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誕生
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コンコンとドアをノックすると中から入室許可の返事が返された。
ドアを開け、入室すると王はローライズが入って来る瞬間からジッと見ていた。
それに気付いたローライズは目を逸らさずに王の前までゆっくり歩いた。
王に取ってはたったの1分も掛からないような距離が数分にも感じられた。
自分の息子にも関わらず顔を赤く染めソワソワしていた。
自分の容姿も力もすでに自覚しているローライズに取ってはもはや気にすることではない。
自分に関わる者達はみなそうなるので自覚せざるを得ないのだが。
「…。父上、何か俺にご用でしょうか」
一瞬、王を見つめその低く色気のある声で話しかけた。
耐性はついていたがいつ聞いても腰が抜けそうになってしまう。
それを悟られないように王も口を開いた。
「ローライズ…お前ももう15歳になった。世間を見せず王室の中だけで教育をして来たがずっとそうゆう訳にもいかない。お前も自分の力を自覚出来るようになった。お前の同級生達が通う王都クレラシア学園に通ってみないか?」
クレラシア学園とはエスカレーター式の全寮制の男子校で最上級の設備と教育が施されている。
教師達はみなB階級以上しかおらずS階級の教師が5人も務めている。
よってその学園は基準も高くお金持ちの貴族やiQの高い者、運動神経が抜群に良い者や推薦などでしか入学できないのである。
さらにその学園を卒業すれば将来の約束をされ絶対に路頭に迷うことはない。
なのでその学園に通いたいと願う者は後を立たずさらに卒業したとなれば憧れの対象になっていた。
そんな学園に王はローライズに通うかどうか聞いて来たのである。
「通えと言うならば通いましょう」
「もう子供時代のように力も暴走させず操れるようになった。お前の同級生達も子供ではないから立場も分かることだろう。そろそろお前を外に出し、みなに顔を覚えてもらっても問題なく自分で解決出来るようになったはず。卒業すればそなたは全世界の絶対的な存在になることが約束されている。…それまでは学園生活を楽しめ」
「おうせのままに…」
王に最敬礼をし部屋を出た。
入学式が来週あるらしい。
そこからローライズの学園生活が幕をあけた。
ドアを開け、入室すると王はローライズが入って来る瞬間からジッと見ていた。
それに気付いたローライズは目を逸らさずに王の前までゆっくり歩いた。
王に取ってはたったの1分も掛からないような距離が数分にも感じられた。
自分の息子にも関わらず顔を赤く染めソワソワしていた。
自分の容姿も力もすでに自覚しているローライズに取ってはもはや気にすることではない。
自分に関わる者達はみなそうなるので自覚せざるを得ないのだが。
「…。父上、何か俺にご用でしょうか」
一瞬、王を見つめその低く色気のある声で話しかけた。
耐性はついていたがいつ聞いても腰が抜けそうになってしまう。
それを悟られないように王も口を開いた。
「ローライズ…お前ももう15歳になった。世間を見せず王室の中だけで教育をして来たがずっとそうゆう訳にもいかない。お前も自分の力を自覚出来るようになった。お前の同級生達が通う王都クレラシア学園に通ってみないか?」
クレラシア学園とはエスカレーター式の全寮制の男子校で最上級の設備と教育が施されている。
教師達はみなB階級以上しかおらずS階級の教師が5人も務めている。
よってその学園は基準も高くお金持ちの貴族やiQの高い者、運動神経が抜群に良い者や推薦などでしか入学できないのである。
さらにその学園を卒業すれば将来の約束をされ絶対に路頭に迷うことはない。
なのでその学園に通いたいと願う者は後を立たずさらに卒業したとなれば憧れの対象になっていた。
そんな学園に王はローライズに通うかどうか聞いて来たのである。
「通えと言うならば通いましょう」
「もう子供時代のように力も暴走させず操れるようになった。お前の同級生達も子供ではないから立場も分かることだろう。そろそろお前を外に出し、みなに顔を覚えてもらっても問題なく自分で解決出来るようになったはず。卒業すればそなたは全世界の絶対的な存在になることが約束されている。…それまでは学園生活を楽しめ」
「おうせのままに…」
王に最敬礼をし部屋を出た。
入学式が来週あるらしい。
そこからローライズの学園生活が幕をあけた。
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