紗彩に会えなかった」
それを言われると申し訳ないとは思うけれど。
「でも頑張れば三人は問題ない……」
「紗彩、一日中寝ないと体力が回復しない、疲れが取れないという状況は、頑張ればどうこう、というレベルじゃない。紗彩の体が心配だよ。紗彩の活動の限界に挑戦しているわけじゃないんだ。一日に二人の回収でも、二日連続だと三日目はかなり疲れているんだよね。正直、俺は二日連続の二人の回収も禁止したいところだよ」
「ええ!? 禁止なんて、そんな!」
仕事だし疲れるくらい問題ない、とユリウスと咲に視線で助けを求めるが、なぜか二人も頷いている。なんで。
「まあ、そこはもう少し様子見するけれど、さすがに一日三人は止めよう」
「えー……」
「紗彩、別の角度から考えてみようか。一日三人の回収をしてしまうと必然的に次の日は睡眠日になるよね。ということは、二日間で三人の回収が限界だろう。じゃあ、一日二人の回収をして、次の日も二人の回収をしたら、二日間で最大四人の回収ができる。計算上は、どちらがいいか分かるよね?」
「……あれ? 本当だ、一日二人の連日の方が数が多い……」
「そうだよね。数を考えても紗彩の体調を考えても、一日三人は悪手だよ。だから一日の回収の最大人数は二人まで。約束してくれる?」
「うん」
「いい子だね」
流雨に抱き寄せられる。その隙間から咲が感心した表情をしているのが見えた。
「あんた、すげーなぁ。俺らが三人は多いって言っても、紗彩はいける! って根性論でしか返さないもんな。ちょっと自分の体調を過信しすぎるというか」
「姉様は僕たちには疲れすぎないよう仕事を減らさせようとするのに、自分の仕事量は無視するんです。頑張り屋さんなところは、姉様のいいところではあるのですが」
「大丈夫なのに。今まで頑張ればどうにかできていたもん。それに、適度に休みも入れていたから、あとは気合よ!」
「ほーら、出たよ、根性論。兄さん、もし二人回収後に三人目に気づいた時の対処法も考えてくれない?」
抱きしめる流雨を、顔だけ上げて見ると、「兄さんって俺の事?」と言いながら、流雨は思案顔をする。
「やはり尾行だろうな。小型の発信機が使えれば、まだ方法もあるんだけど、GPSを使えない世界というのがイタイな。まあ、日本でも尾行は地道に足で行う警察関係や探偵もいるし、尾行だけなら人を割けばいいと思うが」
「まあ、それしかないよな。三人目を見つけた場合は、ジークを紗彩に付けて、俺がそいつを追うことにするか」
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「最近、父、――リンケルト公爵のことだけど、いろいろと話すことが多くてね。アルベルト以外にも俺が使える部下がいることが分かったから、人員はどうにかなるよ。もちろん死神業のことは話せないだろうから、完全に尾行要員として指示を出す」
なんだか、流雨がリンケルト公爵家を掌握しつつあるように見えて、驚いてしまう。しかし、まだこちらに慣れていないはずの流雨に頼るのは違う気がするのだ。それに、他家のリンケルト家に頼るのも違う気がする。
「すごいね、るー君……。でも、リンケルト家の人たちは、今は大丈夫」
「そう? 遠慮しなくていいんだけれど」
私を覗き込む流雨に困った顔を向けていると、咲が口を開いた。
「まあな、俺らでまずはやってみようぜ。ジークや双子もいるしな。三人目を見つけた時は尾行して、どうすんの? 兄さん」
「人を割かないというなら、やれることは限られる。尾行して夜までは待機。夜間は決め打ちで出かけないだろう想定で帰っていいだろう。朝早くにまた尾行開始だな。夜に出かけられてしまった場合は、それは仕方ないから諦める」
「そうだな、それがいいと思う。紗彩、それでいいよな?」
「うん」
本当なら、もう少し人員を増やしたいのだが、死神業という声を大にして言えない仕事をしている以上、信用できない人を雇えない事情もある。リンケルト家なら口の堅い人もいるのだろうが、流雨頼みにしすぎるのは良くない。仕事のアドバイスを貰えるだけで十分だ。
ユリウスも咲も、一日の魂の回収の最大数が二人には賛成のようで、流雨の説明に私も納得はしつつも、なぜ三人は急に結束しているんだと、首を傾げるのだった。
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