23 / 132
第1章
23 異世界 → 東京
しおりを挟む
数日が過ぎ、週末が明けた月曜日の朝十時。
朝から帝国を出て東京へ戻ってきた。時計を見ると帝国を出た時と同じ十時。帝国と東京は世界が違えど時間も一年の流れも同じなので助かっている。
東京地区の場合はこうだが、他の地区の場合も同じかというとそうではないという。東京地区の迷った魂が行きつく先の異世界は帝国だが、他の地区は別の異世界へと繋がっている。一年が百日くらいのところや、一日の時間が十五時間くらいのところもあるらしい。日本と行き来するだけで時差ぼけになりそうである。
「お腹すいた」
独り言を言いながら、部屋で着替える。今日は平日なため兄は仕事だし、麻彩は学校である。本来であれば、予定では私の東京への帰宅は昨日の日曜日の夜のはずだった。しかし、昨日も一昨日も死神業で仕事をした疲れから眠気がひどく、昨日は夜に東京へ戻る余裕がなかったのだ。
三十階の家から二十九階の私の会社へ移動する。
「お疲れ様です」
「お疲れ様でーす」
挨拶しながら、総括の水野に近づいた。
「これ、今回のリストです」
「承知しました。確認します。……昨日お戻りになる予定でしたよね? 飛行機が遅れました?」
「あ、うん。飛行機が、ではなくて、飛行機に私が乗り遅れたの」
飛行機に乗ってないけどね。いかにも海外から戻りました風に告げておく。
「そうでしたか。今日は学校の予定ではありませんでしたか?」
「あ、学校行くよ。でも今日は先生と面談するだけだから、午後三時からなの」
「そうなんですね」
「何か緊急の報告とかある?」
「ありません。なので仕事の話は明日でも問題ないですよ」
「よかった。ねぇ、まだ社食って開いてないよね?」
「そうですね、ただ紗彩さんなら作ってくれると思いますよ。十一時開店ですけれど、火は入っているでしょうし」
「そうかな!? そうしてくれると嬉しい! ちょっと行ってくるね!」
おなかの空き具合が半端ない。バッグから名前札、いわゆる社員カードを取り首からかけると、さっそく兄の会社の食堂に向かった。
食堂はまだ食事する部分は暗いが、厨房側は明るいので、入室する。
「こんにちは。すみません」
厨房側に話しかけると、中年のおじさんが顔を出した。
「まだ時間じゃないよー! ……っと、あれ? 紗彩ちゃん、久しぶりだね!」
「こんにちは、おじさん。少し早い時間なのに、すみません。お腹空いちゃって、すぐに出せるものだけで構わないので、食べさせてもらえませんか?」
「お! いいよいいよ、今日は腹ペコの日かい?」
「そうなんです」
「そりゃ大変だ! すぐにたくさん作って持って行ってやるよ! おーい、誰か、テーブルの明かり付けてやってくれねぇか!」
テーブルの一か所に明かりが付き、私はテーブルに着いた。ここの食堂で働いている方の数名は、私と顔見知りなので、少しのわがままなら聞いてくれるのだ。しかも、時々私が大食いになることも知っているので、そういう時は、たくさん作って出してくれる。
ここの食堂は、首から下げている名札代わりにもなる社員カードがシステムに紐づいている。だから、入口にある食券を買う機械でその日食べたい料理のボタンを押し、社員カードを通しておけば、後日給料から天引きされる仕組みなのだ。
「とりあえず、ハヤシライスと肉うどんを持ってきました」
おじさんではなく食堂のお姉さんが持ってきてくれた。本当だったら自分で取りに行かなければならないが、今は他の社員がいないので、親切に持ってきてくれる。
「ありがとうございます」
あー、お腹空いた。「いただきます」と手を合わせ、次々と口に料理を入れていく。
「おいひい」
ここの食堂は何食べても美味しいのだ。ハヤシライスを速攻で平らげ、肉うどんを食べていると、今度は野菜炒め、焼きそば、パリパリ焼きそばがやってきた。
「ありがとうございます」
次にやってきたのは、ちゃんぽん、かつ丼、親子丼、カルボナーラパスタである。いろんな種類が食べれて嬉しい。休むことなく食していく。
そんな時だった。食堂に一人の男がやってきた。兄の秘書の真木である。テーブルの横に立った途端、なぜかスマホのカメラで撮影された。なんで?
「紗彩さん、お疲れさまです。……相変わらずすごい量ですね」
「真木さん、こんにちは。よく私がここにいると分かりましたね」
「任せてください」
「……」
いつも思う。なんで真木は、私の行動が分かるのだろうか。ストーカーか? なんても思うが、この人が私に興味がないのは知っているので、あえて突っ込まないことにした。
「それで、どうされました? 兄から伝言ですか?」
「それもありますが、まずは会長夫人からご伝言を預かっております」
「おばあ様から?」
「紗彩さんにメッセージを送っておられるとはおっしゃられていましたが、伝言をお伝えします。今度お茶会があるらしく、麻彩さんと参加してほしい、とのことでした」
「……なるほど」
急いでスマホのチャットを確認すると、確かに祖母から「お茶会に必ず麻彩を連れてくるように」と書いてある。これは、私はダシで、麻彩を連れ出そうという作戦だろう。麻彩はこういう会が好きではないので、いつも「行かない!」とどうしようもない。だから私と一緒なら来るだろう、ということだ。私がいても、麻彩は行かないと言いそうだが、さてどうしよう。
「かなり厳しいお願いだけど、一応まーちゃんに言っておきます」
「紗彩さんは、こういう会には抵抗ないのですか?」
「私は何度か行っていますね。面倒ではありますけれど、おばあ様は私と麻彩に会いたいから、こういう誘いをしてくるだけなんですよ。あと人脈を広げさせようという意味もあるとは思いますけれど」
ついでに麻彩から来ているチャットも確認する。昨日帰らなかったので、「会いたいよ、なんで帰らないの」というチャットと、「今日、体育祭の準備で夕食は一緒にできない」というチャットが入っていた。そういえば、中学校の体育祭は今の時期だったなと思い出す。
「他に何か伝言とかありますか?」
「あとは代表がこの食事の後に部屋に来てほしい、とのことです」
「お兄様が? 分かりました。そういえば、お兄様の夜のスケジュールって、どうなっています?」
「今日は会食があるので、六時頃に社を出る予定です」
「お兄様もいないのかぁ。寂しい」
兄も麻彩も夕食は一緒にできなさそうである。
その時、また料理が運ばれてきた。チャーハン、ラーメン二種(とんこつ味、醤油味)、餃子である。食事を持ってきてくれた女性が、口を開いた。
「紗彩さん、あとどれくらい食べられそうですか? まだいけそうなら、追加で作るそうです」
「あ、もう大丈夫です。ありがとうございます。この社員カードで支払い付けておいていただけますか?」
「分かりました」
首から社員カードを外し、女性に渡すと、彼女は頷いて去っていく。
さらに食べようとする私を、真木は少し引き気味に見ている。
「紗彩さんの食べっぷり見ていると、もう私はお腹いっぱいです」
「真木さんは食べてないのに? これで腹八分目くらいになる予定なんですけれど」
「……」
さらに引いた顔をした真木は、咳払いだけして去っていった。いつも私の大食いを見ると、真木はああいう顔をする。ひどい奴である。
それから持ってきてもらったものは全て平らげた。社員カードに支払いも付けてもらい、戻ってきた社員カードも手元にある。開店の十一時は過ぎ、ちらほらと食堂を使う人も増えてきたため、私は食べた皿を全て片付けた。
「おじさん、美味しかったです。ごちそうさまでした」
「お、そりゃよかった! またおいで!」
「はい」
厨房のおじさんに手を振り、食堂を出る。予定通り腹八分目で、お腹も満たされたため、一度三十階の家に戻ってきた。そして歯磨きをしながら、たった今食事を終えたのに、夕食のことを考えていた。一人ご飯をするくらいなら、後程学校に行った時に学校の友人を夕食に誘おうか迷う。
歯磨きを終え、兄の元へ行こうとした時だった。
スマホの電話が鳴り、通知を見ると『長谷川流雨』とある。
「るー君!」
大好きな流雨からの電話に、テンションが上がるのだった。
朝から帝国を出て東京へ戻ってきた。時計を見ると帝国を出た時と同じ十時。帝国と東京は世界が違えど時間も一年の流れも同じなので助かっている。
東京地区の場合はこうだが、他の地区の場合も同じかというとそうではないという。東京地区の迷った魂が行きつく先の異世界は帝国だが、他の地区は別の異世界へと繋がっている。一年が百日くらいのところや、一日の時間が十五時間くらいのところもあるらしい。日本と行き来するだけで時差ぼけになりそうである。
「お腹すいた」
独り言を言いながら、部屋で着替える。今日は平日なため兄は仕事だし、麻彩は学校である。本来であれば、予定では私の東京への帰宅は昨日の日曜日の夜のはずだった。しかし、昨日も一昨日も死神業で仕事をした疲れから眠気がひどく、昨日は夜に東京へ戻る余裕がなかったのだ。
三十階の家から二十九階の私の会社へ移動する。
「お疲れ様です」
「お疲れ様でーす」
挨拶しながら、総括の水野に近づいた。
「これ、今回のリストです」
「承知しました。確認します。……昨日お戻りになる予定でしたよね? 飛行機が遅れました?」
「あ、うん。飛行機が、ではなくて、飛行機に私が乗り遅れたの」
飛行機に乗ってないけどね。いかにも海外から戻りました風に告げておく。
「そうでしたか。今日は学校の予定ではありませんでしたか?」
「あ、学校行くよ。でも今日は先生と面談するだけだから、午後三時からなの」
「そうなんですね」
「何か緊急の報告とかある?」
「ありません。なので仕事の話は明日でも問題ないですよ」
「よかった。ねぇ、まだ社食って開いてないよね?」
「そうですね、ただ紗彩さんなら作ってくれると思いますよ。十一時開店ですけれど、火は入っているでしょうし」
「そうかな!? そうしてくれると嬉しい! ちょっと行ってくるね!」
おなかの空き具合が半端ない。バッグから名前札、いわゆる社員カードを取り首からかけると、さっそく兄の会社の食堂に向かった。
食堂はまだ食事する部分は暗いが、厨房側は明るいので、入室する。
「こんにちは。すみません」
厨房側に話しかけると、中年のおじさんが顔を出した。
「まだ時間じゃないよー! ……っと、あれ? 紗彩ちゃん、久しぶりだね!」
「こんにちは、おじさん。少し早い時間なのに、すみません。お腹空いちゃって、すぐに出せるものだけで構わないので、食べさせてもらえませんか?」
「お! いいよいいよ、今日は腹ペコの日かい?」
「そうなんです」
「そりゃ大変だ! すぐにたくさん作って持って行ってやるよ! おーい、誰か、テーブルの明かり付けてやってくれねぇか!」
テーブルの一か所に明かりが付き、私はテーブルに着いた。ここの食堂で働いている方の数名は、私と顔見知りなので、少しのわがままなら聞いてくれるのだ。しかも、時々私が大食いになることも知っているので、そういう時は、たくさん作って出してくれる。
ここの食堂は、首から下げている名札代わりにもなる社員カードがシステムに紐づいている。だから、入口にある食券を買う機械でその日食べたい料理のボタンを押し、社員カードを通しておけば、後日給料から天引きされる仕組みなのだ。
「とりあえず、ハヤシライスと肉うどんを持ってきました」
おじさんではなく食堂のお姉さんが持ってきてくれた。本当だったら自分で取りに行かなければならないが、今は他の社員がいないので、親切に持ってきてくれる。
「ありがとうございます」
あー、お腹空いた。「いただきます」と手を合わせ、次々と口に料理を入れていく。
「おいひい」
ここの食堂は何食べても美味しいのだ。ハヤシライスを速攻で平らげ、肉うどんを食べていると、今度は野菜炒め、焼きそば、パリパリ焼きそばがやってきた。
「ありがとうございます」
次にやってきたのは、ちゃんぽん、かつ丼、親子丼、カルボナーラパスタである。いろんな種類が食べれて嬉しい。休むことなく食していく。
そんな時だった。食堂に一人の男がやってきた。兄の秘書の真木である。テーブルの横に立った途端、なぜかスマホのカメラで撮影された。なんで?
「紗彩さん、お疲れさまです。……相変わらずすごい量ですね」
「真木さん、こんにちは。よく私がここにいると分かりましたね」
「任せてください」
「……」
いつも思う。なんで真木は、私の行動が分かるのだろうか。ストーカーか? なんても思うが、この人が私に興味がないのは知っているので、あえて突っ込まないことにした。
「それで、どうされました? 兄から伝言ですか?」
「それもありますが、まずは会長夫人からご伝言を預かっております」
「おばあ様から?」
「紗彩さんにメッセージを送っておられるとはおっしゃられていましたが、伝言をお伝えします。今度お茶会があるらしく、麻彩さんと参加してほしい、とのことでした」
「……なるほど」
急いでスマホのチャットを確認すると、確かに祖母から「お茶会に必ず麻彩を連れてくるように」と書いてある。これは、私はダシで、麻彩を連れ出そうという作戦だろう。麻彩はこういう会が好きではないので、いつも「行かない!」とどうしようもない。だから私と一緒なら来るだろう、ということだ。私がいても、麻彩は行かないと言いそうだが、さてどうしよう。
「かなり厳しいお願いだけど、一応まーちゃんに言っておきます」
「紗彩さんは、こういう会には抵抗ないのですか?」
「私は何度か行っていますね。面倒ではありますけれど、おばあ様は私と麻彩に会いたいから、こういう誘いをしてくるだけなんですよ。あと人脈を広げさせようという意味もあるとは思いますけれど」
ついでに麻彩から来ているチャットも確認する。昨日帰らなかったので、「会いたいよ、なんで帰らないの」というチャットと、「今日、体育祭の準備で夕食は一緒にできない」というチャットが入っていた。そういえば、中学校の体育祭は今の時期だったなと思い出す。
「他に何か伝言とかありますか?」
「あとは代表がこの食事の後に部屋に来てほしい、とのことです」
「お兄様が? 分かりました。そういえば、お兄様の夜のスケジュールって、どうなっています?」
「今日は会食があるので、六時頃に社を出る予定です」
「お兄様もいないのかぁ。寂しい」
兄も麻彩も夕食は一緒にできなさそうである。
その時、また料理が運ばれてきた。チャーハン、ラーメン二種(とんこつ味、醤油味)、餃子である。食事を持ってきてくれた女性が、口を開いた。
「紗彩さん、あとどれくらい食べられそうですか? まだいけそうなら、追加で作るそうです」
「あ、もう大丈夫です。ありがとうございます。この社員カードで支払い付けておいていただけますか?」
「分かりました」
首から社員カードを外し、女性に渡すと、彼女は頷いて去っていく。
さらに食べようとする私を、真木は少し引き気味に見ている。
「紗彩さんの食べっぷり見ていると、もう私はお腹いっぱいです」
「真木さんは食べてないのに? これで腹八分目くらいになる予定なんですけれど」
「……」
さらに引いた顔をした真木は、咳払いだけして去っていった。いつも私の大食いを見ると、真木はああいう顔をする。ひどい奴である。
それから持ってきてもらったものは全て平らげた。社員カードに支払いも付けてもらい、戻ってきた社員カードも手元にある。開店の十一時は過ぎ、ちらほらと食堂を使う人も増えてきたため、私は食べた皿を全て片付けた。
「おじさん、美味しかったです。ごちそうさまでした」
「お、そりゃよかった! またおいで!」
「はい」
厨房のおじさんに手を振り、食堂を出る。予定通り腹八分目で、お腹も満たされたため、一度三十階の家に戻ってきた。そして歯磨きをしながら、たった今食事を終えたのに、夕食のことを考えていた。一人ご飯をするくらいなら、後程学校に行った時に学校の友人を夕食に誘おうか迷う。
歯磨きを終え、兄の元へ行こうとした時だった。
スマホの電話が鳴り、通知を見ると『長谷川流雨』とある。
「るー君!」
大好きな流雨からの電話に、テンションが上がるのだった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる