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刹那的な快楽③
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腹筋を濃い精液が汚していく。ヤナは満足そうに笑い、俺の穴からゆっくり指を引き抜いた。屈辱的だ……俺がこんな達し方をするなんて。忌々しくてヤナの脇腹を蹴った。
「てめぇ……っ、こんなの二度とするな……! 前も触れっつったら、前もちゃんといじれよ」
「そんな怒んないでン。いいじゃないのよォ。こうやって伊織ちゃんもイかせてるんでしょ? 相手の立場になるのは大事なことよン? それに……ケンちゃんだって気持ちいい方がいいでしょ?」
蹴っていた俺の足を掴み、指に舌を這わせた。ぬるりとした感触を一瞬でも気持ちいいと思ってしまった自分を恥じた。
視線をヤナの股間へと移す。図体に釣り合う大きさのそれが、鈴口から蜜を垂らしていきり立っていた。
もう片方の足でそれを撫でると、ぴくりと反応を示す。表情から余裕が消えていくのが愉快でたまらない。
「足癖が悪いわよ、ケンちゃん……」
「そりゃ悪かったな。突っ込みたくてたまらねぇってコイツが訴えてやがるからよ……」
乱れた髪をかき上げ、さらに足裏で遊ぶようにヤナ自身の裏筋を揉んでいく。小さな呻き声を零していた。
「俺に突っ込みてぇんだろ? 早くしろよ。あんまチンタラしてっと、他を当たるぞ」
「……後悔させちゃうわよ、生意気なんだから」
俺の足を持ち上げ、後孔に性器を宛がうと……一気にそれを押し込んだ。
指とは比べ物にならない圧迫感と熱さに、悲鳴めいた声が溢れた。いつも思うが……こいつのは本当にデカイ。俺は体躯に恵まれているから耐えられるが、小柄な奴なら無理だろう。
ゆっくりと、ヤナの腰が揺れる。ぐぢゅっぐぢゅっ……という卑猥な水音が俺の喘ぎと混じり合い部屋に響いた。
「はぁ……っ、健吾の中、すごくいいわ……、熱くてきつくて最高よ……っ」
「そう、かよ……! ン、くう……!」
俺が感じる場所を知っているヤナは、そこを狙って突いていく。抜き差しを繰り返されるたびに、濡れた唇からよがり声が溢れ、それが嫌で自分の手を噛んだ。やんわりとそれを払い除けられ、シーツに押さえ付けられる。
「痛い痛いしちゃうわよ、そんな風にしたら。健吾のエロい声聞かせなさいよ」
「ふざけんな……っ! こんな声……っ、あぁ……ッ!」
「ほぅら、ここ突くといい声が出るわ。いやらしいな、健吾は……っ」
俺の手を押さえ付けたまま、ヤナは腰を振って俺の奥を突く。女性的な口調も、ケンちゃんと俺を呼ぶ余裕もかなぐり捨てて……男の本能丸出しで俺を犯す。
「あッあ……! 待て……っ、馬鹿……はげし……ッ!」
「チンタラすんなって言ったのは健吾だろうが。お望み通りにしてやってんだから、もっと悦べよ」
痛みも苦痛もない、ただ感じるのは抱く側では得られない強烈すぎる快楽ばかりだった。溢れるよがり声に艶が増す。もう抵抗する気も起きなかった……そんな余裕は今の俺にはない。
俺の手を解放し、巨体が覆い被さった。肉棒がさらに深く埋め込まれる。上擦った声とともに、軽く達してしまった。
達した直後の穴を味わうように、ヤナはぐりゅぐりゅを中を掻き回す。頭を撫で回し唇を塞がれ、分厚い舌が咥内を蹂躙する。
「こんなに蕩けちゃって……っ、健吾がこんな顔をするのがアタシの前だけって思うとゾクゾクするわァ……」
今の俺はそんな情けない顔をしているのだろうか。うるせぇ黙れと吐き捨てたくても、それはできなかった。体を起こしたヤナは俺の腰をがっちりと掴むと、激しく腰を打ち付けた。
「あッあぁあ……ッ! ヤナ、それ……駄目だ……ッ!」
「気持ちいいから? 気持ちよくなることしてんだから、遠慮なくよがっちまいな」
乱暴な律動を繰り返され、勃起した俺自身を扱かれる。あまりにも刺激が強い。目の前がチカチカする。シーツを掴む手に力がこもった。
「イく……ッ! ヤナ、出る……!」
「出しちゃいな。こっちも、中にたっぷり出すから……っ!」
待て、中に出すな……!そう叫びたくても、俺の口から出てきたのは喘ぎばかりだった。一際高く鳴いて、ヤナの手の中に精液を吐き出す。後孔の締め付けに耐えきれず、ヤナも俺の内部に勢いよく精をぶちまけた。熱いどろりとしたものが注がれる感触は、慣れることがない。
呼吸を乱しながら、ゆっくりと性器が引き抜かれていく。濃厚な白濁が後孔から溢れてシーツを汚した。
「うふふっ、いっぱい出しちゃったわン……」
「中に、出すんじゃねぇよ……っ、処理が面倒だろうが……」
「お手伝いしてあげるから許してちょうだいな」
腹に飛び散った俺の精液を、ヤナはべろりと舐めた。心地悪い。やめろと言ってスキンヘッドを叩くと、ごちゃごちゃ文句を垂れながら体を退ける。
のろのろとベッドから降りて風呂場に行こうとしたが、がくんと膝から崩れ落ちた。
「まだ横になってなさいよォ! 怠いんでしょ?」
「てめぇのせいでな……こちとらさっさと掻き出してぇんだよ……っ」
「……んもぉ、分かったわ。お風呂で転んだら大変だから、アタシも手伝うわよン」
巨体に体を支えられ、ゆっくりと歩き出す。無様すぎる姿だ。歩くたびに後孔から零れる精液が気持ち悪い。
「こんなに出しやがって……お前は量が多いんだよ」
「あらやだ、褒められちゃったわン。そんな怒らないでよォ。アタシ、ケンちゃんに種付けするの好きなんだから」
「その言い方やめろ、下品だ」
「ひっどぉい! また後悔しちゃうわよン!」
確かに、俺は後悔した。また風呂場で抱かれてしまったからだ。
自分の家では美少年を抱き、友人の家ではこうやって抱かれて鳴かされている……己のだらしなさが嫌になる。
ただこの快楽が嫌いなわけではない。血への渇望を紛れさせることができるなら、男でも女でも、抱くのでも抱かれるのでも、何でもいい。
無様で歪な吸血鬼という生き物は、こんな刹那的な爛れた日々の連続なのだ。
「てめぇ……っ、こんなの二度とするな……! 前も触れっつったら、前もちゃんといじれよ」
「そんな怒んないでン。いいじゃないのよォ。こうやって伊織ちゃんもイかせてるんでしょ? 相手の立場になるのは大事なことよン? それに……ケンちゃんだって気持ちいい方がいいでしょ?」
蹴っていた俺の足を掴み、指に舌を這わせた。ぬるりとした感触を一瞬でも気持ちいいと思ってしまった自分を恥じた。
視線をヤナの股間へと移す。図体に釣り合う大きさのそれが、鈴口から蜜を垂らしていきり立っていた。
もう片方の足でそれを撫でると、ぴくりと反応を示す。表情から余裕が消えていくのが愉快でたまらない。
「足癖が悪いわよ、ケンちゃん……」
「そりゃ悪かったな。突っ込みたくてたまらねぇってコイツが訴えてやがるからよ……」
乱れた髪をかき上げ、さらに足裏で遊ぶようにヤナ自身の裏筋を揉んでいく。小さな呻き声を零していた。
「俺に突っ込みてぇんだろ? 早くしろよ。あんまチンタラしてっと、他を当たるぞ」
「……後悔させちゃうわよ、生意気なんだから」
俺の足を持ち上げ、後孔に性器を宛がうと……一気にそれを押し込んだ。
指とは比べ物にならない圧迫感と熱さに、悲鳴めいた声が溢れた。いつも思うが……こいつのは本当にデカイ。俺は体躯に恵まれているから耐えられるが、小柄な奴なら無理だろう。
ゆっくりと、ヤナの腰が揺れる。ぐぢゅっぐぢゅっ……という卑猥な水音が俺の喘ぎと混じり合い部屋に響いた。
「はぁ……っ、健吾の中、すごくいいわ……、熱くてきつくて最高よ……っ」
「そう、かよ……! ン、くう……!」
俺が感じる場所を知っているヤナは、そこを狙って突いていく。抜き差しを繰り返されるたびに、濡れた唇からよがり声が溢れ、それが嫌で自分の手を噛んだ。やんわりとそれを払い除けられ、シーツに押さえ付けられる。
「痛い痛いしちゃうわよ、そんな風にしたら。健吾のエロい声聞かせなさいよ」
「ふざけんな……っ! こんな声……っ、あぁ……ッ!」
「ほぅら、ここ突くといい声が出るわ。いやらしいな、健吾は……っ」
俺の手を押さえ付けたまま、ヤナは腰を振って俺の奥を突く。女性的な口調も、ケンちゃんと俺を呼ぶ余裕もかなぐり捨てて……男の本能丸出しで俺を犯す。
「あッあ……! 待て……っ、馬鹿……はげし……ッ!」
「チンタラすんなって言ったのは健吾だろうが。お望み通りにしてやってんだから、もっと悦べよ」
痛みも苦痛もない、ただ感じるのは抱く側では得られない強烈すぎる快楽ばかりだった。溢れるよがり声に艶が増す。もう抵抗する気も起きなかった……そんな余裕は今の俺にはない。
俺の手を解放し、巨体が覆い被さった。肉棒がさらに深く埋め込まれる。上擦った声とともに、軽く達してしまった。
達した直後の穴を味わうように、ヤナはぐりゅぐりゅを中を掻き回す。頭を撫で回し唇を塞がれ、分厚い舌が咥内を蹂躙する。
「こんなに蕩けちゃって……っ、健吾がこんな顔をするのがアタシの前だけって思うとゾクゾクするわァ……」
今の俺はそんな情けない顔をしているのだろうか。うるせぇ黙れと吐き捨てたくても、それはできなかった。体を起こしたヤナは俺の腰をがっちりと掴むと、激しく腰を打ち付けた。
「あッあぁあ……ッ! ヤナ、それ……駄目だ……ッ!」
「気持ちいいから? 気持ちよくなることしてんだから、遠慮なくよがっちまいな」
乱暴な律動を繰り返され、勃起した俺自身を扱かれる。あまりにも刺激が強い。目の前がチカチカする。シーツを掴む手に力がこもった。
「イく……ッ! ヤナ、出る……!」
「出しちゃいな。こっちも、中にたっぷり出すから……っ!」
待て、中に出すな……!そう叫びたくても、俺の口から出てきたのは喘ぎばかりだった。一際高く鳴いて、ヤナの手の中に精液を吐き出す。後孔の締め付けに耐えきれず、ヤナも俺の内部に勢いよく精をぶちまけた。熱いどろりとしたものが注がれる感触は、慣れることがない。
呼吸を乱しながら、ゆっくりと性器が引き抜かれていく。濃厚な白濁が後孔から溢れてシーツを汚した。
「うふふっ、いっぱい出しちゃったわン……」
「中に、出すんじゃねぇよ……っ、処理が面倒だろうが……」
「お手伝いしてあげるから許してちょうだいな」
腹に飛び散った俺の精液を、ヤナはべろりと舐めた。心地悪い。やめろと言ってスキンヘッドを叩くと、ごちゃごちゃ文句を垂れながら体を退ける。
のろのろとベッドから降りて風呂場に行こうとしたが、がくんと膝から崩れ落ちた。
「まだ横になってなさいよォ! 怠いんでしょ?」
「てめぇのせいでな……こちとらさっさと掻き出してぇんだよ……っ」
「……んもぉ、分かったわ。お風呂で転んだら大変だから、アタシも手伝うわよン」
巨体に体を支えられ、ゆっくりと歩き出す。無様すぎる姿だ。歩くたびに後孔から零れる精液が気持ち悪い。
「こんなに出しやがって……お前は量が多いんだよ」
「あらやだ、褒められちゃったわン。そんな怒らないでよォ。アタシ、ケンちゃんに種付けするの好きなんだから」
「その言い方やめろ、下品だ」
「ひっどぉい! また後悔しちゃうわよン!」
確かに、俺は後悔した。また風呂場で抱かれてしまったからだ。
自分の家では美少年を抱き、友人の家ではこうやって抱かれて鳴かされている……己のだらしなさが嫌になる。
ただこの快楽が嫌いなわけではない。血への渇望を紛れさせることができるなら、男でも女でも、抱くのでも抱かれるのでも、何でもいい。
無様で歪な吸血鬼という生き物は、こんな刹那的な爛れた日々の連続なのだ。
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